無題 Name 名無し 17/09/21(木)17:26:51  No.1224725
マスターボックス 1/35 MTMB3544/ 日本陸戦隊&米海兵隊5体タラワ戦1943肉兵戦

万歳突撃って日本が盛にやってた戦術だけど戦果ってあったの?
自衛隊でも突撃の訓練しているけど現代戦でも通用するの?

無題
Name 名無し 17/09/21(木)17:46:17  No.1224726       
http://cgi.2chan.net/f/src/1505983577636.jpg
着剣時は銃口を泥土に突っ込む危険が減るぞ
夜間に音出したく無い時にも重宝する

突撃の訓練をしていない軍隊があれば知りたい

無題
Name 名無し 17/09/21(木)20:04:01  No.1224734
>現代戦でも通用するの?

ちょっとズレた話になるけど
なんかの雑誌で、米軍がアフガニスタンで
敵施設を襲撃した時に相手側がRPGで威嚇、
弾頭に被弾する可能性があり発砲できず、
最後は格闘戦で制圧したという記事があった気がする
要は現在でも状況によっては
>夜間に音出したく無い時にも重宝する
とかで銃剣突撃の選択という
必要性も排除できないと考えてるとかかな?

無題
Name 名無し 17/09/21(木)19:43:44  No.1224730
湾岸戦争でも展開した海兵隊が土嚢使って銃剣突撃の訓練やってたな。
実戦で役立つ場面は殆どないだろうけど、軍隊の基本的な訓練としては今でもやっているでしょうね。

無題
Name 名無し 17/09/21(木)19:54:01  No.1224731
フォークランドでも銃剣突撃で戦果あげてなかった?
相手から銃剣突撃されたときのために、一応訓練しておかないと恐怖は半端じゃないと思う

無題
Name 名無し 17/09/21(木)19:56:39  No.1224732
心理的効果は少しはあったと思う

無題
Name 名無し 17/09/21(木)22:20:55  No.1224749
フォークランドのあとも21世紀になってから既に10回くらい銃剣突撃敢行されてなかったっけ?
主に英軍が何回もやってた記憶が

無題
Name 名無し 17/09/21(木)23:33:05  No.1224757
手元にあるのはボルトアクション式のライフル
暗視装置の無い時代なら恐怖は倍増だろうな。

無題
Name 名無し 17/09/22(金)00:20:23  No.1224764
>万歳突撃って日本が盛にやってた戦術だけど

そもそも盛んというほどやってたか?

大陸だと基本的に攻めの〆みたいに圧倒的有利な状況でしかやってないし、対米戦だと玉砕間近の勝敗を度外視した場面ばかりだし。

無題
Name 名無し 17/09/22(金)04:41:11  No.1224773
自称万歳突撃は、玉砕時だけかと。
それを理由に、戦術から「突撃」を抜くのはどうかと思う。

最近では戦車で突撃するのが流行っているらしい。

無題
Name 名無し 17/09/22(金)06:12:12  No.1224774
敵が機関銃陣地を構築して待ち構えて居ない場合などは非常に有効。しかしガ島……

無題
Name 名無し 17/09/22(金)08:55:25  No.1224779
事前に猛烈な砲撃浴びせた上で重機関銃の手厚い支援射撃の後での着剣突撃ならイギリスでも当たり前
日本の場合は破れかぶれの突撃だからまぁ機関銃で普通に殺されるよねっていう

無題
Name 名無し 17/09/22(金)15:20:53  No.1224800
>万歳突撃って日本が盛にやってた戦術だけど戦果ってあったの?

日本軍でも盛んにはやってないんですがそれは・・・
日本軍の基本戦術は重砲や軽迫・軽機の火力支援と戦車との交互躍進での陣地奪取だった筈。

無題
Name 名無し 17/09/22(金)09:21:26  No.1224782
ローデシア軍の話しでは訓練が浅い兵士、ゲリラなどに対しては銃剣突撃は効果的だそうな
慌てた人間は何故か上方に向かって撃つそうで、何時も銃弾が頭のはるか上を通過したと言うお話し
正規軍相手には余りしない方がよさそうである

無題
Name 名無し 17/09/22(金)20:15:00  No.1224820
徹底抗戦した後の最後の突撃としての万歳突撃ならば、戦術的な効果は低かった。既に消耗した兵力の文字通り最後の一撃だったから。アッツ島、硫黄島などの例だね。当たり前だが「盛ん」には行われていない。
夜襲切込み隊と混同されてるイメージかなあ。
夜襲切込みも圧倒的に不利な戦力差での苦肉の策だが、一種のゲリラ戦であり、戦術的な効果があった事はしばしば記録にも残っているが、総体的には焼け石に水だった。
とはいえ、日本軍の突撃をマイナスイメージで捉えてる人は多そうだが、ペリリューやらシュガーローフやらで繰り返された米軍の「突撃」の方が個人的にはよほど危なっかしいし、実際、戦力差・火力差を考えると夥しい犠牲を重ねている。

無題
Name 名無し 17/09/22(金)20:59:49  No.1224825
バンザイ突撃なら食料も弾薬も尽き残ったわずかの人員でほぼ全員がセミオート小銃を持ち、短機関銃や機関銃を構えた集団にボルトアクションの銃を走りながら撃ちながら突撃するわけで・・・
うーん・・・とてもじゃないが損害を相手に与えられる結果が想像できん
映画のハクソーリッジでは結構米軍に損害を与えてたけど演出と思ったほうがいいかな?

無題
Name 名無し 17/09/22(金)22:01:18  No.1224831
>うーん・・・とてもじゃないが損害を相手に与えられる結果が想像できん
まぁ言ってみれば自殺的な攻撃だったから勝つって事はなかったけど
それでもサイパンや硫黄島みたいにまとまった兵力を投入したり奇襲になった場合は相手に損害を与える事もあった

無題
Name 名無し 17/09/22(金)22:22:53  No.1224836
>ほぼ全員がセミオート小銃を持ち、短機関銃や機関銃を構えた集団に
442部隊がテキサス大隊救出の時にドイツ軍相手にその装備でやってたらしいな

無題
Name 名無し 17/09/22(金)22:17:10  No.1224835
>現代戦でも通用するの?
建物の制圧とかは
結構大声張り上げてるんじゃない?

無題
Name 名無し 17/09/22(金)22:30:53  No.1224838
>建物の制圧とかは
>結構大声張り上げてるんじゃない?
警視庁SATの制圧訓練動画でも
突入時に威圧のために大声で「警察だ!」って怒鳴ってるね

無題
Name 名無し 17/09/22(金)23:01:56  No.1224841
>突入時に威圧のために大声で「警察だ!」って怒鳴ってるね
これはちょっと理由が違っててそういう時は「警察だ」とはっきり言わないといけないんじゃないか?

無題
Name 名無し 17/09/22(金)23:48:59  No.1224846
アメリカの施設での米軍との共同訓練だと、陸自は無線に頼らず声を張り上げるから、無線活用して無暗に声を出すべきじゃないって、米軍から指導されとったな。

無題
Name 名無し 17/09/23(土)02:55:01  No.1224859
>アメリカの施設での米軍との共同訓練だと、陸自は無線に頼らず声を張り上げるから、無線活用して無暗に声を出すべきじゃない
陸自の現場指揮官が大声で命令して敵役に指揮官と特定され狙撃されていたね。米軍担当者から注意されていた。日本人は状況次第で臨機応変というのが苦手なんだな。

無題
Name 名無し 17/09/23(土)02:33:54  No.1224856
>建物の制圧とかは
>結構大声張り上げてるんじゃない?
盾の訓練で突撃して包囲確保する訓練もするんだが
思いっきり大声を出して走るように命令される
盾で音を立てながら小隊単位で距離を詰めたり
音を出すときは各人バラバラでなく統一性を持たせないと威圧が効かないんだ

無題
Name 名無し 17/09/23(土)23:54:27  No.1224949
>アメリカの施設での米軍との共同訓練だと、陸自は無線に頼らず声を張り上げるから、無線活用して無暗に声を出すべきじゃない
したの動画のやつだと思うがこれは無線に頼らないって言うか状況判断を間違ったって話だろう

http://www.nicovideo.jp/watch/sm332101

無題
Name 名無し 17/09/24(日)00:12:10  No.1224952
すこし古いが下の動画を見比べると自衛隊も米軍もあまり差はない
もともと陸自の市街地戦闘は米軍に学ぶところが大きいし
むしろ市街地戦闘訓練を始めた初期の頃の方が声出してない感じがする

21FTX
https://www.youtube.com/watch?v=e-reBJNkCHA&t=392s
https://www.youtube.com/watch?v=boagOAwgAjY&t=385s
対ゲリラ市街戦訓練
https://www.youtube.com/watch?v=mzEsucBCoE4

無題
Name 名無し 17/09/23(土)00:53:57  No.1224850        
突撃は相手陣地を素早く攻略する強襲戦術だがWW1の経験で
戦死数が甚大だった為に欧米ではやらなくなったんだろうな

日本は中国戦線で突撃での戦果をあげていたが士気の低い中国兵だったからで
ノモンハンでの重武装ソ連軍に突撃して戦死者を多数だして
現場の指揮官が強襲突撃の危険性を上層部に報告したが
無視されそのまま玉砕突撃までの流れになってしまった。

無題
Name 名無し 17/09/23(土)02:37:44  No.1224858
そもそも「万歳突撃」という単語は、基本的に戦後の言葉では?
それも語源は米語の(対日従軍者が使った)BANZAI CHARGEだと思っているんですが

「全員死にますという意味での敵陣への総突撃」という意味なら、その戦果と言われても全滅が前提ですから・・
心理的効果はあったんでしょうとしか

それと、戦術である突撃は同列に語れないと軍板的には思います
CHARGEはどこの軍隊でも分隊規模から基本教練でやるでしょうね

無題
Name 名無し 17/09/23(土)02:56:34  No.1224861
"ノモンハンでの重武装ソ連軍に突撃して戦死者を多数だして現場の指揮官が強襲突撃の危険性を上層部に報告したが無視され"

ノモンハン事件の事なら教訓の概要としては"装備の量・質共に不安だし戦術も第一次大戦の考えから変えなくてはならないが暫くはあるものでカバーするしか無いので当面は精神面に頼る他無い"って結論だったし作戦の不備は事前情報の誤認と各戦力の連携不足にあった筈だけど
無視されそのまま玉砕突撃への流れとはどこソースの情報なのです?

無題
Name 名無し 17/09/23(土)03:57:49  No.1224863
・事前情報の誤認
・各戦力の連携不足
というオプション付きでの
重武装の相手陣地への歩兵突撃ならガダルカナルでも複数回やってますね

無題
Name 名無し 17/09/23(土)13:06:42  No.1224888
せめて連射能力の有る小銃での突撃なら戦果も上がるだろうが
ボルトアクション五連発で行くのは悲壮感有るわ

無題
Name 名無し 17/09/23(土)15:53:08  No.1224896
日本の軍隊が近代化するに当たって銃剣突撃は野蛮な考えとなり廃止したら
敵にやられて大損害を出したのでもう一度考え直した歴史は無視しないでいただきたい

無題
Name 名無し 17/09/23(土)16:16:33  No.1224897
>日本の軍隊が近代化するに当たって銃剣突撃は野蛮な考えとなり廃止したら
>敵にやられて大損害を出したのでもう一度考え直した歴史は無視しないでいただきたい
西南戦争の抜刀隊の事?
日清戦争のころになったらさすがにロートル扱いされて参陣を断られたらしいが

無題
Name 名無し 17/09/23(土)16:48:50  No.1224901
突然の夜襲で混乱してる最中に重砲や制圧射撃食らうと一段と混乱するんだろうな
防衛側って大変だ

無題
Name 名無し 17/09/23(土)17:05:00  No.1224904
それにしても当時の11キロ超えの軽機をえっちらおっちら担いで分隊の突撃についてかなきゃならない銃手達の負担は想像を絶するというかなんというか…
やっぱり体格考慮して選抜されたんですかね?

無題
Name 名無し 17/09/23(土)18:28:09  No.1224914
自衛隊って訓練でも優秀だけど演習時にどうしても負けてしまう状況になる場面があるそうで
その時どう考えても負けで他の軍だと降伏するするのに自衛隊は突撃してくるんだと
米兵がとても理解できないって言ってるのをテレビで見た

無題
Name 名無し 17/09/23(土)22:23:11  No.1224933
>その時どう考えても負けで他の軍だと降伏するするのに自衛隊は突撃してくるんだと
似たような番組だと思うが米軍関係者の話で米軍は不利になるとさっさと撤退するが自衛隊は最後の最後まで(手遅れになるまで)拠点を死守する傾向になるって言ってたな

無題
Name 名無し 17/09/23(土)22:30:18  No.1224935
朝鮮戦争で米軍が吶喊やってると聞いた覚えが
大陸で日本軍の吶喊攻撃やると中国兵が逃げ出す事を思い出したので真似してみたとのこと
上手く行ったそうな

無題
Name 名無し 17/09/24(日)03:21:23  No.1224967        
>他の軍だと降伏するするのに自衛隊は突撃してくるんだと米兵がとても理解できないって言ってるのをテレビで見た

そりゃアメリカ軍の"実戦"はだいたい外地だし本土もだだっ広い大陸だけど自衛隊の"実戦"は基本本土想定だし自分達のすぐ後ろに民家と駐屯地だしなあ。
それに加えて本土が狭い=演習場も狭い・少ないし市街地を使った訓練もあまり出来ないしなあ。
(9月1日の防災訓練すら市町村に民間が協力する事例もあまり無いし。だいたいどこも仕事と始業式で防災訓練は二の次っていうね・・・。)

無題
Name 名無し 17/09/24(日)15:10:03  No.1225003
> 米軍関係者の話で米軍は不利になると
> さっさと撤退するが自衛隊は最後の最後まで(手遅れになるまで)
> 拠点を死守する傾向になるって言ってたな

そりゃ米軍と自衛隊では任務と基本戦術が違うからでは

米軍は国外に派遣される事が多いから、不利になれば撤退するのに抵抗ないだろうが、自衛隊は専守防衛という名の本土決戦思考
撤退すれば領土の喪失、民間人の犠牲という問題が発生する

日本列島じゃ中国やロシアのように広大な国土を使って遅滞戦術採用することもできんしねぇ

無題
Name 名無し 17/09/24(日)15:49:38  No.1225004
正直その米軍関係者の話自体が眉唾感あるが…

文字通り死ぬまで守り続けるってのは一見美しいが
そうやって死んだ後は誰が守るんだ、誰が戦うんだって問題がね
大体、ヤマサクラ演習とか見ると自衛隊は沿岸地帯は反撃部隊到着まで放棄してるし

無題
Name 名無し 17/09/24(日)17:56:15  No.1225012
>正直その米軍関係者の話自体が眉唾感あるが…
旧軍の場合は戦陣訓での教育とか降伏をよしとしない価値観が世間的にあったり
孤立して退却もできない状況が多かったりしたのが原因だったけど
今の日本にはどれも当てはまらないしな
むしろよく言われるのは実戦経験のなさとかちゃんと戦えるのかってのが多いくらいだし

無題
Name 名無し 17/09/24(日)16:35:47  No.1225010
> どう考えても負けで他の軍だと降伏するするのに自衛隊は突撃してくるんだと
> 米兵がとても理解できないって言ってるのをテレビで見た

そもそも降伏・捕虜の成功体験が圧倒的に日本には少ないからではないかな
悪名高い戦陣訓ができたのも、日中戦争で抗日ゲリラに捕まった日本兵がなぶり殺しにされたからだし、米軍が日本兵捕虜を虐待殺害したエピソードもくさるほどある。ソ連に降伏したらシベリア抑留だし…

無題
Name 名無し 17/09/24(日)09:29:47  No.1224982
突撃白兵に耐えられるのは「俺なら勝てる、生き残れる」という自信がある訓練された兵だけ
どれだけ数がいても、訓練不足の兵は恐怖に負けて逃げ散ってしまう

人種がどうのではなく、頭数を揃える事を優先して兵の訓練を怠っていた弱点を精兵の突撃で突いたというだけの話だろう

無題
Name 名無し 17/09/24(日)12:57:32  No.1224993        
http://cgi.2chan.net/f/src/1506225452207.png
かつての日本軍の精兵ぶりの美談は多々あるんだろうけど
結局の所、もともとの戦力差でどう考えても劣ってるのを現場に無茶させることで補おうとしようということだからなぁ

無題
Name 名無し 17/09/24(日)14:40:34  No.1225001
人種とか持ち出してるようじゃダメだろうな。

モンゴルは強かったし、そのモンゴルをベトナムと日本は撃退してるし。

突撃に関していうなら、上にも書いたが、米軍も戦時中に強固な陣地へ突撃を繰り返すってのは結構やらかしてる。
ダメなら見切りをつけるのは米軍は早いが、次にまた大損害ってのは割と多い。
やられたルートを避けて選んだ攻撃が、「把握していなかった」日本側の射線で頓挫、というパターンはアッツでもペリリューでも沖縄でも繰り返してる。
得手不得手とか上手下手とかはどこの国でもあるようだな。

無題
Name 名無し 17/09/24(日)16:09:23  No.1225006        
まだ日米開戦前の1941年10月に、支那派遣軍の総司令部参謀部第一課(作戦担当)が作成した「教育参考資料(略)戦死傷の教育的観察」なる報告書によると、味方戦死傷者の内、前方からの射撃によるものは35.3%であったのに対し、左右前方からの射撃によるものが64.7%に及び、また全死傷者の過半数(53.2%)が敵前200メートル以内で生じていることから、近接戦闘の訓練(低姿勢・擬装)の徹底の必要を要求しているんだそうで

また1938年4月に関東軍で編集された「日支事変に関する教訓並びに小戦例集」によると、「銃剣の威力に直接恐怖を感じある正面の火器」はさほど恐れるに足りないが、不意に側方から現れる側防火器は最も脅威であり、これが現存している間は突撃は成功しない、従って歩兵砲弾等で撲滅するか、煙幕で遮蔽することが「突撃成功の絶対的要求」であるとしているそうです

無題
Name 名無し 17/09/24(日)16:09:48  No.1225007        
コレが対米戦になると、例えば大本営陸軍情報参謀だった堀栄三さんによれば

「日本軍が最後の突撃を敢行する時の敵味方の距離は5、60メートル(略)武装して重い38式歩兵銃に剣を付けて走る速度は(略)1分や2分はかかる。この時米軍は自動小銃で走ってくる日本軍を(略)掃射する。これは明らかに『弾幕』である。この射撃速度が当時は1分間350発程度と見られていたし、掃射の正面は一丁で30メートルぐらいとすると、日本軍は敵陣に突入するまでに全員被弾して倒れてしまう計算になる」

「米海兵師団は当時一個連隊で162丁の自動小銃を持っていたから、一個連隊の防御担任の正面を2キロにすれば、1キロ正面は一個大隊54丁でその3分の2が第一線に出ていると考えると、一丁の掃射する幅はちょうど30メートルになる」
「昼をも凌ぐ照明弾、局地的迫撃砲や砲兵の集中射撃などが、至る所で日本軍の白兵突撃を阻んできた。が、とりわけ大きな原因の一つに自動小銃があった」

無題
Name 名無し 17/09/24(日)16:14:40  No.1225008        
…との事で、対中国軍相手では比較的被害の少なかったとされる「銃剣の威力に直接恐怖を感じある正面の火器」ですら、突破困難なレベルに達っするのが普通になっちゃったわけなんですよね

従って、他の方々が指摘されておられるように、従来のような白兵突撃は大幅に威力を減じてしまうわけですけれど、一方で対米戦前の時点で、既に敵の防御火力を減殺しなかったり、接近までに十分な遮蔽を行わない様な何も考えない猪突猛進は下策、と結論されているわけで

従って、「万歳突撃」の効果を考えるというなら、そういう諸条件を満たした上での突撃効果と、ソレを欠いた上で敢えて行われた戦例上の結果とは当然区別して考えなければいけないんじゃないでしょかねえ

無題
Name 名無し 17/09/25(月)16:18:32  No.1225083
今の銃剣突撃は敵陣や塹壕を攻略するときに火力で敵に頭を下げさせて味方が撃たれる確率を下げた状態で実行している。
射撃戦だけでは時間がかかり、敵が後方で立て直しを図ったり援軍が到着したりするから迅速さが要求される場合は必須。

無題
Name 名無し 17/09/25(月)20:13:33  No.1225088
全員が軽機を持ってるのに近い現代戦でもやるときはやらなきゃいけないんだな

無題
Name 名無し 17/09/26(火)08:15:32  No.1225127
>>不意に側方から現れる側防火器は最も脅威であり、これが現存している間は突撃は成功しない

結局日本軍が対米戦で行った防御戦術もこれが徹底されて頑強な抵抗に繋がってるよね。
日本の場合は最終最後の万歳突撃ばかりがイメージ先行してるよな。
初戦を飾った絶妙な浸透強襲や末期戦での敵将をも唸らせる防御戦術も考え合わせれば、日本軍は他国と比べても劣っても居なければ愚かでもなかったよね。
ただ、振れない袖を振り続けて擦り切れてしまったところはあるけど・・・・

無題
Name 名無し 17/09/26(火)18:54:56  No.1225148        
元陸軍騎兵伍長だった伊藤圭一さんによると、中国大陸戦線で実際にあった話だそうなんですが、

「一人の小隊長は(略)彼我交戦中、突撃をかけて飛び出したが、兵隊は命令をきかず一人も出なかった。小隊長は敵の弾雨にさらされて身動きできず、岩蔭につかまり、部下を呶鳴ったがだれも救援しない。遂に哀願した。すると古参兵が張切って救出した」

「古参の兵隊は、あきらかに不利と分かっている戦闘には出ないし、指揮の拙劣な小隊長は弾雨下で教育されたのである。そうせねば自分たちが死ぬし、一兵の損傷も辛かったのだ。負担を分担せねばならぬからである」

…なんて事も有ったんだそうで

無題
Name 名無し 17/09/26(火)19:12:03  No.1225149        
軍紀もへったくれもない話では有るんですがw実際問題として、実戦経験豊富な下士官兵さん達からすればむざむざ損害のみ多く結果が見込めない事が明瞭な命令に唯々諾々と従うよりは、勇敢ではあるかもですが戦場の現実を見えていない上官を再教育する方がよっぽど良いという、ある意味合理的な現場の判断が罷り通っていた、という話ではあるのかもですな

また今度は1943年、既に対米戦も半ばに差し掛かったニューギニア戦線での話なんですが、同年11月18日付けで大本営陸軍部が発行した「戦訓特報9号/東部『ニューギニア』作戦の体験に基く教訓」によりますと

「火器に於いて優勢を占められない我が軍はただ突撃あるのみ、この唯一の長所である突撃を当初(略)相当敢行したが(略)以後は全然これを行い得ず、敵火にほしいまま制圧されるのみとなった」

無題
Name 名無し 17/09/26(火)19:14:26  No.1225150        
「また攻撃前進しても敵の直前に停止して突撃を敢行できない部隊を見るに到った」

…とした上で、その原因は

・自動小銃を恐怖する傾向が多い
・自動小銃を軽・重機関銃程度に恐れる傾向がある
・突撃精神不足の為とかく重機・軽機第一主義となり、火力のみに頼って前進しない傾向を生じている

…からであるとして、「米軍に対するわが軍の勝ち味は突撃あるのみだ」「胆力を練り」「死を鴻毛より軽からしむる」御勅諭(軍人勅諭)の2項を徹底するべし、としているんだそうで

今の私らから見れば、敵火力を制圧できない内は突撃しない、という現場の方が健全に思えるわけですし、それまでの戦訓もそれを裏付けていた筈なんですが、かといって連合軍の防御火力を制圧する術は現実には無い…となると、指揮する側はこういう結論に辿り着かざるを得ない、って事なんですかねえ

無題
Name 名無し 17/09/26(火)20:36:05  No.1225156
>・突撃精神不足の為とかく重機・軽機第一主義となり
まったく持って合理的な考えなんだけどねぇ
>かといって連合軍の防御火力を制圧する術は現実には無い…となると、指揮する側はこういう結論に辿り着かざるを得ない
万策尽くしたけど為す術がないと言う時こそ降伏すべきだよなぁ
対策を用意するからそれまで何とか時間をかせいでくれってならともかく
何の対策も用意できないけどとにかく攻撃して死ねなんて言うのは酷すぎる

無題
Name 名無し 17/09/26(火)20:16:22  No.1225153
突撃を防御する側にも質が要求されていて農民出身の歩兵が氏族の抜刀突貫に対応できなかった前例がある
アメリカ兵においても実践経験が未熟な兵士は目前に迫る日本兵に対し銃器の扱いを誤ったり
狙いが定まらなかったりしている内に押し切られたりしたが生き残って戦歴を積むに従い
冷静に反撃できるようになった
つまるところ銃剣突撃は奇襲の要素が大きいというところだろう

無題
Name 名無し 17/09/26(火)21:03:37  No.1225157        
1506427417670
1943年11月1日に、日本軍の守備するブーゲンビル島タロキナに米軍が上陸してきた際の事なんですが、取り急ぎ迎撃を命じられた歩兵第23連隊の浜之上俊秋連隊長さんの回想によると

「ジャングルの中を、そろりそろりと敵陣に接近していって、そろそろ突撃に移ろうかと思うとったら、兵隊がな、前方に黒いもんが動いてます、というんだな」

「何じゃろ、と思っているうちに、その黒いもんがいきなり飛びかかってきてな、でっかい声で吠えるんじゃよ。そいつは真っ黒い犬なんだ(略)アメリカの軍用犬なんじゃろな」

「兵隊にゴボウ剣で叩き切らせたんじゃが、敵に感づかれてしまってな。機銃は撃ってくる、迫撃砲は撃ってくるで、どうにも進めんようになった。犬にやられたんじゃよ」

無題
Name 名無し 17/09/26(火)21:06:23  No.1225158       
1506427583148
「支那での戦闘では、当初の抵抗は固くても、強引にやれば、やがて抜けたものだが、この戦闘では全く様子が違うと感じた」

…そうなんですが、その後艦砲や航空支援も交えた米軍の火力に圧倒され、

「之は戦闘よりも虐殺に等しい例であった。進まんか力足らず、其場に居座らんか損害は漸増して遂に全滅に陥ることは必然と言わねばならぬ。致し方はない。一辺の恥を忍んで敵迫撃砲の最有効射程外に部隊を移し、再攻撃を準備する外に道はない」

…とした浜之上連隊長の独断で、部隊は撤退したんだそうです

無題
Name 名無し 17/09/26(火)21:07:43  No.1225159        
1506427663044
連隊は戦闘要員の三分の一を失い、また「独断撤退」は上級司令部で大いに問題とされ、連隊長を軍法会議に付すべし、との意見まで出される有様であったそうなんですが、第6師団長神田正種中将のとりなしで事なきを得たものの、結局浜之上連隊長は予備役編入の行政処分を受けておられるんだそうで

ただ連隊の地元宮崎では、連隊の将兵が少なからず生還できたのは同連隊長の「勇気ある退却」のおかげ、と語り継がれてるそうなんですが、寡兵且つ劣った装備で、急遽米軍橋頭保の襲撃を命じられた結果がコレってのは、ちょっとお気の毒ではありますですのう

無題
Name 名無し 17/09/26(火)22:10:44  No.1225164
>1943年、11月18日付けで大本営陸軍部が発行した「戦訓特報9号/東部『ニューギニア』作戦の体験に基く教訓」によりますと

ガ島から1年経って大本営がこの認識というのは・・・

ガ島は米軍が待ち構えていたから堅固なだけで
攻めてくる米軍がそんな陣地を作れるわけがないという認識なんだろうか。

無題
Name 名無し 17/09/27(水)00:01:24  No.1225170        
1506438084414
>そいつは真っ黒い犬なんだ(略)アメリカの軍用犬なんじゃろな

こちらがブーゲンビルに投入された最初の海兵隊軍用犬チーム
この中の一頭だったのかな……

無題
Name 名無し 17/09/30(土)15:56:34  No.1225396
教訓を得られたからといって、有効な対策が実施できるかはまた別物なのだ…

無題
Name 名無し 17/10/01(日)10:06:42  No.1225433        
戦争末期に陸海軍で作成された、後方挺身攻撃用マニュアルには米軍の軍犬対策法も記されてまして、犬の嗜好品を利用するとイイ、なんて有るそうです
逆に道に落ちてるモノを拾い食いするようなだけんちゃんは、やっぱり軍用犬には不向きなんですかね…w

因みにタロキナの米軍基地攻撃は翌年三月にも行われるんですが、前述神田中将によると、再攻撃時期を同月と定めたのは

「糧秣が三月中になくなるので(略)選んだ日。糧秣問題が決定の基礎である」

…という心もとない理由であったそうで、艦船や航空機の支援は一切なし、砲火力も重砲が4門(砲弾1門20~40発)、野砲6門、山砲13門(砲弾1門100~120発)他36門と乏しく、密林内を人力移送とあって将兵の方々の苦労は想像を絶するものがあったそうなんですが、攻撃初日の3月8日早朝、タロキナ外縁の稜線上に据え付けられたこれらの砲門はそれなりに威力を発揮したそうでして、野砲兵第6連隊付きだった蔵原惟和中尉さんによると

無題
Name 名無し 17/10/01(日)10:08:37  No.1225434        
「山砲弾が発射され、轟然たる発射音を立てて飛行場に吸い込まれていく(略)一発二発と敵機の真ん中で炸裂する(略)初弾より命中し、敵は反撃不可能である」

…という様子であったそうなんですが(米軍記録では航空機22機破壊若しくは損傷、15㎝榴弾砲1門と戦車数台が損傷)、やがて砲弾の節約制限により砲撃が止むと、米軍の航空機、砲撃他による反撃が始り、翌日までに殊勲の山砲は全砲が損耗してしまったんですとか

その後、連隊長交代した23連隊が敵陣地中央高地のトーチカ数か所を占領するなど、日本側部隊も奮戦を続けるんですが、結局十数日間の激闘の後、米軍戦死者263名に対して、戦死約5千400名、戦傷者約7千100名という損害を受けて、撤退を余儀なくされたんだそうです

無題
Name 名無し 17/10/01(日)10:09:48  No.1225435        
1506820188618
戦闘の翌月、1944年4月に大本営陸軍部がまとめた「『タロキナ』付近敵軍防御に関する観察」なる文書によると、作戦が失敗した理由として

・我が砲兵及び航空兵力の不足に依り敵陣地(略)を同時に制圧できなかったため、敵の逆襲を容易にさせた
・我が攻撃部隊の縦深戦力が不足していたため(略)一挙突破が不成功となった
・敵陣及び戦法に対する認識と偵察が不充分
・敵の火力を制圧する処置が無かったので例え夜間一部の陣地を突破しても昼間圧倒的な火力に圧倒された
・わが近距離戦闘捜索は一般に不十分で、敵陣地の障碍物を知らずに攻撃した部隊が有り(略)損害を頻出した
・対戦車戦闘に対する訓練及び処置が不十分で(略)蹂躙され、攻撃中心戦力たる重火器を破壊された

…等が挙げられているんだそうで

兵は拙速を尊ぶ、とは言いますけれど、充分な戦力を用意できず、敵情の捜索は不完全で、兵員の訓練も足りなかったから負けた…というのは、結局前回の失敗を繰り返した形になっちゃったって事なんでしょかねえ

引用元: http://cgi.2chan.net/f/res/1224725.htm

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