2018年横田基地一般公開見学レポート2

文・写真:海猫



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 前回に続き横田基地フレンドシップデイ見学レポートです。

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 始めに紹介するヘリコプターは合衆国空軍のHH-60Gです。

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 合衆国空軍が陸軍のUH-60を改修して捜索救難仕様にしたHH-60Aに始まり更に空軍向けの改修を重ねた捜索救難ヘリコプターです。
 滞空時間延長の為空中給油ブロープを備え、乱気流に対応する為気象用ドップラーレーダーと夜間の捜索救難活動に対応する為FLIRを装備しているのが特徴です。

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 合衆国空軍のUH-1Fです。
主に連絡用に運用されていますがエンジンをHH-3Eと共通のT58-GE-3換装しており、1964年から運用しています。
 後継としてAW-139の空軍向けモデルMW-139の採用が発表されましたがキャビンの居住性や整備されたヘリパットでの運用がメインだとすると妥当な所ではないでしょうか。
 ちなみに画像は去年のものです。

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 連絡機のUC-35です。
 セスナ・サイテーションの軍用連絡機モデルで”まりんこゆみ”ではユミ・ナグモ上等兵の初通訳の仕事で普天間ー横田間の往復に使われました。
(漫画ではT字尾翼ですがおそらくC-12と一部混ぜたものと思われます。)

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 航空自衛隊のUH-60Jです。
 任務は合衆国空軍のHH-60Gと被りますが長時間の洋上飛行を想定し、また導入当時は空中給油機を運用していなかった為大きな増槽が取り付けられているのが特徴です。
増槽は高い位置に吊り下げられており、側方視界の確保を実現しています。

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 航空自衛隊のCH-47JAです。主に物資

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輸送用として運用されています。

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 陸上自衛隊のCH-47Jは輸送任務の他陸上作戦の支援を行い、陸上自衛隊のヘリボーン運用の中核を担います。

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 AH-1Sは世界初の攻撃専用ヘリコプターの自衛隊向け派生型で元はイロコイの設計変更で誕生した機体ですが細身の胴体で構成される”コブラ”は2018年現在でも世界中で運用される攻撃ヘリコプターの代表的存在です。

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 陸上自衛隊のUH-60JAは元はUH-1H/Jの後継計画での導入でしたが捜索救難装備の多用途ヘリコプターという合衆国でもやらない無茶な計画はUH-1Jと併せての運用に落ち着きました。

 しかし汎用ヘリコプターとしては不釣合いなほどの夜間運用能力や高度な航法機材による長距離洋上飛行能力は全天候能力が必須となる現代特殊作戦や離島防衛を重視する現在の陸上自衛隊にとって無くてはならない存在となっています。

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 今年春から横田に配備され始めた捜索救難用のCV-22です

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 このCV-22はアメリカ空軍特殊作戦コマンド第27特殊作戦航空団第27特殊作戦群第20特殊作戦飛行隊に所属し、2008年からCV-22を受領し運用しています。

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 合衆国海軍のMH-60Rです。SH-60Bから対潜戦・輸送能力が強化されています。

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 航空自衛隊のU-125Aです。長距離飛行・捜索能力で捜索救難を支援します。

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 T-4はイルカを思わせる外観から”ドルフィン”とも呼ばれる国産練習機で飛行教育の他連絡任務や開発支援・情報収集任務等で活動しています。

 良好な操縦性を活かして戦技研究機としてブルーインパルスにも配備され、合衆国空軍の50周年記念に伴う初の海外遠征や長野オリンピックでも活動し、東日本大震災の影響で一時芦屋に疎開しつつも現在では松島基地に戻り各地の展示飛行で精力的に活動しています。

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 航空自衛隊のF-15JもF-2と共に展示されました。

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 航空自衛隊のF-2戦闘機はF-16譲りの機動性と対地攻撃・対艦攻撃支援能力を以って全自衛隊の航空支援の中核を担います。

 青を基調とした特徴的な迷彩は対艦攻撃を目的としたものですが現在ではスタンドオフ兵器の運用能力を付与され、離島防衛においても地上部隊への近接航空支援任務において活躍が期待されています。

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 合衆国空軍のF-16は単座のC型と複座のD型が展示されました。

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 A-10は大口径機関砲である30mmGAU-8が特徴の単座攻撃機です。

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 A-10はF-16と共に韓国の烏山空軍基地からの参加です。
 第7空軍第51航空群第51作戦団第25戦闘飛行隊に所属する単座対地攻撃機で国連軍及び韓国軍の朝鮮半島における航空作戦を支援します。

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 今年春から配備を開始したCV-22部隊に直接寄贈したイラストを紹介して2018年度横田基地フレンドシップデイ見学レポートを終わりとさせて頂きます。最後までご覧いただきありがとうございました。


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