無題Name名無し22/11/22(火)13:07:12 No.544973
エンジンが一つじゃ物足りない・・・
だけど四つじゃ多すぎる・・・二つで十分ですよ!
というわけで古今東西双発機スレ
無題Name名無し 22/11/22(火)13:08:25 No.544974
エンジンが二つだからこそ出来ることがある!
・・・のかも・・・?
無題Name名無し 22/11/22(火)15:29:13 No.544976
スレ画の外連味が強すぎて「古今東西双胴機スレ」に空目しちまったじゃねぇか!
無題Name名無し 22/11/22(火)15:39:43 No.544977
P-82みたいな変態機をなんで英国じゃなくてアメリカが開発してしまったんだろう?
無題Name名無し 22/11/22(火)23:38:05 No.544990
>P-82みたいな変態機をなんで英国じゃなくてアメリカが開発してしまったんだろう?
ジェット黎明期のアメリカって先祖返りしたのか、
英国面を思わせるゲテモノが多くない?
無題Name名無し 22/11/22(火)20:16:11 No.544981
http://may.2chan.net/39/src/1669115771602.jpg
>だけど四つじゃ多すぎる・・・二つで十分ですよ!
四発の飛行艇なら
ショート・サンダーランドや川西二式飛行艇が有名だが
双発ならPBYカタリナやHU-16アルバトロスが有名だろう
無題Name名無し 22/11/22(火)20:28:51 No.544983
http://may.2chan.net/39/src/1669116531080.jpg無題Name名無し 22/11/25(金)09:43:23 IP:106.167.*(dion.ne.jp)No.545050+
>エンジンが一つじゃ物足りない・・・
川又千秋氏の『ラバウル烈風空戦録』登場の
零戦を双発化した二式双発艦上戦闘機二一型
通称”双戦”なんだけど
いくらなんでも双発化すれぱパワーアップすると考えるのは
安直すぎやしないかと思う
>No.544983
私もラバ空は好きだったけど、読者の中でも「二式双戦」の存在は賛否両論に分かれるよね。
加速力、上昇力では優れるけど、ロール率が単発機よりも大きく劣るから、実際に米軍の
単発機と交戦したらペロっと喰われちゃうよね。たぶん。
雷電の代わりの局地戦闘機としてならアリだと思ったけど。
無題Name名無し 22/11/22(火)20:37:15 No.544984
普通に双発作ったら胴体(ナセル)が計3本で大抵抗・・・せや!!
無題Name名無し 22/11/22(火)22:57:41 No.544988
http://may.2chan.net/39/src/1669125461426.jpg
ジェットのパワーとプロペラの航続力…という夢をみたんだ
無題Name名無し 22/11/23(水)02:20:52 No.544994
ドルニエDo-Jワール飛行艇
Do335といい
ドルニエ社はこの手のエンジン配置が好きなようだ
無題Name名無し 22/11/23(水)08:18:04 No.544998
双発戦闘機はエンジン配置のせいで運動性に劣るらしいけど、それ以外の部分は単発機に勝るんですかね
なんか気流の関係で尾翼に影響出るから速度を出すことにも問題があるって読んだことあるけど
無題Name名無し 22/11/23(水)13:55:06 No.545004
双発機はエンジンナセルを空力的に工夫しないと、カタログスペックには出ない性能に問題が出るという
無題Name名無し 22/11/23(水)15:25:44 No.545010
http://may.2chan.net/39/src/1669184744863.jpg
>エンジンが二つだからこそ出来ることがある!
75mm対戦車砲で襲撃なんて芸当は
単発機じゃ荷が勝ちすぎるし
四発じゃ鈍重すぎる
無題Name名無し 22/11/23(水)15:31:19 No.545011
C-2って軍用に開発された双発機では
もしかして史上最大?
無題Name名無し 22/11/23(水)18:51:10 No.545015
KC-46とかの方が最大離陸重量は大きいけど、民間機ベースじゃない最初から軍用機として計画されたものでは最大じゃないかね?
無題Name名無し 22/11/23(水)19:16:06 No.545016
>C-2って軍用に開発された双発機では
>もしかして史上最大?
36トン積んで4500キロ飛べるとか
カワサキまじド変態
無題Name名無し 22/11/23(水)20:26:32 IP:182.166.*(eonet.ne.jp)No.545025
>C-46とかの方が最大離陸重量は大きいけど、民間機ベースじゃない最初から軍用機として計画されたものでは最大じゃないかね?
こっちが頭に浮かんで「?????」ってなったw
K付きね
無題Name名無し 22/11/23(水)19:57:07 No.545019
http://may.2chan.net/39/src/1669201027284.jpg
WW2中にイタリアで試作が進められていた機体で、MB901という双発単座戦闘機があったそうなんですが、同機では二発のエンジンは胴体中央のコクピットを挟むように前後に配置、そこから延長軸を介して左右の主翼前縁に設置された二重反転プロペラを回す…という設計になっていたそうです
大きな空気抵抗を産む、2発分のエンジンの前面投影面積を実質1発分に抑えて、重心位置的にも左右の主翼に離して設置するより理想的、なおかつ通常の双発牽引式と同じように機首に重武装(計画では20mm×2門、13mm×4門)を集中配備できる!という、画期的な高性能多用途機が出来上がる目論見であったんだそうで
無題Name名無し 22/11/23(水)19:59:00 No.545020
http://may.2chan.net/39/src/1669201140057.jpg
パワープラントはおよそ1500馬力を発生する独ダイムラーベンツ社製のDB605を、国産化して2発塔載する予定だったMB901、設計進行中にやや変更が加えられ、エンジンは2基ともにコクピット後方に変更、これにより機首よりに移動したコクピットの視界も向上すると目されたそうなんですが、MB901と呼称が変更された開発プロジェクトはモックアップ製作まで進んだところでイタリアが休戦を迎え中断、その後も復活することなく終了してしまったとのこと
実際に使いものになる機体に仕上がったかはともかく、是非出来上がった実機を見て見たかった機体ではありますですなあ
無題Name名無し 22/11/23(水)20:00:31 No.545021
http://may.2chan.net/39/src/1669201231156.jpg
因みに余談ですが、アメリカロッキード社のP-38戦闘機開発に於て、設計主任のケリー・ジョンソン=サンがスタート時に考案した機体の形状6案の中には、MB901/902のように胴体内に収容したエンジンから延長軸を介して主翼のプロペラを駆動する2案が含まれていたそうです
機体へのエンジン配置のアイデアの組み合わせもある程度限られているわけですから、一致したのは偶然ではあるんでしょうけれども、仮にもしこの時私たちのよく知る双胴形式ではなく、こちらが選ばれていたら、その後米陸軍航空隊で大規模に採用されたP-38には、「双胴の悪魔」と異なるどんな仇名が付けられることになっていたんでしょかね
更に伊空軍のMB901系機体の開発が実際より順調に進んでいたならば、ヨーロッパ上空で異形ながら同型の、双発戦闘機同士の空戦が行われていたかも知れませんですねえ…
無題Name名無し 22/11/23(水)22:28:50 No.545028
>実際に使いものになる機体に仕上がったかはともかく、是非出来上がった実機を見て見たかっ
>た機体ではありますですなあ
戦闘機ってより軽爆撃や偵察に向いてそう…
>設計主任のケリー・ジョンソン=サンがスタート時に考案した機体の形状6案の中には
決定案以外もなんか見覚えのあるデザインが混じってる…
無題Name名無し 22/11/24(木)01:50:46 )No.545029
http://may.2chan.net/39/src/1669222246525.jpg
四発機、というか航空機として
世界で一番開発費、維持費とも高額なのはB-2Aでしょうけど
双発軍用機として開発費、維持費とも世界一高額なのはSR-71・・・だと思う
無題Name名無し 22/11/24(木)02:04:58 No.545030
米陸軍航空隊(USAAF)の機体にしては珍しく
P(追撃機)の番号が付いていない試作戦闘機
ベルYFM-1エアラクーダ
結構印象的な奇抜な外見
けどテストの結果は惨憺たるものだった
無題Name名無し 22/11/24(木)18:56:05 No.545033
1940年11月に、エゲレス艦上機「ソードフィッシュ」の一群が在泊のイタリア艦隊に大損害を与えたタラント奇襲では、英空軍が事前にかなり綿密な偵察飛行により、防備状況や地形、阻塞気球や対空砲火の配備状況、艦艇の碇泊状態などを直前まで情報収集しているんですが、この任務に当ったのが「イワシの罐詰」と呼ばれていた、米マーチン社製「メリーランド」爆撃機であったんだそうで
元々フランス向けの輸出機だったこの双発機、後に英偵察飛行隊が使用した「スピットファイア」や「モスキート」に比してとても高性能とは言えない機体であったそうなんですが、それでも旧機材の「ブレニム」などよりは高速で、爆撃機としての防御用機銃も装備されたままであったため、タラント偵察飛行含め、多くの任務をこなして後に叙勲されたエイドリアン・ウォーバートン=サンなどは、同機での作戦中、少なくとも5機の敵機を撃墜しているそうです
無題Name名無し 22/11/24(木)18:57:31 No.545034
そのウォーバートン=サンの攻撃前最後のタラント偵察飛行の際の模様を描いた本に、イタリアの「双胴戦闘機」に追尾されたという話が出てくるんですが、これが低空を疾走する「メリーランド」機にちっとも追いつけないのを見てとった相棒の射手兼偵察員のパディ・モーレン=サンが、ウォーバートン=サンに
「いいかい、もうちょっとおそくしろ、ウォービィ。あのイタリアのなんとか機、追っつけないじゃないか」
…なんて叫んだんですとかw
ただ、イタリアの「双胴戦闘機」というと、実機が完成して飛行まで漕ぎつけている機体でいえばサボイア社のSM88、91、92の一連の双胴機シリーズがすぐ思い浮かぶんですが、いずれも初飛行は1940年末以降と言うことで、1940年11月のタラント奇襲時に邀撃に飛んできた可能性は低かったように思われるんですよね
無題Name名無し 22/11/24(木)19:16:31 No.545036
他に「双胴機」の可能性としては、戦闘機ではないですが、同じくサボイア社製のS.66双胴飛行艇や、双フロートの水上機などを見誤った(こうした機体で偵察機を邀撃してきた可能性はあまりない気もしますが)、もしくは原著からの翻訳の際、双発もしくは複葉(CR42のような)機を「双胴」と誤訳した…という夢のないオチも考えられるんですが、ともあれウォーバートン=サン達のの「メリーランド」を追尾して、もしかしたら6機目の空中戦での獲物になっていたかもしれなかったイタリア軍の「双胴機」、正体は一体何であったんでしょかね…?
無題Name名無し 22/11/24(木)20:24:54 No.545037
http://may.2chan.net/39/src/1669289094916.webp
未だにこいつが語られていないとは
無題Name名無し 22/11/25(金)00:17:37 No.545043
>No.545037
このスレ見て来た上だと普通に横に並べるものを縦に並べたくらい何の不思議もなく見えてくるから慣れって怖い。
無題Name名無し 22/11/26(土)10:57:18 No.545067
http://may.2chan.net/39/src/1669427838266.jpg
こんなに糞でかくて重いのに運動性が良く、
パラボラ型レーダー付きの重武装、何てチート、
当時の枢軸国では到底作れない機体だ。
無題Name名無し 22/11/26(土)11:58:39 No.545069
アメリカがギジユツ力で来るのなら、我が方は搭乗員の鬼神もこれを哭く猛訓練と高度の精神性と陛下への熱誠の真心で戦おう
とりあえず搭乗員は日中暗室で過ごさせて肝油を呑ませる
無題Name名無し 22/11/26(土)19:35:17 No.545082
>No.545069
我が国はコイツを量産出来なかった時点で詰みなんですよ。
無題Name名無し 22/11/27(日)11:35:48 No.545086
http://may.2chan.net/39/src/1669516548632.jpg
WW2中、南太平洋で戦った米海兵隊パイロットのジョン・M・フォスター=サンは、1943年8月ごろ、日本軍機の夜間爆撃を受けて防空壕に退避中、居合わせた兵隊サンに「誰でもいいから、日本軍爆撃機を1機は叩き落して欲しいね。本当に」と愚痴ったところ、
「あんたも数週間前、《ガダル》にいたらな。ある陸軍中尉の操縦するP-38夜間戦闘機が日本機1機を火の玉にして撃ち落としたんだ(略)みんな熱狂したね。俺達は壕を飛び出し、飛んだり跳ねたり、口々に何か叫びながら誰でもお構いなしに背中を叩き合ったもんだ(略)それから数日間(略)島にある物でそのパイロットが欲しいと思う物は何でも彼の手に入ったさ」
…なんて返事が返ってきたんだそうで
所謂「ベッドチェック・チャーリー」を見事撃墜してガ島の米軍基地でヒーローになったというこのパイロットさん、調べると第6夜間戦闘飛行隊の所属だった、ヘンリー・メグズ・ジュニア=サンという方であったようです
無題Name名無し 22/11/27(日)11:37:58 No.545087
http://may.2chan.net/39/src/1669516678252.jpg
当時第6夜間戦闘機隊では、元々の機材であるP-70夜間戦闘機(A-20攻撃機からの改造機)では、夜間爆撃に飛来してくる1式陸攻を捕捉するには高高度性能が劣るため、P-38を装備する昼間戦闘機隊から少数のパイロットと機体を一時的に移籍させていたそうなんですが、メグズ=サンもその一人であったんですとか
夜戦隊に鞍替えしたとはいえ、搭乗するP-38G自体はレーダー等の無い「昼戦仕様」のまま、あくまで地上からのサーチライトで照らし出された敵機を肉眼頼りで追尾するという戦法であったそうで、明るすぎる昼間用照準器のレティクルの眩しさを調節するため、赤いセロファンを貼り付けた、なんてエピソードも残されているそうです
それでも1943年8月15日午前1時10分、夜間緊急発進したメグズ=サンは1式陸攻1機を捉えて炎上させ、氏にとっても初の撃墜スコアを記録(751空の1式陸攻、ブイン沖に被弾不時着水)、続けて9月21日の夜間邀撃戦では、防御銃火に被弾しつつも一晩に2機の1式陸攻を撃墜することに成功しているとのこと(702空所属、板倉薫大尉機および木滑雅男上飛曹機)
無題Name名無し 22/11/27(日)11:40:27 No.545088
http://may.2chan.net/39/src/1669516827882.jpg
当時702空の1式陸攻搭乗員だった関根精次さんという方の手記には、
「9月(略)ガダルカナル島夜間攻撃が命じられた(略)二日前に、他中隊の3機が攻撃に向かったが、そのうち1機は夜間戦闘機に捕捉され、赤い曳光弾十数発の2連射で発火した。夜空をこがして燃えるうち、ついに三つに分解して落ちていった。この報告によれば、敵の電探使用は明らかなので、電探欺瞞紙も積んだ」
…なんて、「米軍夜戦」に関する記述があったりします
先述の通り、メグズ=サン搭乗の「夜戦」には機上レーダーも地上からの電探管制誘導もなかったわけなんですが、悪く言えば日本軍並のアナログ戦法ながら、実態を知らない日本側に過大評価されるぐらいの活躍ぶりであったようです
後に昼間戦闘機隊に復帰したメグズ=サンは更に3機の敵機を撃墜して、計6機のスコアを昼間と夜間で半分ずつ上げているという珍しいP-38エースになっているそうなんですが、日本側にしてみれば昼夜2刀流、オー●ニサーーン!並みに厄介なパイロットさんだったみたいですなあ…
無題Name名無し 22/11/27(日)12:58:31 No.545089
http://may.2chan.net/39/src/1669521511536.jpg
双発輸送機として有名なのは言うまでもなく
リスノフLi-2や零式輸送機の手本になり
南ア空軍などでターボプロップエンジンに換装して使用され続けた
ダグラスC-47であろうが
悪名の高い双発輸送機といえば
ベトナム戦争中にゲリラの巣窟たるジャングルを枯らすために
空中から枯葉剤を散布するランチハンド作戦に投入された
フェアチャイルドC-123プロパイダーをおいて他にないだろう
無題Name名無し 22/11/27(日)17:26:43 No.545093
昔の夜間戦闘機なんかはレーダー手席や装備で大型化するから、
双発機が多くなるよね
戦闘機としてはあまり大きくならない方が望ましいんだろうけど
無題Name名無し 22/11/27(日)17:30:02 No.545094
輸送機の場合はまずペイロードをどれくらいでどこまで運ぶか、って需要が先にあって、
それに合わせて機体規模が決まるイメージ
双発機なんかは一番無難な部類かな?
無題Name名無し 22/11/27(日)18:17:31 No.545095
http://may.2chan.net/39/src/1669540651469.jpg
今や最大500人乗りで航続距離1万kmオーバーの長距離路線でさえ双発機の時代だものなぁ
無題Name名無し 22/11/27(日)18:50:39 No.545097
左右のエンジンの出力揃えるのってどうやってたんだろう?
無題Name名無し 22/11/27(日)20:54:03 No.545099
>昔の夜間戦闘機なんか
つか、単発だとエンジンプロペラがレドーム装備するのに邪魔すぎ(実装例はないでもないけど)
無題Name名無し 22/11/28(月)20:51:07 No.545131
第6夜間戦闘飛行隊は、太平洋に一番早く展開した米陸軍夜戦部隊であったそうなんですが、「通常型」のP-38の他に、ニューギニア方面に派遣されていた分遣隊では、2機のP-38GにP-70夜間戦闘機から取り外したSCR-540レーダーを搭載し「夜戦型」P-38を現地で製作・運用していたそうです
後に公式に製作された、機首下のポッドに小型パラボラアンテナ付きマイクロ波レーダーのAN/APS-4を収納するP-38Mと比べると、機首から八木アンテナが延び、他にも機体のあちこちからアンテナが付き出すというより武骨な姿の機体であったそうなんですが、一説には「現地改造P-38夜戦」の話を聞きつけたロッキード社の社員が現地にまで視察に訪れてきて、それをきっかけに帰国後本格的な夜戦型としてP-38Mの開発が始められた、とも言われているんですとか
もっとも、この2機の改造P-38夜戦が第6夜戦飛行隊時代に戦果を上げたとの記録はなく、後に進出してきた第418夜戦飛行隊に引き渡されたものの、やはり使用されることはなかったとされているんだそうで
無題Name名無し 22/11/28(月)20:56:45 No.545132
因みに太平洋で日本軍と戦った計10個の米陸軍夜戦隊は、総計83機の撃墜戦果を報じているんですが、全て双発夜戦によるもので、内P-70によるもの2機、P-38によるもの12機、P-61によるもの69機であったとのこと
第418夜間戦闘飛行隊のキャロル・C・スミス=サンなどは、P-38で2機、P-61で5機の計7機撃墜により、欧州含めた米陸軍夜戦隊の中でのトップエースになっているそうなんですが、オスプレイ軍用機シリーズの「第二次大戦のP-61ブラックウィドウ」には、氏のP-38による2機の戦果は「サーチライトをくくり付けた『その場しのぎ』のP-38」…によるものだった、なんてオモシロイことが書かれております
P-38の「サーチライト・ファイター」仕様とは実に興味深いですから色々と調べてみたものの、氏の乗機は逆に「無改造」のP-38であったとするサイトもあったりで、今一つ真偽がはっきりしませんでした
ただ、前述のように418夜戦隊では第6夜戦隊から引き継いだ改造「レーダー」P-38を保有していましたので、或は氏が戦果を上げたという機体は、コチラであった可能性もあるんではないですかしら
無題Name名無し 22/11/28(月)20:58:52 No.545133
また、米陸軍夜戦隊が多くの戦果を上げたのは、やはり本格的な新型夜戦であるP-61に機種転換してからであったことが、各機種ごとの撃墜数からも伺えるんですが、撃墜記録を追っていくと、おそらくほぼP-61への乗り換えが終ったと思われる時期に、P-38によるものとされる戦果が2例ほど見られまして
・1944年12月30日 第419夜戦飛行隊 リチャード・O・スチュワート大尉 「1式陸攻」
・1945年3月9日 第547夜戦飛行隊 フランシス・J・ライト少尉 「DC-2(※零式輸送機?)」
…と、どちらも前後をP-61による記録が並ぶ中にポツンと紛れておりましたり
因みに第547夜戦飛行隊はルソン島ツゲカラオ基地に展開していたそうなんですが、当時同島へ物資輸送や人員救出の夜間飛行任務に就いていた、日本海軍1001空の搭乗員だった佐藤香さん曰く、
「敵機の姿が見えないのに弾丸が飛んで来る。これじゃ勝負にならないし、相手が見えないので撃つこともできない」
無題Name名無し 22/11/28(月)21:02:49 No.545135
「察するに敵は電波探知機を使っているらしい」
…とのことで、敵夜戦は散々悩まされて、時には任務断念を余儀なくされ、また多くの部下を失わされた恨みの相手であったそうです
そんな佐藤さんらを苦しめた、戦争末期の米陸海軍の夜戦の中に混じっていたという「ライトニング」、P-61が主力となった時期でも、補助機材として併用されていたものが(或は昼間に)戦果を上げたものか、或は前述のような「現地改造夜戦」型が他にもあったのか、はたまた一般には戦争に間に合わなかったとされる、本格的な夜戦仕様M型であったのか
…実際はどうだったんでしょかね?
無題Name名無し 22/11/29(火)15:39:36 No.545149
>本格的な夜戦仕様M型であったのか
レーダー手席が異常に狭そう・・・
https://www.youtube.com/watch?v=Sm1xmwHSyTA&t=67s
無題Name名無し 22/11/29(火)16:36:40 No.545150
元は単座機だしねえ
ブラックウィドウの方は3人乗りで広々してるし乗り心地は良さそう
無題Name名無し 22/11/29(火)19:13:01 No.545153
ヨーロッパのP61は最初不具合で砲塔を外していたから、ガンナーを下ろして2人乗りだったんだよね
ある意味贅沢な話だ…
無題Name名無し 22/11/30(水)18:36:13 No.545164
大英帝国謹製の木製双発万能機「モスキート」には、むろん夜戦型もあって戦中大いに働いているんですが、デ・ハビランド社での開発初期には、夜戦型の装備として、胴体後半部周辺に展開するエアブレーキなんてモノがテストされているそうです
胴体全周に展開する、エリマキトカゲのフリルめいたこのエアブレーキ、要は高速の「モスキート」夜戦が低速の目標に接敵する際、相手を追い抜くことがないように…という配慮の産物であったそうなんですが、機構がやや複雑に過ぎたこと、またエアブレーキを展開すると発生する乱流が水平尾翼にぶつかってバッフェティングを起こすなどの問題があり、結局採用は見送られたんですとか
無題Name名無し 22/11/30(水)18:37:09 No.545165
ただその後WW2も末期のこと、追い詰められたドイツ空軍はV-1飛行爆弾をハインケルHe111爆撃機に吊下し、夜間空中発射でエゲレス本国を狙う作戦を開始するんですが、旧式の双発爆撃機に重い飛行爆弾を塔載した空中発射母機の飛行速度は時に時速200km前後という低速で、「速すぎる」モスキート夜戦では反ってその邀撃に手こずる…なんて事態が生じたことがあったんだそうで
RAFでは解決策として、すでに「モスキート」にその座を明け渡して引退していた、より低速の「ボーファイター」双発夜戦を復帰させ、この任務に当てる試みも行ったそうなんですが、関係者の中にはもしかしたら、あのエアブレーキを残しておけばよかったな…なんて頭によぎった方がおられたかも知れませんですなw
無題Name名無し 22/11/30(水)18:39:10 No.545166
余談ですが米国のP-61夜戦でも、最後期型のC型では主翼上下面に展開する、「ファイターブレーキ」と称されるエアブレーキが追加されていたそうです
P-61の戦記を読んでいると、低速の敵機に対処する為、フラップを一杯に下ろして苦心して「低速飛行」するシーンなども出てきますので、或はそうした戦訓から追加された減速機構なのかも知れないですが(地上攻撃時の使用を考慮したとも)、その効きはかなり良好だったらしく、テスト飛行中に「ファイタ
ーブレーキ」を使用しつつ思い切り引き起こした機体が、急激に増大した負荷荷重の為自壊して墜落する…なんて事故も生じているんですとか
ともあれ、夜空に飛来してくる大小さまざま、色々な機種のお客様をオモテナシしなければならない夜間戦闘機では、異なる飛行速度域のそれぞれで良好な飛行特性が求められるわけですから、逆にそこらへんに対応できる機体こそが「ベスト夜戦」、ということになるんでしょかねえ
無題Name名無し 22/12/01(木)14:32:00 No.545178
http://may.2chan.net/39/src/1669872720804.jpg
一時期は米軍のジェット戦闘機は単発のF-16に対して双発のF-15みたいに2種以上で役割を分担していたイメージがありますね
双発機は有り余るエンジンパワーを活かした高性能機、コストの安い単発機は数が必要なミッションに…と使い分けられていたと思うんですが、今でも基本的な所は変わらないんでしょうか…?
無題Name名無し 22/12/01(木)15:03:13 No.545179
「ハイローミックス」は営業のためのただの方便、だとどっかで
無題Name名無し 22/12/01(木)15:51:01 No.545182
米海軍だと今は単発のF35の方が高級機に・・・
無題Name名無し 22/12/01(木)19:57:58 No.545188
>米海軍だと今は単発のF35の方が高級機に・・・
単発ハイパワー目指すと価格も維持費もかかるし双発で済むなら双発の方がいいかもね
無題Name名無し 22/12/01(木)19:00:06 No.545185
プロペラレシプロ時代の戦闘機は、どうしても運動性能重視で単発機が主流になったけど、
ミサイルとジェットの時代においてはエンジンパワーにものを言わせるのが正義入荷なったしな
ステルス機能とか無人機とか新しい要素が加わっていくこれからは、果たして双発単発どちらが
主流になっていくのかな…?
無題Name名無し 22/12/02(金)21:40:04 No.545207
>プロペラレシプロ時代の戦闘機は、どうしても運動性能重視で単発機が主流になったけど
レシプロエンジンは重量の割りに出力が低いので双発化しても期待ほど高速化する訳でもなく、機体が大型化して運動性能も落ちる戦闘機の場合、多発化のメリットが少なかった、当然機体価格も上昇する、P-38はP-51のたしか3倍近い価格
無題Name名無し 22/12/01(木)19:59:26 No.545189
ペラ機だとエンジン重量が左右に大きく分散するからロールへの影響甚大だけど
中心線近くにまとまるジェットだと言うほど単発と差ないでしょ
無題Name名無し 22/12/02(金)20:02:04 No.545202
1930年代のエゲレス空軍で悩みの種だったのが、金属製機体に単葉化と、年々軍用機が高性能・近代化していく中で、将来英国に飛んで来るであろう敵爆撃機を迎え撃つにはどんな武装が適切なのか?という問題であったんだそうで
これまで標準である7.7ミリ機銃×2門では、高速化した機体同士の空戦で短くなる一方の射撃可能機会(時間)に致命的な命中弾を得るには心もとない、そこで思い切って次期主力戦闘機では装備数を一挙8門に増やしてみたものの、そもそも7.7ミリでは頑丈になった敵爆撃機には威力が不足するのではないか?という、もっともな懸念が抱かれるようになっていったんですとか
そこでRAFでは思い切って1935年、20ミリイスパノ機関砲を4門搭載して、最高速度は最低でも高度1万5千フィート(約4600メートル)で時速330マイル(約530キロ)以上…という次世代邀撃機の仕様を決定、これに計五社の航空機メーカーが応じて様々なプランが寄せられたそうです
無題Name名無し 22/12/02(金)20:06:10 No.545203
「ハリケーン」や「スピットファイア」の試作機製作発注の翌年に出された、要は敵爆撃機より高速で飛んで、20ミリ機関砲を4門束にしてブチこめる機体が欲しいんだよキミィ!というこの要求、機体形式は単発でも双発でもかまわないとされていたそうなんですが、最終的に選ばれたのは「ゴスホーク」液冷エンジン双発のウェストランド社の設計案で、更に紆余曲折を経て「ゴスホーク」の発展型である「ペリグリン」エンジン搭載の「ワールウィンド」戦闘機としてめでたく制式採用され、プロジェクトは「双発機」として結実する運びとなったんだそうで
もっとも「ワールウィンド」戦闘機は数々の初期不良への対処や、生産計画の混乱などの影響により実戦配備が遅れ、独爆撃機が大挙して押し寄せて来た肝心のBOBの時期には邀撃機として参加することはかなわないという事態に
その後も戦中の内に「スピット」後期型では20ミリ機関砲が標準になりましたし、また同等の兵装で「マーリン」より更に高出力の液冷エンジンを積んだ単発戦闘機の「テンペスト」「タイフーン」なども次々と就役し、「ワールウィンド」の存在意義は次第に薄れてしまったんですとか
無題Name名無し 22/12/02(金)20:14:16 No.545204
http://may.2chan.net/39/src/1669979656308.jpg
そんなわけで、どうもパッとした活躍は出来ずに終ってしまったそうなんですが、この試作競争では性能上の要求の他、どうも同時進行中の他の次期主力軍用機各種に採用予定であった「マーリン」エンジンは使わない、というシバりがあったらしく(「スピット」や「ハリケーン」の改装案を除く)「ワールウィンド」が「マーリン」の一世代前のエンジンで、1000馬力に満たない出力のゴスホーク及びその発展型のペリグリン双発案を取ったのも、そうした事情からであったんだそ
うで
そんな制限下で要求性能を満たすため、ウェストランド社の設計陣は「ワールウィンド」をごくコンパクトな機体にまとめあげていて、、翼幅は「ハリケーン」とほぼ同等、前面投影面積に至っては、双発の「ペリグリン」エンジンを収容する左右のナセルを含めても、「ハリケーン」より実は小さかったりするそうです
無題Name名無し 22/12/02(金)20:15:43 No.545205
http://may.2chan.net/39/src/1669979743430.jpg
その点、例えば同期の単発戦闘機と同等・同出力のエンジンを2基積んで、機体規模もそれなりに拡大したBf110やP-38のような機体とまた異なっているんですが、ほぼ要求性能に近い高速と武装を両立させながら、単発機並の小さな機体は特に低空で俊敏な操縦性を発揮、手慣れたパイロットサンにはBf109とも互角に戦えると賞賛されたものの、一方で航続距離などは単発戦闘機と大差ない程度に留まったとのこと
設計時の制限状況を、設計の妙で克服し、要求性能をクリアした機体とも言えそうなんですが、それだけに日進月歩の技術革新が進む戦中に入ってからは、発展性の少ない小柄な機体では後発の単発機に道を譲らざるを得なかったのかも知れないですね
結局エゲレス空軍の数多い仇花の一つになってしまった「ワールウィンド」ですが、その特徴的なスタイルは、そうした設計陣のみなさんの苦労と苦心の表れであるわけで、そう思って見直して見てみれば、また違う趣が感じられるたりしないでしょうか…w
無題Name名無し 22/12/02(金)23:45:27 No.545209
http://may.2chan.net/39/src/1669992327784.jpg
小柄な機体に重武装と十分な防御力
非常に合理的ですけれどドイツ以外では採用されない様な極端な設計が大好きです
心残りはもう少し信頼性の高い発動機でしょうかねえ…
無題Name名無し 22/12/03(土)06:19:34 No.545213
http://may.2chan.net/39/src/1670015974675.jpg
>小柄な機体に重武装と十分な防御力
>非常に合理的ですけれどドイツ以外では採用されない様な極端な設計が大好きです
せやろか…
無題Name名無し 22/12/03(土)23:04:10 No.545224
日本も双発重戦闘機を屠龍じゃなくてDo335みたいなエンジン配置のものにすれば活躍できた説
Do335は高速な上に運動性も良かったらしいし
無題Name名無し 22/12/04(日)00:45:15 No.545228
>日本も双発重戦闘機を屠龍じゃなくてDo335みたいなエンジン配置のものにすれば活躍できた説引用元:http://may.2chan.net/39/res/544973.htm
空冷エンジンじゃ後ろのエンジンの冷却が追い付かないでしょう
震電の試験飛行でも全力運転じゃないのに熱々だったそう
だからといってアツタ2基載せは悪夢になる
コメント
双発機
楽しみだ
双発機は有り余るエンジンパワーを活かした高性能機、コストの安い単発機は数が必要なミッションに…と使い分けられていたと思うんですが、今でも基本的な所は変わらないんでしょうか…?
湾岸イラクシリア等の実戦ではF111、F15E、A10、B1等の大型機の方が攻撃回数等数字の裏付け有りで大活躍
F16は数の割には目立っていない
滞空時間の長さと攻撃回数の多さがつおい
BACライトニング「呼んだ?」
P-38ライトニング「変態双発機は引っ込んでろ!」
F-35ライトニングⅡ「・・・」
旅客機についてはFAAが長距離国際路線で長らく双発機の信頼性を疑問視していたので、双発機の国際路線運用に認可が降りず4発や3発が主流だったのが理由だったりする。
なお更に昔(戦前)も同様の理由で旅客機は3発機が主流だったが、信頼性向上と高速化等によって双発機の優位性が確立し名機DC-3が止めを刺している。
歴史は繰り返すんやなぁ。
単発戦闘機と同じスタイル・サイズで二重反転プロペラをタンデム双発で回すというロマンしかない機体なのに……
よしんば完成したとして間違いなく整備士は死ぬほど苦労するだろうが
規模的には中型爆撃機に属する大きな機体に、その後端から生えた巨大な推進式の反転プロペラとか、並列複座なのに乗員がそれぞれ別々のキャノピーの収まる謎の構造のコックピットとか、シンプルな機体構成の割に違和感ばかり目に着く機体だった。
あと双戦で思い出したけど、月光の原型が二式陸偵で、その二式陸偵のそのまた原型が十三試双発陸上戦闘機で、月光は元が日本版ターレット・ファイター構想の成れの果てだったり。
すると20mmの旋回機銃を積んだタイプの月光は先祖返りということになるだろうか。
>>4
試作もありなら、XF5Fスカイロケットとか、XF5Uフライングパンケーキもそうだな。
あとイギリス海軍のフリートシャドワーなんかは、2機種あるうちの両方とも艦上機のくせに4発機(苦笑)
大馬力のエンジンより半分の馬力のエンジンを2倍作る方が楽だったりするのかね
戦闘機としての設計を活かして戦闘爆撃機として支援に使われた機体も多いけど、速いし爆撃機と比べて小回りが利いて単発の攻撃機以上の航続距離と爆弾搭載量と逆に最初からその仕様の攻撃機として発注されなかったのが不思議にもなる
Bf110や月光・屠龍は最初から地上攻撃任務への転用も視野に入れて開発されてる
本当に高速爆撃機転用を最初考えてなかったのはワールウィンドやP-38のような単座双発機くらいで複座機は基本全てマルチロール志向と見ていい
メッサーシュミットが仕様要求を恣意的に解釈してBf110を小さく絞った設計にして飛行性能アピールでコンペ相手を破っただけで
ルフトヴァッフェが最初に要求していた「駆逐機」計画はJu88並みの大きな図体でドッグファイトは行わず敵機には20mm旋回銃座で対処する戦闘爆撃機だった
Yak6は容積確保で双発目指したからあれでいいんじゃないの
Fw189は単発のBV141と争ったけど単発だと高性能なエンジン必要になるし
生産力に余裕がないなら低馬力双発で済ませ、良いエンジンはもっと高性能なものを求める機体にはあり得るんじゃないの
BV141ってJu52やFw190と同じエンジン使ってたはずだし
エンジンの加熱に泣きそう
あの形状だから爆弾倉、武装のアップデートが
ほぼ不可能なのがただただ悲しい。
(翼内機銃つけた改良プランがあるけど無理矢理すぎて不格好すぎる…)
今は懐かしい架空機の館とか稼働してた時代からこれぞ!
っていう改良を見てみたくて未だにちょくちょくネットの海を漁ってる。
ミグのYe152試作機をパクったヤツかな?
※18
「エンジンが縦積み」だそうなので、J-8の事とは違うと思うワニ。
まぁ…キ64みたいにオーバーヒートする可能性はあるけど、普通のラジエーターなら大丈夫でしょ!(適当)
排気管も排気先を調整すれば…多分。
DB610みたいな液冷ツインエンジンならラジエーター配置でどうにでもなるでしょ(戦闘機の規模でラジエーター面積が足りるかはわからんけど)
J21のサイズでも冷却能力は微妙だったようだし
イタリア「では間を取って三発機をですね……
その他 「うるせえ!お前は厨房の裏に引っ込んでまかないのペロンチーノでも食ってろ!
……というシーンを思い浮かべたんだ___
イギリス空軍「サーチライト付き航空機はわしが育てた!(リーライトを眺めつつ
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戦後もレーダー操作なんて単座機では難しい時期が長く続いたというのに、単座のヘルキャットやライトニングのレーダー搭載仕様機ってどんだけ役に立ったのだろう?後のレーダーに比べれば機能が単純だったにしても、動作の安定度や操作の自動化レベルも相応に低かっただろうし。
夜戦ヘルキャットには夜間空母搭載機という役目もありますし、P-61はお値段が……。
まあ、母艦の航空管制受けても操縦・レーダ操作・攻撃ワンオペは相当に難しかったでしょうが。
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