防衛大綱から読み解く”事実上の空母”の正体
第四回:各国との防衛協力の重要性
「同盟=日米同盟or三国同盟 はダメなんです!」

インド海軍からインストラクターを迎えて艦上ヨガを行う護衛艦「いせ」の隊員たち、今日の軍隊・自衛隊においてはこのような国際交流が何よりも重要となっている。
前回は「防衛計画の大綱」から安全保障環境の切迫とその対応としての”事実上の空母”と呼ばれる「いずも」の位置付けを示しました。
今回は「防衛計画の大綱」で日米同盟とそのほかの各国との協力がどのように言及されているかを読み解き、それによって「いずも」にどのような役割が期待されているのかを考えて行きます。
同盟 = 日米同盟 or 日独伊三国同盟?

日独伊三国防共協定の宣伝葉書、「仲よし三國」というタイトルとは裏腹に日独伊の思惑はバラバラでお互いの足を引っ張りあったと言わざるを得ない。(引用:Wikimedia Commons[a])
日本では「空母と言えば真珠湾攻撃」と同じぐらい「同盟と言えば日米同盟か日独伊三国同盟」という雰囲気があります(注:独自研究)
しかしながら日米同盟ほど密接な関係を持つ同盟はあまり一般的ではなく、日独伊三国同盟は成功した同盟とは言い難いです。
結果として日本では同盟、特に多国間の防衛同盟や軍事的な協力について偏った認識があるように感じられます。
今の世の中一国自主防衛というのはすでに非現実的で、複数国との防衛協力がなければ国の安全は保てません。
そんな国際情勢の中で、日本は、自衛隊は、どんな考えで日米同盟や各国との協力を行おうとしているのでしょうか? そしてその中で”事実上の空母”と書かれた多用途運用護衛艦「いずも」がどんな意味を持つのでしょうか?
今回も「防衛計画の大綱」を使い読み解いて行きます。
日米同盟について

日米同盟50周年を記念して在日米軍が作成した解説マンガ、驚くべきことに米軍公式である。日米の陸海空にとどまらない協力関係は前述の三国同盟とは大きく異なるものがある。(画像:在日米海兵隊[b])
「防衛計画の大綱」では当然日米同盟の重要性にも度々言及されています。
例えば「策定の趣旨」では
『日米同盟は、我が国自身の防衛体制とあいまって、引き続き我が国の安全保障の基軸であり続ける。上述のとおり、我が国が独立国家としての第一義的な責任をしっかりと果たしていくことこそが、日米同盟の下での我が国の役割を十全に果たし、その抑止力と対処力を一層強化していく道であり、また、自由で開かれたインド太平洋というビジョンを踏まえ、安全保障協力を戦略的に進めていくための基盤である。』
と日米同盟が日本の独自の防衛体制と共に安全保障の基軸であるとしているのです。
防衛力としての日米同盟

NATOの公平な負担(軍事費増大)について言及するトランプ米大統領、国家間協力は一方が一方の制度に”タダ乗り”する関係では無い点に注意が必要だ。
さて、以上のような認識のもと、具体的にどのような方針で日本はこれから動いていくのでしょうか?
「防衛計画の大綱」では
『防衛の目標を確実に達成するため、その手段である我が国自身の防衛体制、日米同盟及び安全保障協力をそれぞれ強化していく。』
とあり、ここでも日本の防衛体制と日米同盟、そして安全保障協力を並び立つものとして記述していきます。
さらに踏み込んで
『我が国の防衛力は、日米同盟の抑止力及び対処力を強化するものであるとともに、多角的・多層的な安全保障協力を推進し得るものであることが必要である』
『防衛力は、平時から有事までのあらゆる段階で、日米同盟における我が国自身の役割を主体的に果たすために不可欠のものであり、我が国の安全保障を確保するために防衛力を強化することは、日米同盟を強化することにほかならない』
と書かれています。
つまり日本の防衛力は『日米同盟の抑止力及び対処力を強化するもの』であり、『防衛力を強化することは、日米同盟を強化することにほかならない』と書かれるほど、防衛力と日米同盟の関係は切っても切れない関係と位置付けているのです。
そのため
『国家間の競争が顕在化する中、普遍的価値と戦略的利益を共有する米国との一層の関係強化は、我が国の安全保障にとってこれまで以上に重要となっている』
としているのは当然のことでしょう。
一方で
『日米同盟の一層の強化に当たっては、我が国が自らの防衛力を主体的・自主的に強化していくことが不可欠の前提』
という記述もあり、日米同盟は日本が米国の言う事を一方的に聞くだけの関係でも、逆に米国が日本の安全を無条件に担保するようなものでもない という点に注意が必要です。
米国以外との関係

日米英三カ国での共同訓練を行う海上自衛隊、日米同盟と並んで米国以外との協力が重要になっている。
さて、「防衛計画の大綱」では各国との防衛協力についてもかなり言及されています。
先ほど紹介した『策定の趣旨』には
『今や、どの国も一国では自国の安全を守ることはできない。日米同盟や各国との安全保障協力の強化は、我が国の安全保障にとって不可欠であり、我が国自身の努力なくしてこれを達成することはできない。』
と、「日米同盟」と「各国との安全保障協力の強化」を並べて「不可欠」としているのです。
他にも
『国際社会もまた、我が国が国力にふさわしい役割を果たすことを期待している。』
と国際社会から日本に寄せる期待についても言及しています。
我が国を取り巻く安全保障環境

各国の主張が複雑に絡み合う南シナ海情勢、時に暴力的な衝突を伴う領有権の争いを如何に平和的に解決していくかは海上輸送路の多くがこの海域を通る日本にとって決して無視できない問題なのだ。(引用:外務省資料[c])
日本、そして日本に期待を寄せる国際社会は現在どんな状況にあるのでしょうか?
防衛大綱には「現在の安全保障環境の特徴」として
『国際社会においては、国家間の相互依存関係が一層拡大・深化する一方、中国等の更なる国力の伸長等によるパワーバランスの変化が加速化・複雑化し、既存の秩序をめぐる不確実性が増している。こうした中、自らに有利な国際秩序・地域秩序の形成や影響力の拡大を目指した、政治・経済・軍事にわたる国家間の競争が顕在化している。』
と懸念を示しており
『国際社会においては、一国のみでの対応が困難な安全保障上の課題が広範化・多様化している。宇宙領域やサイバー領域に関しては、国際的なルールや規範作りが安全保障上の課題となっている。海洋においては、既存の国際秩序とは相容れない独自の主張に基づいて自国の権利を一方的に主張し、又は行動する事例がみられ、公海における自由が不当に侵害される状況が生じている。また、核・生物・化学兵器等の大量破壊兵器や弾道ミサイルの拡散及び深刻化する国際テロは、引き続き、国際社会にとっての重大な課題である。』
と具体的な事例を列挙していますが、この中で『公海における自由が不当に侵害される状況』と暗に中国による南シナ海の活動を非難しているのは注目に値するでしょう。
我が国の防衛の基本方針

防衛省・自衛隊が行う活動は単純な共同訓練や演習だけでは無い。動画はパプアニューギニアにおける軍楽隊の能力構築支援事業に関するもの。この軍楽隊は直後に同国で行われたAPEC首脳会談という”実戦”の場で訓練の成果を示した。
「防衛大綱」では、このような国際社会の中にあって日本は
『防衛の目標として、まず、平素から、我が国が持てる力を総合して、我が国にとって望ましい安全保障環境を創出する』
と自らの手で『望ましい安全保障環境を創出する』と積極的な姿勢を示しています。
そのために『総合的な防衛体制の構築』という項では
『特に、宇宙、サイバー、電磁波、海洋、科学技術といった分野における取組及び協力を加速するほか、宇宙、サイバー等の分野の国際的な規範の形成に係る取組を推進する。』
と重点分野を示した上で
『我が国の防衛力は、日米同盟の抑止力及び対処力を強化するものであるとともに、多角的・多層的な安全保障協力を推進し得るものであることが必要である』
とし、具体的な動きとして
『地域の特性や相手国の実情を考慮した方針の下、共同訓練・演習、防衛装備・技術協力、能力構築支援、軍種間交流等を含む防衛協力・交流を戦略的に推進する』
と書かれています[1]。
そのために『防衛力が果たすべき役割』として
『我が国の防衛力は、我が国にとって望ましい安全保障環境を創出するとともに、脅威を抑止し、これに対処する』
と掲げ、具体的に「平時からグレーゾーンの事態への対応」として
『積極的な共同訓練・演習や海外における寄港等を通じて平素からプレゼンスを高め、我が国の意思と能力を示すとともに、こうした自衛隊の部隊による活動を含む戦略的なコミュニケーションを外交と一体となって推進する』
としているのです。
防衛協力とコミュニケーション

南シナ海で対潜訓練を行う海上自衛隊とベトナムに寄港した海自潜水艦。潜水艦の訓練、しかも南シナ海で行われたものが公開されるのは異例である。興味深いことに一連の動きは東方経済フォーラムで開催された日中首脳会談の直後に行わており、 外交と連携して地域でのプレゼンスを示す好例と言えるだろう。
複雑怪奇な国際社会で自国にとって望ましい環境を創り出すためにはどうすれば良いのでしょうか?
残念ながら言葉だけで「お願いします」と言ってもあまり意味はありません。
外交によって文化・経済的な結びつきを強めるのはもちろんのこと、相手国の求めに応じて政府開発援助(ODA)などで支援を行う方法などが考えられます。
しかし南シナ海のような不安定な地域においてはこれだけでは不十分で、そういった時には「防衛協力・交流」が大きな効果を示すことがあるのです。
典型的な例として、2018年4月に中国は南シナ海の海南島沖で空母「遼寧」も参加して同国史上最大規模の海上閲兵を行いました。これは中国がこの海域で自国の主張を押し通すという『意思と能力を示す』分かりやすい例と言えるでしょう[2]。
こういった中国軍の動きに対して日本はフィリピンに自衛隊の「TC90」練習機を供与すると共にその乗員訓練や整備能力構築の支援を行い、またキロ型潜水艦を新たに配備したベトナムに海自潜水艦が寄港して隊員が交流を進めるなど南シナ海沿岸各国の警戒監視体制の強化に貢献しています[3]。
これらの活動は中国による一方的な現状変更の試みを阻害して日本にとって望ましい環境を創る具体的な例であり、自衛隊による安全保障協力が他の外交的・経済的手段では得られない大きな意味と効果を持つのがお判り頂けるでしょう。
この時に注意しなくてはならないのが「戦略的コミュニケーション」の観点です。
日本・自衛隊の活動がうまく地域の国々や人々に伝われば少しの行動でも日本にとって望ましい情勢を得ることが可能なります。しかし日本・自衛隊の活動が思わぬ形で伝わったり、あるいは曲解して流布されると自衛隊、そして日本や国際社会にとって大きな害となりうるのです[4]。
そのために『戦略的なコミュニケーションを外交と一体となって推進』して相手国のみならず自国民や周辺国民にもしっかりと『意思と能力』を示し、自衛隊の、日本の活動の効果と意義を最大化しなければなりません[5]。
このように外交と防衛は排他的な関係ではなく、文民統制の下、時にお互いを一体として国家国民のために力を尽くすのが理想的な姿と言えるでしょう。
まとめ

国際的な対立・協力関係と書くと分かりにくいが、個人的には前近代的な世界の辺境や室町時代と似たようなものであるように感じられる。無力な中央政府(国連)が定めた法がある一方、地域間の古い取り決めや暴力的な制裁も幅を効かせており、時々によって都合の良い解釈を持ち出しつつ社会の安定を維持しているのだ。
以上のように「防衛計画の大綱」では米国との関係を引き続き深めると共に、国際社会の期待に答えつつ望ましい安全保障環境を創出するために日本・自衛隊が主体的に様々な国家間協力を進める姿勢を強く示しています。
そのような流れと共に出てきた”事実上の空母”、ことF-35B導入と多用途運用護衛艦「いずも」は、当然この国家間協力を進める姿勢を見据えたものと考えるのが妥当でしょう。
米国海兵隊でも多数のF-35Bが運用される以上、それらの補給基地ともなれる「いずも」の存在は日米同盟の深化にも有益なものです[6]。
また最新鋭ステルス機を搭載した「いずも」が海外の港に寄港すれば将兵から一般市民まで高い関心を集め、自衛隊の、そして日本の『意思と能力』をより効果的に示すことが出来るでしょう。
平時から国際的なプレゼンス[7]を高めることは複雑な国際社会では大きな力となり、それは時として戦争の勝敗を左右するほどの影響力を持ち得ます[8]。
このようにF-35Bを搭載した「いずも」は多くの国々の力で日本の、そして世界の平和を守れる安全保障環境を創るのに重要なツールとなり得るのです。
そのため「いずも」は海自の護衛艦だとか空母だとかに止まらず、まさに「多用途運用護衛艦」の名にふさわしい重大な任務も期待されていると、私としてはそう思わずにはいられませんし、その視点に立って考えるとF-35Bと「いずも」の費用対効果は計り知れないものがあると言えなくも無いわけです[9]。
以上、駆け足でしたが「防衛計画の大綱」から関連項目を読み解くことによって”事実上の空母”の正体を明らかにしました。
今北人のために産業でまとめると
「グレーゾーン事態って面倒な状況に対応するのに監視体制強化が必要
それに一国じゃ面倒だから外国との連携・交流を深めないとならない
どっちをやるにもF-35Bと「いずも」が便利だからガンガン使うぜ!」
といったところでしょうか?
第一回で紹介した”事実上の空母”への異議に対して、今なら妥当な形で反論が出来ると思います。
一方で改めて議論を整理すると新しい疑問点や反論も出てくるはずで、さらなる議論を通じて人々の防衛問題への関心を深め、より良い防衛・自衛隊・日本のあり方が見出されていくのではないかと感じています。
日本・自衛隊を取り巻く国際的な環境は日々大きく変化を続けています。
”事実上の空母”という話題から、そんなダイナミックな世界の動きとその中にいる日本・自衛隊の役割についてなんとなくでも感じていただければ幸いです。
なお繰り返しますが記事としてまとめるためにいささか強引な箇所やF-35Bと多用途運用護衛艦に関係する項目に焦点を絞った書き方をしています。
「防衛計画の大綱」には宇宙、サイバー、電波などなど他にも興味深い話題が満載ですので”書かれていない点”についても「防衛計画の大綱」の該当部分をチェックしてみたり、気になる点について書物やネットでアレコレ調べてみると面白いでしょう。
次回は具体的に現代(2035年まで)と将来(2035年以降)に分けて、F-35Bと多用途運用護衛艦「いずも」の使われ方について妄想多めで考察してみたいと思います。
まだ記事は完成していないので次回投稿まで間が空きそうです。
ツッコミや疑問点、提案などありましたらお気軽にコメント下さると新しいネタが出てくるので助かります♪
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コメント
国際基準から見れば明白に空母だし、防御型空母やら多用途護衛艦などと言う言葉は日本の政治上の都合の造語にしか過ぎない
そんなもんにこだわったところで
結末はあるのか?
今後にこうご期待でしょか
最初から分かってたことだけど
他国がもってる道具を持ってないよりは、他国が持ってる道具もこっちも持ってる方が他国には良いプレゼンになるのでは?例えば中国の空母やシーレーンの防衛に不安がある国が日本に何を求めるか?日本は持っている兵器でどこまでの事をしてくれるのか?中国に与するよりもそれはメリットがある事なのか?と言う事を他国はほぼ全て天秤にかける。どっちつかずの多い東南アジアならよりその傾向は強いと考える。
今までだと潜水艦が展開する。駆逐艦が駆け寄るだったけど、潜水艦は目に見えない上に航空機には使えない。駆逐艦でも良いけどメッセージ性が弱い。(逆に言えばフットワークは軽いので別に駄目じゃない)。そうなると護衛艦含めた空母艦隊は見た目(メッセージ性)にも能力的にもかなり意味合いは大きい。結局他国が何を見たら安心するか?と言う事に尽きる。どのみち、今までいずもとかはそういう事をしてた実績があるし、今まで盾しかなかった日本に鉾ができたのだから他国に示すものは大きいと思う。
言葉遊びに関しては国民への無用な不安を解けなかった政府も悪いだろうけど、つまらない事で叩く人や組織も悪い。そして、本質はわかってるのに黙ってた人も悪い。結局つまらない事をさせてる原因はその国民に帰結する訳で、治すなら皆で少しずつほぐすしかないのだと思う
安全保障に一歩踏み込んだ発言をした途端えらい勢いで叩く姿勢を是としてきた戦後教育さんサイドも悪い。
胸部装甲はみんな好みが違っても受け入れられるのに政治思想に絡むものはそうもいかんなぁ。かなしいなぁ...。
"小さくても形が良ければおk""形が多少あれでも大きければおk"そんな風になれば世界はより平和になる。(断言)
あ、社会科学的な話ですよ?。
デカい方が良いに決まってるよなぁ?(サラエボ事件)
要するにやんわりとした砲艦外交で戦う方針にもっていきたい。今までは砲艦をアメリカがバリバリ動かしてたけど政治的変動や二国間連携では怪しくなってきたため、思い切って砲艦いずもで日本独自で環太平洋の緩やかな影響圏を作成したいってことかね。このニュースが流れたあたりからずっと誤字さんが言ってることを改めて記事にしたでええんやね。
例えばアメリカでは"テロとの戦い"を掲げてその為に対テロ・不正規戦能力を拡充してきた。
ロシアでは"強いロシア"を掲げて正面装備の刷新に取り組んでいる。
いっぽう日本ではある物が採用された。それを見て何がしたいかが分かった。
これは極めて不健全だし非合理的だと思う。
議論も基本的に"これが必要"→"何故ならこれが出来るから"
が多く往々にして平行線どまり。
それもまずは("文民統制"とは"文民"が"軍"を好きに使い"軍"は別命無き場合何もしてはいけないし何も言ってはならない)という勘違いが幅を利かせている現状を変えないと難しいのだろうが。
例えばもし万が一尖閣諸島を巡る戦いが起きた時に大雑把に何個艦隊を充てる予定なのか、敵の防空戦力や密度はどの程度を想定しているのか。
南沙諸島で軍事衝突が起きてそれがシーレーンに影響する場合どのような脅威を想定しているのか。
近隣国の政情不安や軍事衝突に対して諸外国は我が国の介入にどの程度期待しているのか、あるいは期待していると見積もられるのか等。
個人的には対中戦略の次の国際戦略(恐らく北極海の開発に関するプレゼンス競争か南太平洋から中東のシーレーン上の幾つかの国で起きるであろう軍事衝突・争乱対応)
の見通しまで言及して欲しい所だが。
それらをはっきりさせないと既に言及された各要素を含め>>6で言われているようにこれまで通りただの空想のぶつけ合いで終わるだろうな。
もともと公式に"ヘリコプターの運用しか想定していない"
が今になって
"固定翼機の運用を検討"
が出てきているのだからもはや違いと言えば各種スペックとCATOBAR装備が無いことくらいだと思う。
本来は最初から
「国際協力を主任務のひとつとしてあらゆる事態に対応するため場合によってはあらゆる運用を受け入れる余地がある」
とでも言えばわざわざ今になって混乱も無かった物を"ヘリコプター運用"と"国土防衛・人道支援"にこだわるから....。
いやこんな事は軍艦みなやってきた事で、いずもだけではないし
こういう論法多すぎる
しかし逆になんかオラワクワクしてきた
護衛艦や補給艦や輸送艦も国際協力活動に従事していて主任務のひとつなのに新規装備となると"国土防衛"ありきで考える人も多いし多少はね?。
"浮沈空母発言"が一人歩きしたのが悪いんや...。
大きさよりバランスだと思います!(おっぱいだけに非ず!)
一点豪華主義で出し惜しみになるよりは、そこそこのもので使い倒す方が好みです
"大きいの"と"小さいの"が混在する事でプレi...戦術オプションに幅が出てくる。
それが強みだと思うのです。
"小さいの"だと機動性は上がり維持コストも安いが載らないし入れる隙間が無い。そんな感じ。
ナニを入れる隙間だって?(難聴)
日本には、専守防衛や表立って特定の仮想敵を作らない事にしてるからどうしてもおかしくなる。(逆に言えば、特定の国と正面から対立しない事が国家戦略)
しっかりとした戦略が欲しいと望むならあなたが言う通りに国民や政治家の意識が変わらないと無理なんだろうなと思う
まぁ、実際自衛隊は日本だけ守るものって認識の人はこのまとめの人にもいるし、こういう認識を改めて言うのは大切なんだろうと思う。
とはいえ、自衛隊の任務の拡大と憲法・法律の改正が間に合ってないからその認識が間違ってる訳でもないので、そこらへん難しい……
海上自衛隊も創設以来あらゆるかたちでそれぞれに関わってきたし今になってそれに驚くのは"国土防衛"しか見えてなかった人だけなのではないかと。
白書でそれらの"新語"と"多用途運用護衛艦"を並べているのはあくまでも説得力の為で
その骨幹は"現状の足りない能力を足す"事。
単に"洋上航空作戦能力の拡充を図る事で艦隊の自己完結能力を高める"
で良いと思う。
"グレーゾーン事態"も"ハイブリッド戦"も含めてやる事は従来とあまり変わらない。
(国土防衛の為にも諸外国との連携や強調、何より艦隊の自己完結能力の向上が不可欠)を強調する事が重要ではないかなと。
排他的経済水域の内側だけ見ていれば良い時代は資源を輸入している以上最初から存在しないし少なくともペルシャ湾派遣の頃には終わっている。
ただそれに気づくのがあまりにも遅すぎるし未だに"国土防衛"="排他的経済水域の内側だけの活動"という認識が根強いのが問題だな。
日本国憲法前文の
"平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、"
"専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、"
が現実には完全に誤りであって歴史を紐解けば各国の利己的な行動で国際社会と歴史が成り立っている。とわかるものだがそれに加えて
"国土防衛""浮沈空母"という単語があまりにも強力すぎて認識を変えるにはまだ時間がかかりそう。
自衛隊創設以来"国土防衛"="着上陸対処"のみを全面に押し出してきていたからやむを得ないのかもしれんがだからといって国防は"着上陸対処"のみ出来れば良いという訳ではないんだがな。
そりゃ"砲を含む装備品等"でしょう。(適当)
反対を意見するにあたって、排他的経済水域の外側の活動を考えてるからこそ、空母化とかB型みたいな半端な金の使い方してる場合じゃないって意見の方が多くないか
反対意見=近海しか見てないって考え方は寧ろ古いと思うんだが
確かに反対意見についても"国土防衛"は数ある論拠のうちの一つでしか無いと思うし
これは空母の是非に限らずあらゆる全ての要素も含めてもっと広く先を見据えて考えるべきという意味で。
F-35の外洋でのB型運用に関して言えばA型の戦闘行動半径1100kmに対してB型は800km。
でもA型は陸から1100kmに加えて陸の天候の影響や哨戒・戦闘時間も加味すると更に援護を得られる距離は縮まる事も含めて陸地を基準にした航空作戦しか組めないけどB型なら艦隊を基準にした航空作戦も組めるのが大きいと思う。
例えば陸(飛行場)から最大1100km以内でしか活動しないならF-35Aのみでも良いだろうけど1100km以遠での活動も視野に入れるなら必要かと。どの程度必要かはそもそも戦略的に"何がしたいか"によるし向こう数十年無くても全く問題ないと言い切れるなら不要だと思うが自分はそうならないと思う。
(ひゅうが型当時から固定翼運用賛成派の個人的には"ひゅうが型・いずも型"は向こう数十年の戦略を見据えての結果だと思ってとりあえず納得したんだがにゃぁ...。こんな事なら最初から"カブール"クラスを採用すれば...。)
今更離島防衛や遠隔地プレゼンスを主眼とした対中政策に備えるというのは周回遅れにも程がある。
今は対中戦略の次の国際戦略に備える段階だと思うし"空母保有"も含め装備品調達もそういう意味で数十年先の現状から未来に渡る運用を考えないと。
とは言え南沙やシーレーンに言及すれば"覇権主義"と叩く者も多い。例えば対中政策の他の海外のプレゼンスの動向を知らないのは良いが知ろうともしない者も多いのでは難しいだろうけど。
新たな知見を取り入れる事に関して自分と同年代や年下が一人また一人と頭の固い"老害化"していく様を見るのはきついし辛い...。
でも何故か着上陸されたら負けという思考の人が多いんだよね。海上決戦主義という旧海軍の悪癖を引きずりながら矛盾したことを言うのはどうなんよ?と思いたくなる
おそらくそういう人は
"強力な艦艇や航空機による沿岸防御のみに注力すべし"という考え方だと思う。
戦車も空母も廃してその分対艦ミサイルを擁する戦闘機・哨戒機・護衛艦・潜水艦に費やすべしと。
(たまにいざ事が起これば友好国や国際社会が支援してくれる筈というのも添えられる。)
その場合逆に沿岸防御しか出来なくなる"脆弱性"もついてまわる訳だが。
例えるなら"常に防護服を着れば免疫や診療は不要"と言っているようなもので、まあ無茶ですな。
言わん事は分かるのだが、対中戦略に出口が見えないなかで次の戦略に行くのは流石に問題では?次の戦略を見るのはあくまで出口が見えた時だろうし、その点では離島防衛に空母でも周回遅れでもないと思う。むしろ遅れてるからこそ取り戻さないとあなたの言う次の世界戦略とやらは絵餅かと
能力の一部に差異はあるにせよ、いずもの能力はカブールと同じかそれの一回り小さいくらいなんだけどなぁ……
F-35Aだけの運用でさらに問題(機体そのものではない)だなと思うのは仮に1000km分の移動をして戦闘させるとして、絶対にその一回だけで出撃が終わる事はないから何回も長距離飛行して戦闘をするというパイロットに強い負荷のかかる事を強要する事になるんだよね。長距離航続距離に任せた戦闘を繰り返せばラバウルの再来にしかならんと思うんだけどね
STOL運用で陸からの空中給油支援を受けられないとなるとカタログスペックはあてにできないと思うが
憲法改正のハードルが高すぎて、事実上日本しか守れないからな
他にできるとすれば米軍の後方支援程度。
こんな場当たり的なその場しのぎのやり方してて憲法改正など不可能だよ
国民の安全保障意識が変わるわけない
他国の為に日本人が死ぬという事も受け入れられないだろう
個人的には専守防衛でも全然いいけどね
基本は経済と海上封鎖しての干し殺し戦略が妥当。
解決手段は軍事力の直接行使のみではないよ
そういえば仮にいずも型を踏み台にして大型のを作るとしたらスキージャンプ台とカタパルトを併用していたウリヤノフスク級やQEの混同案みたいなのがいいのでは?って話がありましたね
個人的には対中戦略の今後の推移は"グレーゾーン事態""ハイブリッド戦"のままずるずる続いて今整備中の装備等を完成させたらそのまま既成事実化して終わりだと思う。
日本には不可能だし、アメリカも中国を徹底的に追い詰めたのではアメリカ本土攻撃を招く事になるのでそこまではやらない
有事発生時にいかに国際社会を味方につけて中国にいかに圧力をかける事が出来るかが勝利の道筋
中曽根大勲位「浮沈空母???」
※29
お願いだから「画餅」と書いてくれないか。
※26
1行目は全くの同感なんですが、この投稿は大綱から演繹的に「空母いずも」まで理屈付けた「読み物」なんだから、固いこと言いなさんな。
まあ確かに無理があるなあ。
個人的には誤字様のレポートとしては大綱を元に分析したレポートという事でその点全く問題ないと思うけどどちらかというと大綱のほうでそう書かなければいけない状況、あるいはそう書かないと理解され難い&要らぬ波風を立てられかねない状況のほうに不満だったり。
最終的には"皆さまのご理解とご協力を~"に帰結する訳ですが。
ここで話す事じゃないから深く突っ込まないつもりではあるけど、後方支援と場当たり的な政策が国民の国防意識に繋がるかは相関性が見えない。
個人的には個々の政策じゃないと思うし、国防意識だってどのみち今世紀に入って自分たちも安全域にいる訳ではないって嫌という程見せられて前よりも上がってる。そうじゃなきゃ2015年の選挙で与党が圧倒的に勝つのは難しかったと思う。結果がどうなるかなんて知らないけど、前よりは意識は良くなってると言えると思うよ。
真珠湾が起きる可能性よりも、グレーゾーンやハイブリッド戦から大規模な侵攻とかにエスカレートする可能性の方が今の時代は大きい。
大規模戦になる前の段階なら我が国でも対応できる限界だろうし、初期段階の対応を疎かにするよりは出来ることを着実にする方が絶対良い。
未来ばかり見て手元が疎かじゃ足元を掬われる。逆に手元ばかりじゃ大局を見失う。周回遅れだろうがなんだろうが、やれる事はやるべきだし、次の段階も見据えないといけない。要はどっちかを優先するという事ではなくどっちも捨てる事はできない大切なものだと思う
800kmの航続距離は確かに無理だと思う。ただ、どのみち長距離運用はパイロットの負担がデカくなりかねない。一回で勝つならそりゃ構わないが、やはり空中給油能力に頼りすぎるのもまた問題かと。
えもちは予測変換だと絵餅になります。そしてデジタル大辞泉でも絵に描いた餅は絵で合ってますよ。画餅(がべい)として書いた訳ではないので悪しからず。
軍事は戦わずに使うのが最善ですしね。孫氏の兵法でもそうですし。苦戦する事が相手に分かればそれで良いのかなと。そのための空母であり、F-35なんだろうと思います
いずも型に乗る頭数でぐるぐる回すのもそれはそれで整備の負担がとんでもないことになりそう
因みに自己矛盾言うと、陸上機ならF-35に限らず、F-15,F-2含めて300機近くの予備戦力が待機してるけど、B型はどんなに揃えても40機程、直ぐに機体も人も限界が来るという。
ただ、短期間の間の高密度の攻撃をする場合、遠くに存在する航空基地だと負担は大きいのもまた事実。予備をきちんと作って、全国の部隊を臨戦態勢にさせるまでの間の方策としては悪くないと思う
目的が対地対艦ならJSMウェポンベイに入る予定ないBは正直・・・
別に俺空母持つの否定派どころかカタパルト付きの大型のもの欲しい派なんだけどやっぱ持つならC型とE2Dがいいわ出来ること違いすぎる
個人的に考えたのがもし艦隊の防空・要撃を必要とした場合陸上基地からの発進だと仮に航空基地から500kmに位置する艦隊上空に時速1000kmで到達を企図する場合艦隊からの要請後現着まで30分かかるし現着後1~2時間しか現場に居られない。
要請に即時対応出来るように常に張り付けるとなると1ソーティ1~2時間だとして1日あたり12~24ソーティ分が必要になる。
一方艦隊のほうで艦上機を用意出来れば10分待機でも要請後10分超で配置に付けるしすぐに要請して間に合う分張り付ける必要も無くなるからかえって負担は減るのではないかなと。
しかも航空基地からの距離に関わらず遅滞無く長時間の航空作戦を展開出来る。
これだけでいかなる規模の敵脅威も対処出来るとまでは言わんが最悪の事態でも逃げる時間は稼げると思う。
CATOBARは運用するために準備するものや必要なものも違いすぎるから今から検討するなら早くても時期ヘリコプター護衛艦の辺りからじゃないかな。
ちな最少のCATOBAR艦は満載20000t以下のブラジル海軍のミナスジェライスとその同型艦がある。もっともジェット機時代には主機の出力が弱すぎたらしいが。
ブラジル海軍といえばちょうどいまニートしているCATOBAR艦のサン・パウロが近代化改修に300億円が提示されていたらしい。
ブラジル海軍の時期フリゲートに30FFMの交渉をちらつかせつつスクラップ価格でどうですかね。
試験艦"あすか"のようにデータ収集とあくまでも既存のヘリコプター護衛艦の予備艦と割りきれば主機のLM2500化を盛り込んでも悪い話では無いかと。
細かいところですが、そもそも「絵餅」という言葉はないのでは?
「絵に描いた餅」ならありますが。
意図は伝わってるし本題とは違うからとりあえず良えんやで。
今よりも圧倒的な戦力差があり、官民共に軍事極振りの時代でも出来なかったからねえ。
今も中国の味方をする国は少なくないからどっちがより多くの味方を持てるかが重要よね。
その為のツールの一つがいずもになるんでしょうね
>まず戦略的に何をすべきか。その次にその目的を達成する為に何が必要か。
その2つを同時に示したのが大綱だろ?
>基本は経済と海上封鎖しての干し殺し戦略が妥当。
ちょい前にアメリカがそれ無理って諦めてる
フィリピンにはTC-90をあげ交流を深め
海自潜水艦とベトナムの潜水艦部隊の交歓し
南シナ海に哨戒機飛ばしてるオーストラリアと円滑化協定結をび
フランスですら南シナ海で航行の自由作戦をやり
イギリスに至っては極東への空母派遣や基地建設を構想し
米国が空母建造を支援してるインドと各種協定結んで日米印で海軍演習し
政府が自由で開かれたインド太平洋戦略を謳う
そんな世界だからこそ、空母のプレゼンスが必要なんだろう
多分いずもはカタパルトどころかスキージャンプも設置されないと思うけど、そんな小ちゃな母艦で「燃料弾薬を補給」したうえでの離陸って出来るの?
アメリカの正規空母でも武装したホーネットは離陸後に給油が必要だったと思うけど
全長だけならいずも型とほぼ同規模のアメリカ級でも運用できるんだし最高速力でも22knotのアメリカ級に対していずも型は30knutなので飛行甲板の面積や合成風力という点ではスキージャンプが無くとも十分に可能だと思う。
日米同盟は片務的で属国的。当然、日英同盟が至高ですよね
その文脈で短期間でなら整備との兼ね合いも考えて、艦上機の方が後方までの部隊配置が終わるまでの間は良いのだろうと思ってます。
その後も全力投球すると整備が破綻しかねないですし
口語とかだと、友人とかの間なら使うのでその勢いで書きました。絵に描いた餅はいくらなんでも長いので。>>50の人の通り意味が通ればいいかなと
アメリカが困っても日本は助けなくて良い条約が属国的かはそれとして、日英同盟のような二国間同盟というよりは、北大西洋条約機構のような多国間同盟が紛争抑止という点では最上と思います
サン・パウロは退役したんじゃなかったかな?代替として英国のオーシャンを購入したはず。
退役して今は解体待ちらしい。
アメリカ級の場合ガチの制空は一緒に行動してるニミッツに任せること前提で、自身の艦載機は上陸支援だけさせてればいいけど、ここまでの記事のようにいずもが主体となって戦闘するなら話は全く変わって来るのでは
そりゃアメリカ海軍のCSG/ESGに劣るのは当たり前よ
ただ少なくとも※54にある通り「シーレーン防衛を支える」「プレゼンスを発揮する」とあわせて「島嶼をめぐる小規模紛争において、弾薬を補給して再出撃可能な前線基地となる」ことは可能でしょ
「自由、民主主義、基本的人権の尊重、法の支配(Rule of law)」といった普遍的価値を持つ国家にとっては、中国の横暴は直接でなくとも脅威なのでは?
だからこそかつて中国に武器を売りまくったフランスですら、航行の自由作戦に参加しているのだと思うし
まあ軍事経済のハードパワーばかり注目されがちだけど(というか軍事ブログなのだからそれで当然だが)、日本の国家安全保障戦略を読んでも分かる通り「安全保障」って本来こうしたソフトパワーもふくめたものだしね
そもそもニミッツ級を擁するアメリカ海軍は航空機中心の艦隊運用
一方日本は水上艦中心の艦隊運用
いずもにF-35Bを載せたからといって急に航空機中心の艦隊運用にするのは悪手だしあくまでも主任務は上空援護であって可能な範囲で攻撃支援をすれば良いんじゃないかな。
例えばアメリカ海兵隊もF-35Bを配備しているがそれはあくまでも地上戦力の支援の為であって航空機中心の運用になった訳ではないように海上自衛隊も既存の運用を補完する形に注力すれば良いと思う。
当てつけに使うのはいくらなんでも止めて欲しい
これは申し訳ない。当てつけのつもりはまったくなくて、「浮沈空母」が面白くてつい悪ノリを。謝ります。
他の方も意見でもあるが、アメリカ級で運用出来るのだから「いずも」でF35Bを運用するのは問題なし。
F35Bを搭載するのは敵艦及び敵航空戦力の撃滅が主目的ではなく、艦隊防護及び艦隊の警戒が主目的。
艦隊の水平線より先の見えない部分が、上空警戒で上げておくだけで確認できる。
優秀と言われるF35Bのセンサーならかなりの精度で発見でき、早期に敵情報が確認できることで対処時間に余裕が出来る。
また敵側は上空警戒するステルス機の検知が難しく、攻撃するには多大のリスクがある。
イギリスがクイーンエリザベスを極東まで派遣するかもって記事は大分前にでてたが、自由で開かれたインド太平洋戦略とやらは割といい感じなのかもしれん
F-35Bと多用途運用護衛艦「いずも」が単純な有事の最前線での有用性だけでなく、より複雑で面倒な現代国際情勢に見合った外交や戦略まで含めた装備である という点が何となしでも伝わったようで嬉しく思います。
遅くなったのでコメント返しというよりも全般な話について個人的な考えを
<呼称は「空母」じゃアカンのか?
空母というものが正規空母以外にも護衛空母や装甲空母など多種多様なものがある というのを第一回に説明しました。
現代でも単純に固定翼機を載せられる艦は原子力空母、軽空母、V/STOL空母、強襲揚陸艦など色々な名前で呼ばれています。
単純に「固定翼機を運用できるのは全部空母だ」としてしまうとタイ海軍の1万トン程度で最近滅多に航空機運用をしていない外洋哨戒ヘリコプター母艦チャクリ・ナルエベトと、米海軍の4万トンクラスでウェルドック付きのワスプ級強襲揚陸艦と、8万トン以上の正真正銘の原子力空母ニミッツ級を並べて「空母」と言わなくてはならなくなってしまいます。
これはいわゆる「機動戦闘車を戦車と呼ぶな」問題や「駆逐艦も巡洋艦も全部戦艦と言われる」問題と同じで、面倒な軍オタ的には任務も能力も違う兵器をまとめて1つに読んでしまう事に大きな違和感を感じずにはいられず、その違いを言葉を尽くして早口でまくし立てざるをえないのですw
とはいえ、個人的には多用途運用護衛艦では文字数長いし語呂も悪いのでどうにかしてくれと思うところはある(´・ω・`)
多用途運用護衛艦の扱いは今後の日本の国家戦略と大きく関わる事であり、これをもっと具体的に明らかにして議論を尽くすべきだ というのはその通りの話ではあるのですが、一方で不透明な世の中この先何が起きるか分からんのも確かです。
クリミア併合やトランプ政権の誕生など10年前は予測も出来なかった動きが多くあり、それに合わせて国家戦略とその中での自衛隊の役割は大きく変化しています。
続く10年20年も何がいつどう起きるか分からず、時代の荒波の文字通り”矢面に立つ”自衛隊の装備としてはある程度「高度な柔軟性を持ちつつ臨機応変に」という面があって仕方ないと思います。
ただその中でも今回の防衛大綱は多用途運用護衛艦はじめ色々と突っ込んだ話があり、こんな感じで随時更新・対応していくのが妥当なんじゃないかと思わないでもないです。
<有事にF-35Bを搭載した「いずも」をどう使う?
どうもコメント欄を見るに有事にはイマイチ使い難いのでは無いか という意見が根強くあるように感じますね。
確かに10機程度のF-35Bではたいした戦力にはならないように感じますが、ステルス時代の戦闘方法や最近の30FFMの議論を見るにつれてむしろネットワーク化した戦場で電磁スペクトラム領域の重要性が高くなっていると共にステルスに対応した無人機の導入やクラウド化した兵器・戦力の構築が進みつつあり、それにより変質しつつある航空優勢や情報優位のあり方を考慮すると将来の侵攻制空的な戦場ではF-35Bのスーパーハイテク素晴らしい能力がアセットの1つとして重要な役割を担う可能性がですね・・・
う〜ん、ここら辺突き詰めると記事がもう二本ぐらい書けそうだ、第五回と第六回の前提となる話なので外伝として作成を進めないと(って、こんな感じで無限に脱線していつまでも続いてしまう予感w
こちらこそ、カッとなってしまい申し訳ないです
えらい亀レスになったけど次の記事期待してるやで。
個人的にはまだ"運用試験・データ収集"の段階でも良いと思う。
最初からいきなり戦力化出来ないなら無意味なら何も出来んしな。
(なんで戦後の人は軍事に異常に批判的で安全保障に無知過ぎるんや!もっと早くから戦力整備していれば今こんな事には...)と今思わんでも無いがそれはさすがに事情があるからしゃーなしとして今から数十年後の未来人に同じ苦労はさせたくないな。
批判的になるのもしゃーない
軍人は恩給がつくからまだましで
徴用された商船漁船爆撃で死んだ人々は死に損
おまけに安全補償は殺した側の米に全面依存
これで好意的になれって無理
戦争で痛い目にあった人や遺族がまだ生きてる歴史の話じゃ無い
日本企業の商船でさえ外国人船員とか外国籍の船ばっか
いざという時日本のために体張って船動かしてくれる人なんてインの?
国営の頃の日航でさえアブナイから嫌だって邦人見殺しにしたぞ
国営企業でさえ当てにならん
シーレーン防衛以前の話
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