防衛大綱から読み解く”事実上の空母”の正体
第一回:空母に関するよくある間違い
「空母と言えばやっぱり真珠湾攻撃?」

旧日本海軍の空母赤城から今まさに飛び立とうとする攻撃隊。空母と言えば真珠湾攻撃のこのような光景を思い浮かべる人が多いだろう。(画像:Wikimedia Commons[a])
先日閣議決定された「防衛計画の大綱」に関して、マスコミ各社が一斉に”事実上の空母保有”と報道[1]して大きな話題になりました。
しかし「空母保有!」という言葉が先行し、なぜそうなったのかよく分からない人も多いのではないでしょうか?
特に日本では「戦闘機と言えば零戦」と同じぐらい「空母と言えば真珠湾攻撃」という雰囲気があり(注:独自研究)この認識に引っ張られた反応が多々見られます。
今回はこの”事実上の空母保有”について「防衛計画の大綱」の該当部分を参照しつつ独自研究マシマシで7回程度にまとめて連載してみようと思います。
大前提 空母に関する常識や非難とその間違い

海上自衛隊の護衛艦「いずも」、この船が改修の上”事実上の空母保有”になるというのが、それは空母「赤城」と同じような船になるという事なのだろうか?(画像:海上自衛隊[b])
先日発表された「防衛計画の大綱」に関して、”事実上の空母保有”という点に注目して多くの非難が寄せられています。
東京新聞論説兼編集委員の半田 滋氏は現代ビジネスの記事で
『空母は攻撃には絶大な威力を発揮するものの、自分で自分を守れないほど、相手からの攻撃に対しては弱い。護衛艦や潜水艦による護衛が必要となり、日本防衛の場面ではかえって足手まといになる可能性がある』
『「いずも」の空母化は「空母運用の必要性があるから改造する」という当たり前の道筋とは真逆の、「空母化ありき」なのだ』
と空母の脆弱性と政府主導の動きを非難しています。[2]
朝日新聞は社説で
『空母の導入が日本の防衛にどれほど役立つのか、巨額な費用に見合う効果があるのかについては、自衛隊や専門家の間にも疑問の声がある』
とし、対案として
『太平洋の防空を言うなら、自衛隊のレーダーや哨戒機の運用を見直すのが筋だろう』
と主張しています。[3]
日本共産党の小池晃書記局長もいつも通り
『「米国と肩を並べて戦争できる国」にしようとするもの』
『政権の大軍拡と「戦争をする国」づくりは、世界史的な平和の流れに、有害な流れを持ち込むだけである』
『軍拡と海外派兵を推し進め、「海外で戦争をする国」をつくろうとする時代錯誤の、この危険な戦略と計画にきびしく反対』
と「戦争をする国」のための時代錯誤の動きと断定する談話を発表しています。[4]
より軍事的な面からの非難としては、海上自衛隊元自衛艦隊司令官の香田洋二氏は産経新聞のインタビューに対して
『対潜ヘリコプターはF35Bの分だけ搭載数を減らさなければならず、対潜能力に大きな穴があく。本末転倒だ』
『米空母にとって最大の脅威である潜水艦を排除し、来援基盤を整えるのが海上物流の確保と並ぶ海自の最大の任務だ。最近、離島防衛の重要性ばかりが強調され、米軍の来援基盤維持が忘れられているようで危惧している』
と対潜能力の低下と米軍来援への影響を危惧しています。[5]
これらの非難の一部は妥当なものもあるのですが、一方で「空母と言えば真珠湾攻撃」的な時代錯誤な認識を感じさせる点もあり、「防衛計画の大綱」に示された21世紀の新時代に合わせた技術的・軍事的・外交的な要求により提案されている多用途運用護衛艦「いずも」の運用には当てはまらないものが多数含まれることを指摘せざるを得ないでしょう。
このような問題認識の元、”事実上の空母”について
1:そもそも一般に見られる「空母と言えば真珠湾攻撃」の間違い
2:「防衛計画の大綱」で”事実上の空母”がどのように書かれているか?
3:”事実上の空母”が必要とされている現在の安全保障環境とはどのようなものか?
4:大胆予想、現在と将来における”事実上の空母”の使われ方
といった項目に対して、「防衛計画の大綱」の該当部分を参照しつつ独自研究マシマシで6回程度にまとめて連載して”事実上の空母”の中身とその背景について明らかにしてみようと思います。
初回は「防衛計画の大綱」に示された内容に踏み込む前に、導入として「空母と言えば真珠湾攻撃」という考えについて軽く反論をしてみます。
空母は攻撃任務が主で防御には使えない?

米海軍のカサブランカ級護衛空母「ガダルカナル」 本艦は船団護衛や対潜掃討作戦の他にも各種訓練に利用された。特筆すべき戦果として独潜水艦U-505を「エニグマ」暗号機と一緒に捕獲している。(画像:Wikimedia Commons[c])
空母に関する議論でよく見られるのが、空母は攻撃に使えるが防御に多くの兵力が割かれて足手まといだ、という類の非難です。
「空母と言えば真珠湾攻撃」な発想では確かに攻撃しかしていないようですが、現実には空母にも色々と種類があってWW2期には”護衛空母”という正にその通りの名前の艦種がありました。
米海軍カサブランカ級に代表されるこの艦種は比較的小柄な船体、少ない艦載機数、遅い速力と「赤城」のような日本の大型空母に劣る点が多々ありましたが、船団護衛や対潜任務などに多用され高い評価を受けています[6]
また”攻撃”や”防御”をどのように捉えるかでも評価が変わります。
例えば空母「赤城」をはじめとする日本海軍の空母機動部隊が多くが失われた「ミッドウェー海戦」では日本側は空母をミッドウェー島”攻略”という”攻撃”任務の為に利用しましたが、対する米海軍はミッドウェー島の”防御”の為に空母を利用し、米軍の艦載機は日本側の空母が”防御”の為に発艦させた「零戦」部隊の隙を突いて”攻撃”を成功させ、ミッドウェー島の”防衛”を達成しています。
また有名な戦艦「大和」が沈んだ坊ノ岬沖海戦は、沖縄”攻略”を行う米軍を”攻撃”して沖縄”防衛”を実現する出港した戦艦「大和」を、米軍空母部隊が”防御”の為に「大和」を”攻撃”して撃沈した戦いです[7]。
このように現実の戦闘では”攻撃”と”防御”は複雑に交差するものであり、両者を分割して取り扱えるように考えるのは大きな間違いだと言わざるを得ないでしょう[8]。
空母の脆弱性

第二次世界大戦末期、シブヤン海で米軍の猛烈な攻撃を受ける日本海軍艦隊。左の大きな船が戦艦「大和」で右の黒煙は同型艦「武蔵」のもの。個々の艦が如何に堅牢でも航空機の支援が無ければ現代戦は一方的な展開になるのだ。(画像:Wikimedia Commons[d])
空母の脆弱性に対しても考え方次第で大きく評価の変わる問題です。
確かに真珠湾攻撃で活躍した空母「赤城」もその後のミッドウェー海戦では米軍の爆撃機の攻撃を受けて瞬く間に炎上・大破してしまいました。一方で同じ戦いに参加した米空母「ヨークタウン」は前月に受けた損傷を三日間の突貫工事で修理して出撃、爆撃を受けて炎上するも迅速な応急修理によりすぐに艦載機が発着艦が可能になるなど粘り強さを見せました[9]。
また古代から海上の艦艇は単独行動する事の方が稀で、基本的に隊列を組み相互に連絡を取り合いながら行動して個々の艦艇の弱点を補い利点を生かすようになっています。
「空母は脆弱=だから必要ない」 というのなら、より脆弱な対潜ヘリコプターや掃海艇、輸送艦・補給艦も必要ないという話になってしまうのではないでしょうか?
必要なのは個々の艦の脆弱性に囚われず、艦隊としての戦力バランスや陸海空を俯瞰して戦略的な役割を考える事です。
例えば日本海軍の空母は確かに米軍の攻撃に対して脆弱性を示しましたが、脆弱な空母亡き後は堅牢なはずの戦艦「大和」や同型艦「武蔵」でさえ航空攻撃になす術がなく、ほとんど何の戦果もあげずに撃沈されてしまいました。
これは艦隊における航空戦力の不足が個々の艦艇の脆弱性を簡単に覆す事例として考えるべきでしょう。
また空母の戦略的な役割を考えるのに、第一次ソロモン海戦における空母の役割は注目すべきものがあります。
太平洋戦争序盤の1942年8月、米軍が日本軍がソロモン諸島のガダルカナル島に建設中であった前線航空基地を占領して対日反攻作戦を開始しました。
これに対して日本軍は重巡洋艦「鳥海」を旗艦とする第八艦隊を派遣、巡洋艦艦隊による大胆な夜間ガダルカナル泊地殴り込み作戦を計画しました。
この際に課題になったのが米軍の空母の存在で、日本海軍第八艦隊は夜明けまでに空母の攻撃圏内から退避する為に作戦時間を大きく制限され、結果として多数の米豪の巡洋艦を撃沈しながら無防備で脆弱な輸送船団を前に撤退を開始、米軍のガダルカナル島攻略を阻止できずにガダルカナル島攻防戦で日本軍敗北の遠因となります。
このように個々の艦艇の脆弱性というのものはダメージコントロールや艦隊での運用、作戦・戦略的な役割で簡単に覆るものであり「脆弱な艦だから足手まといになる」という安直な結論には気をつけなけらばなりません。
”事実上の空母”とはどんな船なのだろうか?
![空母戦記2 文庫版 DL [ダウンロード]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51nLhtf6YQL.jpg)
第二次世界大戦太平洋における大型空母の戦いを実感したければこの作品が最適だろう、艦載機の上げ下ろしからパイロットの配置まで内容盛りだくさんである。とりあえず偵察機と攻撃機は消耗品(白目
「自衛隊に空母「赤城」のような大型空母を導入しても日米同盟を基軸とした専守防衛という日本の防衛戦略には合致しない。厳しい財政事情なのでもっと費用対効果にあった方法を考えるべきだ」というのはよく聞く自衛隊への空母導入に対する反論で、これはいくつかの前提の元では正しいのですが、一方で自明的に扱っている前提に変化が生じていることを指摘せざるを得ないでしょう。
確かにかつての空母「赤城」のような大型空母を導入して真珠湾攻撃のような作戦を行うのは現在の自衛隊では考えられない話です。
しかしながらこれまで示してきたように空母の役割とは「赤城」のように真珠湾攻撃に使うだけでなく、カサブランカ級護衛空母のように船団護衛や対潜任務に利用する場合もあります。
それでは自衛隊が導入するという”事実上の空母”とはどんな船でどんな作戦に使うのでしょうか?
空母「赤城」のような大型空母でしょうか?
カサブランカ級護衛空母のように船団護衛や対潜任務に利用する小型空母でしょうか?
結論から言いますとこのような第二次世界大戦の空母[10]の理解では収まらない、まさに「多用途運用護衛艦」の名にふさわしい複雑で現代的な前提のもとに導入が求めれている艦なのです。
次回以降「防衛計画の大綱」を紐解き”事実上の空母”の正体を明らかにしていきます。
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コメント
複数のヘリ搭載と全通甲板のおかけで災害時の輸送能力は
本当に向上したらしいね
単純な積載量だけでなく取り回しのやり易さとか
ふつうの水上艦とは比較にならないとのこと
空母に限らず、とかく戦争に関する議論が第二次世界大戦で停止しがちな今日において、最新の見解を提示して頂けることを期待してます。
B型は航続距離が短過ぎる
あれは軽空母だけじゃなく海兵隊のヘリ揚陸艦としての機能があるし
だめじゃん。ミッドウェーは、そもそも「米軍の空母を叩くため」の作戦。
ミッドウェーの米軍基地を叩いたのは、米軍空母をおびき出すための陽動。
それが、米軍基地を叩くのに必死になってしまい、本来の目的を忘れてしまって
あんなクソ敗北したんだから、そこはちゃんと抑えなきゃいけない。
海上航空戦力はあると本当に便利。陸上機を商船に1機だけ載せて片道発艦させた国まであったんですよ。前提から間違ってる識者は古代地中海でフェニキア人か海の民の漕手からやり直し!
日本のように、かつての旧態たる機動部隊を保有していた国だからこそ、空母保有している(し始める)ことの自己目的化から脱却して、必要な戦略目的の到達のための空母保有を目指したいものですね。
この素晴らしい板で学ばせて下さい。
これはドロタン3つだけ抱いて飛ぶF-15Cより多いくらい。
これでも短いかな?
ちなみにA型5600km、C型6000kmと予想されてる。
FERRY飛行に意味はないと言われればそれまでなんだけどね。
安倍首相の目指してる開かれたインド太平洋戦略の兼ね合いもあるから今はいずも型だけど将来的にはどうなるのか楽しみですね
自分も某研究者の主張が現在の防衛大綱に如何に影響しているか記事を考察中でしたが、この記事を拝見してもっと詰めなきゃいけないなと思った次第。
次回も楽しみにしております!
兵器の攻撃と防御、常々思うのは防御的行動は尽く攻撃へと繋がるというところでしょうか。
昔、教えを頂いた空の方に「航空作戦は防衛目的であっても攻撃的に行われる。それは受動的な行動で脅威に対抗する事は航空機には出来ないからだ」という話を聞いた事がありますが、それは陸と海も同様ですものね。
陸戦における防御からの反攻、対潜作戦における索敵掃討なんかまさにそうですよね。
無理のない範囲で頑張ってください
>対する米海軍はミッドウェー島の”防御”の為に空母を利用し
…初耳ですねえ
ミッドウェーにおいての米海軍の目的は、帝国海軍機動部隊の撃破ですよね〜
ミッドウェー防衛に関して空母側から戦力出してません
日空母に打たれるまま放置です
対して日本は米機動部隊の誘引とその撃破、ミッドウェー攻略の二つの作戦目標を立て優先順位を明確にせず、二兎を追うもの〜の過ちを犯したとの指摘が「失敗の本質」にもある通り
ミッドウェーに戦略的価値はさほどなく、同じような位置のウェーキも占領されていたが放置
作戦目標をすり替えるような論理はいただけません
作戦や戦争の本質を誤解、見失いますね
同じく大和への攻撃も沖縄を守るのが目的とはとても言えない
このような言葉のロジックですり替える論法の記事の連載なんでしょかね?
日本艦隊の接近を知り、上陸部隊側の反対を押し切り米空母は退避していますね
上陸部隊護衛よりも当初戦力不足のアメリカは貴重であった空母戦力の温存を重視したという事ですね
輸送艦隊ですが、護衛巡洋艦隊が壊滅した事により物資揚陸を中止、これを撤退させており、テレビドラマパシフィックにあるように翌日はもぬけの殻で、上陸部隊はしばらく物資不足に苦しみました
なんというか…空母擁護論ありきの論法展開で過去の戦訓やら恣意的に捻じ曲げられるのは看過しかねます
ひとつ客観的な方向で論じられないものでしょーかね?
いずも型に、単にF-35Bの運用能力を付加するだけの話で、運用方法も何も本質的には何も変わってないと思うんだけどなあ。。
まあ、日本の識者マスコミ関係者にはミリヲタ以上に軍事知識の素養すらない人がほとんどだから、そんな素人集団の言うことをいちいちまともに取り上げても仕方ないよね。
第一次ソロモン海戦での輸送部隊撤退により、ガダルカナル米上陸部隊は反抗の一木支隊との交戦後まで物資不足に悩ませられており、非常に危機的な状況にありました
日本軍によるガダルカナル反抗の失敗は、米上陸部隊を過少に見積もり侮ったという点でしょう
東情報などの事前情報、後の交戦部隊からの報告を無視し、敵戦力はこのくらいだろうという根拠無き憶測と希望的観測に基づき戦力の逐次投入を誤判断をした張本人たる辻政信が現地で痛い目を見るまで繰り返し
まあ辻さんは同じ事をスタンレー山脈越えのポートモレスビー攻略で繰り返しますが
ガダルカナルの戦略的価値判断、日本側能力の見直しにより撤退となったわけで
初期の見積もりの甘さ、その後の情報軽視での執着が原因でしょうね
空母が攻撃的な性格を含むのは否定できないんですから、それを屁理屈で誤魔化そうとしてるからおかしくなる
保有したいなら、攻撃的である空母が何故日本の安全保障上必要であるかって前提の部分から論議しないといけない
記事では艦隊防衛などと書かれてますが、12機や15機しか搭載できないんですからとても島嶼防衛の前線に出せませんよ
対する中国側は、南西諸島近いところに100機超の配備能力を持つ基地を建設中で、発展途上国に軽空母を派遣するようにはいかない
陸上航空戦力による航空優勢を確保してもらわないととても空母は出せません
そこから回ってくる空母の任務って何なのですかね?
実際のところの空母保有の狙いは、中国空母部隊に対する牽制だと思いますよ?
しかしそれは中国を名指しにしてしまうので出来ない
…報復攻撃能力の保持もありますが、相互本土攻撃自体が現実味はかなり薄味ですね
空母の特性たる攻撃的性格を否定する事がこの連載の趣旨なら不毛な論になる悪寒
防衛能力があるよ、としたところで攻撃的性格は消えないし、反対派が問題としているところもそこなので、一方的な論にしかなりませぬよ
なので冒頭の論になります
だからこそ、護衛空母の事例を取り上げてるのでは?
WW2にて護衛空母が運用可能だった航空機の数は20機前後くらいですし、CAMシップに至っては一度きりの運用しか航海中に出来ないのに、貴重な防空戦力として運用された訳でして。
敵が投入可能な戦力と目標地域、味方航空戦力との連携も考慮していかないといけないと思いますね。
かつて海自が艦隊防空にイージス艦と空母を検討したり、幾度か空中巡洋艦構想が出された背景を考える必要があると思います。
「自衛隊が強くなること」
には創設から一貫してことごとく反対してきた。
別に軽空母の軍事的問題が解決してもそこは変わらないでしょう。
<真珠湾の元?になったと言われるタラント空襲って全然話題にならんな。
欧州方面は陸戦はよく話題になるのに海戦はあんまり話題にならない悲しみ、まぁ太平洋の大規模な海戦と比べれば見劣りすることは否定し難いことではあるんだけど・・・(´・ω・`)
※6
<空母に限らず、とかく戦争に関する議論が第二次世界大戦で停止しがちな今日において、最新の見解を提示して頂けることを期待してます。
3回目、4回目は防衛大綱を元に最近話題の「グレーゾーン事態」や「各国との協力」的なネタも入れていますので楽しみにしておいてください♪
戦争に関する議論が二次大戦止まり ってのは日本がその間本格的な戦争と関わり合いを持っていなかったから という点で望ましいものでもあるんですが、それが行き過ぎると時代錯誤な考えが蔓延しちゃうアンバランス、なんとも難しい話です(´・ω・`)
※8
<そういえば多用途護衛艦的な船だとイタリアのカヴールが近い感じがしますねえ
そうなんですよね〜 イタリア 空母は冷戦中は地中海での上空援護、米英軍とのクロスデッキ運用も期待されているようで、イタリア のNATOにおける立場を強化している点なども次回、次々回以降言及される「いずも」の役割と重なるところは多いはずなんですが・・・
日本でイタリア海軍の影が薄過ぎるのがアカンのかな(´・ω・`)
※10
<やっぱりフォークランド戦争は外せませんね。
フォークランドのハリアーの活躍は素晴らしいものがありますよね♪
その辺りをしっかり書いてあるnonaさんの連載「フォークランド紛争小咄」は大変面白くて勉強にもなるので、個人的に大いに影響を受けております。
また記事を書いててハリアーの登場がインヴィンシブルのような新たなハリアー空母を生んだように、F-35Bの登場が新しいF-35B空母を生み出さうとしており、日本もその流れに乗ったもんじゃないかと感じています。
失礼。
余計な事を書くべきでさありませんでしたね
護衛空母とはいえ、攻撃任務にも投入されています
防御もできるよーと言ったところで空母というものは攻撃的性格を孕むので、攻撃能力を認めない反対派の論理と噛み合わないということですな
政府としても専守防衛、敵地攻撃能力を保持しない国是なので、反対派と同じ前提
ついでですが
専守防衛、この線に沿って、プラス外交的配慮によって書かれた防衛大綱から読み取れる事ってどの程度が真実なんでしょかね
<日本近海で護衛空母として運用するには、B型は航続距離が短過ぎる
B航続距離が短いといってもハリアーよりはずっと長く、初期のF/A-18並みの面があり、また対応するのは主に中国の長距離爆撃機や空母艦載機が主になりそうなので当分の間は意義あるものなのではないでしょうか?
※11
<必要な戦略目的の到達のための空母保有を目指したいものですね。
記事を書いた感じでは本当に現在の情勢や先々のことを考えて話を進めており、従来の海自主導の空母保有論とは大きな違いを感じますね。
詳しくは今日更新される予定の第二回以降で言及しておりますのでご期待ください!
※14 ミラーさま
<兵器の攻撃と防御、常々思うのは防御的行動は尽く攻撃へと繋がるというところでしょうか
ソ連的思想で行けば「防御は時間を稼ぎ、ある地域における攻勢の機会を作るものである」なんで、まさにそんな感じですね。
そんなソ連的思考で行くと日本のいう「専守防衛」とは
「積極的な防衛行動によって敵に先制攻撃を加えるという原則に基づいており」
「最も重要な要素は、(中略)敵にいつ先制攻撃を加えるのが最も適当かを判断すること」
「日本の戦略家たちにとって、将来の侵略行動をカムフラージュするためのみ必要」
とか解釈されているようで、いやはやコミュニケーションとは全く難しいもんですw
参考:https://twitter.com/j11j15j16/status/1044572196780163072
※15
<固定翼機運用護衛艦導入について自分も考えが混乱している部分があったので、この連載はとても楽しみです。
そういっていただけると助かります♪ 自分も当初考えが混乱していて、しっかりと土台を固めてから議論をしないとならないと考えて記事を書き始めました。
混乱している皆様の助けになれば幸いです。
STOL運用するので意味ないですな
アメリカのように大量に空中給油できるならまだしも
日本には数全然無いし
資料が無い時代はともかく、資料が揃ってるなら大筋で見解は大してかわらんよ
何も知らないor自分のイデオロギーや主張に都合が悪いor恣意的に捻じ曲げたい連中がまぜっ返すだけで
陰謀論なんかもその典型
空自のエアカバーが受けられる本土や沖縄本島周辺なら良いが、それ以外のところで対潜哨戒を行うなら、大きな制限を受けることになる
だから、F-35Bを載せられる様に【いずも】を改造して対潜哨戒任務に投入するのは分かる
ただ、海自は人員確保をどうするつもりなのか?
今でも洋上勤務を嫌って陸上勤務に配置転換を希望したり、果ては翌年の採用試験で陸や空に鞍替えする隊員がいるのに
軍事で言えばこの空母保有論もつまるとこリソースの問題で
限られたリソースをどう配分するかってのが問題
空母プラス艦載機のコストで陸上航空機が何機整備できるかPreMSIP F15の補填ができるかとか水上艦艇増やした方がいいとかどうのこうの
アメリカのように第三者機関で費用対効果をきっちり比較検討すりゃいいんだけどねー
防衛庁側はどうか知らんけど、素人側では空母持ててうれしー論ばかりで、その辺配慮無いからな
空母にそりゃメリットあるけど、他を優先して装備するだけのメリットがあるのかって議論が無い
空母推進論者はメリット説くだけ
自衛隊が目指してるのかそれとも収斂進化でそうなったのかはともかく陸海に関してはイタリア軍よりになって来てますよねえ(機動戦闘車しかり)
いずも対潜任務という重要な任務があるという事実を踏まえたら分かるだろう
本当に軍オタは馬鹿ばかりなのか、それとも、馬鹿サヨ共にいつまでも軍事関連言論を占領される間抜け共なのか?
<ミッドウェーの米軍基地を叩いたのは、米軍空母をおびき出すための陽動
う〜ん、ミッドウェー攻略作戦、MI作戦は日本側の意図としてはまずは奇襲攻撃でミッドウェー島を攻略し、「ミッドウェー島が日本軍に取られたの!? 大変すぐに行かなきゃ!」っておっとり刀で現れた米艦隊を撃破して事後の作戦を有利に進める な感じであったと理解しています。
そういった意味では攻勢のためにミッドウェー島を基点とした有利な守勢を敷いて、守勢のために攻勢に出てきた米空母を攻撃する という、攻守が多重に重なり合った複雑な作戦であったと言えるのではないでしょうか?(なお実際は米軍に暗号解読されて”いないはず”の米空母に散々な目にあった と・・・
※18
<ミッドウェーにおいての米海軍の目的は、帝国海軍機動部隊の撃破ですよね〜
ミッドウェー島を防衛するのには日本側機動部隊の撃破というのが一番効果的な訳で、ミッドウェー島の防衛と機動部隊撃破はイコールだと思います。
日本軍の戦力を削るだけなら防御の難しいミッドウェー島を取らせてから締め上げる という方法も取れたはずで、ミッドウェー海戦の米軍の作戦が機動部隊の撃破だからといって米軍にとって防衛的な意図があったのは否定できないのではないでしょうか?
個人的にはこのように攻略・防衛・誘導・撃破という戦略・作戦レベルの話や解釈が色々と出てくる点こそが攻撃・防御の不可分な関係を何よりも表している実例だと感じますね。
※20
<いずも型に、単にF-35Bの運用能力を付加するだけの話で、運用方法も何も本質的には何も変わってないと思うんだけどなあ
そういう風に思ったんですが、防衛大綱を読み込んでみるとそれだけじゃなくて、むしろ安全保障環境の変化から戦略を大きく練り直した結果として、ついでのついで載せれるようにした って感じがあるんですよ。
次回以降深く掘り下げて行く予定なのでご期待ください。
<日本艦隊の接近を知り、上陸部隊側の反対を押し切り米空母は退避していますね
まさにそこが第一次ソロモン海海戦の面白いところなんですよ!
日本艦隊が米空母を恐れたように米空母も日本空母を恐れていた! 結果として両軍が「存在しない空母」を警戒して惑わされ、戦術レベル・作戦レベルの失敗をやらかした!
後世の目で見ればなんともマヌケな話ですが、現場で自分たちの命と国家の未来をかけて戦う将兵たちにとっては空母の存在・脅威は実在していなくても常に頭の隅にあり、作戦に大きな不安要素・不確定要素を考えざるを得なくなる!
これこそが空母最大の価値です!
客観的な方向で話をすることは非常に重要です、であればこそ結果を知っている現代の視点でなくて、”戦場の霧”に視界を閉ざされた当時の視点、あるいは不確定で先の見えない将来を考える視点で話を進めなくてはならないと私は思います。
※21
<初期の見積もりの甘さ、その後の情報軽視での執着が原因でしょうね
日本軍のガダルカナル島防衛失敗についてはまさにその通りでしょうね、やはり情報収集が大事だな〜 という話になります。
ところで奥さんその点はしっかりバッチリ!
なんとここにありますF-35には最新のセンサーや電子機器がテンコ盛り満載ですよ!
前世紀の遺物のような機体とは桁違いの能力で戦術偵察任務も引継ぎ可能!
動画配信もイライラしない通信量でミサイル誘導もお任せ!
さらにステルス能力でお隣さんまでコッソリ接近可能!
今ならたった150mの滑走路でも使えるB型がお買い得のなんと1億2280万USドル!
これは買っておかないとまたガダルカナルみたいな情報劣位に悩まされると思いませんか?
これからの戦で制海権や制空権はもう古い!
情報優位により戦場支配、さらに多様な手段を合わせた制脳権の確立こそが進むべき道なのです!
的なお話を連載を通じて紹介する予定なので、乞うご期待ください♪
こないだの冬コミ初日に『スペクトルマン』の同人誌を買いに行ったら、何故か烈風改の新刊を買っていた!
これは空母は地球の環境に悪いというネビュラ71からのメッセージですか?(単なるサークル委託です)
なお肝心の3日目は仕事で行けなかったんだよなぁ、これがぁ!
この本によると、大鳳や信濃のコンセプトを語る際に言われる「基地航空隊の中継基地としての空母」というアイデアは意外に歴史が古くて、内南洋決戦構想の頃からあった模様(一応下地だけは前からあった訳で、大戦後半に苦し紛れに出してきたものではないんですな)。
以前に某所で、今の海上自衛隊が空母を持たない件について、昔の日本で例えると、マリアナとフィリピンを失陥して本土や沖縄が戦場になりつつある状況で、当時の日本海軍が空母航空隊の維持を諦めたのと一緒と聞かされて、妙に納得したのを思い出したり。
それを鑑みるに、現在の海自の空母保有構想は、ひとまず本土の保全は達成されて、マリアナとフィリピンまで戦線が戻ったようなものと政府が判断しているのではないかと(冷戦期の想定では、対馬以外の離島の防衛、奪還は「やれたらやる」という半ば放棄状態だったことから比べれば、進歩といえば進歩か)。
この海自が想定する「事実上の空母」とは、アメリカの正規空母や制海艦といったものよりも、おそらくこの上に挙げた海上中継基地に近いものになるのではないかと思われ。
<空母の特性たる攻撃的性格を否定する事がこの連載の趣旨なら不毛な論になる悪寒
その点についてはご心配なく、空母の攻撃云々は話のまくらとして取り上げただけで、今後全く触れません。
<保有したいなら、攻撃的である空母が何故日本の安全保障上必要であるかって前提の部分から論議しないといけない
<そこから回ってくる空母の任務って何なのですかね?
まさにそこを明らかにするのが本連載の趣旨であって、それをこれから三回の記事で明らかにして、もっと俯瞰的にF-35Bと多用途運用護衛艦「いずも」が必要になった背景や役割を明らかにして行くつもりですので、どうぞご期待ください。
※24
<そもそも反対派たる左派系の政党、新聞社は自分達の野心や他国からの支援の為に
そういった点も否定しませんが、結構な数の個人が純粋な善意と平和を願う心(と時代遅れの信仰と無知)から政府・自衛隊に反対することこそが正義だと信じているのではないかと感じています。
私としては、そうだからこそ我々趣味人は冷静に議論を積み重ねて、惰性から古い話を信じる人々に新しい状況を提示していかんとならないのじゃないかと そう思っております。
※26
<専守防衛、この線に沿って、プラス外交的配慮によって書かれた防衛大綱から読み取れる事ってどの程度が真実なんでしょかね
「政府」も「自衛隊」も一括りにされてしまうことが多いですが、個人的には無数の”個人”からなるお役所であって、内外からの無数の異論反論に対応するためにはしっかりと「大綱」を決め、それに沿った道に進まないと話にならんと感じています。
まず「大綱」に書かれてない話を持っていっても財務省から予算が降りませんよねw そして陸海空とは古今東西反目しあうもので、意思統一のためには統一見解が必要です。
そういうわけで外交的配慮という曖昧な理由で防衛大綱を事実でないと斬って捨てるのはどうも・・・
おーい、みんなー。7回連載のまだ1回目だぞー。
つもる期待や疑義は、もう少し小出しに参りましょー。
人員の問題っていずもがヘリ搭載護衛艦のままでも変わらん問題だし、固定翼機を導入で整備員の仕事は増えても、人員が驚くほど増える訳でもないから空母への改造を否定する材料としては弱いと思うのよね。
そのあたりを整理する必要はあるね
可能なら、日中戦あるいは米中戦において、どこを防衛線とするか(第一列島線を死守するのか、あきらめて第二列島線まで後退するのか)、嘉手納・那覇・新田原に対する中国の弾道ミサイル攻撃があるかどうか、中国の対艦弾道ミサイルの有効性がどの程度と考えられるのか、といった点でも空母「いずも」の有用性が随分変わってくると思うので、それぞれの場合においてどうなのか検討もした方がいいんだよね
個人的には過去の戦史についてはカラキシなので興味深く拝聴したいと思っているのですが、現代の戦略思想にも今後言及されるのでしょうか。楽しみです。
その上で日本の空母戦力の建設にはアメリカが戦略がモデルケースとして影響必至と思っています。ぜひともNIFC-CAについても解説いただきたいところです。
米軍がE-2D、F-35(BC)、F/A-18EF、EA-18Gなどの航空機やイージスシステムなどの艦艇戦力とをどう連接してどう戦おうとしているのか、など。
どうも見ているとF-35があればE-2DはいらないとかF-35でグラウラーと同等の電子戦ができるとか、誤解のある意見が散見されるものですからね。
いやさwアンタwww理解していますっておいw
記事書くにあたって調べてねーのか、つーかなんも理解しておらんな
えーと、いーですか?
ミッドウェーの失敗でよく言われる事は、日米それぞれの作戦目標なんです。
アメリカ側は作戦目標を機動部隊撃破においた
日本側はミッドウェー占領なのか機動部隊撃破なのか不確かなままになっていた
日本側は作戦目標を明確にせず、肝心なところで判断ミスを犯した
だからアンタがいう攻略・防衛・誘導・撃破、攻撃防御の不可分などとは全くの詭弁ねー
作戦目標というのは明確に設定しなければならない
…ともかく軍事における基本中の基本、防衛大学校編の失敗の本質で指摘されている事をひっくり返す大暴論が返ってくるとはまさかびっくりだわw
曲学阿世すぎっしょ
アリューシャン列島攻撃、ダッチハーバー空襲というのがあってだな
ミッドウェー作戦の前哨に行われたもので、ミッドウェー方面への米機動部隊誘引を狙ったものね
ミッドウェー占領前に米機動部隊が近海にいる可能性も想定していたという事。
物事を都合よく捻じ曲げすぎだろ
真面目に。
こほん
>個人的にはこのように攻略・防衛・誘導・撃破という戦略・作戦レベルの話や解釈が色々と出てくる点こそが攻撃・防御の不可分な関係を何よりも表している実例だと感じますね。
↑
流石にこの部分はきちんとした訂正を求めますね。
作戦目標、作戦目的を明確にするというのは軍事において重要な事なので
何の為に交戦規定があるのか?
攻撃も防御も一緒では、事件起こる度に不拡大方針無視して戦線拡大し続けた旧軍と同じですよ
コストメリットから論じる空母保有論はTwitterでも2ch(5ch?)でもこのブログのコメント欄でも割と散見されたから心配すんな笑
侵略者は、別に、ちゅうかんちょう鳥とは限らん、自然もだ!?
東日本大震災での、米空母の活躍は、身にしみてるだろ?
ゆえに、大型空母は、3~4隻は欲しいところ?
+ 日本ブランドAI多用ハイテク空母イメージゆえの、多少の抑止力にはなると思ふ!?
政府見解や防衛省のこれまでの発言を信じるなら、空母いずもなんて存在していないわけですよ
ほかに隠された運用想定があるのではないか?って事です
防衛大綱から読みとれる事以上のね
集団的自衛権などもありますし
防衛大綱で言ってるからこれで全てなんてあり得ないでしょう
現在は空母化以前なので尚更
相手に近ければ空母も狙われやすくなるのでー
航空優勢確保できれば近づけるでしょうが、十数機しかないんで単独じゃあちと無理ですね
弾道ミサイルは論外じゃないかなあ
本土攻撃なんて悪手中の悪手で、国際社会から袋叩きコース、勝ったも同然で心配があまりいらない
那覇基地なんて民間と共用だし
艦隊攻撃弾道ミサイルもアレは核弾道前提ですから
通常弾頭と勘違いしている人も多いようだけど
ドロタン付きF-18Cや、ロシアやインドが今後主力とするMiG-29Kシリーズに勝るとも劣らない航続距離がF-35Bがありますから
「F-35Bは航続距離が短い!」って言うのは、スーパーキャリアを保有するアメリカ海軍航空隊の贅沢なワガママなんじゃないでしょうか笑
>防御もできるよーと言ったところで空母というものは攻撃的性格を孕むので、攻撃能力を認めない反対派の論理と噛み合わないということですな
>政府としても専守防衛、敵地攻撃能力を保持しない国是なので、反対派と同じ前提
いいえ、政府が公式に保有してはならないと認めているのは「性能上専ら他国の国土の潰滅的破壊のためにのみ用いられる兵器」です
その例としてICBM、戦略爆撃機と共に答弁にて挙げられたのが「攻撃型空母」、すなわち大量の攻撃機(=艦上爆撃機)を搭載し、敵国に対して戦略打撃力を発揮可能なアメリカ海軍のスーパーキャリアなのです
その点政府は「いずも改修が専守防衛を脅かす」などと述べる反対派と同じ前提には立っていないのではないかと考えます
イザとなれば使う意志があるからこそ中国ロケット軍は1000発以上の戦術弾道ミサイル(DF-16やDF-21Cを含む)を配備してるんだと思いますよ
補足。
ミッドウェー攻撃において、南雲艦隊は第二次攻撃隊に艦隊攻撃すべく魚雷装備させていた事。
兎にも角にもミッドウェー占領ではない事がわかりますな
アメリカ海軍はミッドウェー決戦においてここで日機動部隊に大打撃を与えるべく、なけなしの空母を全力投入してきた事。
ミッドウェーは占領したとしても、どのみち維持不可能と日米共通の見通しがありましたあね
何がなんでも防衛する必要性もなかったわけですよ
だからウェーキも放置だともうね
戦場の霧てクラウゼウィッツの引用かw
それで攻撃防御不可分などと言ってるって流石にまずいぞ
いざともなればでしょ
しかしそれは悪手中の悪手、米軍の本格介入や国際社会からの制裁など日本が有利になる展開でしかないので
米軍に中国本土を攻撃する口実を与える事になりかねない
本土攻撃はかなりのリスクを伴います
核ならまた別次元のお話になりますが、そっちの話でしょうかね
核戦力抑止力、または恫喝の道具として機能しておりなおかつコストも高い核弾頭ミサイルをわざわざ通常弾頭に積み替えて浪費しますかね?
命中率も低いので大量にいります
ハラスメント攻撃なら数はいりませんが、効果は見込めませんね
巡航ミサイルの方がまだ現実的ではないかと─しかしこれもやはりリスクを伴います
地域紛争に限定した方が得策ですねい
本土攻撃などしたら共産政権崩壊しかねないリスク、って事ですね
中国の最優先目的は共産党一党独裁体制の存続ですから
経済制裁などされて民衆の不満が党に向くと非常に危険
毛沢東により、扇動された民衆の恐ろしさは共産党幹部は身をもって知っております
…習近平も父親が粛清されてたりしますが、本人はどこ吹く風って感じだけど
千発の内、日本に届く弾道ミサイルは全然少ないですよ
中距離以上は核、短射程は台湾想定でしょね
むしろ
台湾有事など米軍の介入が大前提になるような大規模紛争を想定しそれを抑止しようとするからこそ、沖縄本土の航空基地が打撃を受け無力化されてもなお米軍のアクセスを確保する(列島線上の飛行場や西太平洋のシーレーンを確保する)必要があるんですよ
もちろん旧JASB構想が想定するような大規模紛争の可能性を切って捨てるのなら、自衛隊は今以上にコンパクトで済むでしょうけどね
>>60 >>62
中国の弾道ミサイル戦力の脅威については、ちょっと以下の記事のコメント33なんかで既に書いたんで暇なら読んでみてください
http://gunji.blog.jp/lite/archives/1072703951/comments/1512627/
ふむなるほど
しかし防衛型と攻撃型で構造仕様が変わるなんて事はないわけです
純然たる対潜ヘリ空母ならまた別でしょうが、違いますからね
改憲を目指しているなら、はっきり公明正大に議論すべきだと思いますよ
国家戦略を明確に示してほしいところです
…というか、防衛型空母で爆弾積まないとか何らかの制限加える見込みのようですね
一時の方便的なものでしょうが、まあその辺のお話も期待しておきますか
ああなるほど、勉強になりました
しかし重大な脅威との認識はありません
一時的な被害は蒙るでしょうが復旧可能な事ですし
燃料、弾薬設備は地下ですし、そこを狙える精度はないでしょう
継続して使用不能に陥らせるなら大規模な空爆が必要ですが、中国本土の基地や攻撃設備も報復攻撃対象になりますね
台湾絡みの大紛争ともなればシーレーンの要は米海軍になるでしょうし
第1列島線など、そこまでの大紛争になればせいぜい一時しのぎで中国に勝ち目はないでしょう
だからと対策や想定を怠っていいとう話ではないですね
正統性を競い合い国際社会から不明瞭な地域紛争よりも、単純明解で中国が勝てない路線が見えますからね
いや期待しておりますよ。
なんだか粘着質の口の悪いヤカラが「出現」しておるが、気にすることはない!
忙しくてなかなかコメントすることはできませんが、帰宅してからの「お酒のお供」、ちゃんと拝見しております。
今年もよろしく。
まあ台湾戦争でもむやみやたらと戦線拡大はないかなあと
これまで何の為に一つの中国路線を提唱してきたのかと言えば、台湾問題は内政問題であるからと外国の介入を防ぐ為でもあります
それなのに外国を攻撃したのでは本末転倒、台湾併合の正統性が失墜しますね
戦争の落とし所も見えなくなりますし、本土攻撃シーレーン攻撃もまた悪手中の悪手で、台湾限定が得策です
先制攻撃はほぼあり得ないでしょうし、追い詰められても共産党存続が危ういのでさっさと台湾から手を引いて負け犬の遠吠えした方がまだマシです
不足の自体ってのは常にありますが、大筋は変わらないと思います
チベットと同じように台湾は中国の一部だから、と国際世論を操作したいんですよ
>一時的な被害は蒙るでしょうが復旧可能な事ですし
>燃料、弾薬設備は地下ですし、そこを狙える精度はないでしょう
一時的な被害によりエアカバーが剥がれ、そこにストライクパッケージをねじ込まれればひとたまりもないですよ
>中国本土の基地や攻撃設備も報復攻撃対象になりますね
その報復を確実とするためにも方策が必要という話です
>台湾絡みの大紛争ともなればシーレーンの要は米海軍になる
米海軍も重要ですが、かつて「1000海里シーレーン防衛構想」で語られた通り、大規模紛争におけるシーレーン防衛(=西太平洋でのASW=米軍来援基盤の確保)は日本が誇る海自護衛隊群の使命のひとつではあります
>そこまでの大紛争になればせいぜい一時しのぎで中国に勝ち目はないでしょう
今まではその通りでした、A2ADと語られるような中国の努力によりそうもいかなくなっているのが現実です
なので大規模紛争を見据えた努力が必要なのです
>本土攻撃シーレーン攻撃もまた悪手中の悪手で、台湾限定が得策です
日米の数々のシンクタンクなどの論文やコラムを引用するまでもなく、大規模紛争においては日本への本土攻撃(=嘉手納基地をはじめとする領域内のアセットの利用拒否)やシーレーン攻撃(=西太平洋に戦力を展開することによる米軍水上部隊の接近阻止)は想定されていますね
財政状況の厳しい昨今「そんな大規模紛争なんて想定しなくていい」という考え方も分からなくはないですが
かつての冷戦時代に想定されたようなシーレーンへの攻撃というのは現実的ではないと思いますよ
それにそれは戦力増強の方便だったと思いますし、シーレーン防衛に回したら戦力無くなります
グローバル経済化が大きく進み、自由航路を脅かすという事はまさに世界を脅かす行為に直結しますね
シーレーンを脅かすという事は各国の貿易船を脅かすという行為で、各国の経済に打撃を与える行為、かつ経済発展を遂げ貿易依存になってしまったの中国自身の首を絞める行為ではないでしょかね
米海軍を差し置いて中国が実行する実力もありませんし、大海軍要する米海軍に比べたら海自の役割など脇役でしかないでしょう
世界の航海の自由はアメリカが担保していますし、それより本土防衛に回すべきではなかろうかと
大規模紛争への備えは必要ですが、過大に見積もりすぎではないかと
それに実際の戦争においても本土攻撃はまずあり得ませんしね
朝鮮戦争、ベトナム戦争、中印紛争、ウクライナ紛争でも係争地外への攻撃はありませんでした
本土攻撃は米中全面戦争になり兼ねない
なったらなったで勝つのは結局アメリカでしょう
A2ADは直接的な軍事力行使によって成し遂げるものではないでしょう
アメリカを排除、アメリカと対峙する上での準備のようなもので、野心の現れですが直接戦争になるかというと違うと思います
在日米軍撤退必須で、いささか非現実的かと
もちろん警戒は必要ですが
国連憲章では戦争を禁じているんですよね
抜け穴として領土係争、国連制裁決議を利用する手があります
先制本土攻撃なんてやったら擁護する余地が無くなってロシアも頭抱えるでしょう
イラクのクウェート侵攻も明確な侵略と認定され、武力制裁決議が出されました
武力制裁でなくとも、何らかの制裁決議が出れば多国籍軍結成の武力行使を受ける可能性が十分あります
味方いなくなります
米中全面衝突ともなれば日本のできる事なんて過少になってきますので心配したところでどうにも
中国はそのような愚かな行為はしないと考えていますし、そこまで侮っていません
それより米軍を介入させないような地域紛争の方をよほど現実的だと考えています
>シーレーンを脅かすという事は各国の貿易船を脅かすという行為で、各国の経済に打撃を与える行為、かつ経済発展を遂げ貿易依存になってしまったの中国自身の首を絞める行為ではないでしょかね
いいえ
勘違いなさっている方も多いですが、有事に敵国が行うであろうシーレーンへの攻撃とは、商船などに対する無制限潜水艦作戦などではありません
商船への無差別攻撃による海上封鎖が無意味であることは新旧あらゆる論文を持ち出すまでもなく明白です
では「シーレーンへの脅威は何か?」と言えば、西太平洋に展開した敵潜水艦による、米軍部隊への待ち伏せ攻撃です
香田洋二氏が世艦で繰り返し主張してき通り、海自は「西太平洋に展開する敵潜水艦の脅威を排除する=米軍来援基盤を確保する=米軍が戦略打撃力を発揮可能な状況を維持する=日米同盟下の抑止力を維持する」ことを主眼に、莫大なコストを投じて強力なASW艦隊=護衛隊群を整備してきたのです
>本土攻撃は米中全面戦争になり兼ねない
ですからその米中全面戦争において、シーレーン=米軍来援基盤の確保の確保が重要なのです
もちろん、米中全面戦争など想定しないのであれば従来のようにシーレーン防衛を重視する必要はありません
>米中全面衝突ともなれば日本のできる事なんて過少になってきますので心配したところでどうにも
何を言っているのですか
列島線の飛行場の防護、シーレーン防衛など何十年も前から自衛隊が懸命に取り組んできた事がたくさんありますよ
>中国はそのような愚かな行為はしないと考えていますし、そこまで侮っていません
そうです
その賢い近隣諸国に大規模紛争を選択させないためにも、日本はこれまでもこれからも、大規模紛争に備え抑止力を高めるべきなのです
>それより米軍を介入させないような地域紛争の方をよほど現実的だと考えています
それはその通りですが、だからといって大規模紛争への備え(大規模紛争の抑止)を止めるべきではありません
言わん事は分かるんですが、空母なら護衛の艦隊が付いて、場合によっては潜水艦も付く中で出れないのだろうか?と気になる所
フォークランド紛争だと確かに両軍共に空母を潜水艦の脅威から全面に出せてないのは事実ですが、国内で展開する分にはSOSUSや地形データを用いて潜水艦の脅威を回避する事は可能では?と思ったりするんですよね。流石に敵のど真ん中に出ても大丈夫とまでは言いませんが
後出しというかケチつけてるようでカッコ悪いよ。数学みたいに答え決まってない話が多いんだから解釈は読み手に任せて
横レスですが、別にあなたの解釈をどうこう言ってるのではないで、そう思うなら静観してればいいんじゃないでしょうか。
私個人はこういう議論も含めてこういうブログの楽しみ方だと思います。
あと、解釈は読み手に、というのは物語やフィクションの世界ならそうでしょうが、軍事というのは現実ですから明らかな間違いというのは存在しますし、それを無視して議論もできないでしょう。
ご自分の意見を持つのは自由ですしそれをどうこう強制できないのは当然ですが、自分の意見を言うこともまた自由なんですよ。
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