ビルマ戦線の奇妙な日本軍兵器Name名無し20/03/15(日)16:43:21 No.1299119

最悪の戦場ビルマ戦線―ビルマ戦記〈1〉 (光人社NF文庫)

https://cgi.2chan.net/f/src/1584258201091.png
イギリス軍のアカウントがツイートしていた画像に知らない日本軍兵器が写っていて、気になって調べてみたので貼っておきます
死守命令―ビルマ戦線「菊兵団」死闘の記録 (光人社NF文庫)
稔, 田中
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無題
Name名無し 20/03/15(日)16:46:22 No.1299120
こいつです。
気になるよね。
https://cgi.2chan.net/f/src/1584258382029.png
https://twitter.com/britisharmy/status/1117820243613822979

無題
Name名無し 20/03/15(日)16:48:43 No.1299122
サイズ的に迫撃砲類っぽいのでウィキペを順に辿っていたところ、「七糎打上筒」が形状的によく似てますね。
こいつかな?と思ってたら

https://ja.wikipedia.org/wiki/阻塞弾発射機

無題
Name名無し 20/03/15(日)16:51:35 No.1299124
ところが、七糎打上筒でぐぐったところ、ぜんぜん別の兵器でさらに近い形状のものがヒットしました。
「爆裂缶」!なんだそれ!
https://cgi.2chan.net/f/src/1584258695163.png
http://navgunschl.sblo.jp/category/1472169-3.html

無題
Name名無し 20/03/15(日)16:52:42 No.1299125
あ~、これっぽい。
https://cgi.2chan.net/f/src/1584258762583.png
http://www.horae.dti.ne.jp/~fuwe1a/newpage55.html

無題
Name名無し 20/03/15(日)16:55:38 No.1299126
https://cgi.2chan.net/f/src/1584258938058.png
なるほど、スピゴット式迫撃砲のように使用して障害物を吹っ飛ばす兵器なのですね。

無題
Name名無し 20/03/15(日)16:57:45 No.1299127
https://cgi.2chan.net/f/src/1584259065691.png
ということは、元画像に写っているこいつが発射装置たる「九八式五糎投擲機」なんですね。
ぱっと見普通の迫撃砲でスルーしていたが、世の中には知らない兵器がまだまだあるんだなあと。

以上調べもの終わりでした。

無題
Name名無し 20/03/15(日)17:23:25 No.1299128
工兵用の機材という認識でいいのかな

無題
Name名無し 20/03/15(日)19:17:52 No.1299137
1584267472478
>工兵用の機材という認識でいいのかな

昭和7年4月頃から、工兵さん用の新型物料投擲器材の開発が始められたそうなんですが、同年8月にまず圧縮空気式、続いて12月に遠心力を利用した手動回転式(!)のものが試作されたものの、性能的に不十分と判定されたそうです

その後、結局圧縮空気式は諦めて抛射薬を用いるタイプの開発が昭和13年にスタートし、こちらは至極順調に進んで同年7月から9月には早くも900機が調弁されており、翌年制式採用される以前より、中国大陸の各戦線で実戦投入されているんですとか

その評判はというと、

「(※昭和13年10月)第13師団は将軍寨高地攻撃に使用せしに、期待以上に偉大なる効果を揚げ、殊に突撃部隊との協調に妙を得(略)歩兵に追従し(略)堅固なる敵陣を奪取し得たるのみならず、犠牲者を最小限に止め得たり(歩兵第13師団兵器部長)」

無題
Name名無し 20/03/15(日)19:19:12 No.1299138
1584267552464
「取扱簡単容易にして簡単なる教育を以て使用に堪え、不発少なきを以て爆薬を以てする戦闘を精華とする工兵的価値は甚だ大なり(工兵第16連隊)

「昭和13年10月下旬、第101師団の徳安川渡河に於て(略)爆薬投擲機を以て側防火器の撲滅、及び煙幕の構成を行い、以て渡河作業を直接援護す」

「爆薬投擲機は各部隊に於て、近接戦闘又は警備用として賞用せられあり。部隊自ら之に類する投擲機を整備使用せるものあり(久村種樹陸軍技術本部部長)

…とのことで、簡易な構造で使い易い割りに効果の高い、なかなかコスパの優れた兵器として好評だったみたいですねえ

無題
Name名無し 20/03/15(日)19:37:18 No.1299141
GP別冊の「知られざる日本の兵器(1)」で見ましたねこれ。
てことは古い戦マガに記事があったのだろうな
https://shogundo.ocnk.net/product/5664

無題
Name名無し 20/03/15(日)21:05:34 No.1299144
日本捕虜が軍帽とられて火器処分に使役されてるのかと思ったら
後ろの皿ヘルにも同じ顔つきがいるし持ってるのトンプソンだしグルカ兵か

無題
Name名無し 20/03/15(日)21:35:04 No.1299146
https://cgi.2chan.net/f/src/1584275704347.png
一次大戦の迫撃砲にこんなのがあったと思ったんだが名前が思い出せない
ブラーントやストークスでググっても出てこない
昔からこういうタイプの投射兵器はあったようだ

無題
Name名無し 20/03/15(日)22:10:29 No.1299150
ここまでの完成度で何故和製ヘッジホッグが出来なかったのか・・・

無題
Name名無し 20/03/15(日)22:40:54 No.1299153
>ここまでの完成度で何故和製ヘッジホッグが出来なかったのか・・・
そりゃ迫撃砲束ねて潜水艦に当てようなんて紅茶キメた変態の中でも選りすぐりの変態の発想ですし

無題
Name名無し 20/03/15(日)22:11:54 No.1299151
https://cgi.2chan.net/f/src/1584277914741.jpg
ミリタリー・イラストレイテッドの小冊子『世界の重火器』だとクルップM1912榴弾砲と書かれてるが
この名でググってもあんま出てこんね

無題
Name名無し 20/03/16(月)00:42:39 No.1299160
https://cgi.2chan.net/f/src/1584286959559.jpg
しかし戦後にソ連海軍が多連装ロケット砲を対潜兵器の主要装備にして、現在まで使われ続けているのだから、類似兵器のヘッジホッグのコンセプトは極めて実利的だったんだろうね。
ヘッジホッグ自体も戦後しばらくは西側の艦艇で活躍していたわけだし。

無題
Name名無し 20/03/17(火)09:29:22 No.1299195
>しかし戦後にソ連海軍が多連装ロケット砲を対潜兵器の主要装備にして、現在まで使われ続けているのだから、類似兵器のヘッジホッグのコンセプトは極めて実利的だったんだろうね。
東側は浅い沿岸地域の活動が多いからな
韓国みたいに昔ながらの爆雷を維持してるとこもある

無題
Name名無し 20/03/16(月)02:58:26 No.1299162
『土と兵隊』だったかの渡河シーンで使っていたような

無題
Name名無し 20/03/16(月)18:35:17 No.1299176
https://cgi.2chan.net/f/src/1584351317992.jpg
爆裂缶以外に破壊筒も発射できるとあるが
同じ筒からここまで外見の違うものを撃てるとは器用だ

無題
Name名無し 20/03/16(月)20:32:20 No.1299182
1584358340250
>多連装ロケット砲を対潜兵器

福井静夫さんの著書にIJNの対潜ロケットの話が出てきまして、曰く

「昭和19年後期には、わが海軍では前投兵器として8センチ迫撃砲(陸戦兵器)を海防艦などの艦橋直前に装備し、対潜弾を支給したほか、15センチ9連装噴進砲(対潜ロケット砲)がほぼ実用化の域に入りつつあり、実艦実験も終っていたが(略)戦況の変化により、ついにその実用化を迎えずに中絶されてしまった」

「これを発達させて(略)20連装(25ミリ3連装銃架を使用)、さらには40連装くらいまでにしたい要求もあった」

…んだそうで、IJNも対潜ロケット弾にそれなりに興味はあったってことなんでしょかね
もっとも、ヘッジホッグの特色は発射型式より、むしろ実際に敵潜に接触するまで爆発しない(=盲爆で聴音探知を妨げない)タマの性質の方にある気もしますけれど…

無題
Name名無し 20/03/16(月)20:36:42 No.1299183
1584358602649
因みに余談ですが戦争末期のIJAで、例えば外地に取り残された部隊が手持ちの資材を活用する応急陸戦兵器として、航空爆弾を投射する方法なんかも研究されていたそうです

例えば97式曲射砲で92式15キロ爆弾を発射する場合、迫撃砲の砲身に挿入する柄付きのアダプターに爆弾を装着して装薬で発射するんですが、残された写真を見ると発射時は爆弾は砲身に対して横向きで装着される形になっておりましたり

一応、発射されると爆弾弾尾の翼が働いて、真っすぐな向きになって飛んでいくとのことなんですが、何となく不安になる見た目ではありますなあ

無題
Name名無し 20/03/17(火)08:56:36 No.1299194
これで爆雷を発射しよう(提案)

無題
Name名無し 20/03/17(火)14:49:33 No.1299201
>これで爆雷を発射しよう(提案)
ただの爆雷投射機では...?

無題
Name名無し 20/03/17(火)22:20:14 No.1299214
>これで爆雷を発射しよう(提案)
対潜迫撃砲あったみたいよ
昔本で見ただけで記事何書いてたか忘れちゃったけど

無題
Name名無し 20/03/17(火)15:57:41 No.1299205
まずかなりの精度で敵潜の位置出せるアクティブソナーが無いと前投対潜兵器あってもあんまり役に立たんだろう

爆雷じゃあわてて舵きっても攻撃の機会逃しがちな
潜望鏡・潜没中・浮上中の姿発見した際にも前投式ならよりチャンスは得られそうだが
水圧式や時限式にしてるであろう対潜弾の信管を急遽調整できるかという問題もあり
ヘッジホッグの着水時に作動したり目標接触と着底を判別できる信管わりとすごいことやっとるな

無題
Name名無し 20/03/18(水)14:58:00 No.1299253
1584511080172
>これで爆雷を発射しよう(提案)

IJAでは実際船舶自衛用に、独自の船載迫撃砲なんかも開発されていて、例えば「試製二式船舶用中迫撃砲」なんかですと口径150.5ミリ、駐退機・復座機を備えて全周旋回可能な円形砲架の上に載るスタイルになっておりましたり

高低射界は-50度から+80度まで、撃発と墜発発射併用式で、薬筒と薬包は陸戦用の96式中迫撃砲用の96式榴弾と同一のものを使用

弾丸も96式中迫と同一のモノが使用できる他、96式榴弾改造の「2式水中弾」を使用した場合の最大射程約3900メートル、最小射程約200メートルというスペックであったそうです

無題
Name名無し 20/03/18(水)14:59:24 No.1299254
1584511164199
もっとも、肝心の「2式水中弾」、「試製3式水中小2号信管(迫)」により、破裂深度は15m・30m・45mに調定可能で、秒速約10mの速度で迅速に沈降するのは良いんですが、空弾量19.56kgに対して炸薬量は約5.9㎏程度で、敵潜に有効な破壊効力を与えるには、直撃かそれに準じる至近距離で炸裂させないとダメだったようです

IJAでは迫撃砲に留まらず、各種野砲・山砲・歩兵砲・高射砲・加農砲用対潜砲弾として、様々な口径の「試製3式水中弾」を用意したそうなんですが、15センチ加農砲用の炸薬量8.94kgのものでも破壊効力範囲は2~3m、10センチ加農砲用の炸薬量2.84kgのもので50センチ程度であったそうです

小型弾頭をばら撒くイメージの「ヘッジホッグ」でも炸薬量14~16kgといいますから、IJAの船載迫撃砲や「対潜弾」は、敵潜の撃沈を狙うというより、むしろ威嚇して追い払う為の兵器だったのかも知れないですなあ

無題
Name名無し 20/03/18(水)16:49:46 No.1299256
そもそもなんで陸軍が対潜兵器開発しているんですか・・・?(小声)

無題
Name名無し 20/03/18(水)20:32:47 No.1299264
海防艦の艦橋前に一基装備したらしい
いわゆる前投兵器のはしりだったんだけど正確な測距や方向探知が難しかったから
威力のほどは期待できなかったそうだ

無題
Name名無し 20/03/19(木)20:31:36 No.1299297
>対潜弾
専用パーツが信管だけで、各サイズ艦砲の砲弾に装着するだけという手軽さは良い
ただ昭和20年に入ってからの採用はあまりに遅すぎた
引用元:https://cgi.2chan.net/f/res/1299119.htm

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