無題 Name 名無し 15/10/23(金)23:50:49 No.402913
なぜ日本は戦後になってから急速に工業力と技術力が世界トップクラスになったのですか?
戦前から工業政策に力を入れていれば勝てないまでも粗悪な兵器で戦う事もなかったと思うのですが
無題 Name 名無し 15/10/24(土)00:17:12 No.402918
戦後の日本の発展はアメリカが様々な援助をしてくれたことが大きい。
まずマトモな経済政策を立案、実行できるマトモな政府を作ってくれたことが実に大きいと思う。
通貨にしても長期間に渡って円安で米ドルと固定相場を組んでくれたおかげで、面白いほど世界中に製品を輸出することができた。
無題 Name 名無し 15/10/24(土)00:58:52 No.402923
戦前の八木博士の逆バージョンでアメリカで重用されなくなった
(戦時標準規格策定に参加などで戦中は活躍したが戦後は用済みに)
デミング博士が品質管理の手法を普及させた事が製造業躍進最大の要因
トヨタ生産法式とかもこのおっさんが居なかったら無かったかもしれん位
無題 Name 名無し 15/10/24(土)08:29:10 No.402955
>デミング博士が品質管理の手法を普及させた事が製造業躍進最大の要因
デミングの業績は日本史の教科書に載せてもいいくらいだと思うんだが、何故かモノづくり世界以外では軽視されがちだな
しかも最近はメーカーの経営者ですらデミング知らない奴がいるという
無題 Name 名無し 15/10/24(土)01:45:10 No.402927
逆だ
技術力は戦前の方があった
戦前はすべての兵器をほぼ国産で賄えたが、戦後は海自&空自は外国製品無しには全く立ちゆかなくなってる
最新のATD-XにしてもアメリカのF-4相当のエンジンを50年遅れで作り出しただけ
太平洋戦争の頃にも技術格差はあったが、現代のように50年も遅れてるということはなかった
無題 Name 名無し 15/10/24(土)02:36:53 No.402934
>戦前はすべての兵器をほぼ国産で賄えたが
航空機のエンジン機関砲は欧米製ののラ国品・コピーまたはその改造、戦艦の主砲を製造する旋盤はドイツ製、野戦砲は欧州企業に設計依頼したもの多数
零戦の無線帰投装置は当初高性能な米国からの輸入品だったが開戦後は粗悪な国産品で代用
うーん
無題 Name 名無し 15/10/24(土)08:49:12 No.402959
>外国製品無しには全く立ちゆかなくなってる
戦前は欧米から必死の思いで特許を取り、それを模倣することだけで精一杯だった
現在とは基礎的な工業力がまったく違う
また外国製品云々はあらゆる産業がグローバル化しているため当然のこと戦前とは状況が異なる
無題 Name 名無し 15/10/24(土)08:55:41 No.402962
>戦前は欧米から必死の思いで特許を取り、それを模倣することだけで精一杯だった
今もそうだろ
欧米製のエンジンをライセンス生産してなかったら、海自も空自も無力化するよ
戦前戦中の方が、ドサクサのパクリ&ボロい要素は大いにあったが、国産率は普通に高かった
無題 Name 名無し 15/10/24(土)09:21:53 No.402965
>戦前戦中の方が、ドサクサのパクリ&ボロい要素は大いにあったが、国産率は普通に高かった
単に産業経済のグローバル化が進展してなかっただけなんやな
昔と違うのは海外の兵器でも日本製工作機械、デバイスやコンポーネントが無いと成り立たないものもあるってこと
米軍ですら中国製パーツの比率が増えてきて問題になっているというのに
無題 Name 名無し 15/10/24(土)21:23:07 No.403076
>戦後は海自&空自は外国製品無しには全く立ちゆかなくなってる
これは半分政治的な理由なのでは
無題 Name 名無し 15/10/25(日)01:24:28 No.403121
>戦後は海自&空自は外国製品無しには全く立ちゆかなくなってる
>これは半分政治的な理由なのでは
よいものを求めていいったらそうなったということでしょう
戦前と違って西側陣営の一員として広く世界からよいものを調達できるようになったわけで
無題 Name 名無し 15/10/24(土)01:49:12 No.402930
「服を買いに行く為の服が無い」
「資源獲得の為に戦争をする為の資源が無い」
無題 Name 名無し 15/10/24(土)01:58:45 No.402931
後は戦前は自動車産業が全くと言って良いほど育って無い
自動車産業は恐ろしくすそ野が広いので様々な技術者を育成出来る。物流、補給のスピードや量も飛躍的に上がる。
大砲の弾を人間が担いで進撃してたらソ連軍に撃ち負けて当然
あとプラグやエンジンオイルや燃料の質も戦闘機には凄く大事。そう言う軍隊の質を高める脇役が全然足りなかった
無題 Name 名無し 15/10/24(土)08:36:36 No.402956
>後は戦前は自動車産業が全くと言って良いほど育って無い
>自動車産業は恐ろしくすそ野が広いので様々な技術者を育成
戦後の自動車産業の発展は、戦前の航空機とかを作ってた技術者が自動車産業に流れたことの影響も大きいよ
おかげで自動車という低次の産業は隆盛しても、航空機というより高次元の産業は見る影もなく衰退してしまった
これはドイツも同じ
産業としては自動車の方が大きく、金も儲けやすいが、技術としては航空機を作る方が余程高度な技術を要求される
まあ日本の身の丈にあってたのは自動車産業だが、途上国でも一定以上のものが作れる自動車産業で今後も食っていけるかといえば厳しい
無題 Name 名無し 15/10/24(土)09:32:36 No.402967
>>途上国でも一定以上のものが作れる自動車産業で今後も食っていけるかといえば厳しい
その見立ては一部外れると思う
途上国は途上国で車を作るようになるかもしれないが、少なくとも安い途上国製の車が国内や先進国に蔓延する事は無い
なぜならドイツの一流メーカーですら脱落しかねない厳しい環境基準と無人カーの導入による車製造の高度化が途上国の輸入を妨げる防壁となるから
環境問題と安全は、一種の関税として機能する
無題 Name 名無し 15/10/24(土)08:51:10 No.402960
>戦前から工業政策に力を入れていれば
力は入れてただろ?
ちょんまげの時代からたったの80年足らずで世界に喧嘩売ってるんだから世界史の奇跡の一つと言っていいと思うが?
無題 Name 名無し 15/10/24(土)09:09:17 No.402963
精密な冶具が作れるようになったのも大きいね。
戦前は手加工で精度を合わせる職人芸で飛行機とか作ってたみたいで、戦争の最後期には寸法の合わないものばかりで生産に支障が出る有様。
昔はミツトヨとかなかったのか?
無題 Name 名無し 15/10/24(土)21:16:00 No.403075
>昔はミツトヨとかなかったのか?
戦前、最初に作ったダイヤルゲージはダメダメで悔しさに泣きながら全部廃棄したと研修で行ったときに書いてあった
無題 Name 名無し 15/10/24(土)09:17:53 No.402964
基礎的な工業力があり工作機械などを自前で用意できる国がライセンス生産するのと戦前のパクリ品を「これは国産です」というのとは意味合いが違うと思うんだけどなあ
まあ航空機産業に関しては残念だが、そのおかげで優秀な人材が自動車産業に大量流入したから
無題 Name 名無し 15/10/24(土)11:01:26 No.402973
>なぜ日本は戦後になってから急速に工業力と技術力が世界トップクラスになったのですか?
防衛費GNP1パーセント枠とアメリカに守ってもらったおかげで経済に全振りできた
無題 Name 名無し 15/10/24(土)12:32:39 No.402993
工業政策に力入れ続けてたからこそ明治維新から70年ほどでゼロからあそこまで持ってったってのが正しい見方
無題 Name 名無し 15/10/24(土)12:44:22 No.402996
黒船来航から90年でコレ建造してるから
決して技術は低くは無いものの
総力戦へ対応する大量生産の体制が全く不備だった
開戦迫りつつある時期に零戦が月産50機とか、冗談抜きの実話
無題 Name 名無し 15/10/24(土)13:08:19 No.403004
>総力戦へ対応する大量生産の体制が全く不備だった
家内制手工業からの脱却が遅かったってこういう時よく言われる
特攻兵器からマスプロ化したから遅すぎた
無題 Name 名無し 15/10/24(土)13:02:19 No.403002
戦前戦中からも頑張っていたが
追いついたのが戦後とういだけの話
無題 Name 名無し 15/10/24(土)13:10:44 No.403005
戦後追いついたといっても潜水艦の静粛性のように追いついたのが冷戦後になった例もあります
無題 Name 名無し 15/10/24(土)12:18:08 No.402989
アメリカの機械と合理的な考えとかはいってきたからじゃね?
無題 Name 名無し 15/10/24(土)15:18:03 No.403029
>アメリカの機械と合理的な考えとかはいってきたからじゃね?
それに加えて それらを理解できて生かせるだけの下地があったことも大きい。明治維新からこっち義務教育を採り入れたのは大きかった思うな。
液体も個体もロケットの純国産化に成功したし、航空宇宙関係の工作機械の技術力なんかも日独だけが米国に追随してるし、航空禁止で出遅れたけどYS-11やMRJみたいな努力は続いている。下地がなければこれだけのことは不可能だ。
無題 Name 名無し 15/10/24(土)16:33:23 No.403036
戦前は追いついていたってより、軍事産業を先鋭化してただけでベースのところはダメダメだったからなあ
総力戦になったとたんに品質にボロがでて自滅しちゃったし上に書いてあるとおりデミング氏から学んだQCは戦後日本の本当の宝だと思う
無題 Name 名無し 15/10/24(土)17:20:24 No.403041
戦前製造工業に使う精度の良い工作機器は殆ど外国製で開戦で入手不可に工作機械も消耗品だから戦後になるにつれて品質低下
設計までは頑張れてもそれを高品質で製品化する事が出来なかっただけで、戦後一気に伸びたように見えるのは工作機器不足という枷が無くなったからだよ
無題 Name 名無し 15/10/25(日)14:21:44 No.403179
>>戦前製造工業に使う精度の良い工作機器は殆ど外国製で開戦で入手不可に
ってことは画像の工作機器類を校正するための測定器が無かったってことか
「工作機器ハ近代兵器ノ母デアル」
理解してるのに実践できていないという
無題 Name 名無し 15/10/24(土)17:47:14 No.403046
工作機械の会社に見学行った時、
「あんたん所の機械は壊れないから売れないでしょ」
みたいなこと先生に言われてて担当の人は苦笑いしてたな
戦前からそのレベルだったらすごかったんだろうな
無題 Name 名無し 15/10/24(土)18:51:55 No.403053
工作機械を作る工作機械は未だに外国製と聞いた
無題 Name 名無し 15/10/25(日)03:53:18 No.403130
デミング氏の功績が大きいよね。
あと、プラスネジをこっそり拾ってきた本田宗一郎氏。
無題 Name 名無し 15/10/25(日)16:23:03 No.403212
>デミング氏の功績が大きいよね。
デミングのメソッドが日本人の性格や教育水準にピタリとハマったのが大きいね
本家のはずのアメリカではデミングのやり方は理解されず、戦後来日したときも、あまり期待したなかったのに日本人がデミングの教えをあまりに忠実に、かつ大規模に実践したのにはデミングのほうも驚いたとか
戦後世界を席巻した日本工業製品の競争力の秘密をアメリカが調べた時、何処に行っても最後はデミングというアメリカ人に突き当たり、初めてアメリカ人もデミングの正しさに気がついたとかどっかで聞いたような話
無題 Name 名無し 15/10/25(日)05:44:10 No.403133
間接的には内需の要因が強いんじゃないかなぁ…
始発点は農業改革から始まってry
結果的に工業力の増大へとry
無題 Name 名無し 15/10/25(日)06:39:04 No.403134
技術者たちにとってアメリカ製の工業製品はかなりショッキングだったみたいでそれに追いつきたかったってもの大きいんだろうな
軍艦に使われている甲鈑の品質の均一さとか、ベアリングの精度とか
70年台あたりまでの日本製工業製品は安かろう悪かろうの代名詞だったみたいだしなぁ
無題 Name 名無し 15/10/25(日)07:27:23 No.403136
それまでの発達速度を考えれば先次大戦がなくても追いつき追い越してたと思うぞ
開戦時はまだ時期が早かっただけで
無題 Name 名無し 15/10/25(日)09:20:04 No.403143
>それまでの発達速度を考えれば先次大戦がなくても追いつき追い越してたと思うぞ
第二次大戦が無かったらアメリカの戦時標準規格やら日本のデミングによる戦後の品質管理の普及もなく日米ともに発達が遅れてたんじゃなかろうか
無題 Name 名無し 15/10/25(日)15:14:33 No.403192
だから時期が早かっただけで、いずれ追いついて追い越してるって間違いなく
基本的に追い越される前に潰しておこうってのが西欧側のスタンスだったんだから
無題 Name 名無し 15/10/25(日)15:11:43 No.403190
戦前の話になるがフォードシステムの輸出があってな
アメリカは本家として
フォードさんナチ好きもあってドイツと意外な事にソ連に色々教えてやった
日本は国産自動車の保護から拒絶した
イタリアも今一つ
で、戦中は米とソ連が爆発的量産性を発揮
ドイツもかならずとも大国でもないがしぶとく量産性を発揮した
日本も戦前にフォードシステムを導入していれば、結果は変わらなかったもののもうすこししぶとく戦ったとかもとは言われている
無題 Name 名無し 15/10/25(日)15:16:45 No.403193
逆に言えばソ連がフォードによる大量生産システムを導入してなかったら負けてた可能性はあるねい
無題 Name 名無し 15/10/25(日)16:34:39 No.403215
>日本も戦前にフォードシステムを導入していれば、結果は変わらなかったもののもうすこししぶとく戦ったとかもとは言われている
テイラーの科学的管理法やそれに類したシステムの導入は戦前から行われてる
有名なのは呉海軍工廠で導入された管理手法で俗に西島カーブとよばれる図表を用いた生産管理により、戦艦大和の工数を長船で建造した武蔵の約半分で建造することに成功した
まあ呉工廠の優秀すぎる工事能力のため信濃を呉に回航して艤装を急がせるという決断につながってしまうわけだが
無題 Name 名無し 15/10/25(日)15:34:25 No.403198
>>なぜ日本は戦後になってから急速に工業力と技術力が世界トップクラスになったのですか?
既に出てるが、別に戦後急に伸びたわけじゃない。
近代化の過程で萌芽は出ていた。
識字率などの教育レベルがもともと高かった。
経済流通についての発達が西欧にひけを取らなかった。
職人文化に代表されるように、在りもので作る分には高い技術力を既に備えていた。
特に外国の文物や技術、果ては概念までもを「日本語に翻訳して理解する」という点で飛びぬけて優れていると思う。
無題 Name 名無し 15/10/25(日)15:35:15 No.403199
>>戦前から工業政策に力を入れていれば
これは世界視点でみた場合、滅茶苦茶力を入れていた。これも既に出てる通りに、タイミング的に追いつき切れていなかったに過ぎない。
黒船来航から戦艦大和建造までわずか一世紀未満。
開国から列強の仲間入りして、部分的に追い抜くまでにそんな短時間。
戦後の発達もその延長線上にあるだけ。
無題 Name 名無し 15/10/25(日)15:56:10 No.403205
>>なぜ日本は戦後になってから急速に工業力と技術力が世界トップクラスになったのですか?
機会が有れば一度歴史的に詳しく、調べてみたいと思っているのだが、個人的には徳川幕府300年間の平和な時期に識字率の向上とか、基礎的な技術基盤が出来上がっていたのだと思う
明治維新の段階では確かに当時の列強に劣ってはいたが、だからと言って追いつくのにとても時間がかかる、あるいは追いつけないほどの落差には成っていなかったのでは
戦後に限らず外国からの技術移転、導入は有ったが入ってきた技術を「理解」する
基盤はその前から出来ていたのではないかと思う
無題 Name 名無し 15/10/25(日)15:57:06 No.403206
戦後ってスレがいってるんだから
戦前戦中の時点であるていど知識なり技術があったってことじゃね?
だからそれも踏まえて戦後新しいものが入ってきたときに民需集中って状況も踏まえて伸びたってことじゃね?
無題 Name 名無し 15/10/25(日)17:29:11 No.403225
技術力は昔からあったでしょ
世界最高の刃物、日本刀は平安時代からあるし土木建築技術も太古から世界一と言っても過言じゃない
ただ一品ものはいいが同じ品質で大量生産するのはダメで戦後その分野に注力したんでしょ
無題 Name 名無し 15/10/25(日)18:05:04 No.403232
あとは戦後に急増した需要かな
物を作るには発注がないとね
朝鮮特需は外せない
無題 Name 名無し 15/10/26(月)08:37:50 No.403321
>朝鮮特需は外せない
最近は朝鮮戦争は経済的にはマイナスだったという説もあるけどね
国連軍の莫大な駐留経費を日本が負担させられた事
本来は戦後復興に向けられるはずたったリソースが戦争に使われてしまった事
一時的な軍需のせいで産業構造が歪になり休戦成立すると大不況に襲われた事
等が理由に挙げられてる
北の暴発がなければ戦後復興はもっと早かったかもしれない
無題 Name 名無し 15/10/26(月)10:34:32 No.403327
>朝鮮特需は外せない
これってガキの頃から物凄く疑問だった
この時期に日本で兵器を作るだけの工業力があったのか作れたとしてそれは認められるのだろうか
他に食料は輸出出来るだけの余裕はないしあっても衣料品程度?
って思ってたら大学に入って講義の中でそこに触れてて案の定予想は当たってた
結局の所朝鮮特需とは日本国内の内需拡大が進み景気が好転した時期と重なったため、朝鮮特需と言われただけで実際にはあまり関連していなかった
内需拡大の要因はめどいので中略
無題 Name 名無し 15/10/26(月)10:50:18 No.403328
戦争で使うのは武器だけじゃないのですが
朝鮮半島の戦争に使うのに米本国から全て運ぶとか非効率も良い所
衣料品や食料などは在日米軍基地に貯蓄して運んだしその入手先は日本だよ
あと損傷車両の引き上げと修理も行っていたはず
これらは戦争があっての需要なので特需に区分して問題ないです
無題 Name 名無し 15/10/26(月)11:00:10 No.403331
>衣料品や食料などは在日米軍基地に貯蓄して運んだしその入手先は日本だよ
>あと損傷車両の引き上げと修理も行っていたはず
>これらは戦争があっての需要なので特需に区分して問題ないです
問題はそれらのリソースは本来は戦後復興に向けられるべきもので軍需に回されたせいで復興が遅れる性質のものだったこと
米軍にモノ売って儲かったじゃないかという話もあるけど
そんな利益は日本が負担させられた国連軍駐留経費で軽く吹っ飛んでます
大して儲からなかった上にせっかく戦時体制から民需への転換を進めていた産業界も戦争につきあわされた挙句に休戦後の大不況に至る
まあミクロ的に見れば特需で潤った業界や企業もあったのかもしれないが日本経済全体でみれば必ずしもプラスであったとはいえない
無題 Name 名無し 15/10/26(月)12:06:43 No.403335
生産業の技術修練とインフラ整備は戦後の日本にとってはまたとない恩恵だった訳ですが
衣類などは軍服だけ作っていた訳じゃないし食料医薬品なども民需にそのまま使える物です
戦争特需が終戦で一番被害を蒙るのは兵器弾薬製造ぐらいですよ
無題 Name 名無し 15/10/26(月)12:50:22 No.403346
>衣類などは軍服だけ作っていた訳じゃないし食料医薬品なども民需にそのまま使える物です
民需に使えるってだけで実際の内需に合ってるわけじゃないんで、いくら規模だけ拡大しても戦後に需要がなけりゃ意味がないいわばバブル経済みたいなもの
朝鮮戦争中の無理な物資調達によるインフレと休戦による需要急減は日本経済Wダブルパンチで直撃して深刻な反動不況をもたらした
無題 Name 名無し 15/10/27(火)13:14:22 No.403445
>いくら規模だけ拡大しても戦後に需要がなけりゃ意味がないいわばバブル経済みたいなもの
朝鮮特需というのは生産による利益よりも生産の改革をもたらしたって見方の方が正確かもね
これが高度経済成長に繋がる下地になったしね
無題 Name 名無し 15/10/27(火)13:07:16 No.403443
>これらは戦争があっての需要なので特需に区分して問題ないです
遅レスになったがそれは教授に質問してた人が居たよ
教授曰く食料品に関しては確かに出してた物もあったし運送に関わる部分もあったが経済に与える影響としては微々たる物
実質的に内需拡大への影響があったのは衣料品関係だけと言っても過言ではないと(規格化のry)
車両等の修理に関する部分は言及してなかったって事は論ずるに値しない程度って事だろうね
そこよりも農業改革からくる低所得者の可処分所得の増大とそれに伴う国内のry
って影響がデカ過ぎて朝鮮特需ってのは「部分的に影響した」って程度の話
無題 Name 名無し 15/10/25(日)20:40:50 No.403257
>なぜ日本は戦後になってから急速に工業力と技術力が世界トップクラスになったのですか?
大日本帝国の遺産があったからだろ
本来は飛行機を作ってたトップクラスのエンジニア達が、自動車とかに移動したおかげで、自動車とかの低位の分野で競争力を得た
1ドルを360円にしてもらって価格競争力を持ったのも大きい
その代わりもう戦前のような海軍&空軍を自前で建設することは不可能になってしまったが
無題 Name 名無し 15/10/25(日)22:16:46 No.403282
戦前だと軍事技術に力を入れて高度な技術も機密扱いで民間に流れず
陸軍と海軍がいがみ合い別々に技術開発をする閉鎖的で効率の悪い技術開発だった。
戦後は技術者が民間に流れて業界内で技術研究や提携などして発展していった
無題 Name 名無し 15/10/28(水)01:42:52 No.403485
空襲で大分焼けたとはいえ、機械部門は終戦時点で支那事変前比二倍近い成長をしてたからなぁ。
工業力の基礎上げは戦中に大きく進んで、戦後に花開いたんじゃないかね。
引用元: http://may.2chan.net/39/res/402913.htm
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コメント
ソ連とは正反対だな
BTTFのそのセリフはまさに日本の評価の変化を表しているよねw
こんな事になる国はもうないやろ
朝鮮特需はスレでの指摘にもあったように兵器とかの修理でアメリカの管理ノウハウを得られた事が大きい&朝鮮戦争終わって事業が傾いてやばかったって新明和の本で読んだし
実際大先輩から聞くとそんな時代だったと言ってた
これからも今の状況に胡座をかくことなく研究してかないといけないんだけどいかんせん南朝鮮の3Dプリンターでの部品の製造を馬鹿にするような奴とよくATD-Xスレで湧く技術開発のなんたるかを理解してない馬鹿だからな...
長文失礼
機械輸出は2位だからね
工作機械とか言うやつで精度いいやつが使えるようになったのが良かったのかな?
デミング博士の話は時折聞くけど確かに教科書に載せてもいいくらいの内容ですね
技術が解る経営者が戦後引っ張った
というのも大きいと自分は思うな
派閥争いする文系はねぇ
産業革命開始から200年かけて発達したものが開国から100年で追いつき追い越した
ジョークはさておき 自国語で専門用語が概ね表現できるって凄いことだと思うよ
医者から言えばラテン語・英独仏語(今はほぼ英語)が必要にならんのは凄いこと
その気になれば日本語でこなせちゃうもんねw こんな言語他にないぜw
ある意味技術だけでもない、そういう言語文化的な先達がいるのが大きいよ
母国語で解釈できるってのは不要なフィルターをかけずに直接思考できるしさ
でもって戦後になって今まで全て軍事に当ててたリソースを民間に全振り出来るようになったのもデカいと思う
文系理系で分けられる話でもないと思うけどね
どっちにも素晴らしかったお方もいるしクソみたいな奴もいたしね
戦国期の鉄砲の生産量は日本以外の全てを合計した以上の量だった。
江戸期のカラクリに賭ける情熱は半端なものではなく、鉄瓶などの鋳造技術も世界最高峰だったろう。
何百年と言う技術の歴史があって、幕末・明治の産業革命で花開いた。
戦後の復興だって戦前の知識。インフラの遺産あってのもの。
戦中に技術者が派閥争いしまくって兵器の設計や装備が二転三転した挙句、軍艦がひっくり返ったことがあるんですがそれは
単に文系をバカにしたいだけのレスに見えるよ
結局西側陣営に組したおかげで技術大国のイギリスと、後の覇権国家アメリカと技術交流ができて育ててもらえたから追いつき追い越せるようになったわけだし
テストで30点から60点に上げるのと60点から90点に上げるのは同じ30点アップでも違うように、技術も同じ
アメリカの対日政策が変更を余儀なくされたという点が大きいんじゃないかな
防共壁とての役割を果たすため工業化が強く求められることとなった
文理どっちも間抜けで派閥争いばっかりしてたからあの様だったんで無駄な文系叩きは止めましょうね
戦前の「追いつけ」がなければ戦後の「追い越せ」もなかっただろう。
わーすげえ
なんせペリー来航の次の年には自力で蒸気船作ってたぐらいだからなぁ
素人が好き勝手書き込む掲示板の意見で
馬鹿だと切り捨てる人の方が愚かだけどな
防衛支出がなくなった分だけ原資が増やせたことと、
分野の選び方と順番がそこそこよかったので、結果的に工業力が向上した。
特定分野への集中投資はどの発展途上国でも一度は試してみる政策だが、
経済発展につなげられた国は以外と少ない。
当然、戦前より衰退した分野もいろいろあったけれども、
結果として、国民所得が大きく増えた。
当時の通産省の役人はそこがすごかった。
だからその戦費の中に兵器の開発費も入ってたんでしょ
まさか戦前・戦中の兵器開発が戦後の発展に全く関係しなかったとか言わないよね?
逆に言えば、国家レベルで力を入れても工業力を伸ばすのは大変なんだよなぁ。
日本は幸い海国だから、技術力でどうにかなる一品物の「工芸品」である「軍艦」を
質量共に揃えられ、国体を維持出来たけどな。
これが陸軍国で量産能力の方が重要だったら、詰んでた。
企業レベルでは知らないけど現場レベルでは知識の交換はものすごく活発になったと聞いてる
元スレでも等閑視されてるけど、「資源の調達」の問題が大きいよね。
日本が戦争に突入せざるを得なかった最大の理由がこれであり、
かつ、戦前日本の工業力の、重大な足かせになっていたのもこれ。
大日本帝国は、20世紀前半の石油化に全ての意味でついていけず、
かつ、石油の意味をよく分かっていたから(おそらくドイツよりよく分かってた)
自爆してでも取りに行き、最終的には壮絶に自爆した。
皮肉にも、日本がアメリカに敗戦し、アメリカが西太平洋の制海権を獲得して
その「アメリカが守ってくれるシーレーン」を使って資源を輸入できるようになってから、
日本の総合的工業力は爆発的に伸びた。
戦後一気に拡大したように感じるのは戦争によって滞っていた貿易が再開して、資源や工作機械が入ってくるようになったってだけ。
いまだに1流の航空機や船舶のエンジン作れないんだよね。P1とかの例はあるけど。海洋国で造船力トップなのに船舶用エンジンが作れないのは納得いかない。
家電は落ちぶれた。安くて日本生徒遜色ない性能の中国韓国の家電にゃ勝てなかったか。産業スパイ恐るべし。
Plan(計画) Do(行動) Check(確認) Act(改善)!
受験勉強中のあなた!節約を考えているあなた!ダイエット中のあなた!デートプランを練っているあなたに!
いや、まぁ、冗談だけど。
つーわけでさっと大地震の記録をwikiで見たが1948年の福井地震から1995年の阪神大震災まで死者千人を超える大震災が見事に無い。自分もその間にあった記憶も勉強もしていない
我ながらちょっとビックリした、見事に合致するので…決してオカルトじゃないよw
職人、家内制工業的な個別生産における技術力なのか、生産技術・品質管理・自動化等の産業構造に関わる技術力なのかによって商品も産業規模も変わってくるじゃない?
特定の分野だけ見て技術力と総括するのは難しすぎる気がするな。
(航空機でも複合材やエンジンフィンの生産といった要素技術は発展しているわけだし実際受注も増えてる)
※33
>家電は落ちぶれた。
あんまり言いたかないんだけど家電業界についてはコスト意識や人材への投資(給与含む)、マーケティングを軽視したり失敗したり変化について行けなかったのが大きい。
とはいえ基礎工業力・技術力は衰えていないので大手家電メーカーの業績が低迷してた時期でも下請けの部品メーカーはシェアを落とさなかった。
逆に自動車業界なんて日米貿易摩擦以降リスクヘッジとして海外に生産拠点移し続けた結果、円相場に左右されない体質になり、単純に輸出数じゃ業績を測れなくなってるw
あと産業スパイ云々というより顕著だったのは不況時に早期退職希望者募ったら優秀な奴が海外にヘッドハンティングされてしまったというのが正しい。
なお使い捨てだった模様。
それらに注いできたリソースを国内の経済技術伸張に集中できるようになったので、戦後の発展は加速した、と思う
技術者を不遇に扱ったのが一番大きいだろうね。やり返したくもなりますわ。
マザーマシンほとんど外国製に頼り切りやったやないけ…
そして戦前の日本を国際貿易の視点から見るに、世界恐慌以降のブロック経済化=保護貿易の世界的蔓延が工業製品の世界的な貿易を大きく阻害し、それによって植民地をすでに持っている国と持っていない国の対立を煽り、経済・社会を軍事中心的なものに変えて工業化や技術開発を停滞させた影響が非常に大きい。
戦後はブレトン・ウッズ体制による国際的協力による通貨価値の安定、貿易振興、開発途上国の開発が進められて日本はその恩恵を受けたけど、もしも1929年の世界大恐慌の後に主要国が協調してブレトン・ウッズ体制のような国際貿易ルールを整備していれば戦前日本は順調に重工業化を達成しただろうし、また戦争も防げたのではないだろうか?
一流の定義ってなんだよ(哲学)
そもそも自国で作れるからといってそれが売れるかといったら別の話よ。
作って輸出したら保証の問題が出てくる。
壊れたときにどの部品が互換性があるか。どの港なら直せるか。
技術があってもそれをキチンとサービスできる力がなければ意味がないじゃん?
例外のP1だって英国輸出の話の際は英国エンジンに変えることになってたしね。
有名なエンジンとかの企業の一番強いのはキチンと根が張ってあってリカバリーが聞くところじゃない?
>日本刀なんて冶金・工作の先端技術で、中世から輸出品のトップだった。
誰から聞いたのか知らないけど、大間違いだよ。
日本は高温の炉が造れず鉄を溶かせなかったから、叩いて不純物を追い出してたんだ。
戦国時代には数百年前に大陸から伝わった冶金術を失い、金属製の大仏を造れず木製大仏を造っている。
第二次大戦中にはクランクシャフトの鍛造技術の不足からまともな液冷エンジンが造れなかった。
日本の冶金術のレベルはずっと低いままだった。
日本の冶金術のレベルが上がったのは戦後だよ。
>なぜ日本は戦前に工業力や技術力が伸びなかったのか?
平時において国家予算の4~5割を軍備に割いている以上、工業力や技術力が発展する訳が無いと思う。
>もしも1929年の世界大恐慌の後に主要国が協調してブレトン・ウッズ体制のような国際貿易ルールを整備していれば戦前日本は順調に重工業化を達成しただろうし
アメリカの経済が持ち直したのは第二次大戦で需要が大幅に増えた結果であって、戦後アメリカ一強だからこそ成立したブレトン・ウッズ体制を、戦前に構築するのは無理だったんじゃないかな?
まあ今ではマザーマシンも輸出する国になれたし、先人たちには感謝します。
てのも不思議だけど、後始の新興勢力が大概中途でコケてる
(そして致命傷)のも不思議。
でも最近は企業とかが技術を簡単に流したり、技術者への扱いが酷くて国外にとられたりしててこのままで大丈夫かよ?とは思うな。
国防の外部委託、リソースの民需への投入
共産勢力の隆盛によるアメリカの方針転換で早期復興のための支援がなされた
財閥解体後の逆コースで再集結により技術喪失が
航空機分野などの限られたものに抑えられた
1行にまとめるのは難しいが無理にまとめるのなら運と実力の開花の複合かな?
こういう動きは日経とかビジネス誌とかが盛んに啓発してるので知名度はじわじわ広まりつつあるけど、フットワークの軽いITサービスは実は日本より中国とかの方が進んでたりするから心配な点ある
GHQの政策が180度変わったってことだよ
農業国にしようとしてたのに戦前の軍人政治家が言ってたことを理解して反共の基地に転換
GHQの内部が真っ赤化だったてのもバレたのも重要
重工業の方が大事だろ
にしてもイタリアでも「なぜイタリアは戦後になってから(ry」って言われてるんじゃ無いか?
あの国の戦前は日本よりも農業特化だったからな
造船とか新幹線とかさ
日本工業大学の工業技術博物館には明治以降の工作機械が展示してあって
戦時中の工作機械も動態保存して展示されてるらしいですね
戦時中にようやくブルドーザー等の機械が作れても操作できる人間を育成するのにまた膨大な時間がかかったとか。
それこそ技術力なら腐っても戦艦やら航空機まで作ってたわけで個数の少ないものなら充分に作れていたんですし
生産能力に関しては、日頃それだけモノを作る工場があったとしてそれを売る場所がどれほどあるのかという形で市場規模の小ささに起因するのでは?
まさしく大砲とバターじゃなく大砲かバターを選ばざるを得なかった国の話の副効果といった感じでは
「中所得国(中進国)の罠」でググるんやで
設計者が量産度外視の職人頼りの設計でやったからな。設計者もあんなに作るのは予想外だったらしいが
空母艦載メインでそこまで必要とする予定じゃなかったってのもあるが
生産体制が整ってないというよりもそもそも大量生産向きの機体じゃないというオチ
後期型は改善されてるけど中島が関わってからという…
三菱の工場の熟練工員が折角高精度の機械や治具があっても
「俺の手と目の方が正確だ(ドヤァ」やらかしてたりするからな
導入した最新機械が埃被ってたって話
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