無題Name名無し25/03/03(月)10:26:25 No.563857

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本日耳の日!
というわけで聴音兵器スレ



無題Name名無し 25/03/03(月)10:28:25 No.563858
1740965305443
対向聴音機からソナーに盗聴器・・・
どんな話も聞きます!聞きます!!

無題
Name名無し 25/03/03(月)11:51:31 No.563861
https://may.2chan.net/39/src/1740970291607.jpg

無題
Name名無し 25/03/04(火)11:05:59 No.563867
撃たれた方向が分かるやつでしたっけ?
きっと世界各地で痛い目見てきた経験からの需要なんだろね・・・

無題
Name名無し 25/03/13(木)11:35:22 No.564009
>撃たれた方向が分かるやつでしたっけ?
>きっと世界各地で痛い目見てきた経験からの需要なんだろね・・・
こういう音探知装置は80年頃には工場調査等に使ってるレベルだったのに
WW2のころからずっと狙撃に悩んでた米軍がアフガンイラクあたりまでつけなかったほうが不思議

無題
Name名無し 25/03/05(水)00:36:03 No.563876
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有名な一枚

無題
Name名無し 25/03/07(金)19:35:04 No.563903
老母は旧制高女で戦時中を過ごしたが
音楽の授業は歌を唄うことなど殆ど無く「音感教育」に終始したとか
まず和音を聞かせてそれが何と何と何の和音かあてさせる
次の課程では和音になっていない「塊音」(クラスター?)を聞かせて同様に…
などが徹底された

本人たちは「時節柄音曲など不謹慎」というだけのことだと思っていたようだが
この教育のおかげで後年私の友人が家に来ると
バイクの排気音で友人の「誰と誰と誰が来た」を当てて見せたもので
よもや上記のような「対空聴音」への動員が想定されていたのではと疑いたくなる

無題
Name名無し 25/03/10(月)13:37:11 No.563956
>「対空聴音」への動員が想定されていたのではと疑いたくなる
可能性は否定しなけど、絶対音感のトレーニングで同じような事してたよ
30年前の事だから今はどうか知らないけど

対空聴音の訓練で、幼年兵に米軍の航空機の音を集めたレコードを聴かせて訓練してたってのはテレビの特集で見た事ある
https://kogundou.exblog.jp/238933247/
当時の機材で聴いてみたい

無題
Name名無し 25/03/10(月)15:51:55 No.563958
https://may.2chan.net/39/src/1741589515621.jpg
IJNのソナー要員を育成する海軍対潜学校の教員として、民間から招請された音楽学校出身の教授佐藤吉五郎さんという方がいらっしゃるんですが、生徒サンたちの中には「艦船のスクリュー音によるリズム・拍子さえも分からぬ者が居るので」、自ら「水中艦船判別の唄」なるものを作詞作曲し教育に用いたんですとか

ピストンはゴットン・トン♪発動機はポポポポポ…♪とみんなでまいにちたのしく合唱するうちに、知らず知らずに水測要員に必須の感覚が養われる…というわけですねw

とはいえ、佐藤さんは民間時代から「絶対音感教育(即固定音名唱教育)」の提唱者として定評のあった方で、大坂堺市の視学として、当時全市一斉に行われていた絶対音感教育の指導に当たられていたそうです

無題
Name名無し 25/03/10(月)15:53:07 No.563959
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そんな中大東亜戦争が始まってしまうわけですが、氏によれば昭和17年、IJA技術研究所の陸軍士官さん達がその噂を聞きつけ、件の教育の成果や如何?
…と、米軍機のエンジン音を収録したレコード持参で視察に来たことがあったんだそうで

レコードの内容は飛行機の爆音と雑音を数パターン組み合わせたもので、それを聞いた子供達が雑音の中から飛行機の音だけを聞き分けられるか?というテストを行いに来たそうなんですが、対象として氏の案内した堺市立第一幼稚園の園児さん達は、全く初めての形式の試験ながら見事な成績を収めて、IJA士官さん達を感嘆させたとのこと

氏によれば園児さん達の当時の読譜力は中学生並、音高はピアノ88音は皆分かるレベルであったそうで、

「音楽教育は総て遊戯の中に仕組んで居る」

無題
Name名無し 25/03/10(月)15:54:41 No.563960
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「持参のテープの飛行機(※音)の主振動は♯(ファ)音である(略)幼児はこの断続的に入る♯を知って(略)只追及するのであるから音の大小・感覚は問題でない」

…というのが見事な成績の要因であったそうなんですが、そうした見事な教育がお遊戯という自然な形でなされているのに見学者の一人の菰田康一陸軍中将(IJA高射砲学校長)などは感涙、30円という大枚を「みんなのおやつに!」と差し出され、佐藤氏も思わず貰い泣きした…なんてちょっとイイ話もあったそうですw

結果的にはコレで氏の業績に注目が集まったのが、海軍教官に招かれることにも繋がったということのようなんですが、そんな市が携わっていた堺市での音感教育の内容、昭和17年4月発刊の雑誌「機械化」第17号にも紹介されていたりします

無題
Name名無し 25/03/10(月)15:55:32 No.563961
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セミの仮装をした子供たちとピアノを弾くセンセイが劇をしながら音感教育をする…など、微笑ましい光景が紹介されているんですが、
「このようにして、正確に敏速に音を聞き分けることのできるように、子供に飽かせないで、楽しく面白く訓練させ、音楽は勿論、国防、科学、産業などあらゆる方面に役立つように教育するのであります」
…とのこと

再び佐藤氏の述べるところを引用させて頂きますと、
「和音の中から単音を分離して聴くことの出来る分離聴音の力をすぐ必要とされても、これを満たすことは(略)難事中の難事といわなかえればならない」
「絶対音感教育こそ音楽教育上でも、自然界の音に関する諸問題を解決する為にも、必要不可欠の教育法である」
…とのことなんですが、この教育法が仮に将来復活したとしても、敵国の空襲ドローンの飛来音を聞き分けられたぞ!みたいなカタチで役に立つ…みたいな需要はないといいですねえ…

無題
Name名無し 25/03/10(月)22:12:55 No.563964
>「このようにして、正確に敏速に音を聞き分けることのできるように、子供に
>飽かせないで、楽しく面白く訓練させ、音楽は勿論、国防、科学、産業などあ
>らゆる方面に役立つように教育するのであります」
そうやって育てた子供達も時に一瞬で失う羽目になるのが戦争だっていうね…

無題
Name名無し 25/03/11(火)09:20:54 No.563965
音感教育自体は別に悪いことじゃないよね
というか人間の能力活用がフルに要求されるというのが戦争というだけで・・・

無題
Name名無し 25/03/11(火)19:25:56 No.563973
>というか人間の能力活用がフルに要求されるというのが戦争というだけで・・・
各々に能力を要求しといて活用し切れないのもまた戦争の一面

無題
Name名無し 25/03/12(水)20:41:54 No.564001
1741779714941

御教示ありがとうございます
>昭和17年4月発刊の雑誌「機械化」第17号
表紙がまさに対空聴音機ですね。小松崎茂さんのイラストかな

自分の音感の有無を判別する手段として電話117の時報音を利用する方法を聞いたことがありますが
それで自分には絶対音感も相対音感もないことがわかりました
まあ何万回となく聴いた学校のウェストミンスター・チャイムですら
音名はおろかそれぞれの音の高い低いすら皆目わかりませんので

無題
Name名無し 25/03/13(木)19:31:25 No.564014
https://may.2chan.net/39/src/1741861885185.jpg

>「機械化」

>小松崎茂さんのイラスト
その『機械化』に小松崎茂画伯の原案・作画の
新案兵器シリーズのコーナーがあるが
その一つに「飛ぶ聴音機」というのがあった

無題
Name名無し 25/03/15(土)17:30:13 No.564047
>その一つに「飛ぶ聴音機」というのがあった
思ったんだけどコレ聴音時にエンジンとペラ止めるんなら
んなモン無くしてグライダーとして曳航して貰った方が聴音機材より積めて聴音性能や機械的な信頼性に快適性を上げられそう…

無題
Name名無し 25/03/13(木)12:45:07 No.564010
レーダーってのは本当にすごい発明だったんだね

無題
Name名無し 25/03/13(木)07:20:16 No.564005
https://may.2chan.net/39/src/1741818016870.png
たまに架空の戦闘物で
ソナー員が「わっ」と大音量でヘッドホンを外したりするシーンがあったりするけど

現実で逆に大音量を流し場所の特定を不可能にするとか
ソナー員の耳を潰すなんて考えた人はいないのかね

無題
Name名無し 25/03/13(木)08:17:33 No.564006
大音量出したところで音割れするかノイズキャンセルされて淡々と方位特定されるだけでは
ぶっちゃけ受け側の音量下げれば対応できるし、そもそもそういう状況で識別データに無い人工音の時点で未確認敵扱いされるから

無題
Name名無し 25/03/13(木)09:07:37 No.564007
水測員のヘッドフォンはやっぱ忠実性重視でAGCとか付いてな
いんですかね……

無題
Name名無し 25/03/13(木)20:41:30 No.564016
>現実で逆に大音量を流し場所の特定を不可能にするとか
>ソナー員の耳を潰すなんて考えた人はいないのかね
水中音響で敵潜水艦を攻撃するため、複数のスピーカーから出力された音波をアクティブフェイズドアレイの原理により集中させ衝撃波として当てる構想がかつて研究された
それ自体は物にはらなかったものの研究成果は尿路結石を体外から破壊する体外衝撃波結石破砕術(ESWL)の基礎となり1980年に実用化
ちなみにドルニエ メドテックが製品化した

無題
Name名無し 25/03/14(金)07:01:30 No.564019
https://may.2chan.net/39/src/1741903290322.png
>水中音響で敵潜水艦を攻撃するため、複数のスピーカーから出力された音波を

>アクティブフェイズドアレイの原理により集中させ衝撃波として当てる構想がかつて研究された


知らなかったなぁちょいググったら、お医者さんがそんな話をしてるブログがあったので本当なのか
この話を考えた人も当然知ってたくさいな

速度的にやらで光の特性の方が優れていると考えてしまうけど、音は音でヤバい特性持ちなんだね
ガーゴイルは、ご丁寧に外装から破壊してくださったけど、内部の人間から破壊とかでもいけるわけだ

無題
Name名無し 25/03/14(金)08:40:18 No.564020
>この話を考えた人も当然知ってたくさいな
かなりの確率で、元ネタは特撮な気がする
惑星大戦争あたりにありそう。特撮とかまったくしらんけど

無題
Name名無し 25/03/16(日)03:26:28 No.564051
1742063188349

聴く側を欺瞞する話といえば
WW1のドイツが使ったパリ砲という長距離砲
撃つ際は発砲音による陣地特定を防ぐべく周辺に配置した
複数の砲を同時に発砲して紛れさせたという

今までもこれからも探る・誤魔化すの駆け引きは続く

無題
Name名無し 25/03/17(月)15:25:23 No.564066
https://may.2chan.net/39/src/1742192723356.jpg
むかーし昔小澤さとるせンせいの潜水艦戦記漫画「青の6号」がアニメ化されたことがあったんですが、原作では普通の潜水艦だった敵方の「ムスカ」級が、アニメではマッコウクジラのお化けみたいな生体兵器にアレンジされてましたですな

そのアニメ版「ムスカ」の水中敵艦攻撃法が、超強力な音波衝撃をぶつける…
というものなんですが、モデルとなったと思しきマッコウクジラもあの巨大なおでこの中に強力な発声・発音器官が備わっていて、仲間とのコミュニケーション等の他に、獲物となるダイオウイカなどに強い超音波を浴びせて麻痺させて狩るのでは?なんて推測されているんですとか

実際にアニメスタッフの方がその辺を参考にされた上での設定だったのかまでは定かではないんですが…どうだったんでしょかねw

無題
Name名無し 25/03/17(月)15:29:33 No.564067
https://may.2chan.net/39/src/1742192973571.jpg
因みに1950年代のこと、当時南氷洋でクジラを追って操業中の日本の捕鯨船団では、キャッチャーボートに「超音波砲」なる新兵器を装備したものがあったそうです

コレもドイツが発祥の装置だったそうなんですが、要は船底に装備した発振装置から指向性の強い超音波ビームを追うクジラの左右、海底方向に照射してその動きを制限、ついに浮上したところを捕鯨砲で仕留める…という仕組み

超音波でイカを追うクジラを今度は人間が超音波で追い詰めて…というわけですが、仮にもっと商業捕鯨が規制されずにそのまま続いていたら、強化した超音波の衝撃で直接水面下のクジラを気絶させて仕留める…なんてところまで進歩していたかもしれないですねえ

無題
Name名無し 25/03/17(月)15:31:15 No.564068
1742193075110s

序にまたまた余談なんですが、WW2中のドイツでは「音波砲」なるものが結構真剣に研究されていて、試作機製作まで行われていたりするそうです

リヒャルト・ヴラウシェク=サンなる方の主導で開発されたこの新兵器、最後の試作品は直径3m以上のパラボラアンテナを持っていたそうなんですが、これに直結するいくつかの発火チューブからなる燃焼室でメタンと酸素の混合物を連続爆発させ、その衝撃波を共鳴・増幅させたうえで敵兵へむけて「音波ビーム」を射出、地獄のシンフォニーを聞かせてやるぜぇ!という目論見であったとのこと

もっとも、実際約50m先へ加わる圧力は1000ミリバールに達し、人間の聴覚器官を破壊するには十分であったものの、それでも致命的な有効射程は最大100m程度、正直他の兵器に対して優位性がないうえ、巨大なパラボラアンテナの一部でも被弾すると途端に効力が落ちる…とあって、結局実用化されることなくお蔵入りになった、というのはまあ…結果的にはよかったんでしょうかねえ…

無題
Name名無し 25/03/17(月)19:49:25 No.564070
https://may.2chan.net/39/src/1742208565048.jpg
>それでも致命的な有効射程は最大100m程度、正直他の兵器に対して優位性がないうえ

>巨大なパラボラアンテナの一部でも被弾すると途端に効力が落ちる…とあって、結局実用化されることなく
こうして見ると音響兵器を全面戦争で実戦使用するには困難がありそうですが
逆に「手加減」しないといけない場面、暴動鎮圧などに使う「非殺傷兵器(non-lethal weapons)」としては活路があったようで
画像のLRAD(long-range acoustic device)は2000年代初頭から米国始め各国の軍・警察に配備された他民間商船などが対海賊自衛用に装備する例もあって
2009年2月には日本の調査捕鯨船が劇物投擲などを試みる反捕鯨テロリストの妨害行動をこれをもって撃退したとのこと
>https://web.archive.org/web/20090211221244/http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090207/crm0902071933019-n1.htm
>シー・シェパードに「音のビーム」 捕鯨船が海賊対策の装置を初使用(産経新聞)

別の意味で捕鯨のお役には立ったんですねえ

無題
Name名無し 25/03/18(火)07:11:45 No.564075
セルビアでデモで音響兵器使用したとあったな

無題
Name名無し 25/03/19(水)00:37:35 No.564079
ドイツは本当思い付くアイデアはとりあえず試してみてるな・・・
まあだからこそロケットやらジェットやら他国に先駆けて実用化出来たんだろうけど

無題
Name名無し 25/03/20(木)07:18:17 No.564081
一度破壊された聴覚細胞は現代医療でも再生不可能なのよね
中国海軍艦艇が豪海軍潜水士にソーナー攻撃してたけど後遺症残ってるかも知れん

無題
Name名無し 25/04/27(日)09:36:13 No.564888
デジタルなんだからヘッドホン入力にしきい値あったんじゃないの?

無題
Name名無し 25/04/27(日)18:54:46 No.564916
ベトナムでのワンダリング・ソウル作戦(夜中に亡霊風の音声テープを流す)なんてのも…
引用元:https://may.2chan.net/39/res/563857.htm

ざんねんな兵器図鑑 魔改
世界兵器史研究会
主婦と生活社
2024-10-04