Name 名無し 17/07/23(日)10:32:42  No.460429

トイレの自由研究〈1〉おしりを洗う習慣ができた!―起源・歴史・技術変遷編

軍隊での衛生問題は重要問題だが資料が少なすぎる
写真で見る日本陸軍兵営の生活
藤田 昌雄
光人社
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無題
Name 名無し 17/07/23(日)15:19:44  No.460440      
1500790784094
紳士協定でお互い便所は狙わなかったとか

無題
Name 名無し 17/07/23(日)19:07:22  No.460448      
http://may.2chan.net/39/src/1500804442379.jpg
311じゃ世話になったな

無題
Name 名無し 17/07/23(日)19:19:19  No.460450      
連合軍の捕虜になった日本兵の人の手記で、各自スコップを渡されて大きな穴を掘らされて

「ああ、これから射殺されてこの穴に埋められるんだな…」

…と観念してたら、穴が出来上がると向こうの兵隊さんがテキパキとビニールを敷いて、

「明日から、大小はここでしろ」

…と言われた、なんて話を読んだ事が有りますw

因みに一杯になってくると消毒剤を撒いて埋めて、新しい穴を掘るんだとか

無題
Name 名無し 17/07/24(月)00:18:56  No.460476
>因みに一杯になってくると消毒剤を撒いて埋めて、新しい穴を掘るんだとか
意外と埋めてもすぐ土に帰るもんじゃないから
宿営に適した場所だと新しいトイレ作ろうとして掘ったら
結構前に埋めたのを再発掘しちゃうというのもざらにあるらしいな

無題
Name 名無し 17/07/23(日)21:11:52  No.460460
ベトナム物の映画かドラマで
ぶった切ったドラム缶を便所に装置して
満タンになったら取り外して薬液混ぜて火を付ける
ってのはやってたな
だいたい火の番しながら雑談してんのがテーマになる記憶がある

無題
Name 名無し 17/07/23(日)23:49:13  No.460474
イラク戦争で一番儲かったのは兵器弾薬メーカーではなく
最前線に仮設トイレを立ててまわった便所メーカーだと聞いた

無題
Name 名無し 17/07/24(月)07:16:53  No.460485
WW2のアフリカ戦線でイギリスは穴を掘ってトイレに蓋もしていたが
ドイツはそこら辺に垂れ流してたらハエを介して疫病が流行ってしまった。

無題
Name 名無し 17/07/24(月)08:32:19  No.460487
昔知り合った従軍経験のある東欧人から、野戦陣地を長期間維持しようとするなら比較的安全な場所に、まともな便所を数か所作らないといけない、という話を聞いた。
便所を作らずに野糞で済まそうとすると、いざ戦闘が始まった際に、狙撃や砲撃を恐れて外へ出て排泄しようとしないので、陣地の内部が汚物だらけになってしまい、衛生面や士気に悪影響が出てしまうのだそうだ。
「便所はメシと同じくらい大切」ということらしい。

無題
Name 名無し 17/07/24(月)19:00:16  No.460518
むかし何かの戦記よもやま話の本で読んだな

米軍いわく、日本陸軍は必ず便所に衝立で分けるから、その数で部隊の規模がわかったと

変なところ真面目なのは国民性なんだねぇ

無題
Name 名無し 17/07/24(月)19:17:28  No.460521
>米軍いわく、日本陸軍は必ず便所に衝立で分けるから、その数で部隊の規模がわかったと

米海兵隊みたいに便器が並んでるだけの便所と勘違いして規模を誤認したって話もなかったっけ?

無題
Name 名無し 17/07/25(火)09:45:36  No.460559      
>日本陸軍は必ず便所に衝立で分けるから、その数で部隊の規模がわかったと
タラワ島の偵察写真に写っていた便所の数で、日本軍守備隊の総数を当てたって話だべ。

無題
Name 名無し 17/07/25(火)09:50:17  No.460560 
>米海兵隊みたいに便器が並んでるだけの便所と勘違いして規模を誤認したって話もなかったっけ?
うんこする回数がおおくてトイレの数がおおくて
米軍基準だと大規模部隊がいると思われたってのはあったね

無題
Name 名無し 17/07/25(火)00:28:46  No.460544
>変なところ真面目なのは国民性なんだねぇ
というかその時代の白人連中はどういうわけかトイレに衝立とかは設けない習慣だったらしい

無題
Name 名無し 17/07/25(火)05:30:36  No.460551
一方で戦艦霧島じゃあ1枚板に穴開けて大きい方は座ってしてたらしいな
衝立もないからチリ紙貸したり仲良しが肩組んで気張ってたりと・・・

無題
Name 名無し 17/07/25(火)08:12:56  No.460556
帝国海軍艦艇のトイレは圧倒的に和式だったらしい
揺れる艦内の事情を考えたら洋式の方が合理的なんだけど
「赤の他人のケツと便器越しに接触したくない」という嫌悪感が勝ったとか

便座除菌クリーナーが発明されていたら大喜びされただろうね

無題
Name 名無し 17/07/26(水)18:37:06  No.460633
>揺れる艦内の事情を考えたら洋式の方が合理的なんだけど
潜水艦だと皮膚病怖いで和式のほうが合理的だったそうな
……体洗えないもんなぁ

無題
Name 名無し 17/07/26(水)18:05:27  No.460627      
1501059927597
昭和18年6月に上等水兵として戦艦「長門」に乗艦した吉沢智司さんという海軍一等兵曹だった方が、回想記で「長門」のトイレ事情をほぼ完全に紹介されておりますので、やや長めですが一部を引用させて頂きますと

「小便をしたところは側溝というものであった。古い共同便所で見かけるような、金隠しも仕切りもなく、並んで立放尿をする原始的な例のやつである」

「ところが、大便所がアッと驚くタメゴローだった。扉も仕切りもなく、十二個の鋳物製洋式便器がただ横に、公園の腰掛のように並んでいた。外からも丸見え、お互いも丸見えで用を足さねばならない代物だった。」

無題
Name 名無し 17/07/26(水)18:06:43  No.460628      
「便器に腰を掛けると、幅一メートルほどの通路をへだてて、われわれが用を足した小便用側溝が眼の前にあり、放尿中の兵の背中が見える。後は鉄製の隔壁で、蓋付きの舷窓がいくつか開いており、外側は右舷の露天甲板であった」

「厠(因みに新入りさんが『便所』というと『厠と呼称するんだ!』と怒られたそうな)の入り口には厠番の兵隊が”糞搔棒”と言われる長さ約七十センチ、太さ小指ほどの細い鉄棒を持ち、仏頂面をして立っていた。棒の先端は楕円形の輪となり、元は把手となっていた」

「八岐の大蛇は頭が八つ、尾が八つあった。長門の頭は八門の四十センチ主砲だが、尾の肛門も八つあった。両舷の胴体に直径十センチの穴が四つずつあり、そこから黄金水を海中に排出していた」

無題
Name 名無し 17/07/26(水)18:08:38  No.460629     
「八つの肛門に通じる厠は次の通りであった。長官厠(便器一)・艦長厠(便器一)・士官室厠(同三)・第一士官次室厠(同三)・第二士官次室厠(同三)・准士官室厠(同二)・下士官兵厠(同二十四=右舷十二、左舷十二、但し昭和十八年以降は左舷側は常時使用止)・羅針艦橋厠(小便器一、艦長用)・後檣下部厠(小便器一、副長用)である」

「長門の士官・准士官は約七十名であった。長官厠と艦長厠を別にすると、その他の大便器数は十一個で、六・四人に一個の割合である。ところが下士官兵は約千三百三十名で、大便器数が十二個だから、百十・八人に一個の割合である。用便に階級の差はない筈だが、現実は全く不公平であった」

無題
Name 名無し 17/07/26(水)18:09:19  No.460630      
「長門の厠は海水使用の水洗式で、その貯水槽(タンク)は、通称短艇甲板という中部の最上甲板にあった。ところが、その貯水能力は僅か二トンに過ぎなかった」

「機関科の給水係がちょっとうっかりしても、タンクはすぐ空になった。すると、いくら排水弁を踏んでも海水は出てこない(略)厠番は青くなって機関科にふっ飛んで行くが、その間に各便器は●の大盛りとなり、その後始末に一苦労しなければならなかった」

「反対にタンクが満杯のところへ給水が続けば水圧が高まり、自然に便器に海水が噴出して溢れ、用便中の兵隊たちの尻を糞尿水で汚し、『厠番、この野郎!』というどなり声が湧くのであった」

無題
Name 名無し 17/07/26(水)18:10:00  No.460631      
「長門の下士官兵の拭き紙は一番安い大衆的な浅草紙であった」

「たいていの下士官兵は、まず便器の木枠に紙をU字形に何枚か敷くか、木枠をよく拭いてから便器に坐ったものである。ところが、長門で一番ケチだといわれたその男は、敷きも拭きもせずに坐った。終わると彼は、三枚重ねの紙で一回目を拭くと、それを半分に折り、二回目を拭くと四つ折りにして三回目を拭き、またもや折って最後を仕上げていた。厠は周囲から丸見えだから、この男のおかしな動作は注目の的となった(略)煙草盆にこの男が寄ると、みんな傍を離れ、『奴のそばじゃあ、せっかくの煙草もまずがんべえ』と苦笑いをしていた」

「長官および艦長厠は、今ではホテルでも一般家庭でも見るように、バスルームの中に白い洋式便器が一個置かれてあった。バスルームには扉があって、外側から内部は見えなかった」

無題
Name 名無し 17/07/26(水)18:12:37  No.460632      
「士官室・士官次室・准士官室厠は、同じく洋式便器だが、これには仕切りと扉があった。ただ、扉は半扉で、外から見ると、中で坐っている者の膝から下は見えるようになっていた」

「士官たちの拭き紙は、トイレット・ペーパーであった」

…との事で、「長門」に関する限りは上から下まで洋式便器で統一されていたみたいなんですが、こと快適さに限っては階級の上下で大分差が付いてたみたいですなあ

無題
Name 名無し 17/07/27(木)07:37:33  No.460668
潜水艦も操作を間違うとイヤな汚噴水だったっけ
使わないわけにはいかんのだろうけど

無題
Name 名無し 17/07/27(木)08:15:57  No.460669
あのトイレは外国もそうなのか日本だけなのか

無題
Name 名無し 17/07/27(木)16:39:03  No.460686
Uボートのトイレは潜航中「小便は瓶にする。大便は無敵のゲルマン魂の発露により浮上するまで我慢する」だったような

無題
Name 名無し 17/07/27(木)17:25:23  No.460689
便所の話はよもやま本の方が多い気もする
高床で豚が食うの川や海の上に小屋掛けしてて魚が食うの舷側便所だのは読んだ記憶がある

無題
Name 名無し 17/07/27(木)17:55:43  No.460691
潜水艦なら艦外便所使うために無断で入った水兵が潜行開始で間に合わず
段々上がってくる水位に潜望鏡にしがみついて覗き込んだ艦長が真っ暗なので不審に思って浮上したてのがあったな
まあ何らかの処分はされたのかな?

無題
Name 名無し 17/07/28(金)00:38:38  No.460713
潜水艦の簡易トイレは缶に水入れて重油を張った物に用を足す奴があったけど日本だけかなのかな
重油が上に浮いて蓋代わりになる奴

無題
Name 名無し 17/07/28(金)12:35:18  No.460724
ウォシュレットなのはおやしお型の何番艦からだっけ

無題
Name 名無し 17/07/28(金)19:37:20  No.460741      
アメちゃんのガトー級潜水艦では、トイレの扉の裏側の真鍮板に使用法が書かれていたそうで

「使用する前に、フリッパー弁(便器の底の開閉部分)Aが閉まっているか、排出管のゲート弁Cが開いているか、送水管の弁Cが開いているか確認せよ。それから必要な水を中に入れるために、壺状の便器の隣の弁Eを開けよ。そして弁DとEを閉めよ。使用後レバーAを引っ張って緩めよ。空気供給管の弁Cを開けよ。海水の圧力が4.5キロ上がるように測定タンクに入れるために、船外の空気弁のレバーFを揺さぶれ。栓Bを開けて、船外に吹き出すために船内の空気弁のレバーFを揺さぶれ。弁BとCを閉めよ。ポンプで排出するために、栓Bを開けよ。ポンプが溜まったものをからっぽにする。栓Bを閉めよ。弁Cを閉めよ。もし最初の点検で、排出箱が溢れていたならば、使用前に中身を水中に放出せよ」

…との事

ね、簡単でしょう? (棒

無題
Name 名無し 17/07/29(土)00:45:58  No.460776      
>…との事
コレ、手順無視して強行したらどうなるんだろう

無題
Name 名無し 17/07/29(土)01:08:25  No.460778
>手順無視して強行したらどうなるんだろう

「丸」の潜水艦配属少年兵の記録によると
汚物と海水が便器から吹き上げて便所内は阿鼻叫喚・・・

無題
Name 名無し 17/07/28(金)20:54:31  No.460744
>アメちゃんのガトー級潜水艦では、トイレの扉の裏側の真鍮板に使用法が書かれていたそうで

フリッパー弁(レバー?)が便器下の真鍮っぽい棒状の物で弁Eが便器横のでかいバルブかな?
恐らく
A(便器口弁)B(外部放出弁)C(サニタリータンク投入弁)D(便器送水弁)E(送水タンク貯水弁)F(サニタリータンク注気弁)だと思う

要約すると
事前点検→"爆雷投下"→水を貯める→サニタリータンクに水で流す→サニタリータンクに注気→外部弁からブボボッモワ(´・ω・`)→パイプに少し残ったのをポンプでブッチッパ
かな(海上自衛隊の潜水艦のシステムを知ってるとなんとか解読出来るかも)

無題 Name 名無し 17/07/28(金)21:16:38  No.460746
重複してる箇所があったりしたので書き直してみた

「使用する前に、フリッパー弁(便器の底の開閉部分)Aが閉まっているか、排出管のゲート弁Cが開いているか、送水管の弁Dが開いているか確認せよ。それから必要な水を中に入れるために、壺状の便器の隣の弁Eを開けよ。そして弁DとEを閉めよ。使用後レバーAを引っ張って緩めよ。送水弁Dを開けよ。海水の圧力が4.5キロ上がるように測定タンクに入れるために、船外の空気弁のレバーFを揺さぶれ。栓Bを開けて、船外に吹き出すために船内の空気弁のレバーFを揺さぶれ。弁BとCを閉めよ。ポンプで排出するために、栓Bを開けよ。ポンプが溜まったものをからっぽにする。栓Bを閉めよ。弁Cを閉めよ。もし最初の点検で、排出箱が溢れていたならば、使用前に中身を水中に放出せよ」

無題
Name 名無し 17/07/28(金)21:17:58  No.460747
続き

もし海上自衛隊の潜水艦と同じシステムなら一番ネタになりやすいのがこの場合レバーFの後バルブBではなくうっかりフリッパー弁を開けるとサニタリータンクの気圧で吹き出してきたブツを頭から被る事故になるとか
後"海水の圧力が4.5kg~"の下りは恐らくサニタリータンクの気圧の事で圧が低いと出ない。圧が高すぎると海面に泡が出て隠密性を損なうという事でちょうど"実"と"汚水"だけが出る圧という事でしょうな
でそれだけだとパイプに残るのでポンプで出し切ると

無題
Name 名無し 17/07/28(金)21:24:58  No.460749      
http://may.2chan.net/39/src/1501244698578.jpg
U1206「トイレは甘く見ると命取りになる(迫真)」

無題
Name 名無し 17/07/29(土)00:38:30  No.460775
Uボートは正規の二つあるトイレの内一つは食糧庫に船体が中型で乗組員も少ないからそれで足りたのかも

無題
Name 名無し 17/07/29(土)06:36:50  No.460786
映画「Uボート」もスモール(小)は空き缶にやってたな
あとヨハンと少尉がすれ違ったのが
潜行中のトイレ出入り口だったような記憶・・・

無題
Name 名無し 17/07/29(土)08:01:31  No.460790
昔見た工兵の教本みたいなのに適切な穴の深さとか
足乗せる板の設置図とか穴の底に撒く薬剤とか
描いて有ったが当時便所に興味は無かったので忘れたが
軍隊は何でもキチンと決まり事が有って偉いなと感心した

無題
Name 名無し 17/07/29(土)12:24:42  No.460803
潜航中といっても深度20mくらいでそれ以上になると水圧に負けて排出できないから半切りした一斗缶にしてたってのはどっかで見た記憶があるが

無題
Name 名無し 17/07/29(土)12:45:38  No.460804
極力ウンコを減らす為に液体カロリーメイトみたいな食事とか考えなかったのかなぁ

無題
Name 名無し 17/07/29(土)13:10:01  No.460805
軍隊における衛生関連は資料が無いわけじゃないと思う
売り上げが見込めないから書籍で出てこないだけなんじゃないかな

無題
Name 名無し 17/07/29(土)13:54:48  No.460807      
写真で見る日本陸軍兵営の生活
>軍隊での衛生問題は重要問題だが資料が少なすぎる
日本陸軍のトイレ事情や性処理事情にかんしては簡素に5ページ程なんですが
歴史群像 太平洋戦史シリーズNo.39「帝国陸海軍 戦場の衣食住」に前線のトイレ構築も含めて書かれています(・w・
兵営のトイレに関しては光人社の「日本陸軍の兵営の生活」に、これまた少ないのですが3ページ程書かれています 双方結構面白いですけどね
まあ軍の衛生面(トイレや食事衛生)等の専門書があっても面白いとは思うんですが個人的興味と売り上げは別ですよね・・・(・w・;

無題
Name 名無し 17/07/30(日)00:17:53  No.460840 
失礼致しました(・w・
トイレに関しては歴史群像 太平洋戦史シリーズNo.39「帝国陸海軍 戦場の衣食住」の138~140ページで後半140ページ下段は陸軍潜水艦まるゆ等のトイレ事情(性処理に関しては172~174ページに掲載されています)(・w・
また光人社の「日本陸軍の兵営の生活」の厠に関しては109~114ページに図解と写真入りで掲載されていますですよ

無題
Name 名無し 17/07/29(土)19:25:02  No.460819
小説のDasBootだったかに乗組員の士気がたるんできてるので艦内清掃を命じたとかいうエピソードがあったな
Uボートは狭いし日ごろはそれほど動けないから消費カロリーも低いと思う

無題
Name 名無し 17/07/30(日)17:34:40  No.460895      
>海上自衛隊の潜水艦のシステム

詳細な解説ありがとうございます…でも自分は現代艦の構造関係はさっぱり知らないんですが、今の自衛隊の潜水艦とかでもトイレの操作は自動化されずマニュアルのままなんでしょか…


>汚物と海水が便器から吹き上げて

空母「飛鷹」の副長さんの手記で、同艦のトイレ事情に付いてのエピソードが有りまして

「第一の問題は、便所である(略)大馬力の発動機が、艦底の電動機室にあって、自働的に便所の水をタンクに汲み上げる。タンクが満水すれば、自動的に停止するのであるが、タンクの水は、その水管を一部逆戻りして、それから分岐し、各便所に行っている。」

無題
Name 名無し 17/07/30(日)17:36:55  No.460897      
「そんな構造だから、もし便器に水を流しているときに電動作動するか、電動作動している時に便器に水を流したりしようものなら、大圧力の水は、便器の中に大変な勢いで奔騰して、頭からかぶってしまうことになる」

「下士官兵の便所は、ある一定時にしか流してはいけないようにしてあった。したがって、その付近は臭くてやり切れないし、不潔でたまったものではない。そこで、甲板士官の大山中尉にやかましく言ったら、彼は構造上やむを得ないという。そんな馬鹿な構造があるものかと言ったら、彼はいささか憤慨して青写真を持ってきたので一緒に研究したら、なるほど彼の言う通りであった」

「艦橋幕僚室に行って話したら、みんな一度は艦橋厠で頭からかぶったり、服を濡らしたり、さんざんな目に遭ったということだった」

…そうで、とんだ「クサい仲」になってしまっていたそうなんですが、水上艦でも油断は禁物、ってことだったみたいですな…w

無題
Name 名無し 17/07/30(日)21:26:36  No.460910
ウンコかぶるだけならまだしも、死亡事故すら起こるからなぁ

>海自護衛艦「ゆうぎり」でのトイレ死亡事故 タンク詰まり硫化水素発生
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1296560849/

ソマリア海賊対処中の護衛艦で起きた死亡事故
ウンコを微生物分解してから排出する仕組みだったんだけど
その際に発生するガスを排出する管がサビて詰まってトイレ個室に逆流、硫化水素ガス中毒で亡くなったそうだ
トイレが壊れると、ここまでの惨事になるんだな

無題
Name 名無し 17/07/31(月)19:21:39  No.460940
>トイレが壊れると、ここまでの惨事になるんだな
実家に実験レベル程度の設備だけどバイオガス生成装置を作ったが糞尿を使うと硫化水素の発生率が極度に上がって苦労したな
発生するとコンロがえらい勢いで錆び始めるんで酸化鉄を使った脱硫装置も作ったが色々問題が多かったな

無題
Name 名無し 17/07/31(月)00:58:00  No.460919
トイレ事故で死んでも昇進するのかな?

無題
Name 名無し 17/07/31(月)08:24:20  No.460929
>トイレ事故で死んでも昇進するのかな?
一応軍務に服している最中ですから・・

無題
Name 名無し 17/07/31(月)22:20:50  No.460944
>トイレ事故で死んでも昇進するのかな?

死んだ人の遺族にはどこまで説明するんだろうか。
自分が死んだら正直トイレが死因とは伝えてほしくないなぁ・・・

無題
Name 名無し 17/08/01(火)14:19:40  No.460968
硫化水素、相当「臭い」らしいので、死亡するほどの濃度があるのに気づかないはずがなく、おそらく普段からかなり臭かったのは容易に想像できる。

無題
Name 名無し 17/08/01(火)16:50:20  No.460970
>死亡するほどの濃度があるのに気づかないはずがなく
致死濃度の場合は数呼吸で死に至るし、あまりにも高濃度の場合は嗅覚も麻痺するんですってよ
だからまれに登山者や温泉源泉、地下坑道などで死亡事故が起きる
ま、日頃からトイレは臭かったんだろうというのは同意

無題
Name 名無し 17/08/01(火)20:11:02  No.460975      
http://may.2chan.net/39/src/1501585862533.jpg

無題
Name 名無し 17/07/31(月)15:39:34  No.460935
護衛艦や潜水艦のトイレはほぼウォシュレットに変わったかな?
海上自衛隊で潜水艦艦長を務め、アメリカやオーストラリアなど各国の潜水艦に乗ったことのある方の本を読んだけど、それによると海自のトイレは世界トップレベルだそうだ
世界を探しても温水洗浄便座付きの潜水艦は海自以外にないだろうと書いてあった
但し、サニタリーブローのあとは艦中に悪臭が満ちるらしい。タンクに溜まった汚水を高圧空気で海中に廃棄するという仕組みの訳だから、一度排泄物に触れた空気が居住区や食堂に戻ってくるわけだな
ダクトには脱臭フィルターがあるし艦内のそこかしこに消臭剤があるが、それにも関わらず耐えがたいらしい
著者が最後に艦長を務めたのははるしお型だし、そうりゅう型ではサニタリーブローを専用のポンプでやるようになったから、今は改善してると聞くけれどね

無題
Name 名無し 17/08/01(火)20:59:53  No.460981      
>自分が死んだら正直トイレが死因とは伝えてほしくないなぁ・・・

ベトナム戦争題材の短編小説集「本当の戦争の話をしよう」に、ある村の共同便所だった野原に野営してしまい、雨ですっかりぬかるんだ糞尿の海と化した所に更に襲撃を受け、迫撃砲弾が空けた穴に小隊の一人が吸い込まれて死亡する…というナンバー・テンも極まれり、な話が収録されてるんですが、小隊の指揮官さんが戦死者の家族に向けて書く手紙を、型通りの美化された内容で済ますか、それともウ○コ混じりの泥の中で窒息死しました、と正しく伝えるべきか悩むエピソードがありましたですなあ

因みに此方はWW2の沖縄戦時、特攻機に突入された米空母「バンカーヒル」の話なんですが

「アル・スカーレットの友人に、いつも救命胴衣を着用している男がいたが、その男の配置は兵員用トイレだった。スカーレットが5月11日(特攻機の突入後)の夜遅くにそのトイレがある場所に行ったとき(略)猛烈な煙が充満していたことはすぐに分かった」

無題
Name 名無し 17/08/01(火)21:11:32  No.460984      
「スカーレットの友人は最後の最後までもがいたあげく、彼自身のため、そして妻や子供たちのために生き残ることを決意したようだった。この孤独な水兵は、トイレのベンチを引きはがすと、細長い汚物受け(略)に身を横たえたのだ」

「トイレ内に煙が充満してきたとき、男は汚水が流れていく管を壁のあたりで引き抜くと、汚物にまみれたその断面にくわえつき、外気を吸い込もうとしたらしい(略)この男がその場で窒息死しているのをスカーレットが発見したとき、彼は汚物まみれの管をくわえたままだった」

…なんて事が有ったんだそうで

兵隊サン、しかも戦時のとくれば悲惨な死に方には事欠きませんから、死に場所がトイレでした、なんてのもその一つでしかないんでしょうけれども、何というかまあ、カナシイとしか言いようのないお話ですのう…

無題
Name 名無し 17/08/02(水)15:47:28  No.461022
事実は小説より奇なり、というけどフィクションの方が救いがある話ってあるよね…

無題
Name 名無し 17/08/02(水)16:34:44  No.461023
>特攻機に突入された米空母「バンカーヒル」の話
初期型のエセックス級空母は艦内への吸気口が一箇所しかなくて
その近くで火災が起こると自動的に毒ガス送風機に変わる欠陥設計だからなぁ。
しかもエンジンを動かしている限りは止められないという。
そんなだから特攻機が命中して表面が燃えただけなのに、艦底の機関科員に多数の死者を出すんだよ。

無題
Name 名無し 17/08/04(金)10:17:46  No.461095
>因みに此方はWW2の沖縄戦時、特攻機に突入された米空母「バンカーヒル」の話なんですが
読んだのが食事中じゃなくてよかった…
考え付く中でも相当に悲惨な最後だね

無題
Name 名無し 17/08/04(金)17:41:30  No.461102      
軍艦であれ何であれ兵器を動かすのは乗ってる人間ですから、それを考慮しない設計ってのは単純な兵装スペックや額面性能がどれだけ優れてても優秀とは言えないんでしょうねー

仮に世界一分厚い装甲を持ち、比類ない巨砲を積んで高速で突っ走る優秀な主力艦を建造しても、乗員さんのトイレが一個も設置されていなかったら、多分敵との戦闘以前に数日で戦闘不能に陥るでしょうs(略

因みに戦前の話だそうなんですが、IJNの戦艦「山城」艦内で赤痢が発生したんですが、検査で患者と分かれば即入院とあって、「容疑者」の水兵さん達は艦内を逃げ回るばかり、そこで看護兵さん達が張り込んだのが艦内の厠だったそうなんですな

無題
Name 名無し 17/08/04(金)17:44:35  No.461103      
生理的欲求と有れば立ち寄らないわけにはいかないんですが、そこで待ち受けている当番さんに各個に便を調査されて、異常有りと認められれば問答無用で病院送り…となったわけなんですが、そうなると今度は調査を回避すべく厠通いを避ける者が続出し始めまして、当然ながらその結果艦内の砲塔内、艦橋、要具庫、ひどいときには露天甲板のあちこちに野○ソならぬ脱便の山が築かれることになり、ついにはブチ切れた幹部さん達により総員上陸止め、と相成ってしまったんだそうな

日本海軍の誇りたる超ド級戦艦が乗員の○んこ塗れに!とか冴えない話なんですけれどw
いかにも人間クサイエピソードではありますですなあ

無題
Name 名無し 17/08/04(金)21:50:51  No.461108
楽しみにしている上陸が不意になって艦内隔離されるから逃げ回ってたのねん

無題
Name 名無し 17/08/04(金)22:02:28  No.461109
鬼の山城が糞まみれになっていたとは

無題
Name 名無し 17/08/04(金)22:25:05  No.461111
>艦内で赤痢が発生

確か黄色旗(我レ伝染病患者アリ)掲揚して、入港する先々でもエンガチョな扱いされるという・・・

無題
Name 名無し 17/08/05(土)02:50:10  No.461121
上陸どころか検疫錨地から動けんな

無題
Name 名無し 17/08/05(土)21:43:53  No.461162      
昭和10年の秋、連合艦隊の演習参加を控えた軽巡洋艦「神通」及び「川内」の艦内でもやはり赤痢が発生したことが有りまして、両艦の患者を佐世保の海軍病院まで運んだ「川内」は演習参加がかなわなかった、なんてことも有ったそうです

ただ、皆さんご存知のようにこの時三陸沖で演習中の日本艦隊は大暴風雨に襲われ、参加艦艇に多大な被害を出しておりますので、図らずも「川内」は難を免れる形になったんだそうで

ウンの悪いのがウンが良かった話、って事でしょうかw

因みにコレは全くの余談なんですが、出すものを出してスッキリした後の後始末というのも非常に大切なわけなんですけれど、戦争後半、日本本土から遥か南方で孤立したラバウル基地でも、いよいよちり紙の備蓄が底をつく、という事態になってしまったんですとか

無題
Name 名無し 17/08/05(土)21:44:39  No.461163      
そこで以前高知で和紙職人をしていたという徴傭工員さんを探し出すと、主計大尉さんを作業隊長に作業班を編成、製紙原料に付いては色々現地の植物を試した結果、バナナの莖が資源豊富で品質も良いと分かり、紙を漉く簀の子は竹製ですが、現地の竹は耐久力に乏しいので油で煮て強靭にする…と問題を一つ一つ解決していったものの、「トロロアオイ」という植物の代替品が見つからず、非常に苦心する羽目になってしまったんだそうな

これは製紙業者さんのいう所の「のり(『ねり』とも、和紙の繊維を均一に拡散させるのに必要なモノなんですとか)」の原料であるそうなんですが、無論現地には自生しておらず、頼みの元和紙職人さんも見た事のあるのは材料になる根っこの部分だけ、従って一体どのような草木なのかさっぱり見当がつかず、代替品捜索は難航して、せっかくのトイレット・ペーパーの現地自活計画も暗礁に乗り上げかけてしまったんだそうなんですな

無題
Name 名無し 17/08/05(土)21:47:25  No.461164      
ところがある日、製紙隊が自分らの食用に植えていたオクラの畑の前を通りかかった他隊の兵隊さんが「これは製紙用に植えているのかい?」と聞いてきたんだそうで

この兵隊さん、岐阜出身で和紙作りの光景に馴染んでおり、「トロロアオイ」の実物も見た事があったんですが、実はこの「トロロアオイ」と「オクラ」は同科でごく近縁の植物でして、非常によく似ているんだそうなんでして、実際この言葉にヒントを得た製紙隊の方々がオクラの根を試してみると、「のり」としての効果も同様と分かり、かくて製紙生産計画は目出度く軌道に乗ったんですとか

その後、「製紙工場」は人員機材共に次々拡充されて、爆撃で破壊された廃工場から機材を調達、機関の燃料はラバウル港内に沈む船から掻き集める…と工夫が重ねられ大量生産されたラバウル工廠謹製のバナナ紙は、品質もちょっとちり紙に使うには勿体ないほどの見事な出来栄えであったそうです…w

無題
Name 名無し 17/08/05(土)22:38:32  No.461166
ラバウルの自給自足体制が本当に凄すぎる

無題
Name 名無し 17/08/05(土)22:38:57  No.461167
>オクラの畑の前を通りかかった

オクラを食用ではなく、ちり紙の原料に使うとは
大所帯のラバウルはそれだけマシな方だったんだなぁ。

無題
Name 名無し 17/08/05(土)23:16:36  No.461171
ラバウルって、激戦が繰り広げられた後、ふっと戦史から消えちゃうんだよね
要塞化が過ぎて米軍も迂回する事になって孤立したまま6万人以上が終戦を迎えたと知ったのは最近の事

飢えて玉砕する事が無かった分、彼らは幸運だったと思うんだけど
遊兵化して無為に過ごした日々は彼らにとって、どんな思い出になったんだろな

無題
Name 名無し 17/08/05(土)23:45:12  No.461175
>実はこの「トロロアオイ」と「オクラ」は同科でごく近縁の植物でして、非常によく似ているんだそうなんでして、
ノリアサっていう両種の交配種も存在するんですよ

http://kisetunohana2.blog.shinobi.jp/%E7%A7%8B%E3%81%AE%E8%8A%B1/%E7%B3%8A%E9%BA%BB%EF%BC%88%E3%83%8E%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%B5%EF%BC%89
作出が44年なので戦時の物資不足が影響してるんでしょうかね…

無題
Name 名無し 17/08/06(日)10:14:40  No.461196      
1501982080480
海上自衛隊ではシモ関連の施設トラブルの対策を「イエロー作戦」と言う(言った?)そうで…
英語表記すると、なんとなく印象が違って聞こえるような気がしないでもな(

因みに戦中、インド洋作戦を控えてパラオに停泊していた戦艦「榛名」で、右舷後部兵員厠の汚水管が詰まるトラブルが発生、○搔棒で便器内をかき回しても直らず、海水ポンプの圧力を高めてもダメ、当該便器近くの汚水管を取り外して見ても異物は見つからず、遂に船殻外側のバルジ内を走る汚水管を掃除してみることになってしまったんだそうで

当然通風もない真っ暗な暑い所、しかも構造上、点検の為に排水管を外した瞬間、溜まってる汚水を被るのはほぼ確実な上に、作業中に敵襲でも有ればいろんな意味で悲惨な最期を迎える事になっちゃうわけですが、コレでも千300人余りの乗組員さん達の生命線に関わる作業には違いがないわけで、20名余りの特別作業隊が編成され、悲壮な覚悟で突入されたんですとか

無題
Name 名無し 17/08/06(日)10:16:46  No.461197      
バルジのマンホールに入っていく作業員さん達一人一人を、挙手の礼で見送った甲板士官の松永市郎少尉さんによると

「汚水がもらないように、ボルトナットは殊の外強く締付けてある。おまけに、そのボルトナットは錆びついているので、作業はなかなか進まない。四十分位して、グワッという物凄い音がした。縦管の上部が外れた音である、私は思わず首をすくめた。作業の一段落を知らせる喜ぶべき瞬間だが、そこにおこっている光景に思いを致す時、私は手放しで喜ぶ心境にはならなかった」
「二目と見られないが、これほど神々しい尊い姿も他にはあるまい。汚水を頭から被った作業員が、次々にマンホールから出てきた。『報告は後だ。バス(風呂)に行け!!』」

…と無事作業は終了したそうなんですが、こういうダーティな作業でも惜しみなくフン戦してくれる将兵さん達がいたっていうのは、当時のIJNにとっても心強かったんじゃあないんでしょかねえ

引用元: http://may.2chan.net/39/res/460429.htm

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