平成30年度第39回九都県市合同防災訓練
文・写真:海猫
今回は平成30年度第39回九都県市合同防災訓練における相模原会場のもようをお伝えします。
第39回目となる今回は幹事都市は川崎市の担当の為相模原会場は比較的小規模ではありますが参加機関 約100機関、 参加人員 約2,000名が参加しました。
今回はそのもようをお伝えします。
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初動対応で情報収集任務に就くオートバイ隊”銀河”は2015年に市の部門として設置され、1チーム3名の合計2チーム6名で専用のスマートフォン端末を用いて情報収集を行います。
また有事の際には1980年代にJAXAの機関が所在する各地域で構成された交流組織である”銀河連邦”においてその後1996年に結ばれた銀河連邦を構成する市町の災害時における相互応援に関する協定に基づき”銀河連邦構成国”をはじめ大規模災害初動対応の災害派遣も行います。
ちなみに”銀河連邦”は1980年代に各市町村で”架空の独立国”を作る一過性のブームでしたがその中で唯一の連合構成となった”銀河連邦”は各都市間の交流活動や災害時応援協定の締結等、現在でも活動を続けています。
初動の情報収集活動は郵便局・公益財団法人まち・みどり公社も活動します。
国土交通省関東地方整備局相武国道事務所の交通整理が始まり、相模原消防団が初動対応にあたります。
次いで座間駐屯地に駐屯する第4施設群が神奈川県警の先導で現着し道路復旧作業にあたります。
要救助者が確認された為各消防機関が急行します。
今回参加した消防機関は東京消防庁、川崎市消防局、相模原市消防局、相模原市消防団、在日アメリカ陸軍座間キャンプ消防隊です。
相模原市消防局に設置された高度特別救助隊”スーパーレスキューはやぶさ”は2011年3月25日に結成され水難救助や特殊災害に対応しています。
もともとは2006年3月に改正された(救助隊の編成、装備及び配置の基準を定める省令)に基づき準備されていた部隊で東日本大震災にはギリギリ間に合わなかったのですが2012年末に愛称を公募し、大規模災害に対応する高度特別救助隊として活動を開始しました。
ロゴは女子美大さがみはらキャンパスのタイ王国留学生の作品が採用され、JAXA相模原研究所にちなみ小惑星探査機と猛禽類のはやぶさをあしらった部隊マークとなっています。
(ちなみに私が休日の日、自宅の隣に住むおばちゃんが急病で倒れた時にエンジンカッターで窓を開いて救出した事がありました。)
要救助者が若干寒そうにしていますが実際この日は小雨で少し肌寒い日でした。
災害救助犬はNPO法人救助犬訓練士協会が活動しており1995年から33件の大規模災害での活動実績があります。
その中では1999年トルコ北西部地震、台湾大地震、2001年インド西部大地震、2003年イラン南東部地震、2004年新潟県中越地震、2005年パキスタン大地震、2011年東日本大震災、2015年ネパール大地震、2018年7月豪雨災害等に出動し、2001年のアメリカ同時多発テロ事件ではアメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁の要請で待機していました。
在日アメリカ海軍からは第12海上戦闘ヘリコプター飛行隊”Golden Falcons”のMH-60S多用途・補給支援ヘリコプターが参加しました。
最後に恒例の一斉放水で訓練は終わります。
次回は令和元年第40回九都県市合同防災訓練相模原会場のもようをお伝えします。
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コメント
災害の初動対応では消防団の他にも市町村の役場や民間の団体とかも大事だわな〜 消防団とか他と同じく団員数の減少や高齢化が進んでいるようだけど、今後は大丈夫なんじゃろうか?
しかし場所やらの都合もあるのだろうが、2012年は予備自衛官が参加してたのが2018年になると参加団体も多様化して自衛隊も施設部隊を出すなど進展が見られてイイネ!
場所が首都圏ということもあり毎回のように米軍が参加しているのも印象的、やはり緊急事態に持つべきは頼れる良き友かな♪
スーパーレスキューはやぶさのロゴデザインは色々と設定モリモリで調べてみたら、デザインしたチラユ・ポンワルットさんは常葉大学ってとこの准教授になってて驚き。
色々と頑張っているんですな〜
KLX250は生産終了してしまったので、消防と同じセローか記事内の銀河が使用していたCRFか新しいKLX230か、いっそATVに移行する可能性も?
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