無題 Name 名無し 16/10/11(火)02:02:21 No.1191487
愛国丸のwikiを見ていて気になったのですが、42年の7/12に拿捕した貨物船ハウラキに積まれていたレーダーはどんな機種でその後どうなったのでしょう?
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無題 Name 名無し 16/10/11(火)02:07:04 No.1191488
ハウラキはこれですかね
無題 Name 名無し 16/10/11(火)11:21:06 No.1191509
記述の出典が木俣本ってのはうーん…
木俣氏の用いたであろう一次資料か当事者のソースが欲しいな
無題 Name 名無し 16/10/11(火)23:51:16 No.1191579
取りあえずWIKIの引用元の「日本軽巡戦史(木俣滋郎著)」から改めて該当箇所を引用させてもらいますと
「ニュージーランド海軍は自国の軽巡に付けるために対艦見張り用の新しいSWレーダーを欲しがった。それは一万五千メートル彼方の敵艦を捉えることが出来た。NZ海軍は昭和16年9月からこれを欲しがっていたので、翌17年11月までにSWレーダー15基が本国からオーストラリアを経由、インドの南のセイロン島に送られた(略)その内完全に整備してある1基は早くも7月、ロンドンに籍を置くニュージーランドのユニオン蒸気船会社の貨物船ホーラキ(ママ)(7千百13総トン)に積まれた。そしてオーストラリアのフリーマントルからセイロン島コロンボへ向かう(Royal Newzealand Navy,S.D.Water)。」
無題 Name 名無し 16/10/11(火)23:52:30 No.1191580
そしてその途中で愛国丸&報国丸のコンビにとっ捕まるわけですけれど、
「同船はインド向けの食糧品、衣料品を満載していたのでシャツ、洋服地、チーズ、ウィスキー、ジン、ラム酒、ブランデー、シャンパン、ビールなどが次々と船倉に発見された。それはシンガポールの海軍部隊にもおすそ分けされ、兵士を喜ばせた(『暗い波濤』阿川弘之)ウィスキーは東京の軍令部にも送られた。だが調査に当ったものが技術系で無かった為か、折角捕えた新しい対艦用レーダーSW型も何の機械か分からず、そのまま放置された」
…となっております
そこでまあ、取りあえず TYPE SW RADAR Newzealand とかで、適当にググル=センセイに聞いてみますとこんなページが引っかかってくるわけでして
無題 Name 名無し 16/10/11(火)23:54:18 No.1191581
”New Zealand Naval Radar in WWII”
http://navymuseum.co.nz/new-zealand-naval-radar-in-wwii/
”NEW ZEALAND RADAR DEVELOPMENT”
http://www.naval-history.net/xGM-Tech-NZRadar.htm
” New Zealand Production of Radar”
http://www.worldnavalships.com/forums/showthread.php?t=11484
SWすなわちShip Warningレーダーのニュージーランド軍における沿革や、”Hauraki”号の鹵獲の件にも触れられてるんですけど、要は波長60~70センチ程度の艦載対水上超短波レーダーでエゲレスの技術協力によりニュージ―ランドで製作された代物だったみたいですな
ただ、日本海軍の電探開発話等でコレに関わる話が殆ど出ない所を見ると、「放置されて終わった」というのもホントくさいんですけれど…実際どうだったんでしょかねぇ
無題 Name FMG 16/10/12(水)01:04:52 No.1191588
>「放置されて終わった」
みっけ!ではなく、人材の技術的及び数的なチカラの差ですか。
ミッドウェイの教訓を踏まえて、即戦力化とすれば半年後には相当な戦果にに繋がったのではないだろうか。
無題 Name 名無し 16/10/12(水)02:02:27 No.1191591
>即戦力化とすれば半年後には相当な戦果にに繋がったのではないだろうか。
ないない。
探知距離15kmでは人間の目の方が上
無題 Name 名無し 16/10/12(水)07:22:02 No.1191601
夜間でも?
無題 Name 名無し 16/10/12(水)08:03:57 No.1191604
見つけ易くなるけど狙えないから結局意味ないんじゃないかな
無題 Name 名無し 16/10/12(水)01:41:12 No.1191590
>No.1191579
ありがとうございます
流石に放置は無いだろうとも思いますが、接収したのは間違いないようですね
無題 Name 名無し 16/10/12(水)12:09:31 No.1191612
なるほど…
ニュージーランドの工業生産力を活用して
英東洋艦隊に電子兵器を供給しようという試みがあって
うち一セットのSWGを積んでコロンボへ向かったハウラキが捕まったと
これも真空管他の心臓部はアメリカ製パーツ供給されてるから
そのコピーと量産に苦慮してた日本じゃ捕獲即運用も無理だ
他の捕獲レーダーとまったく同様に高価な精密部品なのに過負荷ぎみに日夜ブン回して不調になったらすぐ交換って消耗品だし
引用元: http://cgi.2chan.net/f/res/1191487.htm
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コメント
射撃管制には使えないだろう
本スレ後半に書いてあるけど当時の日本じゃそもそもこれを量産出来ないのよ
この時捕獲された電探も一つだけみたいだし
まあその後の電探開発に影響を与えるぐらいじゃないかな
波長70センチメートルってことは430MHzくらいかな? 日本軍は緒戦で捕獲した周波数200MHzのSCR-268レーダーのコピーにさえ苦労していたし、ドイツ人技術者の協力を得て600MHzを使うウルツブルグ対空レーダーのデッドコピー品「タチ24号」さえ配備は末期で、そのうえこのころ海軍の技術者は怪力電波研究に寄り道してたので、本土に持ち帰ってもすぐに有効活用されたかは微妙か・・・
知見として得られるものはあっただろうが、根本的に当時の日本の技術力、開発・生産体制、レーダーの実戦運用法の未確立を考えると、まぁあってもなくてもそこまで変わらんだろうな って思うしかないのが悲しいところorz
援ソルートの3割は、イランルート。栗田艦隊にインド洋で暴れさせれば。
高品質ガソリン・オイル・無線機が手に入る。シャーマンやP-40も入手できるかも。
探知15Kでも米潜水艦の猛威を凌げる。
夜間浮上航行してるからな。
「伊勢」で試験されてたメートル波の21号電探より、悪天候時の水上艦艇識別等に非常に
役に立って、海軍技研の伊藤大佐なんかは今後の電探はマイクロ波に限る、と認識したって
話があるんだそうな(「海軍技術研究所」光人社)
42年中にはもう波長10センチの22号(103電探が原型)、32号に開発者の意識がシフトしていってたとしたら
その後にやや波長の長いSWレーダーの情報が入ってきても、あまり重要視されなかったのかもかも
ところがどっこい低波長の哨戒レーダーもそれなりに需要があったし、仮称103型電探ミッドウェイ海戦時に日向に103電探が装備されていたのは実験的に装備して不採用だったのが撤去工事が間に合わなかったから という悲しい話。
こういった日本海軍においてはレーダー開発に全然理解も努力もなされておらず、そもそもマイクロ波を取り扱うのに必要とされる必要最低限の技術も知識もなかった って話がこの前読んだ「太平洋における電子と情報の戦争 1935-1945」って本に書いてあったのよ。
これについてかなり詳しく読み応えがあったので今後書評・紹介記事を書く予定。
エゲレスじゃ殺人光線研究から始まって世界初の軍用レーダー開発へと発展していったのに日本は逆方向やったんか(絶句)
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