「米陸軍の新たな戦車計画」
文:名無し
いつも楽しくサイト拝見させていただいています。
いきなりではありますが、先日三日から五日にかけて、開催された、AUSA(Association of the United States Army)で興味のある展示がありましたので、稚拙ながら訳文と共に報告させていただきます。
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以下訳文
「米陸軍の新たな戦車計画」
米陸軍はこれまでの軽または中戦車と同種と見られるMPF(MobileProtectedFirepowers)を特定の装備として策定し働きかけている。
現在判明している仕様はJames Schimer大佐によると重量32トン以下で最低でも50mm砲に耐えうるよう設定するとの事。
加えて、武装は105mmか120mmで、米陸軍は新規での砲弾は開発しない。
米陸軍は空挺も可能にするかもしれないが、32トンという重量はその能力を排除するかもしれない。(が、C-17であれば2両搭載可能)
展示物はジェネラル・ダイナミクスが製造したもので、米陸軍は競争による選択のため一社より多くの販売会社を得たいが、まだ充分な候補が集まるかは確かではない。
ソース http://www.janes.com/article/64383/ausa-2016-us-army-s-new-tank-programme-takes-shape
動画 https://youtu.be/MT6sgBxbUXY (5分35秒あたりで出てきます)
私の感想としては、空輸に主眼を置いたストライカーMGSは重量が限られ、これ以上の追加装甲などによる防御力向上は望めず、また走破性も装輪式では限界があることから、今回新規での開発に米陸軍が踏み切ったと考えます。
また、各国が開発している重量化・重武装化した装輪装甲車や歩兵戦闘車への対応も考慮しているように思われます。
ただ、ソースの記事では「50mm砲に耐えうる」とあり、確かにストライカーに比べればかなり防御力は向上していますが、対戦車兵器に対してどれだけ優位に立てるか疑問でもあります。
冷戦終結後から非対称戦に迅速に対応するため、速い足を手に入れてきた車両が、厚い皮膚を取り戻し始めているように感じます。
防御力か展開力、どこで米陸軍が折り合いをつけるのか、このMPFに提示された新型戦車を含めて注視していきたいと思います。
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コメント
私はまだまだ軍事に関して初心者なので、より詳しい情報がありましたら、コメントよろしくお願いします。また誤訳等ありましたらご指摘の方よろしくお願いします。
そりゃもちろん軽くて燃費がいいのが一番だろうけどあんな沢山あるから改造とか金かかりすぎるだろうし
既存のでも運用に超困るレベルでないならいいんじゃないの?
喫緊に必要そうでもないんで予算回してもらえないんじゃないのか
そもそもストライカーMGSは駆逐戦車では無い事から考えると、中国の05式水陸両用戦車や紛争国のBMP1・2を重く見たアメリカ軍が現代の駆逐戦車として履帯を持った機動性の高い(戦略機動は空軍に任せる)車両が欲しいってなったという訳?
つまりはM8AGSを現代に合わせる感じにするって所か。
開発中止になったアメリカの120mm低圧砲載せた車両って無かったっけ?
※2
M1A3は多分新規生産じゃね?
予算取る為にナンバリングしてるだけで。M1(初期)はシャーシ位しか同じレベルで違いそう。
http://sp.nicovideo.jp/watch/sm29793529?cp_in=wt_tg
なんか空挺部隊に配備するとかなんとか
日本だと定期的に開発やらないと技術継承できないからって理由もあるから、あちらさんでも似たような事情はあるのでは。
根拠無しですいません。
※5動画の内容だと一応それっぽい事は言ってるけど・・・
このプログラムがDARPAと関連してるなら既存資源の有効活用と捉えることもできる。
つーかASCODの車体流用ってあたりストライカーの置き換え狙ってるとしか思えないw
※4
エイブラムスってメーカーが生産終了したからリサイクルしてる現状、新規生産ってできるのか?
他のストライカーは知らんがストライカーMGSがただでさえ重たいのにそこに他のストライカーのタイプと同じように増加装甲を取り付けたら足回りが頻繁にダメになるトラブルが増加してるとか
火力を見ても、装甲貫徹力より多様な弾種による汎用性を重視しているようにも読めるし…
まじめな話、防護力は今後間接防御やアクティブ防御依存にシフトするのだろうか…
重量軽減するならその方向性しかない気がする
M1は既存で重すぎて困るケースがあったから軽量化したいんでしょ。全部変えるとも言ってないし。
ただわざわざ輸送機で運べる量を一台から二台にすることに意味はあるのか、軽くした分追加装備でカバーと言うのも、そもそも軽くしなければ必要ないのではないか
ってことを毎回議論した結果いまだにM1使ってるのかもしれない。と思った
まあ新造レベルの改造はしているけども
10式は先見の明があったと思っていいよね、これ。
50mm砲に耐えうるってのも定格防護か最大防護かわからんけどセールストークに使うなら最大防護か?自己防御以外で戦車と殴り合いする代物じゃなかろう
ならかつて構想で終わったMCS計画のうちの戦車型の生まれ変わりな感じが・・・
今回のAUSA2016で出ていたGDのGriffinなんか車体がASCODで砲塔がまんまでしたもんね
対してBAEはM8AGSの改良でこちらはかつてのAGS計画の亡霊といった感じで
ただ実態としてはかつてのAGS計画の方が近いのかなぁと。戦車と一緒に展開させるIFVも作るっていうならMCSに近いですけど
結局16式に予算吸われて74式どころか90式も置き換えられない小数生産になったけどな…
まだ生産されてるし、どっかで見た防衛省の資料だと300両は作るから90式の初期生産分は置き換えると思うぞ
あーなるほど!
確かにそれなら置き換えも検討に値するかも
確か強固な障害物の多い都市部では機関砲より戦車砲の方が使いやすかったって話もあったかな?
つまりMGSの兵装やストライカー自体の機動力は評価されたけどコストと構造的な問題で改修じゃ対処できない→装軌でも展開力を維持できるっていう話か
※18
あれ?財務省の横槍?で戦闘車両定数に16式が含まれたんじゃなかったか?
定数削減→10式で74置き換え→16式定数カウント→16式が74代替で10式を90式代替に変更って流れ(超曖昧
残念ながら10式の調達数は今年度で一桁にまで落ち込んだので90式を完全に置き換えるにはあと30年以上掛かるという…
まぁ16式と合わせての300両体制なんで多分10式の調達は120両くらいで終わると思うよ
機動戦闘車は戦車定数に含まれてないぞ
ウィキがソースとはいえ平成18年度の政策評価書では配備先が機甲科部隊となっていたが、平成19年度の政策評価書では戦闘部隊に変更されたとあるし
このMPFをTANKと書くのは無理があるよな。せいぜい新装甲車両程度だ。
でも米国もストライカー以降の新規戦闘車両計画がなあ…。
元ソースの画像を最初見たときは不覚ながら吹いてしまったw
いや、戦車の主砲と装甲能力は捨てがたく、かといってストライカー装甲車みたいな展開能力も維持したい って考えるとこうなるのかね?
形や思想的には※6さんの言うとおりM8 AGSやXM1202 MCSそのまんまな感じ ってか※5のニコ動のコメントが正しければ主砲なんてMCSの軽量化120mm滑腔砲 (XM360)の再利用じゃないか・・・
本土が仮想敵国と離れていて実質海軍国なのに世界の警察じみたことをやっている米軍さん的には、空挺戦車か、すくなくとも持ってる輸送機で気軽に展開できる戦車が主力戦車とは別に欲しいのだろうね。
元ソースでは「歩兵の行くところどこにでもついて行かないと行けないから云々」ってコメントもあるから、主力戦車と殴りあうよりも歩兵支援に重点を置いた、※15の「履帯版機動戦闘車」ってのが正解な気がする。
低強度紛争や先遣部隊の一員として歩兵支援をするには良いかも? ストライカー旅団が構想倒れで結局敵の主力部隊との殴り合いや慢性的市街戦に巻き込まれたことを考えると、ストライカーMGSの換わりにこいつを装備するのはアリだとは思う(予算がおりるかは知らないけどw)
非拘束セラミック装甲では車重32トンなら無理っぽいしなあ。
RPGやATMはAPSでなんとかするにしても、受動装甲はコストと機能を鑑みて重ERAってことにはなんないよな?
なんか見た感じだとそういう理解なんだが……
或いは空挺戦車が欲しいよって言う米軍の心の愚痴?
んなのCV120とかとかわらんし、何の新しさも感じんな。
せめてポーランドの用にハリボテステルスっぽく作っておけばニワカ連中の話題にはなったろうに。
今中期防で5年で44両って最初から決まってるんだけど?バカなの?
最初の年から13、次ぎに10両と2年で半分以上作ったから調整しただけで、今年度が6両だからあと2年で15両造ればいいだけ。
それが実際に正しいかどうかは別として。
あくまで計画値であって必ず達成できる見込みがある訳でもないってのもわからん残念な子か(笑)
そもそも採用当初の調達予定から大幅に削減されてるのに
イージスアショアだの敵基地攻撃能力だの空母もどきだのの話題があるので財務省としては
いや防衛担当の主計官としては
少しでもバーターで削って「仕事したアピール」をしたいわけで
そういう意味では少し前のたばこ税と立場は同じ立ち位置かも
※17
結局財務省と政治が「本人は先進的と思ってるもう時代遅れの思想に固執した結果」なんだよね
戦車を削ってまで機動戦闘車なんかを入れるってのは。
コスト云々も7~8億円かかる機動戦闘車を3年で99両、最終的に200~300両も調達するならその3分の2程度の10式を揃えたほうが役に立つ
これは50ミリ程度と言うが機動戦闘車は20~30ミリ程度だぞ
>>22
・戦車砲は榴弾など対戦車砲以外の砲弾も撃てる
・わざわざそのためだけに今更60ミリだのの砲弾を別個に用意する方が不効率
※27
IFVは中に歩兵を乗せるためにでかくなるので、装甲に回す余裕がない
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