無題Name名無し21/05/01(土)15:34:15 No.24804

1619850855232

5月1日ですよ皆様
というわけでP-51スレ

第二次世界大戦最強戦闘機!マスタング!!うまぴょい!!!うまぴょい!!!!


無題Name名無し 21/05/01(土)15:55:04 No.24806
1619852104377

>第二次世界大戦最強戦闘機!

ほ~う?

無題
Name名無し 21/05/01(土)16:44:17 No.24811
機体価格がP-38やP-47と比べてお得なのが良いですね

無題
Name名無し 21/05/01(土)22:27:48 No.24877
>個体価格がP-38やP-47と比べてお得なのが良いですね
というかP-38が高過ぎ…スレ画の約三倍って…

無題
Name名無し 21/05/01(土)23:14:02 No.24885
>>個体価格がP-38やP-47と比べてお得なのが良いですね
>というかP-38が高過ぎ…スレ画の約三倍って…
エンジン2発で構造も特殊だから製造も大変だったんでしょう

無題
Name名無し 21/05/01(土)23:17:54 No.24887
http://cgi.2chan.net/f/src/1619878674433.jpg
双発ターボつきでプライスダウンにも頑張ってる方だろう…
C-46と47の価格差とかもっと悩みそうなとこもあるし

無題
Name名無し 21/05/02(日)06:36:55 No.24908
>>個体価格がP-38やP-47と比べてお得なのが良いですね
>というかP-38が高過ぎ…スレ画の約三倍って…
搭載する機材の価格差もあるだろうけど、P-38は元々開戦前の贅沢な手作り本土防空迎撃機だったのに対して、P-51世代は戦時生産を見据えた工数削減に気を使っていたのが大きいのでは?
本邦でも肉厚にして工数を減らそうとか戦時中の設計機は工夫の跡もありますな

無題
Name名無し 21/05/02(日)07:41:41 No.24914
http://cgi.2chan.net/f/src/1619908901706.jpg
>>個体価格がP-38やP-47と比べてお得なのが良いですね

>というかP-38が高過ぎ…スレ画の約三倍って…
お得と自分で書いたのは何ですが
ターボチャージャーユニットが高額なのでしょうか?

無題
Name名無し 21/05/02(日)09:44:30 No.24919
P-38は左右でエンジン型式違うし高揚力装置も装備して単発戦闘機のコスト感で調達出来る類ではない。

無題
Name名無し 21/05/01(土)17:54:03 No.24823
http://cgi.2chan.net/f/src/1619859243045.jpg
飛燕などの設計で有名な土井武夫さんは戦後、P-51のラジエーターを見てその理にかなった形状に感嘆し、日米の技術格差を実感したって話もあるね

無題
Name名無し 21/05/01(土)18:51:30 No.24830
↑ 燃料冷却器を機体表面からはなして設置している理由が
どうしてラジエーター側に向かなかったのだろう

無題
Name名無し 21/05/02(日)23:30:47 No.25014
http://cgi.2chan.net/f/src/1619965847426.jpg
>燃料冷却器を機体表面からはなして設置している理由

メレディス効果は最初さっぱりでした

無題
Name名無し 21/05/01(土)19:13:00 No.24836
マスタングと米軍の支援体制をもってしても
悪天候ひとつで25だか6名のパイロット失った惨事はあるから
海上の長距離侵攻作戦における双発機の安心感はまだ捨てがたいものがある

無題
Name名無し 21/05/01(土)20:33:43 No.24852
1619868823367

>>第二次世界大戦最強戦闘機!

>ほ~う?
1944年後半に、ドイツ上空でMe262に遭遇した米空軍では、なんなんあのチョビ髭の隠し玉、うちのマスタングより速いやないか!ということで対策に苦慮するコトになったそうなんですが、アメちゃん自身のジェット戦闘機は未だ戦力化の途上とあって、取り敢えずP-51に瞬間的にでもMe262に追いつけるような、加速装置を取り付けることにしたんだそうで

用意されたのはエアロジェット社製の液体ロケットモーターで、ラジエーターの後方の機体下部に噴出口が来るよう内蔵されており、左主翼下の75ガロン入り外部タンクに赤煙硝酸、右主翼下にアルコールとアニリンの混合物を塔載して、両者の化学反応により、「ムスタング」をズキュンドキュンと加速させる算段であったんですとか

無題
Name名無し 21/05/01(土)20:35:29 No.24853
1619868929816

テスト飛行では実際使用時の最大速度は、429マイル(約690キロ)/時から513マイル(約825キロ)へと、100キロ/時ほど増速したそうなんですが、タンクの容量から使用可能時間がおよそ1分に限られる上に、両翼下のタンク自体が、通常の増槽より小型とは言え、やはり空気抵抗の元となって、折角のロケットブースターによる増速効果を妨げてると見られたそうです

程なく戦争自体も終結してしまい、自前の新型ジェット戦闘機の目途もついて、結局ロケット付きマスタングは試作機だけで終っているんですが、仮に戦争がもう少し続き、P-80などの開発に躓いていたならば、或はドイツ上空で、先行逃げ切りを図るMe262に、ロケット噴射で追い込みをかける「ムスタング」…なんて姿が、見られたかも知れないですねえ…w

無題
Name名無し 21/05/01(土)22:20:14 No.24875
なあに
長い航続距離を活かして、ジェットが燃料切れになるまで待てばP-51の勝ちよ!

無題
Name名無し 21/05/02(日)03:06:08 No.24904
1619892368853

>ロケット付きマスタング

1946年に行なわれたMarquardtXRJ-30-MAラムジェットを搭載したテスト機

無題
Name名無し 21/05/02(日)03:10:37 No.24905
http://cgi.2chan.net/f/src/1619892637596.webp
フォードPJ-31-1パルスジェットを搭載したテスト機
V-1で使用されたArgusモデルのコピー品だとか
こいつもロケットではなくJetですが…

無題
Name名無し 21/05/02(日)03:20:02 No.24906
http://cgi.2chan.net/f/src/1619893202121.jpg
F-51D M40 testbed
翼端にM40無反動砲と他のいくつかの変更を加えたF-51D
テストを行ったのが1974年という所が面白いですね

無題
Name名無し 21/05/02(日)12:57:14 No.24940
http://cgi.2chan.net/f/src/1619927834995.jpg
>テストを行ったのが1974年という所が面白いですね

WW2や朝鮮戦争が終ると、余剰となったP-51は民間に払い下げられたそうなんですが、米国トランス・フロリダ・アヴィエーション社では米国防総省の承認の元、地上攻撃機として再設計した「キャヴァリエ・マスタング」を、1960年代末頃から生産していたんですとか

民間ビジネス機型を原型に始まった「キャヴァリエ・マスタング」、実際にボリビアやエルサルバドル、インドネシアなどにCOIN機として供与又は輸出されたそうで、最終型は「マーリン」レシプロエンジンをRR「ダート」ターボプロップエンジンに換装した「ターボマスタング」であったそうなんですが、肝心の米国空軍自体には、レシプロ・ターボプロップ型双方とも、制式採用されずに終わっているんだそうで

無題
Name名無し 21/05/02(日)12:59:06 No.24942
http://cgi.2chan.net/f/src/1619927946588.jpg
米国内では既に1959年末から、次世代COIN機としてターボプロップ双発双胴のOV-10の開発が進められており、1967年には既に量産機が納入され始めていましたから、今更大戦機の焼き直しである「キャヴァリエ・マスタング」なんて、必要ないと判断されたのかも知れないですが、そうするとかつて長距離護衛戦闘機の座を、双発双胴のP-38から奪った「マスタング」の「再就職」を阻んだのは、やはり双発双胴の「ブロンコ」だった…というインガオホーなハナシになるんですかしら

もっとも、米空軍でも、1968年に初期型の「キャヴァリエ・マスタング」を2機ばかり購入しているそうなんですが、これも当時開発中だった重武装・高速の地上攻撃ヘリコプター「シャイアン」のテストにおけるチェイス機として、丁度良いと判断されてのことだったんですとか

そして「シャイアン」の試験終了後の1974年、お役御免となっていた「キャヴァリエ・マスタング」を使って行われたのが、翼端のハードポイントにM40・106㎜無反動砲を塔載してのテストであったんだそうです

無題
Name名無し 21/05/02(日)13:01:20 No.24943
http://cgi.2chan.net/f/src/1619928080892.jpg
左右各翼に1門ずつの無反動砲、リロードは出来ず1発撃ったらそれでおしまい、装備位置的に命中精度もあまり良くなかったそうなんですが、米軍としてはこの無反動砲はOV-10及びA-4「スカイホーク」に搭載することを考えていたようです

OV-10では機体内にマガジンが設けられ、飛行中にリロードできる本格的な機構を備えていたそうですので、「マスタング」での発射試験も、あくまでその事前実験の一つであったとのこと

ともあれ、WW2では花形の制空戦闘機として、朝鮮戦争では地上攻撃機として活躍した「マスタング」、引退後もたまに現場に顔を出しては、後輩の育成に協力していたみたいですなあ…w

無題
Name名無し 21/05/02(日)15:24:04 No.24952
大戦中もロケット弾で地上攻撃していたし、低空での武装テストには向いた機体だったんだろうね

無題
Name名無し 21/05/02(日)15:33:16 No.24953
http://cgi.2chan.net/f/src/1619937196747.jpg
ベースとはいえスケールアップ再設計で
コストパフォーマンスもどっかいった化け物が制式化に至るあたり
長距離護衛機への要求は高い
戦略核爆撃の時代入るとさらに大変なことに

無題
Name名無し 21/05/02(日)16:41:56 No.24965
http://cgi.2chan.net/f/src/1619941316100.jpg
バズーカーロケットチューブも有名ですよね

無題
Name名無し 21/05/03(月)08:22:24 No.25028
http://cgi.2chan.net/f/src/1619997744808.jpg
そしてついに復活するP-51

無題
Name名無し 21/05/03(月)08:23:02 No.25029
http://cgi.2chan.net/f/src/1619997782517.jpg
...ならぬウルヴァリン軽攻撃機

無題
Name名無し 21/05/03(月)08:23:40 No.25031
http://cgi.2chan.net/f/src/1619997820897.jpg
実戦投入が楽しみです

無題
Name名無し 21/05/03(月)09:46:33 No.25035
http://cgi.2chan.net/f/src/1620002793066.jpg
>ならぬウルヴァリン軽攻撃機

取り敢えず2機採用でテストの事ですがアフガン撤退で実戦テスト場を失ったようですね
英語サイトを見ると空軍特殊作戦コマンド用にA-29スーパーツカノを購入してると有るしその辺りが色々ありそうですね

P-51スレでなんですが

無題
Name名無し 21/05/03(月)13:23:35 No.25066
A10とかもそろそろ引退しそうだしなあ

無題
Name名無し 21/05/03(月)19:02:06 No.25088
http://cgi.2chan.net/f/src/1620036126783.jpg
>A10

トランス・フロリダ・アヴィエーション社(1967年にキャヴァリエ・エアクラフト社と改名)が開発したターボプロップ搭載型マスタングの製造権は、1971年にパイパー・エアクラフト社に売却されたそうなんですが、同年キャヴァリエ・エアクラフト社は閉鎖、同社創業者のデビッド・リンゼイ=サンはパイパー社に移籍して、引き続き「ターボ・マスタング」の製造販売に関わり続けているそうです

それでもなかなか米空軍からは正式オファーが貰えない日々が続くんですが、リンゼイ=サンは元新聞社の社主という経歴を活かして、かつて築いた人脈をフルに活用、「エンフォーサー」と呼び名を変えていたターボ・マスタングの再評価を、議会等を通じて強く働きかけているんですとか

そしてその時、口実というかダシにされたのが、当時米空軍に配備されつつあった新型地上攻撃機「A-10」であったんだそうで

無題
Name名無し 21/05/03(月)19:04:34 No.25090
http://cgi.2chan.net/f/src/1620036274669.png
要はわが社の「エンフォーサー」なら、A-10に求められているお仕事をもっと低コストで果たせるはず、是非「ウォートホッグ」の代わりに採用を!という売り込みだったそうなんですが、少なくとも表面的にはパイパー社(とリンゼイ=サン)が議会に提出した資料の内容は確かになかなか魅力的で、「エンフォーサー」は操縦や修理がより簡単な上、ECMポッドやチャフ・フレアディスペンサー、「マーベリック」誘導爆弾など、一通りA-10と同様の武装を(より安いコストで)運用できるとアピールするものでありましたり

A-10最大の売りの30ミリガトリング砲こそ内蔵していないものの、翼端のハードポイントに先述の106㎜無反動砲を片翼3門、最大6門搭載することで、地上の敵装甲車両に対して威力を発揮でき、しかもお値段は1機100万ドル以下!というんですからこれはお買い得ですよシャッチョサン!!

無題
Name名無し 21/05/03(月)19:07:12 No.25091
http://cgi.2chan.net/f/src/1620036432643.jpg
それでもどうしても30ミリが欲しい!というなら、ガンポッドのオプションも用意しますんで!…という熱心な売り込みが通じたものか、実際に「エンフォーサー」の、採用に向けての再試験が議会で決定されたそうです

もっとも、折角の再試験の結果は、確かに「エンフォーサー」には軽量小型なりのメリットも認められたものの、裏を返せばA-10のようなパイロットや機体の重防御もなく、小型の機体に武装満載では、敵の地対空ミサイルや戦闘機を振り切れるような機動力もない、鼻づらが長くて前方下視界が悪い、ガンポッドだってどう考えても無理があるだろぉぉん?…とダメ出しが続き、結局最終的に制式採用の夢は泡と消えているそうです

初飛行以来およそ40年という「マスタング」の復活もならなかったわけですが、仮にこの再試験に合格していたならば、或は今日、世界各地の米陸軍や海兵員さんのアイドルかつ守護神として親しまれているのは、「イボイノシシ」ではなく、お馬さんの末裔になっていたかも知れないですな…w

無題
Name名無し 21/05/04(火)02:28:19 No.25119
>No.25091
30ミリガンポッドとか撃った瞬間反動でもげそう・・・
まあ地上攻撃はどうしても対空砲火浴びるからね
正規軍相手も想定するならやはりそれなりにタフな機体でないとね

無題
Name名無し 21/05/03(月)23:15:24 No.25107
安価なコイン機ベースとしてなんでP-51なんだろ?
A-1の方が色々都合よさそうだけど

先に民間市場があって、その拡大先の一つとしてコイン機・攻撃機が選ばれただけで
軍側からのそういう要求自体が当時はなかったということなんだろうか?
OV-10で満足してた?

無題
Name名無し 21/05/04(火)03:39:55 No.25120
http://cgi.2chan.net/f/src/1620067195477.png
マルコム社製キャノピーの
英空軍のムスタングMk.Ⅲ

無題
Name名無し 21/05/04(火)06:05:15 No.25122
http://cgi.2chan.net/f/src/1620075915727.jpg
キャヴァリエ・ムスタングという名目で生産され中南米に輸出されたものは中古P/F-51Dのオーバーホール品だったけれど
エンフォーサーが採用されてたら新規生産品だろうからビックビジネスになってたのでしょうね

無題
Name名無し 21/05/04(火)20:38:08 No.25182
http://cgi.2chan.net/f/src/1620128288762.jpg
>地上攻撃はどうしても対空砲火浴びる

WW2中、第4戦闘航空群所属の「マスタング」パイロットだったジェイムズ・A・グッドソン=サンによると、
「戦闘機による地上掃射を面白がる者もいるし、敵の航空戦力を一番手っ取り早くかつ効果的に殲滅できるが(略)われわれはよく、地上掃射が癖になることはありえないと言っていた。癖になる前にやられるのがおちなのだ!」
…そうで

因みにそのグッドソン=サンの手記に、「スウェード」の愛称で呼ばれていた、ケン・カールソン=サンという同僚パイロットの話が出てくるんですが、印象的な笑顔の持ち主でワザマエも確か、頼りになる相棒であったものの、やはりある日の闘いでドイツ軍飛行場を攻撃中運悪く対空砲火に被弾、地上から湧き上がる煙の中に消えていったそうです

無題
Name名無し 21/05/04(火)20:39:22 No.25183
1620128362475
スウェード=サンの機体を見送った僚機の面々は、今にも繋がったままの無線を通じて、悲痛な断末魔が聞こえてくるものと覚悟していたそうなんですが、やがて聞こえてきた彼の声の内容は意外なものであったんだそうで

「彼が地上の攻撃目標の状況を細かく指示しているのに気がついて仰天してしまった。
指揮官のピアス・マッケノンは慌てて無線で呼びかけた。
『おい、スウェード!おまえはどこにいるんだ?そちらの高度は?』
『私の高度はナシです、マック。私は地上にいますが無線はまだちゃんと作動しているんです』
そして彼は、仲間の掃射する目標がなくなってしまうまで地上から攻撃を指揮した」

…んですとか

無題
Name名無し 21/05/04(火)20:41:04 No.25184
1620128464269

どうやら無事に胴体着陸に成功した「スウェード」サン、機体が炎上せず、無線もまだ使えると知ると、臨時のFAC役を買ってでたようなんですが

「最後の編隊が機首を転じようとしたとき、スウェードがまた呼んできた。
『おい、マック!190(※フォッケ)が2機着陸してくる!引き返してきて討ち取るんだ!』
吹き上がる煙と霞のため上空のパイロットには見えなかったのだが、地上のカールソンは的確に彼らを誘導し(略)その2機を仕留め、ここでもまた、スウェードは(略)見事にやりとげた」

…という大活躍であったそうです

その後のカールソン=サンは、怒り狂って殺到してきたであろうドイツ兵さん達にフクロにされることもなく、無事捕虜になっているそうなんですが、それはきっと彼の例の印象深い笑顔の賜物であったんだろう…と、グッドソン=サンは手記を結んでおられましたり…w

無題
Name名無し 21/05/05(水)09:49:08 No.25218
液冷エンジンはどうしても冷却系のせいで空冷式より被弾に弱くなるしね
P-51もラジエーターの位置は空力理論的にはあそこが最高なんだけれど、P-40とかに比べて配管が長くなったのを嫌がるパイロットもいたらしい

無題
Name名無し 21/05/05(水)12:51:12 No.25250
http://cgi.2chan.net/f/src/1620186672526.jpg
P-40のラジエーターはシャークマウスを描くのに最適
あごラジエーターで有名なタイフーンもヴァルチャーエンジンがモノになっていたらまともな(?)胴体下ラジエーターだったのに・・・

無題
Name名無し 21/05/05(水)14:57:53 No.25272
>あごラジエーターで有名なタイフーンもヴァルチャーエンジンがモノになっていたらまともな(?)胴体下ラジエーターだったのに・・・

いや、それタイフーンじゃ無くてトーネードだよ。

そう言えばレーサー以外で正規にエンジンをグリフォンに変更したP-51は存在していませんね。

無題
Name名無し 21/05/05(水)15:50:15 No.25282
http://cgi.2chan.net/f/src/1620197415587.jpg
アメリカがP-51Hを計画した1943年時点でグリフォンエンジンは選定に入っていなかったようでマーリンV-1650-9を選択しましたし
スパフルやMB5などが控えていたイギリスもエンジン換装して試そうとしなかったようですね

無題
Name名無し 21/05/05(水)17:36:58 No.25296
>スパフルやMB5などが控えていたイギリスもエンジン換装して試そうとしなかったようですね

マーリンよりも高出力だけど同時に大排気量で高トルク過ぎて、換装型のスピットは操縦性に難ありだし、さらに初期型は同時期のマーリンよりも高々度性能が落ちるとなると確かに難しいですね。
イギリスも主に艦載機か爆撃機や攻撃機用に使用してた様ですし

無題
Name名無し 21/05/05(水)20:07:47 No.25311
http://cgi.2chan.net/f/src/1620212867375.jpg
米陸軍航空隊の「エース」の一人に、ルイス・エドワード・カーデス=サンという方がおられるんですが、1942年にP-38のパイロットとして欧州戦線に赴いたカーデス=サン、忽ち独軍のBf109を7機、イタリアのMC202を1機落として「エース」の資格を獲得しているんですが、1943年8月、イタリア上空での空戦で撃墜され、伊軍の捕虜収容所に捕らわれの身となってしまったんだそうで

ところがそれから幾らも経たない内にイタリア政府は連合軍に降伏、イタリア人監視兵の好意で釈放されたカーデス=サン、数か月間の潜伏逃亡生活の後、連合軍地上部隊と無事合流したそうです

帰国後、米空軍に復帰したカーデス=サンは、今度は太平洋地域でP-51のパイロットとして任務に就くんですが、1945年2月7日、台湾付近で100式司偵1機を撃墜、日独伊3国同盟の各国の機体を全て撃墜した、数少ない米空軍パイロットの一人になっているんですとか

無題
Name名無し 21/05/05(水)20:08:49 No.25312
http://cgi.2chan.net/f/src/1620212929682.jpg
そんなカーデス=サンが1945年2月10日、未だ日本軍の占領下にあったフィリピンのバタン島の飛行場を攻撃した際、僚機のP-51の1機が撃墜され、パイロットは海上に落下傘降下を余儀なくされてしまったんだそうで

そして海上を漂う同僚の上空をカーデス=サンが旋回していると、米軍の標識を付けたC-47輸送機1機が表れ、バタン島へ着陸しようとする模様で、カーデス=サンは無線で止めようとしたものの通話が通じず、やむなく最終的にC-47の両翼のエンジンを「やさしく」撃ち抜いて、C-47を海上に不時着水するよう仕向けたそうです

翌日、撃墜された同僚と一緒に救助されたC-47の乗員および同乗者の話から、件のC-47はやはり米軍機で、悪天候で機位を失い、燃料切れで不時着を試みていたものと判明、「友軍機」を落としたカーデス=サン、一時は懲罰を覚悟したそうなんですが、理解ある上司くん達はカーデス=サンの措置を寧ろ適切と賞賛、無事お咎めなしとなったとのこと

無題
Name名無し 21/05/05(水)20:10:14 No.25313
http://cgi.2chan.net/f/src/1620213014519.jpg
以降、カーデス=サンの愛機のP-51「バッド・エンジェル」の機首には、日独伊三国のキルマークに並んで、4カ国目となる「星条旗」が一つ、追加されたそうです

因みに、カーデス=サンに「撃墜」されたC-47輸送機の便乗者の中に、スヴェトラーナ・ヴァレリア・ショスタコーヴィチ・ブラウネル=サンという、妙齢の女性看護士さんがおられたそうなんですが、この方は戦争終結後の1946年、カーデス=サンの故郷のインディアナ州で、スヴェトラーナ・ヴァレリア・カーデス=サンになっているんだそうで

よくフィクションなどで「あの娘のハートを墜とすのは誰だ?」なんてシーンが出てきますが、実際に自分のおヨメさんを、物理的に「撃墜」したなんてのは、数居る戦闘機パイロットの中でも、カーデス=サンぐらいなんじゃあないですかしら

ともあれ、戦闘機パイロットとして最後の「戦果」となった10機目の米軍機は、カーデス=サン自身にとっても最大の獲物だった、というハナシのようです…w
引用元:http://cgi.2chan.net/f/res/24804.htm