無題Name名無し22/01/22(土)12:06:09 No.50767

1642820769459
本日1月22日は飛行船の日らしいですわよ皆様

というわけで軍用飛行船スレ


無題Name名無し 22/01/22(土)12:09:40 No.50769
1642820980078

空中空母は男のロマン!

無題
Name名無し 22/01/24(月)06:45:44 No.50990
http://cgi.2chan.net/f/src/1642974344313.jpg
>空中空母は男のロマン!

復刻版も世に出た
戦時中に出版された国防科学雑誌『機械化』にて
かの小松崎茂画伯が手掛けた作品にこんなのがあった

無題
Name名無し 22/01/22(土)13:25:45 No.50776
規模次第でドローンなら出来そうだよね
それなんてアーセナルバード

無題
Name名無し 22/01/22(土)14:26:46 No.50786
http://cgi.2chan.net/f/src/1642829206659.jpg
>規模次第でドローンなら出来そうだよね

>それなんてアーセナルバード
10年くらいしたら実現しそう

無題
Name名無し 22/01/22(土)13:40:13 No.50779
1642826413205

第1次世界大戦のときのツエッペリン飛行船の上部銃座
ここしか場所がないのは分かりますけれど、もう少しこう…何というか…

無題
Name名無し 22/01/22(土)13:45:56 No.50780
昨今の飛行船といえば大気圏上層の無人機が主流
ロマンも遠くなりにけり

無題
Name名無し 22/01/22(土)14:32:22 No.50787
1642829542526

>空中空母

まだWW1以前の1910年のロンドンで、トーマス・レイモンド・フィリップス=サンという市井の技術者さんが、劇場に集まった民間の聴衆相手に、「空中魚雷(AerialTorpedo)」なる新兵器のアイデアをお披露目したことがあったそうです

この「空中魚雷」、要は無線操縦される無人飛行船で、爆弾倉を備えた遠隔操作兵器という触れ込みなんですが、当日デモンストレーションを行ったのは全長20フィートほどの縮尺模型で、実際に観客席の上を飛びながら紙製の「爆弾」を投下してみせたんですとか

フィリップス=サンはこの「空中魚雷」が完成の暁には、ロンドンに居ながらにして我が大英帝国に仇なす敵国の都市を遠隔操縦で火の海に出来るのだあっ!と豪語したそうなんですが、アイデアとしてはまさにイマドキの無人飛行攻撃ドローンと同じモノであったようで

無題
Name名無し 22/01/22(土)14:34:49 No.50788
1642829689479


もっとも、聴衆からは遠くの敵国を爆撃すると言っても、どうやって「空中魚雷」が目標の上空に達したのか知るのか?とか、逆に敵側の電波で乗っ取られてこっちに戻ってきたらどうするねん?というもっともなツッコミも受けたそうなんですが、誘導や操縦妨害上の問題自体は、今の無人機運用でも変わらず重要な点ではありますですね

そして1913年、フィリップス=サンは次のアイデアとしてこの「空中魚雷」を有人の大型飛行船の「母艦」に多数塔載し、空中から発進させ遠隔運用する「親子式」飛行船構想なんてのも打ち出しているんだそうで

今で言えば有人機から小型攻撃ドローンを空中発射するようなもので、コレも今はどこかで既に実用化に入っていそうですが、当時としては先進的に過ぎたものか、氏の熱心な売り込みも実らず、およそ100年前に考案された「空中魚雷」、結局採用される事はなかったそうです

逆に言えばフィリップス=サンのアイデアが形になるには、それだけの時間が必要だった、ということなんですかしら…

無題
Name名無し 22/01/22(土)15:24:36 No.50795
そもそも飛行船自体が10年くらい前からまたハイブリッド飛行船として熱視線帯びだしたんじゃなかったけ?
ロッキードマーティンとか
https://img.huffingtonpost.com/asset/5c5d0b0a360000140a69cd6b.jpeg?ops=scalefit_950_800_noupscale

無題
Name名無し 22/01/23(日)00:39:25 No.50837
早期警戒機的な用途で復活させようってプランもなかったっけ?

無題
Name名無し 22/01/23(日)05:00:19 No.50842
1642881619798

1909年にエゲレスで製作された、"TheAirshipDestroyer" という映画がありまして、長さ7分ほどの無声映画なんですが、内容はある日某国の武装した飛行船の大編隊が英国に来襲してくる…という、一種のSFというか仮想戦記なんですが、実はこれにも「空中魚雷」が劇中の重要なガジェットとして登場しておりましたり
https://www.youtube.com/watch?v=kduzyasEWTQ
主人公は英国の若い発明家の男性で、映画の冒頭、カノジョと楽しく逢引きしているところをカノジョの父親に引き離されてしまうんですが、そこに突如アヤシイ武装飛行船が大挙ブリテンに飛来し空から砲撃(?)を開始、英国陸軍の装甲車(らしい)や鉄道、ついでに彼女の家も吹き飛ばされてお義父さんは死亡、英空軍の戦闘機が邀撃に舞い上がるも逆に撃墜されてしまい、英国の街々も炎上、大英帝国は絶体絶命!

そこで登場するのが主人公が密かに開発していた「空中魚雷」で、地上から発射された「空中魚雷」は無線操縦(?)で見事怪飛行船を撃墜、かくて英国は救われ、主人公とカノジョが幸せなキスをして終了!ハッピーエンド!!…という無駄のない構成になっております

無題
Name名無し 22/01/23(日)05:02:27 No.50843
http://cgi.2chan.net/f/src/1642881747351.jpg
こちらの「空中魚雷」は同じ遠隔操作式とはいえ、フィリップス=サンの飛行船タイプではなく、翼と推進式のプロペラを備えた飛行機タイプで、地上からカタパルト(?)発進して敵飛行船を狙うという、寧ろSAMのような兵器として描かれているんですが、この映画から数年後のWW1の最中、現実に英本土を襲うドイツ飛行船への対抗兵器として、ほぼ同様の兵器が実際に試作されていたりするんだそうで

秘匿名称として「空中標的(AerialTarget)」と名付けられたこの兵器、見た目は牽引式の小型単葉機といったところで、地上からの誘導によってツェッペリンに命中させる対空ミサイルとしての運用の他に、有人飛行機からの誘導で対地攻撃に用いるプランもあったとのことで、ある意味フィリップス=サンの方の「空中魚雷」にも通じるモノであったようです

いよいよ現実がフィクションに追いついた…という所であったわけですが、実際には試作された"AT"の試験飛行はトラブル続きで中々上手く行かず、結局お蔵入りになってしまったとのこと

映画と違い、こちらの「空中魚雷」は遂に英国の救世主となれずじまいで終ってしまったようで…

無題
Name名無し 22/01/23(日)09:25:03 No.50858
>No.50843
同時期に巡航ミサイルの祖先みたいなケータリング・バグとかもあったね
一世紀以上前とはいえ、結構すでに無人兵器の実用化には手を付けているんだよな

無題
Name名無し 22/01/23(日)08:10:13 No.50852
http://cgi.2chan.net/f/src/1642893013940.jpg
可燃性の水素ガスの詰まった巨大なガスバッグを持つ飛行船、戦闘機のいい的になりそうですが
第1次世界大戦初期の飛行機の性能では高高度をとぶツエッペリン飛行船を捕捉するのは意外に大変だったみたいですね
のちの太平洋戦争の日本にとってのB29のような相手だったんでしょうか…?

無題
Name名無し 22/01/23(日)09:46:51 No.50861
http://cgi.2chan.net/f/src/1642898811543.jpg
まだー?

無題
Name名無し 22/01/23(日)09:49:20 No.50862
http://cgi.2chan.net/f/src/1642898960235.jpg
まだなの?

飛行機型の空中空母の類と
どっちが現実的なんやろ?

無題
Name名無し 22/01/23(日)11:21:48 No.50866
LZ130で230mもあるのに10tしか詰めないんだから有人機だと空母にするにも1機がせいぜい?
プレデターくらいなら全備重量1tくらいだけど燃料まで考えると1-3機くらいかなあ

無題
Name名無し 22/01/23(日)11:29:46 No.50870
1642904986668

「空中魚雷」の名で呼ばれる、若しくはそれに近い概念の兵器というのは各国で色々と試作されていたようなんですが、英国の敵であるドイツでもジーメンス・シュッケルト社が製作した、有翼のグライダー魚雷なんてものをテストしていたそうで

有線のワイヤーを介して遠隔操作されるこの「飛行魚雷」、1914年ごろから目標近くで魚雷をリリースする構想で開発され、様々な形式の試作機も作られていたそうなんですが、1918年には独海軍の「ツェッペリン」飛行船「LZ80(L35)」を母機としての空中発射テストも行われ、良好な試験結果が得られていたそうです

無題
Name名無し 22/01/23(日)11:31:11 No.50871
http://cgi.2chan.net/f/src/1642905071502.jpg

また「LZ80」におけるテストでは、この無人飛行魚雷と共に、有人のフォッカー戦闘機も同時に搭載して、空中からの発進試験に成功しているんですとか

こちらは敵地上空奥深くに侵入する「ツェッペリン」の自衛用として用いる算段であったそうで、後にやはり各国で試行錯誤された「空中空母」の先駆けの一つであったようなんですが、仮にもう少し戦争が長引いていたなら、「飛行魚雷」を塔載して来襲したドイツの空中母艦を撃墜する為に、地上から発射されたエゲレス側の無線誘導「空中標的」を、やはりツェッペリンから緊急発進した「艦上」戦闘機が迎え撃つ…というレトロ・フューチャー風味のハリウッドSF映画ばりの光景が、英国本土上空で現実に見られていたかも知れないですねえ…w

無題
Name名無し 22/01/23(日)16:10:43 No.50915
戦闘機を飛行船に積むのは第1次大戦末期にイギリスでも試験したと以前のスレにあったね
戦後本気で取り組んで、実際に改造でない専用の航空飛行船母艦(ややこしい)まで建造したのは
結局アメリカだけだったけど

無題
Name名無し 22/01/23(日)20:02:37 No.50936
http://cgi.2chan.net/f/src/1642935757553.gif
>実際に改造でない専用の航空飛行船母艦

海軍がやってましたね

無題
Name名無し 22/01/23(日)20:03:17 No.50937
http://cgi.2chan.net/f/src/1642935797338.gif
1930年代にかなり熱心に実験を繰り返していました

無題
Name名無し 22/01/23(日)21:51:32 No.50943
http://cgi.2chan.net/f/src/1642942292026.jpg
WW2の最中、アメリカの科学雑誌に「フライング・ウィング」なる、飛行船と飛行機のハイブリッドで、平時には旅客機、有事には「空中空母」に転用できる新航空機のアイデアが掲載されているそうです
ただ、見かけは全翼機というか空飛ぶ座布団といった感じで、余りカッコよくはないですけど…w

因みに日本海軍が昭和5年頃に、航空機開発の基礎として定めた「所要航空機種および性能標準」には「硬式飛行船」の項目があったそうで、それによれば将来保有すべき硬式飛行船の性能は、最大速度80ノット(約148km)/時以上、巡航速度70ノット(約130km)/時で航続力は爆弾搭載時100時間以上、爆弾なしで150時間以上

武装は旋回機銃20挺以上、爆弾10トン以上の上、偵察機兼戦闘機を5機以上塔載するという強力なモノで、単にスペックだけでいうなら昭和6年に建造された米の空中空母「アクロン号」及び「メーコン号」を上回る上、太平洋を渡って米本土にまで到達可能な長大な航続力は後のWW2時に企画された超重爆「富嶽」に匹敵するものであったそうで

無題
Name名無し 22/01/23(日)21:52:20 No.50944
http://cgi.2chan.net/f/src/1642942340365.jpg
アメちゃんの艦隊が西太平洋を侵攻してくる際、その大航続距離を活かし大型飛行艇などでは届かない空域で任務をこなすとされたこの飛行船、実際には建造されずに終ってしまっているんですが、大型硬式飛行船の計画自体はその後も検討が続けられていたそうで、昭和9年11月に軍令部から出された要求により、最大速度90ノット、航続距離1万浬(約1万8500km)、軽爆撃機6機を搭載するという硬式飛行船の建造が可能か研究が行われたそうです

実際には格納庫のサイズ等からやや計画は縮小され、搭載機は4機に減少されたそうなんですが、昭和6年頃の計画と比べると、搭載機が自衛用の戦闘機から「軽爆撃機」となったことで、より「空中空母」的性格の強まったものになっているんですとか

ただ、難燃性のヘリウムガスを十分自給できる見通しが立たないことから、引火を防ぐ為「艦載機」は機外吊り下げ式となっており、米国船のような艦内格納庫は持たない設計であったそうで

コレも結局は研究だけで終ってしまうんですが、「潜水空母」伊400型の空中版のようなこの飛行船、是非その雄姿を見てみたかったですな…w

無題
Name名無し 22/01/23(日)22:06:43 No.50946
その時代にタービンエンジンとは珍しい発想だな

無題
Name名無し 22/01/24(月)05:34:58 No.50988
アメリカだけが第一次大戦後も飛行船に熱心だったのはヘリウムに不自由しなかったおかげでもあるんだろな
生存性を考えたらやはり軍用飛行船に水素はきつい・・・

無題
Name名無し 22/01/24(月)11:37:04 No.50998
1642991824789

有名なヒンデンブルグ号の大惨事も、アメリカが絶対にヘリウムの輸出を認めないという
立場だったのが遠因ですしね
まあ、すでにナチスドイツのプロパガンダの象徴みたいな存在になっていましたから、好
意的になるはずもなかったんでしょうが…

無題
Name名無し 22/01/24(月)13:25:50 No.51011
>ヒンデンブルグ号の大惨事
あれは外皮の遮熱塗料にテルミットを塗ったポカ設計が原因というのが最近の定説だけど。
中身がヘリウムでも全焼だったよ。

無題
Name名無し 22/01/25(火)11:28:10 No.51160
>No.51011
焼夷弾などにも使われる素材でしたっけ…
それは大炎上するのも当たり前という感じですが、逆に当時は全く危険性が認識されていなかったんでしょうかね?

無題
Name名無し 22/01/25(火)13:47:43 No.51182
>焼夷弾などにも使われる素材でしたっけ

電車の線路などの溶接にも使われます
ロングレール溶接
https://www.youtube.com/watch?v=CRemKUN-6ok

無題
Name名無し 22/01/24(月)15:29:11 No.51022
子供のころは水素爆発って習いましたね
水素ってあんなに光り輝くんだーってw

無題
Name名無し 22/01/24(月)15:31:37 No.51023
大人になったら
いくらなんでも水素があんなに光るものかと疑問が
可燃性の外皮が燃えたって説がでてきたときはやっと疑問がとけました

無題
Name名無し 22/01/24(月)20:39:25 No.51062
http://cgi.2chan.net/f/src/1643024365229.jpg

ヘリウムは浮力自体は水素に劣る為、同じペイロードを実現する為には飛行船ではどうしても水素船より船体が巨大化してしまうそうなんですが、それでも大量の可燃ガスの詰まった袋に命を預けるというのは、いくら安心!実際安心です!って言われても、乗組員さん達にはやはりかなりのプレッシャーではあったんではないですかしら…w

余談ですが、気体分子としては最小クラスの水素ガス、飛行船の気嚢の素材もその透過をなるべく防ぐのに適したものが望ましいわけですが、ドイツのツェッペリン飛行船では「ゴールドビーターズ・スキン」なる素材が主用されていたんだそうで

金箔の製作などに使われていたというゴールドビーターズ・スキン、牛さんの大腸の内膜を化学的に処理して作られたそうなんですが、なにせ巨大なツェッペリン飛行船のこと、最低でも1隻で25万頭分の牛の腸が必要だったと言われているそうです

無題
Name名無し 22/01/24(月)20:40:55 No.51064
1643024455332
戦中実戦投入された「ツェッペリン」が独陸軍で50隻、海軍で64隻といいますから、計114隻×25万頭としてもおよそ2千850万頭分の牛モツが、この空中艦隊建造に必要だった計算になりますですな

因みにこの「ゴールドビーターズ・スキン」、WW1後の日本でも、東京イー・シー工業株式会社が独テンベルホーフ球皮製作所から加工法の特許を取得して生産していたそうで、日本陸海軍の気球などに使われたこともあったんですとか

その後時代が進むにつれ気嚢材料は化学製品に取って代わられていくわけですが、仮に大正の頃の日本陸海軍がもっと「ゴールドビーターズ・スキン」を使用する気球・飛行船の製作に熱心であったなら、或は日本中の牛モツ料理店が休業を余儀なくされていたかもしれないですねえ…

無題
Name名無し 22/01/25(火)12:28:44 No.51170
日本の伝統工芸の金箔作りだと和紙に挟んで叩いていく方式ですね
和紙の気球外皮といえばこんにゃく糊で貼って作る例のアレが思い浮かびますが
どちらも四角い規格品で薄く耐久性があるから選ばれたんでしょう
可燃性なのも一緒ですね

無題
Name名無し 22/01/25(火)20:26:57 No.51225
1643110017413

WW1時の独「ツェッペリン」乗組員の方々が出撃する前には、当時すでに貴重品となりつつあったベーコンや卵などを含む栄養豊富な食事が支給されたものの、飛行中には水素ガスへの引火を防ぐ為、船内で火の気を使って調理することは一切許されなかったそうです

そんなクルーの皆さんの飛行中のメニューは、パンにソーセージやベーコン、ジャガイモ、チョコレート、「特に濃く淹れた」魔法瓶入りの温かいコーヒーなどが定番であったそうなんですが、中でも喜ばれたのが特別製のシチューやハッシュの罐詰であったんですとか

この罐詰には生石灰利用の加熱剤が付属しており、開缶すると発熱する仕組みになっていたそうで、「火気厳禁」の船上でありつける、貴重な温かい食事として歓迎されていたようです

無題
Name名無し 22/01/25(火)20:29:14 No.51226
1643110154029

また、飛行中の寒さ対策の一環として、ラム酒もしくはブランデーを入れた容器も各人に支給されたそうなんですが、「飲酒」許可が下りるのは高度3000m以上で飛行した際のみ、と規定されていたんだそうで

従って、任務中一度も3000m以上を飛行しなかった場合、基地に帰還後は乗組員の方々は上官から、「航空酒」の容器が一杯のままであるか点検される決まりであったそうなんですが、そこは軍紀厳正なドイツ帝国軍、容器は必ず満杯であったそうです

もっとも、ある「ツェッペリン」乗組員さんによると、上官が容器の中身を「味見」することはまず無かった為、点検される容器の中身は実のところほぼ水に入れ替わっていたとのこと

飛行中に何故か、蒸留酒が純粋な水に変わるなんて…不思議なこともあったもんですねえ(棒)

無題
Name名無し 22/01/25(火)21:45:35 No.51236
http://cgi.2chan.net/f/src/1643114735320.jpg
たまに狩られてたとはいえ大西洋ではww2も飛行船が活躍してたのは羨ましい

無題
Name名無し 22/01/27(木)11:43:09 No.51420
>たまに狩られてたとはいえ大西洋ではww2も飛行船が活躍してたのは羨ましい
第二次世界大戦中にアメリカの哨戒飛行船に発見されたドイツのUボートが一か八かの浮上砲戦挑んで来て飛行船と潜水艦の撃ち合いになった事例だっけ
この時代でも飛行船は滞空能力のおかげで結構使われてたな
但し多くが軟式飛行船

無題
Name名無し 22/01/26(水)10:12:32 No.51291
ドイツ飛行船がイギリス側の迎撃を避けてどんどん飛行高度を上げていった結果、凍傷や神経症のような新しい問題が次々出てきて、結果的に航空医学という新しい分野の研究が進み始めるのよね
まだ色んなことが手探りな時代だ

無題
Name名無し 22/01/26(水)19:47:15 No.51363
1643194035105

WW1中、ドイツ潜水艦にエラい目にあっていたエゲレスでは、対潜哨戒の為に様々なタイプの軟式飛行船を開発・運用していたそうなんですが、数時間に及ぶ飛行中の乗組員さん達の食事メニューの内容は、サンドイッチやビスケット、ベーコン、「キャドバリーのチョコレート」、そして魔法瓶入りの温かい飲み物と、ドイツのソレと内容的には大差なかったそうです

ただ、勿論魔法瓶の中身はドイツのコーヒーに対して紅茶であったそうですがw

それでも大戦後半に登場した大型の「NS(NorthSea)」タイプ飛行船では、24時間に及ぶ滞空時間中の当直要員を含めて10人の乗組員が快適に任務を過ごせるよう、大型の密閉キャビン内には寝室スペースが設けられ、エンジン排気の熱を利用したホットプレートによる簡易的な「キッチン」により、飛行中に温かい食事が取れるようになっていたんだそうで

無題
Name名無し 22/01/26(水)19:50:28 No.51364
1643194228472

ある「NS」飛行船乗組員さんの回想によると、それまでのオープン・コクピットの小型哨戒飛行船では、飛行中の食事といったらせいぜいチョコレートとビスケットの非常食、それも数時間の寒冷かつ乾燥した上空の待機で乾ききったモノを齧るのがせいぜいだったものが、「NS」飛行船では時間になると調理係(普通は銃手さん)がチャートテーブルを片付け、温かいシチューの皿を並べてくれるのがとても嬉しかったとのこと

ただ、「NS」飛行船の構造を見ると、操縦席や無線室、休息スペースを含む前部ゴンドラと、その後方の「機関室」というか双発のエンジンとその制御室?はやや離れて配置されていて、その間は不安定なワイヤーで気嚢から吊られた木製のふきっ晒しの通路で連結されているだけでありましたり

無題
Name名無し 22/01/26(水)20:01:07 No.51367
1643194867306

調べると「ホットプレート」はエンジンの排気管の一つに沿って設置された、とするページも有って、そうすると「キッチン」はこの後部エンジン部になるのかしら…と思っていたんですが、やはり乗組員さんの回想によると、実際初期の飛行では、排気口からの切り欠きを大きく取り過ぎたために、「史上初めて空中で調理された卵とベーコン」が吹き飛ばされ、プロペラに巻き込まれてあえなく粉々に消失するという惨劇が生じたそうです(棒)

ベーコンエッグだけでなくフライパンまで飛ばされた場合、プロペラのみならず気嚢にまで損傷を与えるかねないというので、船上調理は意外に危険がデンジャーな仕事であったそうなんですが、とするとやはりガンナーのコックさん、このエンジン脇で料理した上で、吹きさらしでグラグラ揺れる通路を、シチューの鍋を抱えながら船室まで戻ったのですかしら…

無題
Name名無し 22/01/27(木)05:51:23 No.51389
ラピュタの空賊の飛行船を思い出すデザイン
あの映画では劇中普通に船内で煮炊きしてたが浮揚ガスは
ヘリウムと言う設定なのかな?

無題
Name名無し 22/01/27(木)11:32:54 No.51419
高所恐怖症では務まらない任務といいますか、当時はまだパラシュートすら完備されていませんでしたからね…
墜落するツエッぺリン飛行船から飛び降りた乗員の体のあとが地面に残っている写真を見たことがありますが、
同じ死ぬにしても、空中で少しづつ焼け死ぬよりは一思いに、ということなんでしょうが…

無題
Name名無し 22/01/27(木)15:33:59 No.51440
1643265239501

WW1初期、ドイツUボートの攻撃でいきなり艦船に予想以上の大被害を受けたエゲレス海軍が、急遽開発を命じた哨戒飛行船に求めた性能要求は、二人乗りで飛行速度40~30マイル/時、爆弾搭載量160ポンド、飛行時間8時間以上…というものであったそうなんですが、ただし数週間以内に完成させるべし!という条件も付けられていたそうです

コレを受けて試作された「SS(SubmarineScout)」飛行船は見事プロジェクト開始から三週間という短期間でカタチになったものの、それだけに試作機は操縦ユニットはは単発複葉の偵察・爆撃機BE2Cの機体から主翼と尾翼をもいだそのまんま、という、流用パーツ使用のフルスクラッチ模型めいた姿であったんですとか

とはいえ、流石に生産型ではゴンドラは新規設計のモノに改められたそうなんですが、完成した「SS」飛行船は安価ながら実に使い勝手が良かったそうで、戦中様々な改良・派生型を含め158隻程が就役、同盟国にも輸出されて、期待通り対潜哨戒等に大いに働いたとのこと

無題
Name名無し 22/01/27(木)15:35:22 No.51441
1643265322915

この「SS」飛行船の開発・生産に大きな役割を果たした一人が、ネヴィル・フロリアン・ウスボルン=サンという、英海軍で初期から飛行船開発に参加していた士官さんであったそうなんですが、「SS」飛行船の開発が一段落付いた所で氏に与えられた任務というのが、やはり折から対処に悩まされつつあった独の「ツェッペリン」飛行船への対抗策立案であったんだそうで

海の方が上手く行ったんだから次は空ね!というわけでもなかったんでしょうが、対潜作戦から一転して防空戦に転向させられたネヴィル=サンが捻りだした案は、やはり飛行船のオーソリティらしく、「SS」飛行船の気嚢部分を流用して、防空戦闘機の滞空時間を延長するというものであったそうです

無題
Name名無し 22/01/27(木)15:37:16 No.51442
1643265436944

完成した試作機は「SS」飛行船の下部に、またもやBE2C機(但し今度は完全な形の)を吊り下げるというある意味「SS」飛行船初期型にもどるようなニコイチ仕様であったそうなんですが、コレで本土上空を長時間滞空しながら来襲する「ツェッペリン」を待ち受け、発見した所でBE2C機は気嚢を切り離し、身軽になって「ツェッペリン」に襲いかかる…というプランであったんですとか

当時独飛行船邀撃時のネックは、未だ性能不足の戦闘機の滞空時間や上昇力の不足であり、それを補うのがこの案のキモで、BE2C機も性能上々とはいかないものの、後に夜間戦闘機として実際に「ツェッペリン」を撃墜する戦果も挙げていますので、当時の技術で実現可能なプランとしては実際悪くなかったかも知れませんですな

もっとも、1916年に行なわれた試験飛行の際、懸架装置の故障から発生した事故によりネヴィル=サンは機体諸共殉職、飛行船を持って飛行船を制する作戦も頓挫してしまったそうです

無題
Name名無し 22/01/27(木)15:38:52 No.51443
1643265532682
もっとも、戦闘機の空中発進というアイデア自体はエゲレス空軍は捨て難かったらしく、先述の方がおっしゃるように、1918年には「R」硬式飛行船からソッピース「キャメル」戦闘機の空中発進実験なども行っていて、こちらは無事成功しているんですとか

もっとも、戦後も1920年代頃まで実験は何度か続いたものの、英版「空中空母」は結局実現することなく終わってしまっているんですが、コレもやはりWW1がもう少し長引いていたら、或はドイツが戦後も英国の脅威となり得るような爆撃戦力を有するのが許されていたなら、その対抗策として再び邀撃戦闘機の「母艦」として、「飛行船」が陽の目を見ていたかもしれないですなあ

無題
Name名無し 22/01/27(木)21:20:05 No.51488
懸架中にどうやってエンジンかけるんだろう…

無題
Name名無し 22/01/28(金)01:53:23 No.51522
自由落下しながら風圧でペラを回転させて…無理か

無題
Name名無し 22/01/28(金)17:59:10 No.51565
1643360350708

>懸架中にどうやってエンジンかけるんだろう…

WW1中、ソッピース「キャメル」戦闘機を用いて行われた実験の際は、どうも発進時にはエンジンはまだ始動しておらず、降下中に風圧でプロペラが回転するのを利用しての始動であったようで

一応、事前に無人機を投下して、無動力でも無事滑空下降できるのを確認してから行ってはいるんだそうですが…w

因みに戦後の1926年、グロスター「グリーブ」複葉戦闘機を用いての空中発進実験の際には、母船「R-33」船内にブリストル製ガススターターが装備されていて、フレキシブル配管で繋がれた「グリーブ」機の「ジャガー」エンジンを始動する方式になっていたそうです

無題
Name名無し 22/01/28(金)18:00:33 No.51566
1643360433449s

余談ですが「SS」飛行船は日本でもその後期型をエゲレスに発注、独自の改良を加えて運用していたりするそうなんですが、その内「第3航空船」は大正12年10月20日、6名の乗組員によりおよそ24時間の特殊飛行演習を実施したことがあるんですとか

演習の目的には昼夜連続の長時間飛行での機体・乗員への影響を調査することも含まれていたそうなんですが、その中に「航空糧食に関する研究」という一項もあったそうで、演習後の所見は

「航空糧食は食物そのものよりも容器および保存法の改善を要する。地上で美味なる食物は空中においてもまた然り。ただこれの保温を確実にし、乾燥を防ぐ容器に保持することが極めて緊要」

「口渇、寒気および精神的疲労に対する予防および慰安方法として温飲料、ことに茶、コーヒー類、菓子、果実等は必ず準備すべきもので、その他万一の場合に用いるため酒精飲料を供える必要がある」

…というものであったとのこと

無題
Name名無し 22/01/28(金)18:53:13 No.51568
http://cgi.2chan.net/f/src/1643363593882.jpg

因みにその後の昭和6年3月14日から、より新型の半硬式飛行船「第8飛行船」が12名の乗組員を乗せて、連続50時間の滞空飛行に挑戦した際塔載したおよそ4日分の航空糧食の内容は、

「いなりずし、のり巻き、パン、ビスケット、サンドウィッチ、飲料水、ウィスキー、カルピス、ブドウ酒」

…などであったそうなんですが、16日夜、目標の滞空時間50時間を達成したところで、発動機を止めて「空中晩餐会」を開くこととして、ウィスキー瓶(3合)の栓も抜かれたそうなんですが、指揮官藤吉直四郎少佐は元来酒豪として知られていたものの責任上1杯でとどめ、代わって氏に引けをとらぬ酒豪の中込正由大尉が大部分を平らげたそうです

「航空糧食」の研究は順調に進んでいたことが窺われるんですが(棒)一方で着陸後、乗組員の体重の総計を測定した所、何故か離陸前より増加していたので原因を調査したところ、要は飛行中船上では十分に排泄が出来なかった、つまり便秘の為と判明したりもしたそうで
やはり何事も、まずやってみないと分からないということなんですかねえ…

無題
Name名無し 22/01/29(土)01:15:33 No.51599
結局
>自由落下しながら風圧でペラを回転させて…無理か
が正しいとは・・・
航空糧食は飛行機時代になっても研究が生かせたんだろね
飛行船みたいに空中で停止してゆっくりとはいかなかっただろうけど(笑

無題
Name名無し 22/01/29(土)11:14:50 No.51622
日本海軍の霞ケ浦基地には、ドイツから戦利品として持ってきた巨大なツエッペリン飛行船用格納庫があって、実際に飛行船部隊が使用したこともあったようですね
もっとも、昭和の時代になると飛行船は日本海軍から消えて、格納庫だけが終戦まで残っていたようですが…

無題
Name名無し 22/01/29(土)14:44:48 No.51654
イギリスで撃墜された独飛行船の残骸が日本のジュラルミン製造のサンプルに
なったり意外に飛行船と日本の航空史は関わりが深いのよね
今じゃあ広告飛行船すら見なくなったけど…

無題
Name名無し 22/01/29(土)15:41:28 No.51662
現代もあるのかしらとググって見たら2015年の米国の事故が出た
https://www.afpbb.com/articles/-/3064631
無人偵察飛行船「JLENS」なるものがあるのですね
調べると2017年頃には予算も絞られて休止状態のようですが…

無題
Name名無し 22/01/29(土)17:44:10 No.51669
1643445850336

藤吉直四郎さんは昭和4年、ドイツがWW1後建造した大型豪華硬式旅客飛行船「グラーフ・ツェッペリン」号が世界1周飛行を行った際、ドイツから日本への行程に同乗して操縦技術を学び、また逆に飛行コースの相談に乗ったりもしているそうなんですが、藤吉氏曰く、同船の食事は空中とは思えないほど豪華であったものの、タバコが吸えないことと、風呂に入れないことが乗客の多くの悩みであったそうです

一方、同船が日本から次に米国に向かった際には、後にWW2期のIJN連合艦隊参謀長、第5航空艦隊司令長官などを務めた草鹿龍之介さん(当時少佐)がやはり飛行船研究の為便乗したそうなんですが、この体験で氏は大型硬式飛行船はわが帝国カイグンにとって利用価値大である!という結論に達し、帰国後は硬式飛行船は航続距離と塔載力に優れ、哨戒や輸送等に利用価値が大きく、多数の機銃や戦闘機の搭載で敵機の攻撃にも対処できる…として、大型硬式飛行船整備必要性を強く主張するようになったんですとか

後に生れた先述のような日本版「空中空母」の計画も、あるいはこれが源流の一つであったのかも知れないですねえ

無題
Name名無し 22/01/29(土)17:46:31 No.51670
1643445991206

因みにまたまた余談ですが、「グラーフ・ツェッペリン」号が日本を発つ際には、同号のクルーが滞在した東京の帝国ホテルが、米国への船上でも日本の味を乗客の面々に楽しんでもらおうと製作した、特製の「スキヤキ」缶詰が搭載されていたそうです

昭和4年の朝日新聞によると、そんなツェッペリン号上でのある日の特別献立は
・朝食:スライスド・オレンジ、コーンフレーク、ベーコンエッグ。
・昼食:ホテージ・ミーニュトラ(※ママ)、「牛肉スキヤキ、ご飯」、その他3品
・晩食:トマト・プロマ、コンビネーションサラダ、その他4品
…という内容であったとのこと

ロスアンゼルスまでのおよそ1万キロ・67時間の行程は、朝日新聞の特派員が何一つ打電することも起こらないない平穏退屈な時間であったそうなんですが、それでも帝国ホテル特製の「牛缶」に舌鼓を打ちながら、無寄港3日間で米本土に到達可能という飛行船の可能性に、密かに心ときめかせた帝国海軍士官さんが、そうだ!我が大日本帝国でもこんなフネを持つべきなんや!と決心するだけの体験ではあったのかも知れません…w

無題
Name名無し 22/01/29(土)20:38:48 No.51676
1643456328334

なんだろう
なにも根拠はないが
世界が征服でも出来る気がしてくるから怖い

こりゃ欲しくもなりますわ

無題
Name名無し 22/01/29(土)20:39:38 No.51677
1643456378552

無題
Name名無し 22/01/29(土)20:40:11 No.51678
1643456411780

無題
Name名無し 22/01/29(土)20:40:48 No.51679
1643456448443

大人げない張り合うアメちゃん

無題
Name名無し 22/01/30(日)09:15:11 No.51717
1643501711511

WW2中のアメちゃんの対潜哨戒飛行船隊でも、長い単調な哨戒飛行の最中、クルーの皆さんの最大のお楽しみはやはり食事の時間であったそうです

米飛行船のキャビン内には電熱式のコンロが装備されていて、簡単ながら温かい食事の用意が出来、また同じく電熱式の湯沸かし器が別に隔壁にちゃんと作りつけられていて、飛行中でも淹れたてのコーヒーを楽しめたとのこと

もっとも、余り飲み過ぎると、プライバシー皆無の船内で「小便器(※漏斗の付いたゴムホース)」の御世話になることになったそうですが

そして電熱コンロも設置された場所が悪いというか、ホットプレートのすぐ脇に航空機関士さんの席というか頭が位置するため、ランチのメニューがフライド・ベーコンの時には、皆の楽しみの為に首筋に飛んで来る、熱い脂の飛沫にじっと耐え続けなければならなかったそうです(ウソ)

無題
Name名無し 22/01/30(日)09:17:50 No.51718
http://cgi.2chan.net/f/src/1643501870455.jpg
また小さい方より「もっと深刻な仕事」の為の装備も一応あったそうで、蓋つきの「缶」に、プラスチックで防水加工した紙袋を設置して使用するという簡易なものであったそうなんですが、これまた設計者が何も考えていなかったものか、船体後部の乗員の「食堂」スペースと同じ場所に置かれていたんですとか

従って飛行中は、なるべく使用を避けるのが常であったそうなんですが、それでもある飛行船ではフライト前日に暴飲暴食にふけった無線士さんが、胃腸に深刻な問題を生じたまま乗り込んだところが、飛行中遂に我慢しきれず「缶」の御世話になったそうなんですが、それがちょうど昼食の皿がテーブルに並んだところという最悪のタイミングで、仲間の大顰蹙を買ってしまったこともあったそうで(棒)

無題
Name名無し 22/01/30(日)09:20:02 No.51719
1643502002103

因みに米飛行船はWW2終結後も、冷戦相手のソ連潜水艦向けの対潜哨戒戦力対象として維持されて、新たな戦後型の「N」タイプ軟式飛行船なんかも建造されているんですが、1957年、同クラスの「ZPG-2」飛行船により、特別長距離・長時間の飛行演習が行われているそうです

1929年、独の「ツェッペリン」号のドイツから東京、およそ7300マイル・101時間以上の記録更新にでた「ZPG-2」の乗組員さん達の糧食は、缶詰のCレーションと冷凍食品であったそうなんですが、最終的に246時間以上、9500マイルと大幅に記録を更新した飛行の間の唯一の故障というのが、よりによって冷凍食品を解凍するオーブンのサーモスタットであったんですとか

それでも乗組員さん達は創意工夫の才を発揮し、ストーブの熱で様々な「料理」を拵えたそうで、飛行中クルーの一人が誕生日を迎えた時など、ストーブで焼いたパンケーキを、ガムとチョコレートで作ったクリームでデコレート、キャンドル代わりにシガレットを立てた「バースデーケーキ」を用意してお祝いしたそうです…w

無題
Name名無し 22/01/30(日)12:15:20 No.51729
古き良き時代の話と言うか、今なら狭い機内に押し込めて数日間連続飛行の任務とかやらせたら、冒険飛行というよりパワハラで訴訟起こされそう

無題
Name名無し 22/01/30(日)12:36:46 No.51731
今はそういうお仕事は無人機がやってくれるから・・・

無題
Name名無し 22/01/30(日)17:49:00 No.51774
http://cgi.2chan.net/f/src/1643532540555.jpg
長時間の滞空と、空中停止も可能な低速飛行能力を併せ持つ飛行船の特性は、WW2の終結後も未だヘリコプターの性能が低水準の時期にはそれなりに魅力があり、WW2期から実用化された磁気対潜探知器(MAD)のプラットフォームとしても金属部品の少なさ故向いていて、敵潜を追いつめる為ソノブイを投下する際も低空での小回りが利く…というわけで、米軍内…というか米飛行船乗りさん達の間では、飛行船こそ最高の「サブマリンキラー」と見做されていたんだそうで

アメちゃんの対潜飛行船の攻撃シークエンスは、WW2時より更に精度を増したレーダーで海面に露頭した潜水艦のシュノーケルを探知、接近した後にソノブイを投下、続いて低空に舞い降りてMADで位置を特定、機雷か対潜ホーミング魚雷で攻撃…というものだったそうなんですが、数日にも及ぶ滞空時間と優れた電子装置を利用して、他の飛行船や空母からの攻撃機を自機が発見した目標へと誘導する、空中対潜戦管制機としての任務を果たすこともあり、演習では米軍自身の持つディーゼル機関潜水艦の襲撃を、(機器に故障の無い限り)常に完封するという活躍ぶりであったんですとか

無題
Name名無し 22/01/30(日)17:52:06 No.51775
http://cgi.2chan.net/f/src/1643532726067.jpg
もっとも、そんなスペシャルで、模擬戦の、潜水艦狩りエースだった米飛行船も、ある日ついに敗れる日が訪れたそうなんですが、その相手というのが1954年に米海軍が就役させた、世界初の原子力潜水艦「ノーチラス」であったそうです

「N」型飛行船の装備する対海上捜索レーダーの出力は100万W以上、捜索範囲200マイルという強力なもので、従来型潜水艦に対しては、その露頭したシュノーケルを捉えて優位に立てたそうなんですが、「潜望鏡以外は探知できないだろう」と予告されての演習が始まると、飛行船側が何ら潜水艦の接近を感知できない内に、次々と眼下の味方空母機動部隊の各艦は「撃沈」され、MADギアもソノブイも使う機会すらない内に、味方が壊滅していくのを呆然と眺めるしかなかった…という乗組員さんの体験談が残されておりましたり

米軍の対潜飛行船の終わりを告げたのは「原潜」であったということのようなんですが、逆に将来、もしも水面下の潜水艦探知になにか画期的な新兵器が導入されたら、運用母機として「飛行船」が見直される日が来る、なんてことがあったりするのですかも…?

無題
Name名無し22/01/31(月)21:19:53 No.51934
原潜って長い潜航時間と多少五月蠅いのが特徴と思っていたが

空母機動部隊を魚雷攻撃できる範囲と絞っても探知出来ないもんなんだな

無題
Name名無し22/02/01(火)11:44:37 No.51990
まだ1950年代の話だしね
今は飛行機タイプの無人ドローンでも大型機なら24時間以上飛べそうだけど
引用元:http://cgi.2chan.net/f/res/50767.htm