無題Name名無し20/11/29(日)09:16:43 No.11057

CJCS_Visit_to_U.S._Army_War_College
Marine Corps Gen. Joe Dunford, chairman of the Joint Chiefs of Staff, speaks to students at the U.S. Army War College (AWC), Carlisle, Pa., April 16, 2019. Dunford visited the AWC to speak with students and staff about Global Integration. (DOD photo by U.S. Navy Petty Officer 1st Class Dominique A. Pineiro)

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今日は11(いい)月29(ふく)日とのこと


無題Name名無し 20/11/29(日)09:18:48 No.11058
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と言うわけで軍隊ならではの服装スレ
パイロットスーツでもパワードスーツでも何でも!

無題
Name名無し 20/11/29(日)20:19:20 No.11087
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この数十年世界的なトレンドはアメリカの裁断縫製を踏襲したデザインだけど
個人的にはイギリス式の被服は今見ても魅力的に思える

無題
Name名無し 20/11/30(月)09:27:54 No.11113
第一次世界大戦のときなんかは、専用のパイロット服みたいなのはまだなくて
騎兵用の軍服で搭乗したりしたんでしたっけ
飛行機の性能がまだ低いとはいえ、吹きさらしのコクピットでは厳しかったでしょうね…

無題
Name名無し 20/11/30(月)21:01:17 No.11146
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WW2中、エゲレスでは戦闘機パイロット保護のための「耐Gスーツ」の開発が進められていたそーなんですが、元「スピットファイア」パイロットだったJ・ホウルトン=サンという方の手記に、そうした「耐Gスーツ」の中の一つのテストに参加した話が出て来まして、曰く

「このスーツは、脇の下まで達する胴体を覆う部分と脚にぴったりフィットするズボンから構成されていた。そのスーツは表と裏の二重張りで、胴体から足首に至るまで、防水され、しかも隙間ができるようラテックスをつめたキャラコで作られていた」

「このスーツは下着の上につけ(略)次いで飛行服の上下をつけ(略)そのあと、胸のあたりに付いている給水管とバルブでスーツの中に水を注ぐ」

…んですとか

無題
Name名無し 20/11/30(月)21:02:38 No.11147
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「カナダ人科学者フランク博士」の設計によるこの耐Gスーツ、今の現用のものが空気を用いるのに対し、スーツ内に充填した水の圧力でパイロットさんの身体を締め付けて、飛行機の急機動時に大きなGがかかった際、血液の流れを制限する方式であったようで

ただ、スーツ内への注水作業はパイロットが操縦席内に座ってから始められたそうなんですが、折悪しくテストの時期が真冬の朝であった為、肌にぴったり密着したスーツ内に冷水を注ぎこまれたパイロットさんたちが、「一斉に罵言を吐き出」す騒ぎになってしまったとのこと

かくしてこの試作「耐Gスーツ」への最初のクレームは、
「熱湯を注入するか、それとも評価試験を実施しないこと」
…というものになってしまったそうです

…チベタイ!

無題
Name名無し 20/12/01(火)12:03:51 No.11171
耐Gスーツって第2次大戦からあったのね・・・
ジェット機時代に入ってから出来たもんかと

無題
Name名無し 20/12/01(火)19:25:44 No.11188
今と殆ど変わらないものが米陸海軍で使われていましたよ!
https://heritageflightgeardisplays.wordpress.com/2010/03/27/anti-g-suits-in-ww2-usaaf-service/

無題
Name名無し 20/12/01(火)19:28:15 No.11189
最近「耐Gスーツ」という表記を見かけるけど、anti G suitだから「対Gスーツ」が正確だと思います

無題
Name名無し 20/12/01(火)22:34:16 No.11200
耐Gスーツっていう日本語だから

無題
Name名無し 20/12/01(火)22:37:18 No.11201
最近ってことは、前は耐Gスーツのことなんて表記されてたの?

無題
Name名無し 20/12/03(木)14:06:15 No.11266
「対Gスーツ」です
空自などでは耐Gスーツと呼んでいるんでしょうか?

無題
Name名無し 20/12/03(木)16:37:30 No.11270
防衛省自衛隊での表記は昔から耐Gスーツとか耐G訓練だろ

無題
Name名無し 20/12/03(木)17:39:56 No.11275
使う漢字一文字とっても日本人の気質が現れるんだなぁ

無題
Name名無し 20/12/03(木)18:40:02 No.11279
考えすぎ
というか牽強付会

無題
Name名無し 20/12/03(木)18:49:28 No.11280
対Gスーツで検索かけても耐Gスーツ表記しか出てこない
一体どこで“対Gスーツ”記述を見たのか
後学のためにぜひ教えて欲しい
こんなマイナーな表記揺れもあるんだな

無題
Name名無し 20/12/03(木)20:50:07 No.11292
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This is a photograph of Earl H Wood in his office at the Mayo Clinic and just after World War II while he was on operation paperclip, seeking to recruit German scientists to come work in the United States
LungImaging


>最近「耐Gスーツ」という表記を見かけるけど、anti G suitだから「対Gスーツ」が正確だと思います

1987年出版の本でも「耐Gスーツ」って訳してましたし(震え声)

因みに注水型のGスーツは確かに抗G向上に効果があったものの、パイロットの動作を妨げるなどの理由で結局不採用となり、エゲレス軍でも空気式かつパイロットの全身ではなく下半身のみをカバーするタイプが採用されたそうなんですが、こうした英国からの知見を元に、アメリカでGスーツの開発に当ったのが、アール・ハワード・ウッド=サンというハカセさんだったんですとか

自身も数百回遠心分離機、または飛行機に乗ってスーツをテストしたというウッド=サン、その功績を讃えられてトルーマン大統領から戦後表彰を受けているそうなんですが、一方Gスーツの開発の過程で人間の血流の働きについて深めた知見を活かして、心臓のカテーテル検査等の心配医療分野でも大きな医学的業績を上げておられるそうですw

無題
Name名無し 20/12/03(木)20:54:12 No.11294
http://cgi.2chan.net/f/src/1606996452901.jpg
余談ですが「Gスーツ」は米海軍航空隊でも大戦後期から採用されて、大きなGに晒される戦闘機、または急降下爆撃機パイロットさんの助けとなったそうなんですが、1945年5月4日、喜界島上空で日本戦闘機と交戦した米空母「ランドルフ」所属のF6F戦闘機隊の戦闘報告にも、そうした「Gスーツ」についての記述が見られるそうです

この日、同隊所属のF6F12機が交戦した相手は高名な343空の「紫電改」、しかも総数は「デストロイヤー」菅野直大尉や鴛淵孝大尉らが率いる3隊合計の36機で、空戦中救援に駆けつけた他隊機を含めても計14機の「ヘルキャット」側はかなり劣勢であったそうなんですが、意外にも同報告書では空戦は米側の勝利に終わったとしており、その勝因の一つは「Gスーツ」であった、としているんだそうで

「Gスーツは、もしこれを着用していなかったら不可能な戦技、たとえば連続的な高速旋回が可能となり、空戦の成功につながった」

無題
Name名無し 20/12/03(木)20:56:53 No.11295
http://cgi.2chan.net/f/src/1606996613944.jpg
…というのが米側の言い分で、言わば「紫電改」側の切り札が自動空戦フラップなら、米側のジョーカーは「Gスーツ」だった、ということになるんでしょかね

ともあれ、最終的なこの空戦の彼我のスコアは、実数で比べるとF6F側は被弾損傷4機で撃墜された機は無かったのに対して、「紫電改」側は3隊計で6機が未帰還になっており、ほぼ米側の完勝に終わっているそうです

数的に2倍以上の敵機を跳ね返した勝利が、「Gスーツ」のお陰であったとするなら、その効果はなかなか大したものであったんではないですかしらん

無題
Name名無し 20/12/03(木)21:06:15 No.11296
日本でも秋水用に腹帯みたいな衣服を開発していたよね

無題
Name名無し 20/12/03(木)22:01:45 No.11299
ブラックアウトの原理はすぐ分かるだろうけど、その対策を形にするには
色々ノウハウが必要なんだろね

無題
Name名無し 20/12/04(金)13:42:36 No.11330
耐Gスーツはドイツでも研究されていたけれど、途中で開発が断念されたと何かで
読んだ記憶が…
格闘性能の日本軍機にあれば鬼に金棒だったんでしょうけれど、うまくいかないものですね…

無題
Name名無し 20/12/06(日)09:39:56 No.11432
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戦中IJN空技廠の航空医学部に勤務されていた大島正光さんという方の手記に、戦中研究されていた「G」対策の話が出てくるんですが、曰く

「足→頭方向のGに対する対策という点では、M大佐の考案した腹帯があった。これは空気の嚢の上に腰掛けて、その嚢の空気はGがかかると人体の重みでおし出されて腹帯がその空気で締まり、下方への血流の偏りを防ぐというアイディアであった」

「パイロットの話では、Gが加わると上半身が沈むので前方視界が狭くなるのが欠点であるということであった」

無題
Name名無し 20/12/06(日)09:41:01 No.11433
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「加圧したものの空気が自動的に腹帯の方に送られる方式も考えられたが、腹帯がふくらむタイミングとGの影響の防止という時間のマッチングの問題があった」

「呼吸法によってG耐性を高めようとする方法や、薬物によって高めようとする方法等が研究」

されていたそうです

耐Gの呼吸…やはり、「壱の型!」とかあるんですかしr(

無題
Name名無し 20/12/06(日)10:46:15 No.11440
パイロットの額に痣が浮いたり握りしめた操縦桿が真っ赤になったりするのか・・・

無題
Name名無し 20/12/06(日)13:28:01 No.11454
昔から意訳?で耐だったの?・・・単に私の記憶違いだったのか
ATGやAAAも皆対だしと思っていたけど
集めた航空関係の本は今一冊もないので出典は示せません
失礼しました
引用元:http://cgi.2chan.net/f/res/11057.htm