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軍事系まとめブログ

軍事・防衛ネタを中心としたおーぷん2ちゃんねる、ふたばちゃんねる等のまとめブログです。 政治的議論に深入りせず知識欲を満足させるようなブログを目指します。

    タグ:烈風天駆

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    戦訓と所見で読むルンガ沖夜戦
    -戦闘詳報は何を語るのか−


    文・加賀谷康介(美少女ゲーム特典史研究家)


    01 合戦図(JACAR Ref.C08030099500)

     この海戦は日本側の第2水雷戦隊が兵力的に優勢な米第67任務部隊を撃破し、日本海軍伝統の夜戦能力を実証した海戦として知られている。
     よってこの海戦を取り上げた本は日米ともに多数あるが、その中で最も知名度が高いものと言えば、半藤一利(『文藝春秋』編集長。昭和史研究家)氏の著作『ルンガ沖夜戦』と思われる。

    02 バナー

     海戦の詳細な経緯はそれらの書籍に譲るとして、本記事では勝者となった第2水雷戦隊(司令官・田中頼三少将とその幕僚)が海戦からどのような教訓を得、どのような所感を抱いたかについてを『第2水雷戦隊戦闘詳報』から明らかにしてゆきたい。
    【戦訓と所見で読むルンガ沖夜戦 -戦闘詳報は何を語るのか−【軍事講座】】の続きを読む

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    「正規空母」論再考
    -D'où venons-nous? Que sommes-nous? Où allons-nous?-


    文・加賀谷康介(航空軍事美少女ゲーム声優研究家)


    02 提督の決断Ⅱ画面例
    画像出典:『提督の決断』光栄
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    日本駆逐艦175隻。消耗と補充の45か月間 
    -造船士官の集計を通して見る駆逐艦戦争の実態-


    文:加賀谷康介(海洋軍事美少女ゲーム研究家(タペストリー学専攻))


    ijn-hayashimo

    (フィリピン、ミンドロ島付近で大破擱座した夕雲型「早霜」とされる写真)

     厳しい消耗戦を強いられた太平洋戦争当時の日本海軍の中でも、とりわけ駆逐艦はその過酷な戦いぶりで知られています。開戦以来終始第一線を行動しながら戦争を生き延びた「雪風」が“奇跡の駆逐艦”と称されたことでもわかるとおり、開戦から敗戦までの45か月間は日本駆逐艦にとって仮借ない消耗とその補充の日々でした。

     戦時中の日本駆逐艦については既に数えきれない程の書籍が世に出ていますが、今回取り上げるのは堀元美・元海軍技術中佐(以後、堀・元技術中佐とする)の『駆逐艦。その技術的回顧』(原書房。昭和44年=1969年刊)です。
     同書は日本駆逐艦の誕生からその終焉までを「主として技術的な興味を中心として書いた(著者のことば)」本ですが、本の終章では太平洋戦争中の日本駆逐艦の消耗と補充について分析したページがあり、それを今日の視点で私なりに再集計してみようというのが今回の趣旨となります。

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    ひとつ屋根の、ツバサの下で
     皆様、大変お待たせいたしました。

     サークル『烈風天駆』主宰、航空軍事美少女ゲーム研究家の加賀谷康介様から『ひとつ屋根の、ツバサの下で』の解説記事が届きましたので掲載します。

    訳がわからない方は以下の記事を参照ください。
    http://gunji.blog.jp/archives/1069767966.html

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    【軍事講座】阿賀野巡に瑞雲を
    -軽巡洋艦搭載機小史Ⅱ-

    文:加賀谷康介(サークル:烈風天駆)


     前篇-軽巡洋艦搭載機小史Ⅰ-では昭和18年半ば、中部ソロモンの攻防期までを解説しましたが、後篇はその後の展開を取り扱います。 

    【【軍事講座】阿賀野巡に瑞雲を-軽巡洋艦搭載機小史Ⅱ-】の続きを読む

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    【軍事講座】瑞雲教は軽巡搭載の夢を見るか?
    -軽巡洋艦搭載機小史Ⅰ-

    文:加賀谷康介(サークル:烈風天駆)


     最近急に「阿賀野に瑞雲」というパワーワードが目に入るので、色々突っ込みどころ満載なのはとりあえず気にせず、阿賀野型軽巡洋艦に瑞雲載せる状況について真面目に考えることにしました。

     やろうと思えば瑞雲だろうが紫雲だろうが載るだろうと思うのですが(小並感)、問題は日本海軍が「せや、阿賀野型にも瑞雲載せたろ!」という酔狂にもほどがある発想をするか?という素朴な疑問です。

     日本海軍が軽巡洋艦の搭載機についてどのような定見を持ち、どのような機体を搭載し、そして実際どのような運用を行ったか。それらの積み重ねによって阿賀野型への瑞雲搭載の可能性は、ある程度類推することができるのではないかと思います。

     また、日本軽巡洋艦の搭載機は「九四水偵→零式水偵」と一見実にシンプルですが、公文書上の機種に従って書くと意外にその実情は複雑なものでした。
    昭和25年に第二復員省(旧海軍省)で編纂された『航空部隊編制及飛行機定数表』に基づき、その辺りの経緯を振り返ってみましょう。

    11-1-P1

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     昨日、ソーシャルゲーム『艦隊これくしょん』において期間限定イベント「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)」が開始されました。

     このことについて、12月31日(日)開催予定のコミックマーケット93で新刊『「捷号作戦」艦隊編成』を発表するサークル「烈風天駆」の加賀谷康介様が、非公式タイアップとして捷号作戦について寄稿されましたので掲載します。

     なお、加賀谷康介様は寄稿後、海防艦「択捉」「占守」「国後」「松輪」「対馬」「佐渡」捜索の為、離島巡りに旅立たれました。

    【【軍事講座】第二遊撃部隊旗艦は「長門」-軍令部第一課部員の志摩艦隊増強案-】の続きを読む

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    【軍事講座】戦場のメリークリスマス  presented by Skate

    タミヤ 1/350 艦船シリーズ No.30 日本海軍 戦艦 大和 プラモデル 78030

    文:加賀谷康介(サークル:烈風天駆)

    【免責事項】
     この記事は季節感最優先でお送りいたしますので、学術的正確性は二の次にしていることを予めご承知おきください。あと文章のノリが過去作と異なる点も生暖かくお目こぼしいただけると幸いです。

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    【軍事講座】戦艦扶桑の「渾作戦」-囮理論とその後の周辺-

    文:加賀谷康介(サークル:烈風天駆)


     昭和19年(1944年)5月27日、米第6軍がニューギニア西部のビアク島に上陸作戦を行いました。

    1-1
    http://www.sekaichizu.jp/のフリー素材を筆者加工)

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    【軍事講座】戦艦扶桑の「あ号作戦」-囮理論とその周辺-

    文:加賀谷康介(サークル:烈風天駆)

     この記事は以前投稿した『戦艦扶桑の「常在戦場」』の後日談にあたります。
     本文には以前の投稿内容を踏まえた個所がありますので、未読の方は前作も併せてごらんください。


    ○大事なことは全部提督の決断で学びました。

     
    史上最大の空母航空決戦となった「マリアナ沖海戦」。
     参加した日本戦艦は「大和」「武蔵」「長門」「金剛」「榛名」の5隻です。
     昔のSLGでばっちり学習しましたから、間違いありません。
     残る「扶桑」「山城」「伊勢」「日向」の4隻は母港で新たな艦隊を編成し、呉から増援として出撃。こういう遊び方をした人は多いのではないでしょうか?
     もちろん私もその一人でした。
     
    そのため何かの本で「扶桑」が当時ダバオに居たと知ったとき、最初に感じたのは違和感でした。
     「旧式戦艦が姉妹艦と別れて1隻だけ、どうしてこんなところに?」
     その答えにたどり着くまで約10年。
     これは、役立たずの欠陥戦艦と誹謗される彼女が、戦史の狭間で演じた一人舞台に関する記録です。

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