先月のF-35:最新解説動画とシステムで学びなおすF-35、海兵隊での使い方と騒音レベル、またその売れ行きについて
文:誤字
駆逐艦ズムウォルトの初航海をお見送りに来たF-35C、21世紀生まれには違和感バリバリの未来的シルエットの二つの兵器だが、22世紀の人間にはこれが当たり前になるだろう
(出典:在日海軍司令部公式ツイッターアカウントhttps://twitter.com/CNFJ/status/788220166962286592)
最近にわかに評価が上がってきた最新ステルス戦闘機F-35、来年1月には海兵隊のF-35Bが始めて日本に配備されるということでニュースで取り上げられることも増えてきました。
けれども画期的な超高性能戦闘機だと言うのに「ふとっちょメタボでダサい」「動きが鈍そうで強く見えない」「話を聞いても横文字ばかりで良く分からない」なんてことが多いのがこの最新鋭戦闘機の泣き所。
そんなF-35の最新の動きをちょっとまとめてお送りする『先月のF-35』 先月の動きを知ればF-35のマッシブボディに隠された大きな頭脳と千里眼のようなセンサーが作り出す戦場の未来を少しだけ早く理解できるかもしれません。
注:なおこの記事は中学生レベルの英語力と半端な現代戦の知識しか無い著者が、グーグル翻訳さまの力を全面的に利用して海外の記事やそれを元にした日本語の記事を個人的感想をつけて要約して紹介しているものになります。
内容には間違いや勘違いが多々含まれている可能性もあるので、元記事を確認したりわからないところはコメントするなどしてくれると助かります。
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・F-35で見る戦闘機のIT革命
F-35の各種システム、索敵や武器の使用のみならず、センサーフュージョンにより膨大な情報をパイロットにわかりやすく伝え、データリンクにより味方部隊との情報交換を円滑に行うことで作戦進行を助ける能力が非常に優れているのがF-35の特筆すべき点である(出典:F-35ライトニングプログラムhttp://secure.afa.org/media/scripts/ppt_pdf/F-35_Brief.pdf)
マイナビニュースで毎回深くて濃い軍事関連のお話を書いている井上孝司さんのコラム『軍事とIT』で大変示唆に富むF-35の特集が10月から始まりましたので紹介します。
『軍事とIT』
http://news.mynavi.jp/column/military_it/
第159回 特集F-35(1)精緻な組み立て工程
第160回 特集F-35(2)EO-DASとHMD
第161回 特集F-35(3)CNIとデータリンク
第162回 特集F-35(4)不思議の国のALIS
第163回 特集F-35(5)ソフトウェアの開発と飛行諸元の制限
『軍事とIT』という題名通りソフトウェアやシステムに関する話を中心に解説しています。
上記の動画のとおりF-35にとってシステム周りこそが重要で、「これを理解せずしてF-35について語るな!」ってくらいなのに、残念ながらいまひとつ取り上げられる機会がイマイチ少なくせっかくの革新的な能力が知られていないのが泣き所。
これからの戦闘機は従来戦闘機のように高出力エンジンや機動性の良い機体形状も重要ながら、中に詰まっているソフトウェアの能力こそが本領なのです。
EO-DOSは戦闘機から死角というものを無くすだけにとどまらずAIM-9Xのようなオフボアサイト能力を持つミサイルと組み合わせることで空対空戦闘の様相を変え、CNIシステムは高度で持続的に進化するデータリンクを実現し、ALISシステムは整備やアップデートの円滑な進行を助け、「データ融合」「センサー融合」によって膨大な情報をパイロット及びデータリンク先の味方(戦闘機や上級司令部のみならず艦艇や陸上部隊のほか、大統領執務室からメディアセンターまで)とリアルタイムで適切簡単にやりとり出来る。
このような高度なソフトウェアとシステムを有するF-35を従来戦闘機と並び評することなどまったく意味がないことなのです。
てかALISシステムへの非難とか費用の超過とか納品後の改修話とか一部兵器が使えないとか、F-35に対する厳しい非難の何割かはソフトウェア開発をハード(機体)開発と同列に考えているから生じているじゃないかと感じたり・・・
ハード(機体)の変更は一大事だけど、ソフトウェア(システム)の変更は比較的安価で楽なのであんまり騒ぐモンでもないのじゃないかな? とは昔ロボコンとかやってたので実感として思います(なお変更は楽でも開発自体はソフトもかなり大変なのを忘れてはならない)
この連載ではこれ以外にも多くの情報通信関連の記事が多く載っているいるので、最新の軍事技術に興味を持つ軍オタ初心者から「軍事におけるイット革命って何じゃ? NCWとかC4Iとか、最近の若いもんは英数字ばかり使ってついていけんわい」なんて嘆いている軍オタおじさんにオススメの連載です。
・現場でのF-35の使い方-海兵隊戦闘研究所での部隊運用
https://www.youtube.com/watch?v=Kg-dQi3kItA
海兵隊戦闘研究所(MCWL: Marine Corps Warfighting Lab)の次世代兵器実権動画、この動画で各種兵器の試験を行っているのが第5海兵連隊 第3大隊の隊員たちである。ドローンや無人車両と共に行動し、タブレット型の情報端末を操作する姿は正に”未来の軍隊” こういった次世代兵器の運用に精通した部隊が近くF-35と共に日本に展開する予定である
そんなF-35を具体的にどんな風に前線で使うか、来年沖縄へ展開予定の部隊が行っている訓練が記事になっています。
Marine Grunts Will Train With F-35 Ahead of First Deployment
http://www.military.com/daily-news/2016/10/10/marine-grunts-will-train-with-f35-ahead-of-first-deployment.html
海兵隊はF-35Bにより戦い方が変わると期待している。
第5海兵連隊 第3大隊は来年太平洋に展開する第121海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA-121)と共に様々な訓練を行っている。
これらの訓練は航空機と地上部隊の連携を改善するだろう
海兵隊戦闘開発コマンドのロバート・ウォルシュ中将は最近のインタビューでMilitary.comに
「F-35を収得し、一緒に作戦を行うことによりこの戦闘機を使う新しいアイディアを搾り出している」
「強襲揚陸艦ワスプと共に配備され、技術面で画期的ないくつかの機能が持ち込まれるだろう」
第5海兵連隊 第3大隊は今年初めに新実験部隊として指定されました、この異例の動きは将来の紛争における軍事活動の進化の展望をラピッドプロトタイピング(高速試作?)するものです。
新しい装備の助けを借りて異種兵種や組織との間で行われた各種テストは来年以降も継続されるだろう。しかしこの部隊が最初に海外展開するF-35部隊に同行するという事実は何かを示唆しています。
「われわれはこれを使用し、活用するつもりです」とウォルシュ中将は言いました。
その一つの成果がリンク16に対する注目。JSFから地上部隊のスマートデバイスにリアルタイムに状況情報を提供できる
それは空軍には興味が無いかもしれないが、海兵隊の地上部隊には可能性を秘めている。
「第5海兵連隊 第3大隊はこの偉大な探知能力とリンクすることが出来る。」「リンク16はF-35からリアルタイムで情報を収得できる方法です」
ウォルシュ中将はまた前線航空管制大隊、統合末端攻撃統制官、そして航空部隊を調整する 海兵隊やVMFA-121と共に活動する他の部隊にも送りたいと希望しています
F-35によって陸上と空中の間での会話に従事することが出来る。
「F-35が何を出来るかをスマートに収得し、共に行動することが出来ます」「個々の部隊がより細かい仕事を開始できます」
VMFA-121は1月に第31海兵遠征部隊の一因として日本の沖縄県に向けて出発し、海外に配備される始めてのF-35部隊になります。
また同じ年に海兵隊のエセックス両用即応グループに配備されたF-35飛行隊が中東のIS対策の作戦に参加する予定です。
個人的感想
F-35については散々「戦闘機としての能力が低い!」って話が出ていますが、今回の記事に見られるようにF-35Bの高度なセンサー群をリンク16で地上の海兵隊と繋げれば従来の戦闘機とは全然違う使い方が出来るわけです。
今後の海兵隊は最前線でも上空からの精密なリアルタイム中継映像が届けられるので、近接航空支援の精度が段違いに上がる上に地上の小型ドローンや無人車両と合わせて戦い方が大きく変わるはず?
前回紹介したNIFC-CAのようにデータリンクを通じて従来の戦場の常識を覆す運用が可能となるので、正に戦闘機という枠組みには収まらない、戦場の姿形を大きく変える機体となるでしょう。
・岩国市長による米海兵隊F-35B視察
米アリゾナ州の米軍ユマ基地で第121海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA-121)のF-35Bを視察する岩国市の福田良彦市長、海兵隊のオスプレイが駐機しているのが見える。一時期在日米軍のオスプレイ配備が政治的な問題となったので、このような視察も重要である話(出典:米海兵隊公式サイトhttp://www.mcasiwakuni.marines.mil/News/Photos/igphoto/2001657787/)
話は大きく変わりまして、上記の記事のように岩国へF-35Bが配備されるのが来年1月と迫っているので日本でも色々な動きが出てきています。
まず10月13日に米政府から日本政府へF-35の配備を公式に通告
https://twitter.com/USFJ_J/status/790424082491650048
また岩国市長が訪米して現地でF-35の戦闘機のデモ飛行を視察しました。
Fukuda visits MCAS Yuma
https://www.dvidshub.net/news/212790/fukuda-visits-mcas-yuma
日本国岩国市の福田良彦市長は米アリゾナ州の米海兵隊ユマ基地で岩国基地に配備される予定の第121海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA-121)のF-35Bを視察した。
福田市長は「私の目標はF-35Bについての情報を収集することです。日本政府からすでに配備計画についてブリーフィングを受けましたが、しかし私は与えられた書類よりも現場で現実に音を聞いて直接の体験として確認したかった。」と述べました。
第121海兵戦闘攻撃飛行隊の司令官はバルドー中佐は「(編注:騒音や)行われる訓練はすでに岩国に配備されているF-18ものと非常に似ています。私は以前岩国に配属していたので、(F-35Bの)初の部隊としてまた戻ってこれることを大変名誉にまた楽しみに思っています。」
福田市長は本日の訪問がF-35Bに対する理解をより深めるものだと感謝を述べた。
日本語の記事はこちら
配備予定の最新鋭ステルスF35、岩国市長が視察「現行機と騒音に差なし」
http://www.sankei.com/west/news/161031/wst1610310046-n1.html
個人的感想
一時は開発継続さえ危ぶまれた海兵隊仕様のF-35Bですが、現場からの評価は上々で安全性にも問題は無いようですね。
難航続きのF-35開発ですがよくある開発中の事故による死亡者はおらず、部隊での運行が円滑・安全に進んで、近隣住民への騒音被害も従来機と変わらないと言うのは政府が調達し広く長く使われる装備品としては良い傾向です。
兵器は色々な事が言われますが、危険な武器を内蔵しているので平時の安全性や整備性なども大事なのではないでしょうか?
なおF-35AはF-16と同じくらいの騒音らしいです。
F-35 Not Much Noisier Than F-16, Say Dutch
http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/2016/06/01/f-35-f-16-dutch-netherlands/85238616/
・燃料トラブル続報
また前回問題となっていた燃料管関係のトラブルも進捗が
Grounded F-35As Expected to Fly Again Soon
http://www.dodbuzz.com/2016/10/20/grounded-f-35as-expected-fly-again/
10月7日に修正を開始し「作業が完了するまでに約3週間かかります。」と述べました。
「非準拠ポリアルファオレフィン(PAO)の冷媒管の修正は15機のオペレーション状態のF-35Aで行われている」
「15機は年末までに飛ぶことが期待されている」
「これは、技術や設計問題ではありませんでした。それはサプライチェーン製造品質上の問題だった」「破片は非対応PAO管から来ました」
「これは規格に適合に失敗した下請業者です。」
欠陥が「非常に含まれています。」
Repaired F-35s Return To Flight
https://www.f35.com/news/detail/repaired-f-35s-return-to-flight
修復されたF-35は飛行を再開しました。
というわけで、前回問題となったF-35の冷却管のトラブルはほとんど解決の目処がたったみたいですね。
規格から外れた冷却管を作る業者が何故採用されたのか? 検査工程で何故不良品に気付かなかったのか? 損失に対する保障や賠償はどうなるか? などなど気になる話はまだ残されていますが、とりあえずF-35の計画全体に対する影響はわずかでしょう。
(トラブルの記事はCNNまで取り上げて大きな話題になるのに、このようにトラブルが解決されてもイマイチ扱いが小さいのはどうなんよ?)
あとは同時期にF-35の後部から火災が発生するトラブルもあったんだけど、あれの続報が全然出ないのは気になるところ・・・
・F-35の低率初期生産(LRIP) 9の契約締結
そんなF-35の売れ行きは好調で、十月時点でいくつかの契約がなされています。
DoD awards $743 million contract linked to ninth lot of F-35s
https://www.flightglobal.com/news/articles/dod-awards-743-million-contract-linked-to-ninth-lot-430453/
最終的な締結に向けて交渉中の第9、第10パッチにおいて、米国国防省はロッキード・マーティン社に第9パッチのF-35に関する7億4300万ドルの契約を与えた。
契約のうち最大3億8500万ドルは米軍のF-35の製造および材料のサービスを減らすための構成機器の再設計や開発に関する別の3億3300万ドルは米軍以外が使うF-35A一機とF-35B一機のためのものです。
別の2億540万ドルは対外有償軍事援助(FMS)のためのもので”国固有の案件”です。イスラエルと日本はロット9での生産契約を要求しました。
プログラム当初の予定ではロット9とロット10で140機の生産契約を予定していたが、交渉は数ヶ月間停滞しています。
Norway requests 12 F-35As in proposed block buy
https://www.flightglobal.com/news/articles/norway-requests-12-f-35as-in-proposed-block-buy-430271/
ノルウェーは2021年から2022年に12機のF-35を購入する計画を議会に提出しました。
提案が承認された場合、ノルウェー空軍は合計40機のF-35を購入することになる。
また「まとめ買い」を行うことを可能にします。
F-35ジョイントプログラムオフィス(JPO)は2018年から2020年までの数百機のF-35購入をパッケージ化することに取り組んでいます。
この工程でJPOは初期運用試験評価(IOT&E)を完了するまで「多年度調達」を禁止する米国政府の政策をどうにかする必要があります。F-35は少なくとも2018年までIOT&Eを完了するようにスケジュールされていません。
複数年の調達とは異なり、まとめ買いは、企業の受注に米国や国際的なパートナーを拘束していないが、それはロッキードのサプライチェーンに確実性の高い需要見通しを提供します。
JPOはその長期的なコミットメントの変更で、3年間で 2億ドルのコスト削減を行いたいと考えています。
ノルウェーはまとめ買いを要求した最初の顧客です。
おかげでロッキード・マーティンの売り上げは好調って話があります
F-35 and Sikorsky propel Lockheed earnings growth
https://www.flightglobal.com/news/articles/f-35-and-sikorsky-propel-lockheed-earnings-growth-430724/
ロッキード・マーティンの第三四半期の売り上げは、シコルスキーの買収とより高いF-35の納品により前年に比べて15%アップした
F-35プログラムの増産と持続活動はロッキードに純売上高$ 300万ドルを集めました。それは同時に、昨年に比べて$ 267万ドル、約7%、この四半期の同社の航空部門を後押しした。
シコルスキーの買収はロッキードのヘリミッションシステム部門に昨年に比べて12億ドル、55%の増加与えました。
F-35プログラムも立ち上げ持続側の期待成長よりも高いと、ロッキード最高財務責任者ブルース・タナー氏は述べています
しかしF-35プログラムもバラ色ではありません。基準以下の燃料管納品は航空機の修正を余儀なくされました。
一方、ロッキードと米国政府は、低率初期生産ロット9と10の長期交渉を継続している。ロッキードはLRIP 9のための政府資金を受け取ったが、資金は十分ではなく、交渉はすぐに終了することを期待している。
F-35プログラムは、ロッキードの国際的な成長を拡大してきましたが、同社は、ミサイル防衛やロータリー航空機を含め、ジェット戦闘機のプログラムの外に他の国際展開を狙っています。中東でのミサイル防衛ではまた成長でき、ポーランドからはヘリコプター、フランスやドイツからはC-130Jへの持続的な関心も示しているとも述べています
バーレーンへのF-16販売が許可された場合、F-16ラインの延長も考慮している。
しかしながら11月始めには実際に締結されたロット9の契約内容について、ロッキード・マーティンは「失望した」とのことです。
Lockheed ‘Disappointed’ by Pentagon’s Latest F-35 Contract
http://www.dodbuzz.com/2016/11/02/lockheed-disappointed-by-pentagons-latest-f-35-contract/
ペンタゴンとロッキード・マーティン社は数ヶ月の交渉の末、61億ドルで57機のF-35に関する契約を締結した。
F-35プログラム執行役員クリス・ボグダン中将は「公正かつ合理的な取引」で「我々は、F-35手頃な価格を維持し、当社の顧客のために可能な限り最高の価値を提供するために、産業界と誠実に交渉していきます」と述べた
しかしロッキード・マーティン社は「我々は、F-35 LRIP 9契約における片務契約的動きをする政府による決定に失望している」と声明の中で述べている。
ペンタゴンはまだLRIP 9と一緒に署名することになっていたLRIP 10に署名していない
業界関係者は「政府は、F-35に正しい経費のための公正な価格を認識する必要があります。」
また一方的な決定は、このようなリスク評価と配信スケジュールなどF-35を製造する際に基本的な問題に対処していないと述べました
LRIP 9では42機のF-35A, 13機のF-35Bそして2機のF-35Cが2017年の早くに引き渡される規定です。新価格はLRIP 8契約から3.7%の減少したとプログラム事務局は述べています。一機あたりの価格では110万ドル低下しました。
どうも販売元の会社のほうはまだまだお金がかかるからと言っているのに、買い手である政府の方が会社側に不利な契約をごり押ししたって状況でしょうか?
楽観的な見通しで契約を獲得して散々な計画遅延で予算超過をしたのは企業側の責任かもしれませんが、それで無茶を押し付けられるという点では軍事関係企業も楽ではないな~ と思います。
特にこの場合他に売る相手がいないので立場は弱そう(誰です兵器産業が儲かるって言ってる人は)
しかしおかげで機体価格は単純計算一機あたり一億7百万ドル程度、低率初期生産ながら着実に機体単価を下げてきています。
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コメント
井上孝司さんじゃない。
赤外線で同じくらいの距離をパッシブ探知できるのは旨味だよな
個人的に何が“ヤバイ”って機体の導入に伴う軍組織全体への波及効果が従来機の比じゃないってのんが“ヤバイ”と思う。
特に顕著なのが日本や欧州といった先進国の導入。
F-35の機能に対応した機材・兵器類の運用性が飛躍的に向上、戦術・戦略面への影響も大きくなる。
反面、装備体系が古かったりする国がF-35を導入しても効果は従来機同様に機体単体の性能だけに留まってしまう。
製造業に携わった人なら分かるかもしれないが、例えて言うなら工場の生産現場にリアルタイムで需要や顧客からの要望等のマーケティング情報を纏めた資料が届くようなもの。
「赤い商品が中国でバカ売れしてる!今日中に100個作れば週内に全部売れるが、黄色い☆のステッカーを付ければ来週は1000個売れる!」
こうなると工場の生産計画から商品開発計画(ステッカーの発注w)まで影響するし生産効率や業績も上がる。
そんな感じ?w
最初はあれこれ言われたけれどこれもこれまでの戦闘機とF35の特性が違った事から来たのかな。
カナダ「考えたら別にいらんかったわ!隣だし!」
これからは電力の問題と戦うことになりそうな気はするけど
ソフトウェア関連の費用が開発費の何割か調べてないのか…
そりゃ更新は楽かもしれんがボランティアで開発やってる訳じゃないぞ
ただF-35は極めて野心的で技術的完成度も高そうだけど拡張性の余地が残されてるのかが気になるな。
既存のモデルに複座型が無いのも将来新たな軍事革命・戦術の転換に対応出来るのか不安ではある。
向こう5-15年は恐らく大丈夫だろうけどここ十数年の技術革新のペースを見るとな・・・、最悪センチュリーシリーズの二の舞にならないと良いが。ただもし結果的に"失敗作"だとしても次世代機の開発やモデルケースとして近~現代戦闘機史にしても必要不可欠な機体だと思う。
まあもとが古いからな気がするけどF-35Aはさすがに210億はしないんだろう?
会計監査院の見積もりでは改修費用は機体価格の倍近い見積もりになっとる
従来の機体と違う問題点はまだ未完成という点、実戦運用能力を与えるのに別途費用が掛かるって事
改修費用が膨大になるって事は、F15がmsipでAESA搭載見送られたように、コスト面での問題で完全に改修されない恐れもある
低率初期生産型ではF15のpremsipみたいなケースになり兼ねない悪寒
問題だらけのエンジンは既に再設計に取り組んでるし、後期型は最初から新エンジン換装されるとしても、初期生産型は費用的に無理な悪寒
間違い訂正。
会計監査院の見積もりでは改修費用を合わせると価格は単価の倍近い見積もりになるってお話
今のF35への批判や不信ってのはプロペラからジェットへの過渡期にあったものと同じじゃないかな
切羽詰まっている米政府は初期型の生産を進めようとしている
将来、改修のための予算が確保されるのか、いささか不透明
という感じなようで、上の※にもあるように、アップグレードから取り残された初期型が大量発生しそうなのが不安です。生産量を減らしてリソースをFOC獲得に振り向けるべきと思うのですが・・
将来F-35クラスが今のF-16並な配備年数とかの扱いに成ったら
政治的に売れるけど金の無い国向けに売れる中古グレードの為だったりしてな
F-35は真後ろにも撃てます←ファッ!?
F-35は航続距離が半端ない事が分かったし、空自の戦闘機はもうこれ一本でいいんじゃないかってレベル。お高いけど実はタイフーンどころかF-16もE型で100億円突破したこの御時世にコストだの言ってられんよ
たまに言われる政府の商品は言い値で買ってくれるとか、企業側にとって美味しい相手とかあるけど、最近はどこもそうでもないのかな…?
上昇力や加速性能が高くない分、エンジンふかす割合が高くなりそうで
目的地に早く到達するには空気の薄い高空に上昇して…て手順を踏まねばならないんだがアフターバーナー使用時の大量燃料消費問題があり、目的の高度や速度に達するのに時間が掛かる、というのが
実戦的なデータなのかどうかその辺が気になる
http://f35jsf.wiki.fc2.com/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E3%83%BB%E9%81%8B%E5%8B%95%E6%80%A7%E8%83%BD#q928c46f
加速力はかなり良いらしい。
ただこの数値がノーマル推力なのかAF噴かしてなのかはこのデータからは読み取れないけど。
http://f35jsf.wiki.fc2.com/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E3%83%BB%E9%81%8B%E5%8B%95%E6%80%A7%E8%83%BD#n7a6f845
上昇力もかなり高い模様。
おいおいw
不確かな個人の自称の経験談でしかないやん
実際の公式発表されてる数値ではとてもそうは思えないが
ソースは米軍の発表でどこで見たかはちと不明、空軍関係の監査してる組織か何かの発表
wikiにも多少あったはず
これは近接支援にあたる機体については朗報だろう
しかし低空任務だけではないしな
艦隊防衛や日本での想定される運用となると、問題視された加速や上昇力はどうなるかなという点だあね
日本と関係ないけどC
先月の航空ファンに載ってた、パイロットへの従来機との比較調査の件だす
真後ろに撃てるのはaim-9xでaim-120は無理だろ?
今時短距離AAMの出番はどのくらいあるのかな
横から襲いかかるようで恐縮だけど、戦術対抗手段の進歩で双方共に決め手を欠いた状態だとACMに突入する場合もありえるかも。
それにカタログ上では近年のSRAAMの最大射程は一昔以上前の前のMRAAMに匹敵しているし。
全部は返すのが大変なので今晩のところはとりあえず重要と思うところだけ・・・
※4
F-35は本当に従来機とは違うレベルで空軍のみならず軍組織全体に与える影響が”ヤバイ”ですが、それを支えるインフラ整備もまた大変と言うのは泣き所です。
米軍も最初は海兵隊の一部だけになるんじゃないかな? 日本も頑張って広多無とか導入しているけど、まずは来年来る海兵隊員に西普連の人たちが色々と教えてもらうところからスタートするんじゃないだろうか?
工場のたとえはいい感じですね、ついでに言うとその情報を入手・処理するためにコンビニのPOSシステムも真っ青な複雑なシステム構築が必要になるわけですな、そりゃ開発者は大変だし生半可な店舗(国)ではどうにもならんわい。
あぁ、考えてみればF-35の例えにPOSレジは最適かもしれないな、外から見ると「ガチャガチャ、チーン」とやってる昔のレジとやってること同じだけど、実際中でやってることと繋がってる先は信じられないほど広い って正に現代のネットワーク戦術だw
※10
電力の問題もさることながら大量の電子機器が発する熱の問題も大変みたいですよ。
F-35はIR対策や電気機器の冷却で燃料油を使った油冷を多用しているみたいなのですが、発熱量が多いわりにステルス形状で簡単に廃熱できず冷却には相当苦労しているようです。
それが昨今のトラブルの主要因なんじゃないかと個人的には疑っています。
ウィキペディアのF-22のページに出典不明ながら「F-35に至っては4,300,000行を超えるソースコード作成が作業工数全体の40%以上を占めると言われている」とあり、最近の費用超過はだいたいソフト開発関連の問題なのでざっくり半分以上がソフトウェアの開発費なんだろうな~ と思っています。
すみませんが詳しい値は知らないので、具体的な数値が載っているサイトなり資料なりを教えて下さればうれしいですm(_ _)m
※17
すみません、会計監査院の3月の報告で
「 establish a standalone acquisition program for the Block 4 modernization effort, which is projected to cost $3 billion over the next six years」
「次の6年間で$ 30億のコストと予測されているブロック4近代化努力、スタンドアロン取得プログラムを確立するために」
って話は載っていますが、「改修費用を合わせると価格は単価の倍近い見積もり」って話は探しても見つかりませんでした。
それっぽいものとしてこのブログの過去記事のコメントに
「5年の間に生産されるF35は500機弱、会計監査院の見積もりでは改修費用はうろ覚えだが確か7千億ドル 生産工場からロールアウトしたら即座に改修工場送りになる状態が続く」ってコメントがありましたが、7千億ドルってのはF-35開発費よりも多いのでちょっと信じられません(汗
出来れば「改修費用は単価の倍」っていう会計監査院の見積もりがどこに載っているのか教えて下さいませんか?
よく「誘導爆弾とAMRAAMだけのF-35初期型なんて実戦投入困難! 未完成品である初期型での生産は間違いだ!」って話があるけど、F-35のステルス性とレーダー・電子戦能力ならAMRAAMだけで従来戦闘機を一方的に虐殺出来る上、下手すると地対空ミサイルのレーダー探知距離に入る前にJDAM落とせるんだけど、それでも使えないと言うのだろうか?
※24
よくF-35との比較で出される他の戦闘機の値は増槽やミサイルも積まない”クリーンな状態”での値なので増槽や爆弾を載せれば相応に低下します。
一方でF-35の値は機内兵装倉に載せるので飛行性能への影響が少なく比較で出される数値がほぼそのまま使えるって話。
つまり数値比較をするならF-35の値こそ実戦的なデータでそれ以外の戦闘機の値は試験環境でしか出せない非実戦的なデータと考えるのが妥当なんじゃないかと思います
とりあえず今日はここまで、またコメント返し出来るようになったらしていきます ノシ
※1
360度視界と言えば某ガ○ダムでは全天周モニターのコクピットを見たときに「未来的でスゲー」とか思ってましたが、現実はさらに先を行ってしまいましたねw
※2
井上孝司さんがマイナビニュースで連載しているコラム の方がよかっか・・・
すみません、まだまだ記事作成は慣れていないもので(´・ω・`)
※3
赤外線ではそんなに遠くのものは探知出来ない そう思っていた時期が私にもありました・・・
「2波長赤外線センサを用いた 2波長融合処理について」って防衛技術シンポジウムの資料によれば、「特徴量分類処理により、複数画素(数ピクセル分)にまたがる目標を選択することでの航空機の高温排気ガスを遠方の航空目標の抽出が可能であることを確認した」とかあって、これはもうオチオチ排気ガスも出せませんわ~ って感じました
※5
冷戦時代は力ずくでも良かったけど、さすがに今は議会からの突き上げがヤバイですわ
米帝でも予算不足で捨てられたA-12やX-47みたな子がいますし、M1A3なんていつ出来るのやら?
※6
最近のニュースを見ているとロッキードがなるべく多数の国を巻き込んでリスク分散(政治的な意味でも)してるんじゃないかと感じますね。
米国一国がお客様になっちゃうと今回の契約みたく煮え湯飲まされるし、議会対応に翻弄されるので全世界的な武器取引にはそういう寝技も必要なんじゃないだろうか?
またノルウェーはF-35の導入に熱心なんですが、相応にお仕事もらえているって話もあります
参考:Norwegian company with one billion contract for F-35
http://norwaytoday.info/finance/norwegian-company-one-billion-contract-f-35/
カナダさんみたく安全保障環境に心配の少ない国がうらやましいです、しかしそれ以外はなんだかんだ言って調達計画を進めていると記憶
いや、今のトルコにまで売るのは本当にええのですか? って思うところはあるけど・・・
※9
ビンラディン殺害作戦みたく大統領が直接見守るなか行われる作戦が今後増えそうで前線部隊が緊張しそうですが、同時に大統領にも目の前の作戦を直接指揮して「画像の向こうの相手を殺す」決断と覚悟が求められるんじゃないかと思います。
※12、※13 ※14
アップグレードの費用は私も気になるところ。
参考までに英国のタイフーンをフェーズ3機能の強化(P3E)する契約が結ばれているのですが、この費用が2億ユーロ、約240億円みたいですね。
内容はブリムストーン2の運用能力追加と各種武器運用能力の強化かな? イギリス空軍が運用するタイフーンが160機なので、一機あたり1.5億円くらい?
参考:https://www.gov.uk/government/news/mod-announces-200m-typhoon-capability-upgrade-for-the-raf
平成25年度予算にはF-2のJDAM機能の付加に11機10億円、空対空戦闘能力の向上に12機43億円が計上されているので、使用武器追加なら数億円が相場っぽい
なおレーダー換装など本格的な近代化改修が行われたF-15Jは一機あたり28億円程度必要と試算されていた。やっぱり改修も内容によるね。
F-35の拡張性については個人的には楽観視しています。 F-35Aが2070年まで使えそうって話がありますし、冷戦終結で戦闘機を末永ーーーーーく使う傾向が出てきてから開発されたのでそこら辺の事は十分に考えられているはず。
将来的には「F-35 2100だって? こいつは俺のじいちゃんが乗ってた機体だぞ!」なんて話が出てくるかもw
X-32が採用されなかったのが実に残念だ、X-32が採用されていたならあのキモカワいさに技術者たちが奮起してF-35なんかよりもずっと早く完成したかもしれないのに!(まぁ水平安定版追加など改修点が多かったのでF-35以上の炎上が起こった可能性の方が高いけどorz)
※16
2021年から2023年に実装される(はずの)ブロック4で英国の武器が使えるようになるだろう って話なので、多分それに合わせて開発中だと思います。
AAM-4Bの開発スケジュールから考えて続報が出るのは多分来年あたり、我々の前に姿を現すのは2020年前後になるんじゃないでしょうか?
※19
某映画では元エースパイロットの豚さんが「金属製の飛行機になんか乗るか」なんて言ってましたねw
革命的な兵器は保守的な人々から批判されますが、後から見れば批判者の意見はだいたい的外れなものです。(ただし価格高騰は避けられない)
※21
ちょうどより完成度の高いブロック4やブロック5が出来る頃には中露のステルス機が配備され始めるので、中古でも買い手は沢山出てくるかも?
あとF-35はF-15並の機体寿命があるとかいう話もあるし、ブロック改修≒システム改修は比較的高くないはずなのでアップグレード商法が大規模に行われるかもしれません。
※22
F-35は下手すればi3FIGHTERで考えてた所まで一部実現あるいは近い将来実現する感じなので、もうF-3とかいらんのじゃないか? と思わないでも無い・・・
F-16もタイフーンもアップグレードにそれなりにお金が必要で、機体強度的にも性能的にも長く使えず、より多くの機数が必要になるので「F-35やF-15は高い、タイフーンやF-16は安い」という話も微妙な状況だと感じますね
民間の経済活動に比べて国家予算が膨大だった一昔前や途上国ならともかく、今の政府は緊縮財政で金払いが悪いし、政権が変われば方針がコロコロ変わるし、対テロ戦争だ~って言って山賊みたいな連中と戦っているので正直お客さんとしてはビミョーだと思う。
某M重工さんには「防衛産業はお上へのご奉仕です」なんて話があるとかないとか・・・
※25、※26、※27、※28
政府の評価機関やマスコミからは散々に言われているけど現場のパイロットたちの評価は上々 ってのがF-35について色々と調べてて強く感じます
評価機関もマスコミもパイロットも色々と複雑な事情があっての発言ではあるでしょうが、個人的には機体に命を預けるパイロットの言葉の方を信じたいです。
※29
理屈の上では慣性航法とアクティブ・レーダー・ホーミングによる「撃ちっぱなし能力」をそなえたミサイルは真後ろにも撃てる・・・はず(当たるかどうかは別問題)
最新型のAIM-120Dなら射程延伸、航法装置の強化、双方向データリンクの装備がなされており、この能力とF-35のEO-DASや高度なデータリンクを組み合わせれば真後ろの敵も狙えるのじゃないだろうか?
まぁ運動性と速度の問題から後ろに進むまで余分に燃料使うし、EO-DASの探知距離はAIM-120Dの射程ほど長いとは思えず、またAIM-120みたいな長射程ミサイルなら真後ろに撃つ必要性も薄いので使われることは無さそうですが
短距離AAMに関してはスクランブル任務は今も昔も重要で目視距離まで近づかないといけないし、最近はイラクやリビアで行われたような飛行禁止空域の設定が戦争の前段階として行われており、スクランブルみたいに近接して警告・威嚇して必要なら撃墜って任務が増えているので重要性は相変わらず高いと思います。
今後レーザー兵器とか実用化されたら大きく変わるかな?
データリンクが今後の戦争の行く末を左右しそうな予感・・・
F-35との連携のみならず無人機運用とか歩兵・戦車・砲兵間の情報共有とかで通信量増えているので使いやすく性能の良いシステム構築・普及は最重要課題だと思う。
陸とのデータリンクはまずは既存の防空警報網や車両間情報システムに活用され、随時海兵隊や西普連みたいな最前線部隊に広がっていくのじゃないかと考えています。
陸上と空中のデータを相互に交換し最適なミサイルの誘導とか出来ると防空体制はさらに強まるし、F-35が見つけた目標を戦車が半自動で射撃、あるいは装甲戦闘車両が指示した目標をF-35が即効で爆撃とか出来ると面白いことになりそう。
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