2018年立川防災航空祭レポート2

文・写真:海猫



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 前回に続き化学事故からです。

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 化学剤漏洩対処及び要救助者捜索のため部隊が出動しました。

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 先に現着したのが第八方面隊消防救助機動部隊の除染車です。
ちなみに消防救助機動部隊には三種類の特殊災害対応機材があり、それぞれ
・S1(大型)
・S2(除染車)
・S3(偵察車)
が配備されているようです。
今回は”8CS2”つまり第八方面隊の除染車の参加です。

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 続いて緑色の車両が警視庁警備部災害対策課の特殊救助隊です。
 警視庁では災害・事故に対応する為”機動救助隊”が1972年以降に編成されましたが機動隊の一部組織である機動救助隊に加えて東日本大震災を契機に2012年9月に編成されたのが特殊救助隊(Special Rescue Team, SRT)です。

 消防救助のセントバーナード(救助犬)に対して特殊救助隊では「素早さ」「しなやかさ」から黒豹のワッペンが用いられています。

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 NBC偵察車が情報収集を開始しました。

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 化学防護車ではマニピュレーターを使用してサンプル採集をしていましたがNBC偵察車ではグローブとマジックハンドでサンプル採集を行います。
ちなみにグローブボックスの内部は防衛機密らしい。
サンプリング中にもしうっかりマジックハンドを落としても鎖で繋がっているため手繰り寄せて拾えるらしいです。(隊員談)

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 除染作業を開始しました。

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 除染で特に重要なのは”時間”だそうで時間が経つほど人体に侵食して重篤化しますが一方速やかに水で洗い流す事で概ね90パーセント近くの有毒物質を洗い流せるそうです。
また加水分解で無毒化処理できる化学剤も多く”速やかに水で洗い流す”は特に重要なのだそう。

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 傷病者後送の為に救急車が現着しました。

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 特殊救助隊では進入準備が整ったようでこれから要救助者の捜索を行います。

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 要救助者が発見されました。消防と警察が協力して要救助者を収容します。

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 今回は裏でフツーに脱がせてますが実際はホットゾーン(汚染区域)とコールドゾーン(非汚染区域)に分けてシャワーで除染して検知器で洗い残しが無いかチェックしてから脱ぎます。

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 傷病者も実際は除染テントで剥いで洗いますが今回は省略。

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 傷病者も後送されて一件落着...

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 かと思いきや今度は火災が発生しました。

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 そこで進入してきたのが消防庁航空隊のAS332

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 まず現場を確認。

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 進入してきた後放水を開始しました。

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 ボヤに対してオーバーキル感は否めないですが周囲は草地だし延焼したら大変だし仕方ないね。

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 訓練展示の最後に車両紹介の為通過していきます。

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 地上展示ブースではUH-60JAとOH-1が展示されていました。

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 端で集まっていたヘリコプターが地上展示の為移動を開始しました。

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 地上展示が揃うまで時間がかかりそうだったのでここでいったんハンガーに向かいます。
消防車はTFD40MX・東急車輛製造

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R-53
戦後航空機開発を禁止されていましたがサンフランシスコ講和条約締結後立川飛行機が造った機体で航空大学校に寄贈されていたものを後に立飛に返却され、2013年に修復したそうです。

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R-HM
こちらも1945年製造でフランス人技師設計によるもの。

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 格納庫にUH-1Hもありました。動態かは不明。

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カワサキニンジャ...。
また飛べる日が来ると良いのですが....。

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東京消防庁航空隊AS332 ”ひばり”

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ちなフロート部は点検等で外して運用することもあるらしいです。

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チヌークが帰っていきました。
本来は一般人を乗せて地上滑走の予定でしたが天候不順で中止になった為ただ来ただけに...。

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警視庁航空隊AW139”おおとり6号”

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第四対戦車ヘリコプター隊AH-1S

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UH-1J

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 雨足も強くなり、UH-60JAが霞ヶ浦に向けて帰り支度を始めました。

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 いっぽう格納庫ではアメリカ陸軍のブラスバンドが演奏していました。

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東京消防庁屈折放水車

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アメリカ海軍消防隊

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国立災害医療センタードクターカー

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NBC偵察車

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 大宮から来たそうです。
化学防護車との違いはまず全長が長いので取り回しに気を使うそうですがその分内部は広く格段に使いやすいそうです。
チェーンを付けて森に入ったりもしますがやはり装軌に比べたら不整地能力は劣るもよう。


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 ちなみに分析機器はありますが基本はサンプリングがメインで後方に持って帰ってより確実な設備で詳しく調べる運用らしいです。

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 奥にひっそりとLR-1が

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 ゲートには60式装甲車が展示されていました。

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 特に関係無いですが最後に八王子で見つけた地味にレアな大物車を貼って終わりとします。
 最後までご覧いただきありがとうございました。

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