無題Name名無し21/07/30(金)18:43:22 No.525846
不味い飯スレ
MREやKレーションよりも昔の代用食や野戦料理など
無題Name名無し 21/07/30(金)18:44:28 No.525847
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おなじみハードタック
無題Name名無し 21/07/30(金)18:44:59 No.525848
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楠公飯
無題Name名無し 21/07/30(金)18:47:27 No.525849
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マリーン伝統のSOS
無題Name名無し 21/07/30(金)18:50:57 No.525851
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大航海時代の帆船の飯は総じて酷い
無題Name名無し 21/07/30(金)19:38:06 No.525867
>大航海時代の帆船の飯は総じて酷い
液体の食べ物は比較的に好評で、えんどう豆のスープは「どういうわけか昔から美味しかった」そうで、普通は熱いうちに飲んだのですが、何人かは夕方まで取っておいてグロッグとビスケットの付け合わせとして冷たくなったものを食べたといいます。一方、朝食として支給されるオートミールの粥は「バーグ―」あるいは「スキラゴリー」と呼ばれて瀕死の男でも食べられないようなものなので、多くは豚の餌となったそうです。
これはある顧問医官が ”胃酸過多気分と便秘気分の矯正剤“ として効くだろうと信じたために水兵に強制されたようで、「もともと品質が悪かったのだが、口にするのも恐ろしい船の水を使って樽の中で煮立てるというコックの邪悪な意図が加えられたときこの食事は言語に絶する気味の悪さとなった(同上)」のですが、何しろ強制される食事ですから食べさせられる方はたまったものではかなったようです。さすがに後年少量の糖蜜あるいはバターが支給されたといわれています。
ホーンブロワーシリーズでも散々な言われよう
無題Name名無し 21/07/30(金)18:53:10 No.525852
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>兵士達には不定期に肉やパンの配給があった。ある者は小麦粉と水を混ぜた味のない「ファイアケーキ」で栄養補給していた。
陸上でも独立戦争時は輸送が貧弱なので不味そうなモン食ってますな
無題Name名無し 21/07/30(金)18:54:30 No.525853
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ニューギニア戦記でお馴染みのサクサク
無題Name名無し 21/07/30(金)18:55:46 No.525854
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まことしやかにタバコやコンドームが入っていたと噂される残飯シチュー
無題Name名無し 21/07/30(金)18:59:24 No.525857
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飯盒炊爨にトゥションカとマカロニをぶち込んで煮た陸軍マカロニ
(画像はちょっぴりオシャレな海軍風)
無題Name名無し 21/07/30(金)18:59:31 No.525858
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画像の材料を寄せ集めて作られた興亜建国パン
考案したのがその名も糧友会とはこれいかに
無題Name名無し 21/07/30(金)19:07:52 No.525862
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>画像の材料を寄せ集めて作られた興亜建国パン
>考案したのがその名も糧友会とはこれいかに
持たざる国としてはいかにカロリーを確保出来るかが至上命題なわけで…
WW1後のドイツもデデ肉やカブラ肉なんてものを作ってましたね…
当然収容所の飯はさらにひどい
無題Name名無し 21/07/30(金)19:03:48 No.525860
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戦艦ポチョムキンに見られる往時の保存状態が劣悪な肉類
無題Name名無し 21/07/30(金)19:07:05 No.525861
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カブラ飢饉に見舞われたww1独軍のおがくずパン
食べ過ぎると消化不良に見舞われるおまけ付き
無題Name名無し 21/07/30(金)19:13:16 No.525863
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収容所といえばソルジェニーツィンの著書で有名な塩汁バランダ
黒パンの他にマガラやコウリャンのカーシャも出たようで…
シベリア抑留者には青トマトにピクルスで作ったバランダが出たものの空腹時ですら手をつけられない代物だったようで…
2004年度センター試験の問題として取り上げられた赤帯の話にも岩塩とキャベツのスープなど抑留時の食事の様子が描かれていますな
http://saitoshokai.my.coocan.jp/center.pdf
無題Name名無し 21/07/30(金)19:22:40 No.525864
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ちょっと趣向が変わって芋茎を味噌で煮染めた芋がら縄
普段は腰に巻いてロープがわりに、刻んで湯の中に入れて即席味噌汁に
道具と食料の役割が両立しているチートバグのような糧食
無題Name名無し 21/07/30(金)19:24:25 No.525865
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兵隊料理といえばどの時代・国においても手に入る材料全てぶち込んだ汁物は鉄板ですな
無題Name名無し 21/07/30(金)19:34:10 No.525866
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兵隊料理といえば西部戦線異常なしの劇中でシチュー砲の中でドロドロになるまで煮込まれたErbsen mit Speck(えんどう豆とベーコン)もなかなか乙ですな
無題Name名無し 21/07/30(金)19:43:21 No.525868
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現代でも兵站が等閑だと前線の末端までは浄水が行き渡らないケースもあるようで…
こと水に関しては陸上の前線や塹壕の部隊の方が確保が難しいケースもありそう
無題Name名無し 21/07/30(金)19:52:34 No.525869
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潜水艦も昔は酷かったようで…轟沈なんかを見ててもやはり生糧品の不足は如何ともしがたく…
そもそも調理器具も限られているのでメシマズが避けられない事情もありますが
無題Name名無し 21/07/30(金)19:59:52 No.525870
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節米食といえば原作サザエさんでもお馴染みの人造米
でんぷんを形成して固めたものや、うどんを細かく刻んだものなどもあったようで…
元祖チネリ米と言えるかもしれません
無題Name名無し 21/07/30(金)20:07:51 No.525871
お餅が出来れば、今度は正月料埋で一杯といふところであるが、正月料理といつても戦場では何も出来ない。
それで、やはり糧秣廠でつくりた小判形の大きい缶詰につめられて、小さいけれどもびんと尾頭を張つた鯛の焼ものや艶やかな黒豆や、うこん色の金とん、それに数の子、昆布巻、田作が一通り揃つてゐる。
これが一箇づゝ渡つた時の兵隊達の喜びやうは、大へんなものである。
平たい缶の衣面には、毎年銃後の気分を表象したレッテルを貼ることにしてゐるが、今年もレッテルが貼られて行つた。
味混ざってそう
無題Name名無し 21/07/30(金)21:18:56 No.525887
>味混ざってそう
昭和12年から13年の軍から民間缶詰会社への「口取り缶詰(=おせち缶)」製造依頼は、折からの支那事変勃発を受けて大量注文となったようで、例えば受注した複数社の内一社では契約金額が5万円(現在のおよそ2億5千万円相当)に達したんだそうで
ところが実際には、たとえば尾頭付きの小鯛一つとっても、頭がちぎれていると「首が飛ぶ」尾がないと「足を負傷する」予兆だ、などと現場の将兵さんに嫌われたため、製造にはかなり注意を要し、また製造の歩留まりも悪くなってしまったんですとか
また、ブリの切り身など三切れだと「身切れ」だと同じように不吉なジンクスを嫌っての苦情が入ったほか、分配時の公平さを保つために切り身の大きさを一定に揃えよ…などと面倒な注文が相次いだそうで、なんやかんやで最終的には実際の原価が受注額の倍の10万円にまで嵩んでしまったそうです
無題Name名無し 21/07/30(金)21:20:12 No.525888
コレでは堪らないと、缶詰会社の側では陸軍糧秣廠の調達課長にジキソに及んだそうなんですが、その場では好感触な対応を得たものの、その後結局契約金額の値上げは行われなかったばかりか、逆に陸軍内で値上げ検討の是非が検討されていた間会社への支払いが遅れるという、大変ありがたくない結果に終わってしまったとのこと
軍需特需の大量受注のはずが、缶詰会社にとっては、まことに「オイしくない」仕事になってしまったというお話だったようで…w
無題Name名無し 21/07/30(金)21:14:01 No.525884
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2年以上の包囲が続いたレニングラードで配給されたパンのような何か
徹底的に砲爆撃された食料庫の瓦礫から回収された泥混じりの砂糖や炭化した穀物すら貴重品だった
無題Name名無し 21/07/30(金)21:17:44 No.525886
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生鮮品が早々にダメになってしまう潜水艦メシもかなり深刻
無題Name名無し 21/07/30(金)21:27:57 No.525889
塹壕ケーキって美味しいのかまずいのか
無題Name名無し 21/07/30(金)21:53:54 No.525894
>塹壕ケーキって美味しいのかまずいのか
前線に美味いものなど…
あるとすれば極度の渇きと空腹がもたらす充足感
温かければさらにご馳走
無題Name名無し 21/07/30(金)22:04:23 No.525896
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http://www2.wind.ne.jp/sirakami/history/nyugini.htm
他にも南方ではジャングルに生えた野草や木の根をジャングル野菜と称して飯盒炊爨していたものの、素材の味もともかく塩分の欠乏が堪えたと。
味をつけてない豚肉を食べて豚はこんなにしょっぱかったのかという感想があるくらいで…
無題Name名無し 21/07/30(金)22:12:00 No.525898
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国内でも牛や豚に代わり鯨肉が推奨されたものの、高級食材となって現在の鯨にくらべ捕獲・流通時の処理が甘く、独特のクセや硬さが嫌厭された様子が古川ロッパの悲食記などにも記されています
また、バクダンやカストリで有名な闇市で売られていたいわしのバター焼きも、当然本物のバターが使われているはずもなく、重油のようにドロリとした得体の知れない黒い油を鉄板に擦り付けて焼いていた…などという話もあります
無題Name名無し 21/07/30(金)22:14:12 No.525899
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そんな折、結婚式などで天ぷらが欠かせない沖縄では駐留米軍から横流しされた機械油で揚げたモービル天ぷらなども有名で…
油脂に飢えた当時は非常に美味かったという証言もありますが、当然機械油特有の臭いと深刻な消化不良まで起きるという状態に
無題Name名無し 21/07/30(金)22:17:31 No.525900
ソ連兵「今日の豆料理には味が付いている!」
ソ連兵「それは豆が腐って酸っぱくなってるんだよ!」
無題Name名無し 21/07/30(金)22:22:14 No.525901
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ジャガイモより若干マシな程度の味を目指して作られたDレーション
熱帯地域でも溶けないよう、チョコ以外にも麦芽由来の成分や穀物粉類が混入されていたため到底現在のチョコよりクソ不味だったとか
無題Name名無し 21/07/30(金)22:26:06 No.525902
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こうなってくると配給されるものでまともな味なものはタバコくらいだったのかと…
Kレーションも持て余していたGIはタバコだけ抜いて捨てていたなんて話もありますね
嘗ての軍用タバコを戦後口にしたところ、あまりの不味さに閉口してしまったなんて話もありますが…
無題Name名無し 21/07/30(金)22:30:53 No.525905
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そうした支給嗜好品の一つにコーヒーがあり、南北戦争などまだインスタントコーヒーが普及していなかった時代は兵士が前線で自ら豆を焙煎していたため、コーヒーミルつきのライフルもあったとか…
もっとも、限られた環境で行われる甘い焙煎と、到底きれいとは呼びがたい水で作ったコーヒーですから、泥水よりはマシといったところでしょうか
帆船時代のグロッグのように煮沸による水の腐敗対策と味を誤魔化す目的も兼ねていたのかもしれません
無題Name名無し 21/07/30(金)22:34:07 No.525906
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実際にはコーヒーミルではなくトウモロコシや穀物を砕くための機構とも言われているようです…いずれにせよ調理手段の限られる前線で材料から準備しなければばらない食事が美味かろうはずもなく…
無題Name名無し 21/07/30(金)22:38:29 No.525908
南北戦争といえばネイティブインディアンの伝統的な保存食であったペミカンも軍用糧食に採用されています…
登山をやる中年以上の方はご存知かもしれないこの食品、当時は乾燥肉やナッツ類などをラード等の油脂で固めたものらしく、温暖な地方では保存性も悪く、支給されるころには得体の知れない塊になったものをお湯に溶かして流し込んでいたのかもしれません
無題Name名無し 21/07/30(金)22:50:37 No.525910
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またドイツのデデ肉とは別に本邦でも化学的に人造肉を作ろうとする試みがあったようで…
当然資材不足の折、ここまでして代替品を作る意味は乏しかったと言えるでしょう
無題Name名無し 21/07/30(金)23:30:12 No.525913
http://nishiha.blog43.fc2.com/blog-entry-966.html
>僕のいた西銀座の会杜の近辺でも、昼めしを出す店が、まだ二、三軒残っていた。
>大通りの不二屋やオリンピックでは、もう食事の出来ぬころであった。
>一軒は、元郵船のコック長までやったという五十がらみの小柄なおやじさんのやっている店で、なんとか手持ち材料で、我々に少しでも満足のゆける料理をと、それこそあぶら汗を流しながら、このおやじさんは懸命にフライパンをひっくり返すのであったが、我々の食べたものは、やし油か、機械油であげた鯨肉か、あいなめ、ほっけのフライに、主食がわりの、芋の粉か大豆かすで丸めただんご、マカロニよりも太い暗かっ色のひじきのつけ合せといった、しぼらく口の中が油くさく、もたつくようなものであった。それでも、我々は毎日のように通った。
国民酒場や雑炊食堂に知られるように、市井でも当時は自費外食ですら外食券が必要でした。
先述の悲食記にも当時の結婚披露宴の様子が描かれているのですが、出される料理はわずかの蟹と、当時のアンモニア臭のキツいサメの切り身が僅かに入った汁だけだったと書かれています。
無題Name名無し 21/08/01(日)00:52:12 No.525960
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オーストラリア陸軍やイギリス陸軍にもレーションとして採用されている
ビール酵母や塩を原料とした
オーストラリアの国民食として有名な
ベジマイトがまだ挙がってない
ただ聞くところによると
カルディなどでも販売してるらしく
しかもビタミンBが豊富なので
一度試してみたらどうだろうか
クラッカーにでも塗ってみたら
ミリメシ気分が味わえると思う
https://jouer-style.jp/17555?p=2
無題Name名無し 21/08/01(日)10:25:20 No.525983
>ビール酵母
一方日本では
無題Name名無し 21/08/01(日)14:20:19 No.525994
http://may.2chan.net/39/src/1627795219544.png
>No.525983
どちらかと言うとエビオスより強力わかもとな気が…
消化吸収剤自体はWW2の潜水艦勤務でも良く使われたようですな
意外と文献が少ないのは爆撃機や哨戒機の食料事情
甘味を中心にしたエアクルーランチや、干瓢・鰹節・梅干の細巻であるラバウル巻き、空自AWACSやP-1の冷弁は有名ですが、B-52やB-2なんかの丸一日勤務の将兵の食事内容が記載された資料はほとんどありませんな
PBYなんかにもギャレーがあったのでKレーション相当のインスタントコーヒーや缶詰はあったのでしょうが
無題Name名無し 21/08/01(日)14:23:44 No.525995
http://may.2chan.net/39/src/1627795424310.jpg
B-36なんかは最大40時間以上の任務に就くため最低でも三食+αの食料は搭載したと思われるわけで…U-2のチューブ食みたいな極端な例までいかずとも、どのような糧食が供されていたのかは興味があるところですな
無題Name名無し 21/08/01(日)01:59:59 No.525965
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%8B%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%9C%E3%83%AD%E3%82%AE%E3%82%AF
アフリカ原産のキク科植物で、ベニバナボロギクという一年草があるんですが、戦後日本でも帰化していて、以前この板で他の住人の方に教えて頂いたところによると、山菜料理屋さんなんかで使う所も有るそうです
ニューギニアやフィリピン、台湾など南方では戦前から帰化していたなんですが、戦中これらの地域で戦われた方の手記などにも「南洋春菊」の名前で出てくることがあり、例えば比島の日本陸軍第14方面軍の情報将校だった金丸利孝さんによると、戦局悪化した末期には、現地将兵さんの命をつなぐ「常食」になっていたそうで、
「飯盒一杯にこの野草を押し込んでゆでると、蓋一杯のものが得られた。これに、各自が食べ延ばしてきた塩をほんの一つまみパラパラとふりかけて、三度三度の食事とした」
…そうなんですが、
「それだけで栄養の足りる筈はなく、病体は日一日とますます衰弱していった」
…とのこと
無題Name名無し 21/08/01(日)02:02:32 No.525967
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%97%E3%82%A2%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%82%AF%E3%83%AF%E3%82%AC%E3%82%BF
因みにニューギニアにはパプワキンイロクワガタという、光沢のある甲殻を持つ綺麗なクワガタが生息しているんですが、このクワガタの好物もこの「南洋春菊」であったりするんですとか
パプワキンイロクワガタの前足の内側には丸のこぎりめいた突起がついていて、これを使って草の茎を切り、沁み出る汁を吸うのですが、この突起があるのはオスのみで、メスはオスが切っている所に寄って来て譲ってもらうのだそう
従って、草切の上手なオスほどモテるんだそうなんですがw
クワガタならともかく、ニンゲンがコレだけを常食して生きていくのは、やはり厳しかったみたいですなあ…
無題Name名無し 21/08/01(日)21:31:34 No.526010
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画像は朝鮮戦争中、日本国内の基地でB-29爆撃機のクルーのためのオベントーを用意しているところなんですが、メニューは缶詰スープ(キャ●ベル)、パン、カップケーキ、オカズの缶詰といったところでしょか
これらがボール紙の箱に入れられて支給されたそうなんですが、WW2中、サイパンから日本への爆撃行に従事したB-29パイロットのチェスター・マーシャル=サンによると、その際の機内食は
「炊事兵が運びこんでくれた七面鳥のサンドイッチ(略)保温コンテナに納まっていた料理は冷めてなくて具合がよかった」
…とのことで、恐らく朝鮮戦争時にも同様の保温器は使用されていたと思われます
もっとも、戦闘機と対空砲火の待ち受けるトーキョー上空へ向かう途上で頬張るサンドイッチの味は
「綿のように無味で、私の胃は受け付ける状態になかった」
…そうですが
無題Name名無し 21/08/01(日)21:33:39 No.526011
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一方、B-29の後継機となったより大型のB-36の場合、機内のキッチンには電気コンロが備え付けられていて、クルー自らがスクランブルエッグを調理することもあったそうなんですがw
もう少しお手軽なメニューとしては、コンロの横の電気オーブンで解凍するだけで食べられる、トレイ冷凍された調理済み食品なども用意されていたそうです
無題Name名無し 21/08/01(日)21:35:54 No.526012
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「冷食」はかなりのバージョンがあったようなんですが、1960年代の米軍糧食研究所発行の資料によると、長距離飛行&大型機の乗員用トレイ式冷凍食品のメインメニューは
(1)ローストターキー(グレイビーソース)ライマビーンズ、サツマイモのマッシュポテト
(2)スイスステーキ、マッシュルーム、豆とポテトのグラタン
(3)ビーフチョップ、緑豆、マッシュポテト
(4)グレイビーチキン、トウモロコシ、ポテチのオーブン焼
(5)牛肉のポットロースト、ミックスベジタブル、蒸しポテト
(6)ビーフステーキ、マッシュルーム、緑豆、マッシュポテト
(7)ポーク&ビーフソーセージ、ワッフル、アップルソース
(8)ビーフフレークステーキ、フレンチフライ、スウィートロール
…の8種類で、アルミホイル製の仕切りの付いたトレイに幾種類かの肉や野菜メニューが同梱されており、解凍後はそのまま食器として使用できるようになっていたとのこと
但し「ビーフフレークステーキ」はどうも不評だったたらしく、後に抹消されているそうです
無題Name名無し 21/08/01(日)21:37:45 No.526013
http://may.2chan.net/39/src/1627821465756.jpg
これらが既存の缶詰めや飲料、果物などと組み合わされて支給されたそうなんですが、オーブンで解凍する丸のパイなどは人気メニューで、一時は12種類にも及んだそうで
またさらに時代が進むとオーブンではなく、電子レンジなどに置き換わっているそうなんですが、そもそも今や民間でも各家庭に欠かせない調理器具の電子レンジが、アメリカで開発が進められたとき、研究を大いに助成したのが、長距離飛行する軍用機乗員の糧食支給に活用できることを期待したアメリカ軍部だったりするんですとか
無題Name名無し 21/08/01(日)21:39:48 No.526014
http://may.2chan.net/39/src/1627821588726.jpg
また、米海軍航空隊で運用されていたP-3C「オライオン」対潜哨戒機にも、こうした冷凍食品のトレイを解凍するためのオーブンが用意されていたそうなんですが、搭乗クルーの面々は飛行中の食事としては、他にも基地の食堂で用意してくれる「お弁当」(ただし残り物で作られていることが多かったとか)、またはMREレーションなどから選択できたとのこと
もっとも、メニューの単調な官給品はやはり飽きが来るのか、クルーの間では寧ろ市販品のスパゲティやシチューの缶詰、袋入りのビーフジャーキーやスナック菓子、ジュースなどを持ち込む方が一般的であったそうなんですが、ある経験の浅いクルーの一人が、他のみんなと同じように機内オーブンでトマトソースのスパゲティ缶を温めた際、予め蒸気抜きの為の穴を開けておくのを怠ったため、缶切りで切れ目を入れた途端、中味が大音響と共に噴出
突然の機内からの爆発音に驚かされた後、顔面を真っ赤な液体まみれにした仲間の姿を見たパイロットさんが、あわや基地に緊急事態発生!を告げるところだった…なんて笑い話も残されているそうですw
無題Name名無し 21/08/01(日)21:43:07 No.526015
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そんな米軍機の機内食なんですが、仕切りの付いたトレイに調理済みの食品を乗せて冷凍するアイデア自体は、実はまだWW2中の1944年、ウィリアム・レスリー・マックスソン=サンという方がすでに実用化しており、米海軍航空輸送隊で便乗者への「機内食」として提供されていて、「ストラト・プレート」などちょっとカッコよさげな名で呼ばれていたそうです
無題Name名無し 21/08/01(日)21:44:30 No.526016
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マックスソン=サンは元々アナポリス出身の海軍軍人さんであったそうなんですが、どうも発明の才に恵まれていたらしく、早々に退役後は自分の会社で製造した自動車用の燃料供給制御装置や、火器管制システムなどを米軍に供給、有名なトコロではWW2中4000基以上が生産され、各戦域で日独伊機に猛威を奮った50口径4連装の移動式対空銃架(M45 Quadmount)なども、氏の設計によるものだとか
「冷凍機内食」もそうしたアイデアの一つであったというわけみたいなんですが、三つに仕切られた樹脂製の円型トレイに調理済みの肉、野菜、ジャガイモを盛り、冷凍したまま機内に積み込まれた食品は、一度に6人前ずつ機内電源で使用可能、軽量小型の「マックスソン対流オーブン」に入れられ、当時としては画期的なファンによる強制対流により15分ほどの短時間で出来上がり!
それまで冷えたサンドイッチか、Kレーションしか提供されなかった機内食のレベルを、大いに引き上げることになったそうで
無題Name名無し 21/08/01(日)21:45:44 No.526017
http://may.2chan.net/39/src/1627821944280.jpg
やがて戦争が終ると、減少した軍需を補うため、マックスソン=サンは民間の航空会社にも売り込みを始めたほか、一般の家庭向けにも画期的な新食品として販売を開始しているんですが、惜しくもその矢先の1947年、病気の為夭逝されておられるんですとか
しかしながら、冷凍庫に保存しておいて、食べる直前にチンすれば主食からオカズまで揃った一皿があっという間に!というアイデア自体は程なく他の食品業者によっても所謂「TVディナー」として売り出され、忽ち全米に普及、今に至るまで人気の冷凍食品の座を占め続けているそうです
プラスチックのトレイにジャンクな肉と野菜が一緒盛りで、電子レンジで安易に調理という「TVディナー」、正直余り食欲をそそられるシロモノではない気もするんですが、そのルーツはある発明好きの元海軍軍人、更には陸海軍航空隊の「航空食」であった…という話みたいですなあ
無題Name名無し 21/08/01(日)22:27:23 No.526020
【ザ・パシフィック (2010)】
●ビーフ無しライス
●チキン無しライス
●エビ無しライス
※ガダルカナルにて、夕食のお品書き
肉だと思いな、ということでネトネトになったライスにはウジムシがトッピングされている始末…海兵隊も先陣部隊は色々と苦労してますな
無題Name名無し 21/08/02(月)13:10:46 No.526035
テレビディナーはたまにアメリカ映画やドラマで見るね
たいてい劇中でもいい加減なメシ扱いされてるような・・・
無題Name名無し 21/08/02(月)15:03:26 No.526038
http://may.2chan.net/39/src/1627884206797.jpg
トレイに雑に盛られた得体の知れないメシいいよね…
無題Name名無し 21/08/02(月)15:04:34 No.526039
http://may.2chan.net/39/src/1627884274691.jpg
>トレイに雑に盛られた得体の知れないメシいいよね…
いい…
無題Name名無し 21/08/02(月)19:57:36 No.526047
http://may.2chan.net/39/src/1627901856760.jpg
味が想像できないのがまたいい
無題Name名無し 21/08/02(月)20:40:56 No.526048
http://may.2chan.net/39/src/1627904456309.jpg
>トレイに雑に盛られた得体の知れないメシいいよね…
いい・・・いやよくない
無題Name名無し 21/08/03(火)09:02:19 No.526076
http://may.2chan.net/39/src/1627948939765.jpg
>>トレイに雑に盛られた得体の知れないメシいいよね…
>いい・・・いやよくない
口取缶詰よりひでぇや…
無題Name名無し 21/08/03(火)12:26:39 No.526079
この間なんかでやってたレンジャー訓練のカチカチの飯は不味そうだったな
訓練だから不味くなるようにわざとレトルト使ってるだけで普段は温めずに食べられる飯を持っている?
無題Name名無し 21/08/03(火)13:49:44 No.526081
>この間なんかでやってたレンジャー訓練のカチカチの飯は不味そうだったな
>訓練だから不味くなるようにわざとレトルト使ってるだけで普段は温めずに食べられる飯を持っている?
可能な限りは炊具出したり温食給与出来るようにしてるでしょ
パック飯使う時も普通は温めてから配給してるらしいけど、20度位でも3日経つと米飯はアルファ化しちゃって蝋燭みたいになるようだ
無題Name名無し 21/08/03(火)14:16:17 No.526082
http://may.2chan.net/39/src/1627967777770.jpg
アルファ化は食える状態の方でボイルした缶飯パック飯がまた食えなくなるのがベータ化ね
無題Name名無し 21/08/03(火)22:16:46 No.526096
>アルファ化は食える状態の方でボイルした缶飯パック飯がまた食えなくなるのがベータ化ね
昔は「糊化」と「老化」って言ってたのだが
イメージが悪いから言い換えたのかな
無題Name名無し 21/08/03(火)21:20:02 No.526091
http://may.2chan.net/39/src/1627993202740.jpg
アメリカ軍、それも航空隊のゴハンとくれば、世界の軍隊の中ではかなり豪勢な部類に入ると思われるんですが、それでも時には歓迎されざる内容になることもあったようで、例えばWW2中、ニューギニアで戦うB-25爆撃機のパイロットだったロイ・リー・グローヴァー=サンによると、当時の配給食の内容は
「塩漬け牛肉、べっとりした米、乾燥玉ねぎ」「冷ました膠みたいな、どろりとした羊のシチュー」「ゴムを思わせるような粉末卵、スパム、砂のような舌ざわりの黒パン」
…というもので、本国の食生活との格差に愕然としたそうなんですが、なかでも特にうんざりさせられたのが
「茹でたじゃがいも、揚げたじゃがいも、焼いたじゃがいも(略)じゃがいものケーキ、じゃがいものスープ、じゃがいものフリッター」
…という、果てしなく続くじゃがいも尽くしのメニューであったんだそうで
無題Name名無し 21/08/03(火)21:21:50 No.526092
このグローヴァー=サンらを悩ませたじゃがいも責めの背景には、アメリカ陸軍当局の食糧補給計画があったそうなんですが、当時南太平洋にまで攻め込んできた日本軍と戦ううえで、補給の拠点となったのが最後の砦とも言えるオーストラリアであったものの、現地の農業は(米国基準に比して)あまりに非効率、非生産的なものだったんですとか
このままでは、自軍の将兵への補給もおぼつかない…と憂慮した米国側では、急遽「1個師団」の農業専門家を雇用してオーストラリアに派遣し、農業技術の教育に当てさせると同時に、新たな機械式の農具(動力式じゃがいも堀り機を含む)や新しい野菜の種苗なども持ち込んで、オーストラリアの「農業革命」に取り組んだんだそうで
その結果、野菜の栽培面積はそれまでよりも倍増、1944年には100万トン以上の野菜が生産されて、内50万トンが太平洋地域に駐留する米兵向けの缶詰めに加工されたそうです
無題Name名無し 21/08/03(火)21:23:24 No.526093
1943年頃にはオーストラリアおよびニュージーランドは、太平洋諸島に展開するおよそ100万人(+自国内に駐留する約10万人)の米兵向け食糧の95%を供給していたそうで、内容も野菜のみならず、缶詰肉やビスケット、加工乳など多岐にわたり、まさに戦中のオーストラリアは米軍向けの巨大な食品加工工場と化していたんだそうで
もっとも、当初はこれらの食品は、調理もオーストラリア軍が行い、米軍兵士に支給されていたそうなんですが、どうも両国の国民の食品への嗜好の内容には大きな隔たりが存在したようで(棒)
オーストラリアに駐屯していたあるアメリカ兵さんによると、朝ご飯は当然ハムエッグだろうな…と列にならんだところ、ドラム缶からよそわれたのは羊肉のシチューで、
「正体不明の野菜がいっぱい入った冷たい糊みたい」
…なシロモノ
アメリカ軍では直ちに自軍への食糧供給を豪側から引継ぎ、以降は材料のみを提供してもらう形にあらためたんですとか
無題Name名無し 21/08/03(火)21:25:11 No.526094
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因みにオーストラリア内では缶詰めのみならず、乾燥野菜なども軍隊向けに製造されていたそうなんですが、重量を大幅に軽減し、また缶用のブリキ板(米国から取り寄せていたとか)を必要としない乾燥野菜は補給上は理想的で、オーストラリア国内では新たに17もの乾燥工場が建設され、現地生産の野菜は缶詰に回される以外はここで乾燥野菜に変えられたそうです
中でも大量に製造されたのが乾燥じゃがいもで、1945年の1年だけで950万キロを超す量が製造され、太平洋各地に展開する米豪兵士の主食となったとのこと
オーストラリアの農業改革から始めた米軍の糧食補給計画は、かくして見事実を結び、米軍兵士さん達の胃を満たした…ということみたいなんですが、ただ一つの誤算?は、野菜は乾燥すると「味がうんと落ちる」ことであったんだそうで
あり余るほどのじゃがいも尽くしのメニューなのに、味の方は…とすると、前述グローヴァー=サンが陥った絶望の程度が想像できるんですが、こういうのも所謂「戦争の味」というやつなんですかしらん…
無題Name名無し 21/08/03(火)22:52:51 No.526098
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潜水艦部隊でも元々粗食に耐える(慣れてる?)ドイツやアメリカは日本に比べればまだ食欲低下が深刻な問題だったとは聞きませんね(米軍の場合は補給そのものも潤沢だったんでしょうが…)
特に日本海軍の場合は鈍化する食欲を考慮して酢や辛子などの香辛料を効かせた潜水艦航海食なる給食が為されていたとの事ですが、諸外国の海軍はどうだったんでしょう…
とくにメシマズの王(失礼)たる英海軍の潜水艦食糧事情も気になるところですね。
無題Name名無し 21/08/04(水)19:51:46 No.526126
アメリカの潜水艦はアイスクリームメーカーが標準装備だったそうだけど、材料の牛乳や卵は冷蔵庫で保管してたのかな
無題Name名無し 21/08/04(水)22:39:53 No.526132
>アメリカの潜水艦はアイスクリームメーカーが標準装備だったそうだけど、材料の牛乳や卵は冷蔵庫で保管してたのかな
脱脂粉乳と粉末乾燥卵じゃね?
無題Name名無し 21/08/07(土)23:06:44 No.526288
>アメリカの潜水艦はアイスクリームメーカーが標準装備だったそうだけど、材料の牛乳や卵は冷蔵庫で保管してたのかな
日本の潜水艦も南方作戦重視で積んでたような
戦時はともかく平時の「訓練後のアイスクリームは美味かった」
と「伊58潜帰投せり」にあったような
無題Name名無し 21/08/04(水)22:43:24 No.526133
アイスクリームミックスもあるしな
まあ卵なんかは普通に両方積み込んで無くなったらきりかえるだけなんだけど
無題Name名無し 21/08/05(木)08:43:07 No.526141
航空隊がB-17にぶら下げてったアイスの材料も粉末乳・卵だったって既述があるし潜水艦もそれに準じてそう
粉末化するとどうしても風味が落ちるからアイスクリームにしてしまえばかなり消費欲が向上するかと
英軍潜水艦はとりあえず調理当番が持ち回りぽかったらしいってのは分かった
無題Name名無し 21/08/05(木)13:26:55 No.526159
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MRE食った時はとにかくデザートは甘いのとメインがレトルト臭さを抜くためかハーブキツすぎて美味しくなかった記憶
無題Name名無し 21/08/06(金)19:06:36 No.526227
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伊202潜水艦長などを務めた今井賢二さんの手記に、自身の経験も含めて日独米の潜水艦糧食に触れた部分がありまして、よくまとまっておりますので引用させて頂きますと、まず日本の場合
「食料は日が経つにつれて、葉物、冷蔵物、じゃが芋・玉葱・ごぼうなどの根菜類、干物、冷凍物の順になくなり、30日過ぎるとお米と味噌・醤油と缶詰だけの生活がはじまる。そんなとき、甲板に打ち上げられる飛魚、シャワー室の片隅でつくる青豆のモヤシが珍味となった」
「このころ、食欲が減衰し、ふだんはうまい缶詰も鉄の匂いが鼻を突き、どの肉も味は同じ、ほとんど食べられない。だた梅干し、切り干し大根、ガンズケ・塩辛のような瓶詰が好まれた」
「各種のビタミンは糖衣錠で配られるが、外の甘いところだけ食べて、なかを捨てる不心得者がいた。飲み水は駅で見かける器具が艦内2ヵ所に設けられ、食塩の錠剤が置いてあり、よく売れた」
…とのこと
無題Name名無し 21/08/06(金)19:08:25 No.526228
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また、ペナン基地でお隣に碇泊していたところを見学させたもらった、独Uボートのゴハンは
「黒パンを10日ごとに艦内で焼くほか、燻製のサラミ、チーズ、塩の効いたバター、じゃが芋の水煮が主食であった。ビタミンC補給のため、レモンを大量に積んだという」
…もので、その簡潔さに感心したそうです
一方、戦中のライバルだった米潜水艦については
「戦後、アメリカの潜水艦に2週間ほど乗せてもらったことがあるが、彼らの食事は朝6時、夜8時の2食であった」
「11時から午後4時までは食卓に良質・豊富なサンドイッチの材料とミルクが置いてあり、コーヒーは飲み放題、各自が好きなだけつくって食べていた(略)コールドミールと呼んでいたが、この間、全然火は使わない」
無題Name名無し 21/08/06(金)19:09:32 No.526229
「ミルクは例の3角型4面体の紙製容器で、約3百個が6角形にコンパクトに包装されていた」
「日本の烹炊器具はすべて電気だが、ご飯の蒸気が高温多湿の原因の一つといわれた。食生活の違いはあるが、大陸国家の安価な肉や乳製品の保存加工技術にはかなわない」
…などと述べておられましたり
米潜水艦については、テトラパックの牛乳等から戦後しばらく経ってからの時期の話とも思えるんですが、一方、WW2中の米潜水艦での食事について、米潜水艦「アーチャーフィッシュ」の艦長だったジョセフ・F・エンライト=サンの手記を見てみると
「コックが2名(略)それにパン焼き係(略)が配属されている。彼らはわれわれのために毎日3回、うまい食事を用意する」
無題Name名無し 21/08/06(金)19:11:22 No.526230
「本艦の冷蔵庫は、骨を抜いた肉──ステーキ肉やロース肉、あばら肉やひき肉などでいっぱいだ」
「パン焼き係は毎朝0300に起きて、焼きたての食パン、ロールパン、ケーキやクッキーを用意する」
「たいていの潜水艦では、烹炊室は”出入り自由(オープン・ドア)”という方針を採る。つまり、たいてい、常時、だれでも冷蔵庫を開けて、勝手にハムや卵や、ありとあらゆるコールド・ミートやチーズの薄切りを取り出し、サンドイッチをこしらえてよろしいということだ。入れたてのコーヒーがいつでも手に入る」
…とのことで、専業のコックさんが作って提供するメニューを、各自が食欲に応じて間食を採る形で補っていたようです
要は今井さんが感心した「冷たい」食卓の充実度は戦中からの伝統であったみたいなんですが、それでも数ヶ月の哨戒航海の終盤、冷蔵庫の中身が乏しくなってくると、さしものアメリカの潜水艦乗りとはいえ、乾燥卵や缶詰めポテトなど、味気ない長期保存食中心のメニューで我慢せざるをえなかったとのこと
無題Name名無し 21/08/06(金)19:13:12 No.526231
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因みに、一般的なアメリカ料理の一つに「サブマリン・サンドイッチ」なるものがあるそうで、野菜や加工肉などを分厚く挟んだサンドイッチなんですが、その名前はもともとキッチンのせまい潜水艦内の艦内食として生まれたから、という、日本の龍田揚げみたいな起源によるものとされているんですとか
ただ、より正確には実際の「サブマリン・サンドイッチ」の始まりは、長い戦闘航海を終えた後に、新鮮な野菜に飢え切った乗組員さん達に与えられた、新鮮な野菜をたっぷり、各種のスプレッドやコールド・チキン、ピクルスなどと共に挟んだサンドイッチなんだそうで(ただし他にも諸説あり)
日独(ついでにエゲレス)より遥かに充実した食事に恵まれていた米潜水艦乗りさんたちも、やはり新鮮な野菜に飢えるのだけは、どうしようもなかったみたいですな
無題Name名無し 21/08/06(金)19:14:01 No.526232
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余談ですが日本でも人気の、パンや具材を自由に選べて、希望すれば野菜の量を無料でマシマシにしてくれるあの緑に黄色の看板のあのサンドイッチ屋さん、店舗名はサブなウェイでそのまま「地下鉄」が由来かというとさにあらず
実際には、1965年の創業時の社名“Pete’sSuperSubmarines”が示す通り、「サブマリン・サンドイッチ」を売り物にするゆえのネーミングなんですとか
次にサブ●ェイに行く前には、数十日間ほど、新鮮な野菜や精肉の類は一切取らず、できれば缶詰や乾燥食品だけで過ごしてコンディションを整え(?)てから注文してみれば、あるいは戦中、航海から帰投後の米潜水艦乗組員の気分が味わえるかもしれません…w
無題Name名無し 21/08/06(金)19:52:32 No.526233
サブウェイ防衛省店は人気なくてすぐ閉店しちゃったな
無題Name名無し 21/08/08(日)16:58:40 No.526336
インド洋での通商破壊戦に従事していた伊6潜では、暑気払いに、「粉末鶏卵とミルクと砂糖」で作ったアイスクリームが乗組員さん達に振るまわれ、大好評だったそうです
アイスクリームは日本潜水艦戦記では割りによく出てきますので、或はIJN潜水艦でも定番メニューだったのかもしれないですなあ
因みに昭和18年、ドイツから寄贈されたU511潜水艦がおよそ3ヶ月の航海の後呉に到着した際、独側乗組員が実に元気旺盛で、日本側を驚かせたそうなんですが、日本側ではその秘訣をドイツ潜水艦の「艦内食」にあると見做していたそうです
同潜水艦に同乗していた海軍軍医さんの記録によると、U511の糧食は
「パンは黒パン(一~十日分、~二十日分、~三十日(※いずれも航海後に経過する日数)と一〇日分ずつ焼き方が異なる由)で何れも五百瓦(※の缶詰)になっていた」
「食事に当り各人はそれぞれの食欲に応じて欲しいだけ切りとり燻製のサラミソーセイヂ、チーズ、バターなどを充分にパンに添えて摂り、生野菜は出港三週間位までは玉葱の輪切り、馬鈴薯等の丸煮があり、以後は主に缶詰馬鈴薯となった」
無題Name名無し 21/08/08(日)17:01:24 No.526337
「レモンを珍重し、ビタミン錠は忠実に服用していた。コーヒーを飲み比較的単純な食事ながら、飽きることもなくスタミナは上々の由」
…というスタイルであったとのこと
もっとも、、Uボート艦長だったH・シェッファー=サンの手記によると
「何を食べても潜水艦の味がする。すなわち重油とそれに少しかびの味がするのである。缶詰を開けるやいなやこの空気がしみ込んで、潜水艦特有の味を食料につけてしまう」
「パンを少し食べる。だがまずかびをそぎ落としてから。それに残りは大事にとって置かなくちゃならない。これを使ってパンスープを煮ることができるのだ。だがそんな必要はないかも知れない。でも、いつどんな予期しない出来事に妨げられて帰港が遅れないとも限らないのだ。」
「ある潜水艦なんか、爆雷の衝撃で機関を損傷されたため、航続期限を四カ月も過ぎてから、帆を張って帰投した。乗組員は、靴の底にいたるまで革という革はこれを食べつくしたのだった。これを考えると、かびの生えたパン屑で作ったスープを食べる方がどれくらい有り難いことか知れたもんじゃない」
無題Name名無し 21/08/08(日)17:04:00 No.526338
「少し臭くなったバター、ソーセージを食べると、熱いお茶をぐいっと飲み、ベッドに入る」
…ということで、ドイツ潜水艦乗りの食生活も、実際のところはやはりあまり羨ましい感じでなかったようで
また、同じくWW2でUボート艦長を務めたペーター・クレーマー=サン曰く、
「艦内では、新鮮な食物は最初の一週間以内で食べてしまい、それからは全て罐詰で、これに”ブラートリンクスプルファー”という一種のソースを加えて栄養価を高めたが、これはただ口当たりの良さだけが取り柄で、やがて胸が悪くなる代物だった」
…そうなんですが、この”ブラートリンクスプルファー”、原料は大豆の粉を主体とするもので、調味料というよりは増量剤というか、ひき肉などに加えて嵩を増したり、あるいはシチューやスープにトロミを加えるために使われた食材であったんですとか
無題Name名無し 21/08/08(日)17:05:51 No.526339
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そんな大豆粉ですが、ドイツでは元々戦前から盛んに利用されていたそうで、1920年から30年代にかけての生産量は欧州随一、主食のパンの原料に混ぜるなどして利用されていたほか、30年代後半には「ブラートリング」と呼ばれる、大豆粉や穀物、酵母などから作られた植物原料のハンバーグなども作られていて、なかなか好評であったとのこと
更に、時代がキナ臭くなるにつれ、ドイツの政権を握ったナチス首脳およびドイツ国防軍も、供給困難を予測される動物性タンパク質を補う者として大豆粉に着目し、積極的に糧食への採用を進めているんですとか
大豆粉を原料とするタンパク質豊富なビスケット、ひき肉に混ぜ込んで造る大豆ソーセージ、更には長距離飛行時の航空機搭乗員用の、大豆粉、デキストロース、ココア、肉エキスなどを含んだ栄養食品(エナジーバーみたいなものですかしら)などが次々に作られ、戦前から戦中にかけてドイツの将兵さん達に支給されたそうです
無題Name名無し 21/08/08(日)17:06:53 No.526340
大豆粉の使用に関するパンフレットも各種配布され、いわゆる「シチュー大砲」で作られる野戦向けメニュー262種類の内、100をこえるメニューで大豆粉が材料とされており、シチューやスープ、カツの衣、卵料理、その他色々な料理やデザートの形で兵隊さん達の胃の中に収まったんですとか
原料の材料は、独ソ戦が始まるまでは主にソ連経由で満州産のモノが使用されていたそうなんですが、それが途絶えるとバルカン半島からの輸入に切り替わり、同地域で毎年生産される推定6万トンの大豆のおよそ半数がドイツ国内で「大豆粉」に加工されていたそうです
ドイツの大豆への傾倒ぶり故に、いつしか連合国側から大豆は「ナチ豆」なんて揶揄されるようになったそうなんですが(もっとも、連合国側でも大豆の戦時利用は盛んでしたが)、当のドイツ側はむしろ誇らしげに、自軍の快進撃は「大豆」のおかげ!と自負していたとのこと
無題Name名無し 21/08/08(日)17:08:44 No.526341
http://may.2chan.net/39/src/1628410124816.jpg
もっとも、現地のヘイタイさん達には、「大豆ソーセージ」などは特に美味しいシロモノとは見做されていなかったそうなんですが、戦前人気のあった「ブラートリングス」などは、戦中原料の大豆が不足すると、大豆抜きで作られるようになったんだそうで
そのためグッと味が悪くなったそうなんですが、更に不幸なことにはコレで消費者に「大豆製品はマズい」という誤解が生れてしまい、「大豆」への嫌悪感を拭うのに戦後ギョーカイの方々が苦労した、なんて裏話も残っているんですとか
”ブラートリンクスプルファー”の不評も、或は戦争後半、粗悪化した原料事情ゆえの事であったのかも知れないですが、大豆粉自体はなんやかんやでドイツその他の国でも食品として戦後も広く定着しており、今でも”ブラートリンクスプルファー”の名で同様の製品が売られているそうです
通販でも買えるようですので、気になる方は御自分の舌で、実際の味の程を確かめてみてはいかがでしょうか…w
無題Name名無し 21/08/08(日)20:22:43 No.526353
>この”ブラートリンクスプルファー”、原料は大豆の粉を主体とするもの
きな粉とは違うんだろうか
例えば過熱していないとか
無題Name名無し 21/08/08(日)18:51:15 No.526348
ドイツ軍は納豆をレーションに加えようと研究したことがあったらしい
納豆のベーコン添え!
…まずそう…
無題Name名無し 21/08/08(日)20:37:31 No.526354
>…まずそう…無題Name名無し 21/08/09(月)13:47:02 IP:182.251.*(au-net.ne.jp)No.526398そうだねx1
光人社のほんだったか?に
「ドイツ人は栄養素重視で味は二の次」
ってあったわ
真逆が我々日本人だと
>「ドイツ人は栄養素重視で味は二の次」
>ってあったわ
>真逆が我々日本人だと
基本的に炭水化物偏重(ほぼ白米)な感じ
無題Name名無し 21/08/08(日)20:45:04 No.526355
まあアメリカ軍とかもそんな感じだろう
みんなに嫌われる食べ物でMRE!とかな
無題Name名無し 21/08/09(月)13:19:55 No.526395
>一週間以内で食べてしまい、それからは全て罐詰で、これに”ブラートリンクスプルファー”という一種のソースを加えて栄養価を高めたが、これはただ口当たりの良さだけが取り柄で、やがて胸が悪くなる代物だった」無題Name名無し 21/08/09(月)19:37:26 IP:121.115.*(plala.or.jp)No.526429+
帆船時代のバーグーといいこういうドロッとした何かは魅力がある…Shit On the Sand然り米軍でも下記のようなホワイトソースがパンにかけられて供されていたとのこと(以下引用)
7. 燻製牛肉のクリームソース
第二次世界大戦を経験した兵たちにとってCreamede Chipped Beefは「皿の上から這っていって、いなくなってくれと何度思ったことか」と言われるほど悪名高い料理だったそうです。
その味は「パンの上に壁紙用の糊を載せたもの」だそうで、上手く作れば旨ったんでしょうけど、軍隊で出されたものは燻製牛肉も牛乳も低品質でクソマズかったようです。
作り方
乾燥牛肉の薄切りを刻み、牛乳を温めておく。小麦粉と脂を滑らかになるまで練り、牛乳に入れてとろみがつくまでかき混ぜる。コショウと牛肉を加え、弱火で10分ほど煮込む。トーストに載せて支給する。
>7. 燻製牛肉のクリームソース
>第二次世界大戦を経験した兵たちにとってCreamede Chipped Beefは「皿の上から這っていって、いなくなってくれと何度思ったことか」と言われるほど悪名高い料理だったそうです。
>その味は「パンの上に壁紙用の糊を載せたもの」だそうで、上手く作れば旨ったんでしょうけど、軍隊で出されたものは燻製牛肉も牛乳も低品質でクソマズかったようです。
>作り方乾燥牛肉の薄切りを刻み、牛乳を温めておく。小麦粉と脂を滑らかになるまで練り、牛乳に入れてとろみがつくまでかき混ぜる。コショウと牛肉を加え、弱火で10分ほど煮込む。トーストに載せて支給する。
レシピだけ読むと美味しそうなんですけどねぇ…
無題Name名無し 21/08/09(月)17:06:09 No.526418
http://may.2chan.net/39/src/1628496369311.jpg
>MRE
アメリカ海兵隊の3等軍曹だった、マイケル・ユージーン・ケント・ジュニア=サンという方の手記に、”MRE”の話が出てくるんですが、曰く
「1987年、われわれはホンジュラスのジャングルの真ん中に(略)配置された」
「最初の(※歩哨)勤務のとき、ジャングルから4、5人の幼い子どもが出てきた(略)やせこけてみすぼらしい身なりだったことを覚えている」
「話をしたかったが、向こうは英語が分からず、こちらは現地の言葉がわからない(略)やがて子どもたちはジャングルに戻っていったが、少し経つとまた戻ってきた。今度は20人ほどに増えていた」
「昼食用に支給されていたMREがあった。現地の子どもに食べ物を与えてはいけないと言われていた。『そんなことをしても真の助けにはならない』と指揮官はいった」
無題Name名無し 21/08/09(月)17:06:49 No.526419
「しかし、子どもたちの窮乏を知りながらただその姿を見ているというのは耐えられなかった。そこで私は自分のMREを開封し、四角いクラッカーが4枚入った真空パックを取り出すと、投げるよというジェスチャーをしてみせた」
「しかし子どもたちがちょっと騒ぎだしたので、投げるのをやめて幼い子どもを一人招き寄せて、クラッカーを手渡した。すると、その子はグループに戻らずジャングルの中へ走っていった。それから次々にほかの子たちも同じことをした」
「私のMREがすっかりなくなり、同僚のもなくなった(略)そこにいたおよそ1カ月のあいだに、私は何度もこれをやった。ほかの兵士たちも同じことをしていたに違いない」
「しかし指揮官に禁じられていたので、そのことをはっきりと口にする者はいなかった」
無題Name名無し 21/08/09(月)17:07:59 No.526420
http://may.2chan.net/39/src/1628496479288.jpg
「帰国して(略)あの地で見たものが心にしみるようになった。娘が生れたばかりで、幸運にも自分に与えられた命、そして幸運にも娘に与えられた命のことを思っていた。あの場所で出会った子どもたちは明らかに飢えていた」
「それ以前、私は食事に文句をつけることがあった。おいしくないとか、こんなものを食べたら便秘になるとか。しかし任地での経験によって、自分がいかに傲慢だったか思い知らされ、暮らしの中で与えられるものに感謝することを学んだ」
「この国ではふつうに手に入るような食べ物でも、それがもらえるなら何でもするという人が世界にはいるのだ。あれ以来、MREに対する気持ちはすっかり変わった」
…そうです
食物の味についてウマいマズいとかアレコレ語れるというのは、ある意味ではまだ平和で、贅沢な状況ということなのかも知れないですなあ
無題Name名無し 21/08/09(月)17:44:58 No.526422
http://may.2chan.net/39/src/1628498698980.jpg
やはり小型艦艇は生糧品、特に菜物には苦労させられてますなあ
https://archive.fo/WsNOu
まず食べ物が変わる。最初のうちは生鮮な魚や野菜が食卓に出ていたが、やがて芋類と少量の肉になり、日が経つに従って臭い肉となる。それからは大根切り干しに魚の缶詰、それもだんだんと少量になってくる。
十五日を過ぎる頃になると、芋類も缶詰めも無くなり、最後の食料は干し菜である。干し菜の煮物が続くと、そろそろ心配になるのが重油であった。
無題Name名無し 21/08/10(火)00:15:57 No.526449
材料
・乾燥牛肉
・牛乳
・小麦粉
・脂
・コショウ
コンソメかせめて塩は無いんです?
この材料だと細切れ肉の他にはほとんど小麦粉の味とコショウの風味しか無いような
https://macaro-ni.jp/48886
無題Name名無し 21/08/10(火)20:21:20 No.526480
>No.526449引用元:http://may.2chan.net/39/res/525846.htm
だから糊のような味だったんでしょうねえ…
とはいえ激しい運動をする兵士にとって塩分は必要不可欠なので、ヨード塩タブレットなどが配給されてたはずですね
とはいえ水分も貴重なので前線のフィールドキッチンに届く材料や手間を考えるとカロリー重視で味は二の次にならざるを得なかったのでは
コメント
あと、昔参加したYSで1週間ずっと弁当だったことがあるけど、夜間シフトで売店もろくに使えず野菜が恋しかった記憶がある、演習終了後すぐさま売店に駆け込んでサラダを買ったよ、あんなに美味いサラダは初めてだった
なんにせよ、昔から戦場飯は散々な評価で、その評価こそが兵站というものの難しさを表しているということなのだろうね
簡単に飽和攻撃とか言う人は1週間ばかり生鮮食料品を断って猛省するべきだ!(力説)
WW1西部戦線の塹壕戦は雑な料理だけととりあえずフィールドキッチンの恩恵に預かれたし
塹壕戦から機動戦主体になったWW2の方が食事だけならよっぽどキツそうなんだよな
さらにそこにカビやウジや泥なんかが混ざると、うーん流石にこれは食べてみたいとは1mmも思えない
川島四郎御大はどこかしら?
ここ?
それはさておき
アメリカの人権重視かつ最強というのはなぜ両立できるのかしら
不思議よね
温められないとか冷えて硬くなるってんならそれが頻発するならパン的なやつにしないと消化しにくい飯食べ続けてお腹壊すんじゃ?
未加熱状態でもアルファ化してんのかあれは
日本の水(特に六甲の水)はタンクに詰めてインドの熱帯を通過しても腐らないというので人気だったとか
朝:白米、味噌汁、コンビーフ
昼:コンビーフの握り飯
夜:白米、コンビーフ味噌汁、漬物
がひたすら続いてコンビーフ好きだった著書も「いくら好物でも食い続けると閉口する」とあったり南方に展開していた潜水艦部隊で「ドイツと比較して脂肪分が足りない!!」ということでバター飯を作ったら箸で食いにくいうえに脂肪過多で下痢になるものが続出になっtりと軍隊メシマズは難しいのです…..
わりとそう言う訓練だからと言う面がある。
加熱後数日は食えるようになってて一応ギリ食える。
勿論、指導されるけど朝露で濡れた手袋を絞って飲んだり泥水をすすってるレベルなんでちゃんとした(?)食べ物なだけマシと言う話。
ただそんな人達でも海外派遣とか訓練で現地の水道水がシャワーや洗面で口に入っただけで腹を壊す。
あれはしまいには錠剤が無くなって、下痢が続出したドキュメンタリーで兵士が言ってた。
あれは出発前に温めれば数日間は食える状態になってるよ。パンは嵩張る割に腹に溜まらないからなぁ・・・欧米でも基本はパンよりクラッカーだが、あれはあれで口腔内の水分を奪い取るからきついものがある
こういう奴は人を救ったり助け合うことは出来ないんだろうなと思ったわ(状況による一時的なレトルト配食までは否定しないけど)
全ての隊員がレンジャーというわけではないし、毎食パンでは士気が落ちる
テレビで放送されるレンジャーはあくまでレンジャー課程の訓練、冷めてはいても状況開始前に加熱済みの物を支給されているはず
それに訓練のために新しい糧食を作るのは本末転倒だよ
電力は腐るほどあるんだし、冷蔵庫・冷凍庫もデカいの備えているんじゃない?
想定が極限状態の再現だから。保持してる食料を短時間で早急に摂取(食べるではなく)して時間的猶予を求められる。
スチームすらできないようなら乾パンやらフルグラやらゼリーがある(らしい、少なくとも中方では見かけなかった)。
杉の産地天竜の製材所で見たかんなくずおがくずを見て「花かつおのようだ」と食べたくなり、おがくずをもらって帰ってご飯にかけて醤油を垂らして食べてみたが当然食べられるシロモノではなく…w
組成上食べられないはずはないと製法を研究し、食用のパウダーとして製品化されたそうで。ただ、苦味は強いそうだ。
坂井三郎さんの本にあった。残飯雑炊は有名。たばこの吸殻が入っていたり、あれに使うゴム覆が入ってたりしたそうな。
「戦争に負ける事は惨め…」を痛感したらしい。
レトルトも中隊レベルで炊事釜があって、暖める前提。簡便さよりも暖かい飯!の要求が強いから。
脂肪過多で下痢になるものが続出
↓
当時の日本人は脂ものになれてない。牛乳でもお腹壊してた。
東京や各都市には貧民窟ってあったくらいだからね…
明治維新後に開港を迫った地域には長持ちする水が在る場所が選ばれてたとか在ったな
というか想像力が足りてない。
レトルトなら無限にあって輸送の手間も無いとでも思っているのかという話。コストは当然レトルトのほうがかかるし。
ちなみに自衛隊の食事は一食辺りの予算250円ほどであるが、何らかの理由で食堂飯ではなくレトルトを配る 場合レトルトのパスタ一個とかになったりする。
それ以前にレトルトの栄養状態の偏りがやばい。健康体自衛官が戦闘糧食食うと便秘になるのに老若男女いる被災地だと健康被害に発展しかねん。
所で空挺部隊は最大何日のサバイバルを想定してるんだろうか…現実的な範囲で
原潜は何処も良いんだろうが、気になるwikipedia記事、ロサンゼルス級原潜
43番艦トピカのを見たよ。
> 1992年の配備でトピカの乗員は艦に搭載していた食料をほとんど全て消費した。
> オーストラリアに入港する直前、乗組員にはランチョンミート一切れ、
> ヌードルと無発酵パンが支給され
何があったんだ……。
この件、英語版wikipediaじゃ記載無く、検索しても詳細は判らず終いです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%94%E3%82%AB_(%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E8%89%A6)
「サバのトマト煮」って、想像するだけでもやや微妙なメニューのような…。
本筋とずれますが
原潜が43番?!
と思って調べたらマジでワロタ
サバのトマト煮は自衛隊の戦闘糧食にもあるけどこれは普通に美味しいよ。個人的に出たら当たりと思ってる。
1次戦でフィールドキッチン使えたのは部隊事後退可能な戦線膠着してる期間のみ、
それ以外の準備砲撃期間中(後半までは数日かけて延々打ち込んでくる)や戦闘中では
良くて缶詰しばりになるそうな……>食事
米の調査でも三食MREよか一食でもまともな飯食わせる方が体力回復するとの結果が出てるそうで
盛り付けの手間やらはかかるけどグループでまとめて出せるUGR-H&SやUGR-Eが出来たのもこの流れなんやろね
それ英国海軍ウォースパイトのニシンのトマト煮事件のことじゃない?
もしかしたら旧海軍でもそっくりな事件があったのかもだが
もしかして:大英帝国海軍のウォースパイトで起きた腐ったニシンのトマト煮缶事件
https://sp.seiga.nicovideo.jp/seiga/#!/im6124878
https://www.navysite.de/ssn/ssn754.htm
1992年8月から93年2月まで太平洋とインド洋で活動していて
http://www.uscarriers.net/ssn754history.htm
92年11月4日にアラビア海で作戦実施
http://www.navsource.org/archives/08/08754.htm
92年11月5日にどこかに寄港している。
結論としては
イランに引き渡されたキロ級潜水艦の監視任務かと
https://products.kitsapsun.com/archive/1992/11-24/248291_russian-built_sub_gives_iran_ed.html
サバのトマト煮はアフリカあたりだとわりとポピュラーなメニューで、ウガリ(とうもろこし粉やキャッサバ粉なんかをお湯や牛乳で練ったもの)やチャパティみたいなパン、あるいはご飯と一緒に食べる。
材料はサバ缶とトマト缶を基本に、そのときある野菜やなんかがはいりハリッサみたいな唐辛子ソースと塩で味をつける。全身の毛が逆立つくらい辛いけどなれるとけっこう美味しい。
でも、最近はサバのトマト煮って、缶詰使ったものも含めてググれば山ほどレシピが出てくるから日本でもポピュラーみたいね。
92年12月から始まっていて、揚陸艦や空母も参加しているので
その護衛にそのまま補給無しで流用されたのかな
横からだがあれおいしいか?w
匂いが既にキツイのだが…
個人的な意見だがサバのトマト煮は戦闘糧食の中では外れだと思っている
サバ特有の臭みとトマトの酸味が合わさってとてもではないが食えたものではないと感じる
恐らく、味覚の差なんだろうが…
ロシアの潜水艦…、黒パンに旅行者の朝食や昆布の水煮缶だろうか?w
網を引っ張るにも釣りするにも魚のいるところを通るように舵切ったりとどまらないとならないような
>>サバ特有の臭みとトマトの酸味が合わさってとてもではないが食えたものではないと感じる
全く逆に感じるから完全に味覚の差かもしれない。
逆に戦闘糧食以外ででる市販のレトルト丼の元系が防腐剤的な匂いが気になって食べれない。
故米原万里の話でいくと昆布はトマト煮じゃないか?w
ソ連崩壊後の一時期を除くと潜水艦の乗組員はいいもん食ってたみたいね。夕食には毎日ワイン(一時期はビールも)もついていたくらいだし。おつまみのヴォーブラ(コイ科の魚を干し魚や燻製にしたもの)なんかもでたらしい。ただ、これはビールのおつまみらしいんだけど、ビールが出なくなってもヴォーブラはメニューに残ってたとかw
メシじゃないけどソ連の潜水艦でびっくりしたのは、乗員の気晴らし用に猫が乗艦していた潜水艦もあったらしいこと。自分も猫飼いだけど、艦内中が毛だらけにならんか心配だw
元はイタリア料理だったかな。まあイタリア人シェフがキッチリ材料も調味料も仕上げたものと、艦内のイタリア料理なんて知らない主計が適当に調理したものでは雲泥の差があるでしょうね。
終戦直後のまずい飯の代表のひとつの「すいとん」も昭和50年頃に作ったらおいしかったなんて逸話もありますし。
ロシア・ビヨンドの潜水艦での生活によると「食事は申し分ありません。朝食は、たいてい、トヴォログ(カッテージチーズ)に蜂蜜やジャム。昼食か夕食には、かならず、イクラやチョウザメの背肉がつきます。毎日、100グラムの辛口の赤ワイン、チョコレート、そして、ヴォーブラ(干物や燻製にするカスピ海産のコイ科の魚)をいただきます。」とのこと
いいマンガだね。
調査に本当に感謝する。有難う。論拠のソース提示も有り難い。wikipediaでコレを見てよりの数年来の謎に、光が差したよ。
冷戦構造消滅の時期で、湾岸戦争やソマリア内戦と新しい戦場に海軍全体でバタバタしてた状態での、補給の采配ミス、とかですかね。
最後にもう一度、調査能力に感服です。あやかりたい
艦隊護衛や敵性潜水艦の追尾、どれも潜水艦としちゃ隠密性が重要で、洋上補給を手軽に受けられないのが辛い。
護衛対象がキッチリ満腹を決めるのを海中に潜みながら、ランチョンミート(≒スパム)や無発酵パン(小麦粉&水を混ぜ焼くだけの予感)の味は如何に……。
御苦労様とホント思うし、物語性も感じるんで、誰か一本作品化せんかなw.
私も、数の多さに面食らったw。コメ書く為にwikipedia内の該当記事を昔の記憶を頼りに目検で探し(検索が使いこなせんw)、歴代から一頁毎に見るも、多いw。
米帝、そういうとこやぞ!
昔、駐屯地で糧食班勤務の時に味噌汁担当してた時、その日はキャベツの味噌汁でおかずが八宝菜だったけど、味噌汁に間違って八宝菜の白菜をぶちこんだのはごめんなさい。
その後は缶詰や冷凍品、フリーズドライになるって話。
最後まで新鮮なままで残るのは玉ねぎぐらいだ、って話。
昭和基地なんかだと、白菜とか半年ぐらい新鮮なまま持たせられるんだけど、
それだって傷んだ外側の葉っぱを取りながら持たせるんだし。
日本陸軍糧秣廠の川島四郎将校が、中国奥地の僧院での食料保管方法を
実地で調べてたんだけど、半地下の倉庫に野菜を積んで、そこの室温を
凍るか凍らないかの温度に維持するのがコツだ、とか言ってたね
(いわゆるチルドな状態)
で、食糧庫担当な僧侶(かなり高位な人)が、毎日保存されてる野菜を
1つ1つ眺めてはお経を唱えてたんだとか。
やはり、万人にうける戦闘糧食など夢見すぎか
あなたのような味覚の持ち主が部隊にいてくれれば個人的には助かるんですがね
つまり、戦闘糧食を融通し合うことで廃棄することなく消費できる
サバのトマト煮の時は、穴掘って中身を捨てて埋めるか、持ち帰って中身を残飯としてゴミに出していたので
「フネが大きいほどメシはまずい」と書いています。
中村氏が某DDHに乗艦する機会があり物珍しさから艦内巡視をしていたら
科員食堂>専任海漕>士官室>群司令部の順で
少しずつ食事の質と量が低下していた、と回想しています。
具体的には科員食堂で供された副食が
群令部室には提供されず
その他の料理も量が減らされているのだそうです。
大型の艦は調理室から士官室や群司令部室が遠いため
給仕する隊員が料理を運ぶ手間を省こうとして
そうなるのだといいますが
一方ではn「幹部に対する根拠のない反感」
の表れとも推測しています。
ただ昔の話だと思いますので
今でもそうなのかは不明です。
> 故米原万里の話でいくと昆布はトマト煮じゃないか?w
あーそれです、著者名を忘れてた。それにしても他の方のレスにもあるけど、いい物食べてたんだな(鮮度は問わない
ロシア艦では猫を飼う事が多いとかどっかのおそロシア系まとめで読んだ気がする。
でも水上艦だけと思ってたら潜水艦でもとは、さすがおそロシアw
単純に役職とか職種でカロリー計算が違うからとかでは?
陸自だと消費カロリーが多いとされる施設科や教育隊がある駐屯地はその分予算も多くて美味しいと言う話もあるし。
イラク戦争後の制裁措置の一つであるイラク機飛行禁止措置のサザンウオッチ作戦ですが
イラクが1992年12月末から国連制裁に反して航空機の活動を活発化させており
色々あった末、米英仏はイラクの対空ミサイルサイトに対して1993年1月13日に空爆を実施しています。
https://en.wikipedia.org/wiki/Operation_Southern_Watch
空爆とそれを同時とする巡航ミサイル攻撃は主に水上艦から実施でしたが
トピカもサザンウオッチ作戦に参加してており
https://www.history.navy.mil/content/dam/nhhc/research/publications/Publication-PDF/AnchorOfResolve.pdf
何らかの作戦の一端を担った可能性があります
調べてみたのですが、イランが終われば次はイラクとアメリカの政権交代のタイミングで
ここまで色々軍事的緊張が重なるとトピカへの補給が容易にできないのも
貴重な巡航ミサイルを積んだ潜水艦である以上仕方ないかな、という気がします。
USA Military Channel他で空母や潜水艦などの案内が有ると
必ず調理シーンとカフェテリア形式の描写が出てきますね。
例 https://www.youtube.com/watch?v=yCYM4H3N3ZU
ドイツの食料事情は、
映画Uボートでも頭上にソーセージやら満載、
パン(チーズ?)をカビを取りながら食べる、
という描写有り。
ハンバーガーで増えつつある代替肉ですが、
大豆由来の物はメーカーがしっかりしていれば美味しいですね。
個人的には唐揚げが好みです。
大豆粉はご先祖様的な感じですか。
「TVディナー」カウチポテトの定番で知ったのですが、
原型が、そんな昔に有った事に驚きです。
教育隊のある駐屯地である武山は不味いと評判ですが…
特に南側(工科学校)の食堂はとりわけ不味かった、3年間食べた俺が保証するよ
まぁ、それでも昔よりはマシになったと聞きますがね
結局、美味しいから不味いかは調理する人達や栄養士の話になるんだと思うけど、カロリーベースで品目や量が違うってのはあると思う。
中村氏は水上艦のカロリー計算の関する記述を残しておりませんが
「(補給長を除き)献立どおりの料理が食卓に出ているかどうかは、艦長以下わからない。」
と記されているので
計算の上で減量しているわけでは...なさそうです。
いずれにしても昔の話ですから
今もそうなのかは不明です。
65様
T駐屯地ですが
外部委託ですが北側の食堂は
個人的には美味だったと思います。
菓子パンや仕出し弁当の日には
恋しくなりました。
味噌汁に白菜なら食えるから大丈夫だw
追加の情報、重ね重ね感謝します。飛行禁止の軍事作戦に潜水艦の参加は知らなかった。
トマホーク、湾岸戦争の花形兵器の一つで大活躍だったが、それを海中に潜んで撃てりゃ重宝は当然で、その有用さ故に食い物が細る様子を想像すると……、大変やら興味深いやら。
そんな苦難の中、戦力として踏ん張った忍耐強い水兵達・士官達の練度の高さ、それを想像して敬意を払いたい。任務明けの上陸後に満腹に食った事を祈るよ。
日本軍の場合は、上官に持って行く飯に関しては
予めチェックが入る、とか言う話なんですが。
自衛隊さんにはそれが無いんですかね。
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