無題 Name 名無し 19/02/06(水)21:09:53 No.1268121
http://cgi.2chan.net/f/src/1549454993333.jpg
B-29でよくわからない事があるんですが
照準器のレティクル内に捉えるだけで自動的に弾道計算して
発砲するという優れた火器管制装置があり
見越し射撃が誰でも可能だと言う事ですが
普通はレティクル内に捉えただけじゃ命中しないのですか?
実際この装置により迎撃率は上がったのでしょうか?
以降この装置は通常の戦闘機でも標準で搭載していると解釈して良いのでしょうか?
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無題 Name 名無し 19/02/06(水)22:51:44 No.1268128
レチクル内にとらえてれば見越し角まで全自動算出というほど万能ではない
距離はじきだすのは人力
戦闘機のもレチクルを調整する機能がついてる点で固定式よりは有利というくらい
無題 Name 名無し 19/02/07(木)04:58:58 No.1268137
こんな感じに補正したらしい
無題 Name 名無し 19/02/07(木)09:35:44 No.1268144
多分機体速度や砲塔の旋回速度による弾道のズレを修正し
着弾位置を自動補正する、という意味な気はする
無題 Name 名無し 19/02/07(木)21:42:00 No.1268166
カーチス・ルメイ=サンの回想録に、B-29の銃座についての部分もあるんですけれど
「B-29の射撃に関する長所は、見越し角計算式の照準器があることで、適正な操作をすれば邀撃機を捕らえられた。当初の製品は器用に扱わなければならず、下手くそな射撃だったが、改良されて性能がよくなり、銃手の成績も同様に向上した」
「(※P-51の護衛が付くようになってから)私は爆撃機飛行隊の前方に戦闘機を分散させ、このために日本戦闘機が後方から来襲するように仕向けた。その理由は、後方からだと接近距離/時間の日が小さいからだった。いちばん下手な銃手でもこれと対処でき、自動補正式の射撃照準器が敵邀撃機を適正に捕捉した。これが(※日本)戦闘機の大量撃墜につながったのだ」
…と、照準補正システムを高く評価しておりましたり
無題 Name 名無し 19/02/07(木)21:45:05 No.1268167
ただルメイ=サンの著書、基本的に自隊(爆撃機隊)&B-29アゲ、他隊(戦闘機隊…日米ともに)サゲの姿勢で書かれていまして、彼我戦闘機隊の戦闘の実態について適切でない記述がそこかしこに見られますので、コレもそのまま鵜呑みには出来ない感じなんですが(棒
逆に言えばそんなルメイ=サンでも認めざるをえない程度には機材の初期不良や操作者の未熟練といった問題があって、未経験の射手がイキナリ触ってもその日から名射手!というまでのものではなかった…という事なんでしょかね
無題 Name 名無し 19/02/07(木)21:46:17 No.1268168
因みにB-29の防禦火器管制システムについては戦中に既に一般に公開されていたそうなんですが
http://legendsintheirowntime.com/LiTOT/Content/1945/B29_IA_4503_armament.html
コレらを参照する限り、B-29の「射撃コンピュータ」が補正してくれるのは
・銃手席からの照準線と銃口の向きのズレ(遠隔操作ですからね)
・飛行中のB-29が受ける気流による弾道のズレ
・重力による弾道への影響
・敵機の未来位置への射撃誘導(見越し射撃)
…等であったみたいですねえ
無題 Name 名無し 19/02/07(木)21:51:29 No.1268170
B-29の射手さん達用のマニュアルには
「我々には”射撃コンピューター”という相棒がいることを忘れるな」
「射撃コンピューターの支援がある君たちは敵機の射程外から有効弾を送り込めるはずだ。”やられる前にやれ”!」
…なんて景気のイイことが書いてあるそうなんですが、システム上、既に書き込まれておられる方々の御指摘通り、コンピューターが適切に射撃補正を掛けるためには、B-29乗員さんらが適切な諸元を入力する必要があったそうで、この辺に熟練が必要なのは想像に難くないですな
もっとも、旧来の銃座ではそうした作業全てを射手自身が1人で自分の撃った曳光弾、若しくは”勘”に頼って行っていたことを思えば、やはり最終的にはありがたいシステムではあったんじゃあないでしょか…w
無題 Name 名無し 19/02/07(木)22:49:03 No.1268173
戦争真っ只中なのに兵器マニュアルに小粋なイラストがついてるなんていろんな意味で余裕ありすぎだなあ
無題 Name 名無し 19/02/08(金)00:06:04 No.1268181
リベレーター(爆撃機ではない方の)のマニュアルはディズニーが手掛けたとか言う話もありましたな
無題 Name 名無し 19/02/08(金)00:40:12 No.1268186
>戦争真っ只中なのに兵器マニュアルに小粋なイラストがついてるなんていろんな意味で余裕ありすぎだなあ
リンク残ってるのがこれだけだったが、ほかにも色々あるんやで~
https://archive.org/details/Der-Generalinspekteur-der-Panzertruppen-Die-Tiger-Fibel
無題 Name 名無し 19/02/08(金)00:42:54 No.1268188
これもあった
https://archive.org/details/Oberkommando-der-Luftwaffe-Horrido-Des-Jaegers-Schiessfibel
https://archive.org/details/Generalinspekteur-der-Panzertruppen-Panther-Fibel
https://archive.org/details/A4-Fibel_1944_167p
無題 Name 名無し 19/02/08(金)03:32:45 No.1268201
http://cgi.2chan.net/f/src/1549564365674.gif
P51の話だけど後方警戒装置やなんとIFFまで装備されていたんですね
しかもIFFには自爆装置も
画像はIFF
https://sites.google.com/site/kumacbox/index3
無題 Name 名無し 19/02/09(土)17:43:02 No.1268312
>しかもIFFには自爆装置も
日本側に鹵獲され、コピーされたら(実際は無理筋だったが)米軍機に成り済まして攻撃隊に接近されかねないからねw
…機密厳秘で有名になった(戦後)「ノルデン爆撃照準器」、テルミット手榴弾が装置処分用に括り付けられてたとはw
無題 Name 名無し 19/02/08(金)04:18:20 No.1268202
ステレオ測距機なら距離他は正確、
問題になりそうなのは迎撃機の速度とベクトルの把握だけど、
これも含めて明示されてたのかな。
追尾し続けると角速度から類推して表示してたとか?
相対的にずれていくベクトルとか速度変更とかには、散布回広めにばらまくことで対処してたんかしら。
エンジンに余裕のない日本機相手だと問題にならなかったのかな。
無題 Name 名無し 19/02/08(金)06:54:53 No.1268210
測距はあらじめ敵機の全幅を入力して照準器に表示される円を敵機にのサイズに合わせればはじき出してくれる
スタジアメトリックサイトを賢くしたみたいなシステムだったか
無題 Name 名無し 19/02/08(金)07:24:51 No.1268212
楽しい職場を奪いやがって~
>因みにB-29の防禦火器管制システムについては戦中に既に一般に公開されていた
撃墜する側の認識はコンピューター補正があるから後ろに付くなだったんでしょうか?
それとも歴戦の銃手が居るだったんでしょうか?
近接信管のように知ったのは戦後とかやだなぁ
物量、技術以外に諜報戦でも劣ってたとか
無題 Name 名無し 19/02/08(金)08:04:32 No.1268213
当時だとまだ電圧値などで演算するアナログコンピューターかな?
日本でも戦艦の主砲射撃統制装置だと歯車やカムを利用した複雑な機械式のはあったようですけど
まだ真空管ではデジタル化は難しいでしょうね
無題 Name 名無し 19/02/08(金)14:20:02 No.1268235
>撃墜する側の認識はコンピューター補正があるから後ろに付くなだったんでしょうか?
ボックス(対空陣地)を組んだ爆撃機に対して後方から接近すると被害甚大なので
たとえ攻撃する時間が短くても前方からのすれ違いや爆撃機よりさらに高空からのダイブ等で交差するように攻撃する事を望んだパイロットは多かった
無題 Name 名無し 19/02/08(金)16:48:29 No.1268239
http://cgi.2chan.net/f/src/1549612109685.gif
固定機銃の戦闘機同士でもケツを追い回すドッグファイトならちゃんと当たるように後方からの襲撃は各種ベクトルが重なり合って照準の補正量も単純になる
戦闘機側にもメリットはあるが爆撃機側のメリットの方が大きいので襲撃には避けたい位置取り
一方運動方向に対し直交軸のアクションは補正が大変
無題 Name 名無し 19/02/08(金)21:27:28 No.1268257
熟練兵は爆撃機の前方に回り込んでから上下逆さまになって反転攻撃し、射撃後にそのまま下に離脱するのを複数で波状攻撃してたみたいだけど
本土防空までくると技量の乏しいパイロットがB-29の尻にかじりついてパッと火がついて墜落するのを少年たちに目撃され、なんてことに
無題 Name 名無し 19/02/09(土)04:19:35 No.1268268
https://ja.wikipedia.org/wiki/Mk.51_%E5%B0%84%E6%92%83%E6%8C%87%E6%8F%AE%E8%A3%85%E7%BD%AE
海軍用の射撃指揮装置だけど、似たようなものが航空機のタレットにも載ってたのかな。
無題 Name 名無し 19/02/09(土)12:18:39 No.1268295
そもそも、B29に会敵するだけで大変っていう。
高空だと日本機のエンジンは飛んでるだけで大変。ちょっとミスるだけで、あっという間に滑り落ちて、その高度に戻るために、またそろそろと時間をかけて上がっていかないとならないとか。
たとえはアレだけど、小型二輪で第2東名走るようなもんすかね。
ルメイは高高度を使わない選択をしたと言うけど、速度もあるし、エンジンが弱いほうが3次元で会敵するのは容易じゃないんだろうな。
富士山上空から10分程度で来られちゃうんだっけ。
無題 Name 名無し 19/02/09(土)15:29:38 No.1268302
誤 小型二輪
正 原付二種
の方が適切だと思う
車両区分で言うと、小型二輪は251cc以上の二輪車を指すから
無題 Name 名無し 19/02/09(土)16:31:49 No.1268307
>兵器マニュアルに小粋なイラスト
生まれ育ち、教育程度の違う幅広い人材に対して
効率よく直感的に理解させるための方策だった
日本艦艇の特徴、集合傾斜煙突にしても文字なら
「数本の煙突をひとまとめにして屈曲させつつ後方へ傾けた形状」
これを「擬人化された煙突が尻餅ついてる」という
コミカルな絵で表現して
素早く的確に本質を理解させる努力をしていた。
無題 Name 名無し 19/02/10(日)01:41:23 No.1268364
日本でも東映スタッフが軍の依頼で
機関銃操作や雷撃方法なんかの教育「アニメ」を作ってるんだよね
たまに日本はイラストつきのマニュアルを作らないからダメだみたいな人いるけど知らないらしい
無題 Name 名無し 19/02/10(日)12:08:31 No.1268407
問題あったのは教育体系の方
戦時動員に悠長に「葉隠」の講義とか・・・
無題 Name 名無し 19/02/10(日)12:19:50 No.1268408
言うてたった2,3年で大量動員大量教育の体制作るのもしんどいよね。
アメさんはどうやってたんだその辺。
ベトナム戦争では結構キツイ教育だったらしいけど。
無題 Name 名無し 19/02/10(日)12:48:51 No.1268411
>言うてたった2,3年で大量動員大量教育の体制作るのもしんどいよね。
>アメさんはどうやってたんだその辺。
大規模動員したら国内の基地で足りなくなったので、カナダの基地を借りた。そのなかでも特にパイロットの凄まじい量産は、全ての軍事空港をアメリカに解放したカナダのお陰と言われている。
無題 Name 名無し 19/02/10(日)13:13:15 No.1268414
航空機搭乗員の場合は生活基盤の差もモロに出た
彼我の自動車普及率や運転免許保有率などなど
教育の成果は生産現場にも、そら勝てんわ
https://blogos.com/article/215103/
無題 Name 名無し 19/02/10(日)18:26:01 No.1268445
>撃墜する側の認識はコンピューター補正があるから後ろに付くなだったんでしょうか?
>それとも歴戦の銃手が居るだったんでしょうか?
飛行第246戦隊(2式単戦/4式戦)戦隊長だった石川貫之少佐の手記によると
「すでに明らかにされているように、B29の武装は(略)6砲座(※ママ…実際は5ヵ所ですね)を持ち(略)照準発射は遠隔操作で、しかも射撃諸元はすべて電子的に、オートマチックに修正されるという画期的なもので、中央管制方式により一人の砲手が複数の砲座をコントロールすることができるようになっている。故に敵機が、いかなる位置に在っても、常に3砲座以上から射撃できることになっており、ましてB29が常用する10機以上の緊密隊形では、我が戦闘機は常に数十挺の砲火にさらされることになり、特に後上方から攻撃すれば、確実に被弾し、蜂の巣になることを覚悟しなければならない」
無題 Name 名無し 19/02/10(日)18:27:10 No.1268446
「それ故、対向する機関砲の最も少ないと思われる前方攻撃に努めたが、これまたほとんど速度差のない2式単戦ではもちろん、4式戦でも非常に困難なことであった」
…との事
やや簡潔でどこまでが戦中の認識で、どこからが戦後知った知識を加えて書いておられるのか判断が付きかねる所もあるんですが、B-29の防御火網に突っこむ側の心理がよく伝わってくる感じですねえ
実際、複数の銃塔を一カ所の砲手が同時にコントロールして射撃を集中したり、目標の位置によって銃塔のコントロールを砲手間でスムーズに受け渡しできるのもB-29の射撃管制システムの”売り”だったりするわけなんですが、やはり複雑なシステムの導入には不安や不具合もあったようで、保健として従来型の有人銃塔を積んだ試作機なんかも作られているんだそうで
本来の遠隔操作銃塔塔の位置に、上面はB-26、下面はB-24と同型の銃塔を積んだ姿は、コレはコレでちょっと印象的ではありますかも
無題 Name 名無し 19/02/10(日)18:28:38 No.1268447
もっとも結局その後、無人砲塔式システムが無事実用に耐えると判断され、有人銃座型は試作止まりで終わっているそうなんですが、ともあれドンドン生産されるB-29に載せる銃手さん達に、この新システムを教え込む必要があったわけで、その為に実に様々な訓練機材が整備されていたそうです
その一つに、空中射撃訓練用に改装されたB-24爆撃機、なんてのもあるんですが、先述の例とは逆に、B-24の各銃座だけがB-29と同型のモノに換装されている姿は、ある意味「リベレーター」武装近代化改修型!…みたいに見えなくもないですねえw
無題 Name 名無し 19/02/10(日)18:30:35 No.1268448
そしてこのB-29銃手養成用B-24、当然尾部銃座もB-29対応仕様に改装されているんですが、写真を見ると突き出た銃身の下に丸いボール状のカワイイ物体が付いてるのが見て取れましたり
このボールの中身にはマイクロ波レーダーのパラボラアンテナが内蔵されておりまして、夜間などに射手の照準を助ける射撃システムの一環をなしていたんですとか
同様のシステムはエゲレス空軍等でも採用されておりまして、同様のモノとすればおそらく光学式サイトの照準視野内にレーダー情報を輝点の形で重ねて投影する形式と思われるんですが、B-29に搭載された型ですとカタログスペックで最大探知距離2千ヤードほど、理論上は敵機を視認しない内に「盲目射撃」も可能であったそうです
無題 Name 名無し 19/02/10(日)18:31:57 No.1268449
日本空襲でも主に夜間空襲任務に当る機に装備され、実戦投入もされているんですが、←の画像の文献なんかですと”300~400%”もの命中率?向上が見られた、なんて景気のイイことが書いてあったりします
もっとも、調べていると初期不良が多かったとか、使い物になるようになったのは戦争末期だった…とか述べている所もありますし、大体硫黄島からP-51が作戦できるようになり、日本の邀撃機戦力自体も弱り切っていた戦争末期になると、わざわざ夜闇に紛れて日本側の弱味を衝く必要性自体が薄れていたわけですので
タダでさえ製造に手間とおカネのかかりそうな射撃管制システム搭載のB-29の銃座に、一部とはいえ日本では高根の花だったマイクロ波射撃管制レーダーまで更に追加するとか、もう死に体の日本相手にしては随分無駄遣いが過ぎたんじゃないですかね(震え声
無題 Name 名無し 19/02/11(月)04:24:47 No.1268485
当時のアメリカはまあ…
ほっといたらその内M1ガーランド小銃とかにもレーダーついてたんじゃねえかという
無題 Name 名無し 19/02/11(月)05:35:07 No.1268489
FCS・測距レーダーと大戦中にかなり目途ついたけど
リフレクターサイトからHUDの統合表示に発展するまでは戦後けっこう年数かかっとるね
無題 Name 名無し 19/02/11(月)10:07:18 No.1268514
>射撃諸元はすべて電子的に、オートマチックに修正される
この頃の弾道計算というとエニアックだけど
B29搭載のコンピューターとはどのような大きさものだったのでしょうね
無題 Name 名無し 19/02/11(月)10:51:25 No.1268518
>B29搭載のコンピューターとはどのような大きさものだったのでしょうね
コチラは銃手訓練学校に置かれた教材なんですが、銃塔の背景に移っているのが本体部分(若しくはその模型)になります
ヒトは写っていませんけれど、戸棚等から大体の大きさの感覚は掴めるんじゃないですかしら
(本体重量は50ポンドほどだそう)
因みにアメちゃん陸軍航空隊における銃手さんの養成はArmyAirForcesGunnerySchoolが中心となって行われ、1941年に設立された3校からの卒業生は43年7月までに1万9789人に達し、さらに年末までに5万7176人が養成コースを修了しているそうです
https://en.wikipedia.org/wiki/Army_Air_Forces_Gunnery_Schools
必ずしも資格を取った全員が銃手に配置されたわけでもないようなんですが、ウン万機もB-17やら24やら29やらをワラワラ造ったのに合わせて、乗せる銃手さんたちも続々と「生産」されていた、ということみたいですなあ(棒
無題 Name 名無し 19/02/11(月)10:56:25 No.1268519
コレはネットで見つけたB-29の銃手さんの訓練用テキストらしき画像で、メモ用のページに持ち主さんが書き込んだと思われる訓練内容の絵が描かれているんですが、訓練用の照準器を使って、スクリーンに映写機を使って投影した飛行機の映像に照準環を合わせる…という、ちょっと今どきのゲームめいた面白そうなコトをやっていたようす
無題 Name 名無し 19/02/11(月)10:59:11 No.1268520
今はホントに有り難い時代と言いますか、ちょっと調べるとこの訓練機材の実物写真もすぐ見つかりまして、全景の写真を見ると先のメモ通り、B-29の胴体部を模した訓練生席と映写機、スクリーン等が配置されているのが分かります
無題 Name 名無し 19/02/11(月)11:00:44 No.1268522
訓練生さんが模擬照準器を構えている所
照準器自体はホンモノではなく、あくまでこの訓練用の器材という事みたいですな
因みにこの射撃目標をスクリーンに投影するシミュレーション機材(WallerGunneryTrainer)
自体はB-29登場以前から銃手育成用に用いられていたものだそうなんですが
https://www.in70mm.com/cinerama/archive/gunnery/index.htm
フレデリック・ウォーラー=サンという、民間の映画技術者さんの協力によってモノになったものなんですとか
無題 Name 名無し 19/02/11(月)11:02:11 No.1268525
勿論、尾部銃手用の張りぼt…セットも用意されていたそうです
先のB-24改造訓練機と比べると大分見劣りしますが、全米から集められてきたモータルさん達は、まずはこういう装置で基本動作や感覚を覚えることから始めていくみたいですな
無題 Name 名無し 19/02/11(月)11:04:57 No.1268531
こちらはトラック搭載型の訓練用機材
銃自体はショットガンですが、一応実弾射撃も出来る上、リモート・コントロールシステムが再現されて、実際に砲塔を動かす感覚を学ぶためのモノということでしょか
無題 Name 名無し 19/02/11(月)11:05:39 No.1268532
DIY感覚な木枠が素敵ですけれど、この照準器で狙って遠隔操作でグリグリ動かすのはちょっと楽しそうというか、実際にやってみたいですねえ
無題 Name 名無し 19/02/11(月)11:06:24 No.1268533
真剣な表情の訓練生さん
でもきっと脳内ではBOOOOM!BABABABABAM!!KABOOON!!!YEAH(撃墜)!!!!
…とか俺TUEEE動画が再生されている筈(確信
無題 Name 名無し 19/02/11(月)11:09:19 No.1268534
勿論、射撃レーダー付きバージョンの尾部銃座用訓練機材も用意されていたそうです
こうした段階を踏んだ訓練で徹底的にシゴかれながら、やがて未熟なニュービー達も、恐るべきガナー・エースへと徐々に成長していく…ということみたいですな
ともあれ、何か革新的なシステムを導入するということは、機材そのものの開発・量産もさることながら、その普及というか、取り扱う「ヒト」の教育もまた重要になってくるわけで、新システムに対応した訓練方法の考案、訓練施設や機材の研究、訓練生用のマニュアルの作成等まで含めれば、要求される人的・物的・時間的リソースは更に膨れあがることになりますから、ソレを戦時中という限られた期間内にまとめ上げるのには、相当な「体力」が要求されるんでしょうね、やっぱし
無題 Name 名無し 19/02/11(月)19:33:21 No.1268572
>DIY感覚な木枠が素敵ですけれど
裏でやってる某コトブキに出てきた『陣地防衛転用』銃座、大体合ってたのかw
無題 Name 名無し 19/02/11(月)21:20:53 No.1268581
>『陣地防衛転用』銃座
実際、戦中日本軍の陣地で陸攻の背部銃塔を陣地防衛用に転用した例はあって、戦闘後アメちゃんに撮られた写真が残っておりましたり
背後に風防も写っているんですけれど、地上戦闘時にも被せて運用してたんでしょかね…?
無題 Name 名無し 19/02/11(月)21:24:44 No.1268582
序にもう少しB-29訓練ネタで
荒野の真ん中に突如出現するアヤシイ建造物
無題 Name 名無し 19/02/11(月)21:27:09 No.1268583
コレもB-29の胴体部を模したもので、この高床式に設置された張りぼてに向けて擬襲行動を掛けてくる標的用のはやぶs…軽飛行機に向けて、各窓から写真銃で「射撃」し、成績を判定する為の設備なんですとか
並んで設置されているのは編隊飛行中のフレンドリ・ファイアを避ける感覚を養う為なのですかしら
無題 Name 名無し 19/02/11(月)21:29:27 No.1268584
またB-29の遠隔操作銃塔そのものはA-26なんかと基本的に同型だそうなんですが、戦時中に製造元のジェネラル・エレクトリック社が作ったプロモ動画が残っているそうです
https://www.youtube.com/watch?v=yABTembGYhg
実写とアニメを組み合わせて詳細に説明してるのが印象的なんですが、確かにこんなん見たせられてしまえば、オトコノコなら思わず衝動買いしたくなっちゃいますねえ…!
無題 Name 名無し 19/02/12(火)17:09:31 No.1268621
>コチラは銃手訓練学校に置かれた教材なんですが
おおお、ありがとうございます
技術と国力に恐ろしいほどの差があったのですね
この差をある程度分ってて戦争に臨んだ高官の心境やいかにという感じがします
無題 Name 名無し 19/02/12(火)06:29:22 No.1268602 del
1549920562547.jpg-(115272 B) サムネ表示
ふむB-29対策委員会で予想できたのは航続距離、侵入高度だけだったかもしれないがどこかの段階で機銃の電子制御は知っていた
ただ限りある機材、練度でやれる事をやるしかなかったって感じですかね
げに恐ろしきは、もう日本は死に体と判断し
その優れた機銃システムも取り外し、10000mを飛ぶ為の与圧室も使わず
味方の多少の損耗率UPも許容、利用したのは長い航続距離のみ
そんな決断力を持つ司令官の存在ですかね
ルメイさんは10000mからの爆撃の命中率はお気に召さなかったようですが
色々研究開発する米国は2%でも良いとの判断だったんですかねぇ
無題 Name 名無し 19/02/13(水)21:00:49 No.1268749
>味方の多少の損耗率UPも許容、利用したのは長い航続距離のみ
>そんな決断力を持つ司令官の存在ですかね
コレだけ高性能・高価格な機体の運用にあたって機銃の操作だけでも先に挙がってる程の設備・人員・労力が兵士の保護もとい戦争終結の為に投じられたってのに冷酷なモンだなぁ…と
今の何だかんだで人権重視な時代に同じ事をやれ…っとなっても
まず無理な気がする
無題 Name 名無し 19/02/13(水)01:13:05 No.1268670
>色々研究開発する米国は2%でも良いとの判断だったんですかねぇ
殆ど日本本土爆撃用として、必中散布界2%で蹂躙する『物量』は、銃後の米本土爆弾製造ラインの回転率と雇用を向上させるからね…
…有名過ぎる山本五十六の『対米戦闘は一ヶ月は暴れてみせる』という博打言葉を過大評価した海軍省と大本営の『太平洋戦争の「畳み方」』欠如は異常すぎた>敵と味方を見誤った末の
無題 Name 名無し 19/02/13(水)01:15:06 No.1268672
大体こんなのが大量生産ラインに乗るような相手と何処かで折り合わないと…
無題 Name 名無し 19/02/13(水)01:16:54 No.1268673
どんどん機体生産するから、エンジンですら故障や不調になったら修理するより総取替えした方が早いくらいっていう…
無題 Name 名無し 19/02/13(水)20:19:47 No.1268745
>、エンジンですら故障や不調になったら修理するより総取替えした方が早いくらいっていう…
戦中型のR-3350は過熱しまくりで、通称火炎放射器だからなぁ。
そら予備沢山要りますわ。
無題 Name 名無し 19/02/13(水)01:17:27 No.1268674
もう駄目ぽ
無題 Name 名無し 19/02/13(水)07:08:19 No.1268697
>大体こんなのが大量生産ラインに乗るような相手と何処かで折り合わないと…
将来的に国力、戦力格差が更に広がると想定されたら
やるなら「今」だったかなぁとか
(実際、原爆ができれば冷戦構造が確立してしまうし)
日向スレで大和を浮砲台として無様な姿を晒すくらいなら
特攻でも良かったかなぁと考える自分が怖くなるw
その根底には使わないともったいないっていう変な感情があるみたい
まあ、俺ならもっと敵は作らないし、選ぶとは思うけど
無題 Name 名無し 19/02/13(水)19:54:06 No.1268740
>大体こんなのが大量生産ラインに乗るような相手と何処かで折り合わないと…
そのラインよりラインを照らしてる照明の蛍光管の列と照度の方が気になる
他国の工場内の画像ではこんなに照明が付いてないような気がする
引用元: http://cgi.2chan.net/f/res/1268121.htm
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コメント
操作時の角速度変化から出してるっぽいのか
側面銃座養成動画
https://sp.nicovideo.jp/watch/sm32390198
英語が分からなくてもなんとなく言いたい事は分かるという驚異の技術力よ...。
「敵機発見!その前にオレンジのライトを2回カチカチっと...」
とやって2回光返せば味方機、返さなければ敵機という判断をしていたからだいぶ進化したものですなぁ
AH-64が主役の映画"アパッチ"でそのシーンがあると聞いたことがある。
悪天候や夜間は目視での識別は出来ない。
捜索用レーダーは無くとも火器管制用レーダーでの捕捉が可能ならIFFの付与を以て全天候能力の完成度を高められるし。
気になるのは戦闘機や爆撃機の機体の装備でレーダー積んで戦ってた機体ってどんなのがあるの?レーダーピケットのB-17くらいしか自分は知らないのでちょっと知りたい
F6F-5NヘルキャットやP-61ブラックウィドウといった夜間戦闘機とかがいるワニ。
なるほど、その時代でもレーダー持ちの戦闘機はいた訳なんですね。ありがとうございます
例えば邀撃管制の際、地上でレーダーに映った機影が敵か味方か分からないと
味方機に迎撃機を向かわせてしまったり、逆にどれが今上空にいる味方の戦
闘機なのか分からなくなってしまうなんて事態になってしまうわけなんですな
米軍のWW2時の戦闘機乗りの戦記とか読んでると、偶に自分のIFFが故障して
いる時に味方機の戦闘哨戒機が(地上の誘導を受けて)向ってきたので、慌てて
合図して知らせたとかいう話も出てきます
第二次世界大戦時に実戦投入された電子装置 wiki
日独の夜間戦闘機は八木アンテナ、イギリスはレドームでのパラボラアンテナで空力面で有利だったらしい
米海軍の対潜ハンターキラーもレドームか
訓練装置を増やせば標的機はそのままで効率が上がっていくと
八木アンテナはアンテナ1基で1つの方向しか捜索できない欠点がある。
Bf-110なんかがアンテナを4つも生やしてるのは、それぞれ微妙に外を向いたアンテナで前方を捜索して、敵機の機影が4つのアンテナ全部に映る(敵機が機首の真正面に来る)ように自機を誘導するため。
一方でパラボラアンテナだと、マイクロ波のビームで探したい方向をスイープできるので、広範囲をより精度の高い捜索ができる。
ちなみにドイツも、モスキートのをパクったパラボラアンテナのベルリンレーダーを作って実戦投入してるけど、例によってそれができたのは大戦末期…。
ジャイロ・コンピューティング・サイトといえば、意外なところでスツーカの爆撃照準器もそうだったりする。
気温や風向等をあらかじめ入力しておくと、降下角や高度に合わせて着弾予想地点を光像式照準器に表示するという、今のHUDみたいな機能を備えていて、2t爆弾1発で戦艦を轟沈させたい魔王様にもオススメの照準装置になっている。
朝鮮戦争の頃にはB-17みたいなOD色だったろ?
MIG15にねぇ。
全部で20機程度だろ? 全くの許容範囲じゃね。
そりゃ、37ミリでガンガン撃たれればねぇ。
20ミリだと威力不足だけど、23mmだと1.3倍の破壊力があるし。
時速600kmとしても時速1000近いミグ15じゃ
ゼロ戦でブリュスターF2A落としに行く位簡単では?
出撃回数からすりゃ全くの許容範囲
しかも遠隔放蕩でかなり返り討ちにしている
対独対日に比べたら温すぎるよ
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