無題 Name 名無し 15/10/23(金)23:50:49  No.402913 

戦後半世紀の日本工業の発展〈上〉 

なぜ日本は戦後になってから急速に工業力と技術力が世界トップクラスになったのですか?

戦前から工業政策に力を入れていれば勝てないまでも粗悪な兵器で戦う事もなかったと思うのですが

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無題
Name 名無し 15/10/24(土)00:17:12  No.402918
戦後の日本の発展はアメリカが様々な援助をしてくれたことが大きい。
まずマトモな経済政策を立案、実行できるマトモな政府を作ってくれたことが実に大きいと思う。
通貨にしても長期間に渡って円安で米ドルと固定相場を組んでくれたおかげで、面白いほど世界中に製品を輸出することができた。

無題
Name 名無し 15/10/24(土)00:58:52  No.402923
戦前の八木博士の逆バージョンでアメリカで重用されなくなった
(戦時標準規格策定に参加などで戦中は活躍したが戦後は用済みに)
デミング博士が品質管理の手法を普及させた事が製造業躍進最大の要因
トヨタ生産法式とかもこのおっさんが居なかったら無かったかもしれん位

無題
Name 名無し 15/10/24(土)08:29:10  No.402955
>デミング博士が品質管理の手法を普及させた事が製造業躍進最大の要因
デミングの業績は日本史の教科書に載せてもいいくらいだと思うんだが、何故かモノづくり世界以外では軽視されがちだな
しかも最近はメーカーの経営者ですらデミング知らない奴がいるという

無題
Name 名無し 15/10/24(土)01:45:10  No.402927
逆だ
技術力は戦前の方があった
戦前はすべての兵器をほぼ国産で賄えたが、戦後は海自&空自は外国製品無しには全く立ちゆかなくなってる
最新のATD-XにしてもアメリカのF-4相当のエンジンを50年遅れで作り出しただけ
太平洋戦争の頃にも技術格差はあったが、現代のように50年も遅れてるということはなかった

無題
Name 名無し 15/10/24(土)02:36:53  No.402934
>戦前はすべての兵器をほぼ国産で賄えたが
航空機のエンジン機関砲は欧米製ののラ国品・コピーまたはその改造、戦艦の主砲を製造する旋盤はドイツ製、野戦砲は欧州企業に設計依頼したもの多数
零戦の無線帰投装置は当初高性能な米国からの輸入品だったが開戦後は粗悪な国産品で代用

うーん

無題
Name 名無し 15/10/24(土)08:49:12  No.402959
>外国製品無しには全く立ちゆかなくなってる

戦前は欧米から必死の思いで特許を取り、それを模倣することだけで精一杯だった
現在とは基礎的な工業力がまったく違う
また外国製品云々はあらゆる産業がグローバル化しているため当然のこと戦前とは状況が異なる

無題
Name 名無し 15/10/24(土)08:55:41  No.402962
>戦前は欧米から必死の思いで特許を取り、それを模倣することだけで精一杯だった
今もそうだろ
欧米製のエンジンをライセンス生産してなかったら、海自も空自も無力化するよ
戦前戦中の方が、ドサクサのパクリ&ボロい要素は大いにあったが、国産率は普通に高かった

無題
Name 名無し 15/10/24(土)09:21:53  No.402965
>戦前戦中の方が、ドサクサのパクリ&ボロい要素は大いにあったが、国産率は普通に高かった
単に産業経済のグローバル化が進展してなかっただけなんやな
昔と違うのは海外の兵器でも日本製工作機械、デバイスやコンポーネントが無いと成り立たないものもあるってこと
米軍ですら中国製パーツの比率が増えてきて問題になっているというのに

無題
Name 名無し 15/10/24(土)21:23:07  No.403076 
>戦後は海自&空自は外国製品無しには全く立ちゆかなくなってる
これは半分政治的な理由なのでは

無題
Name 名無し 15/10/25(日)01:24:28  No.403121
>戦後は海自&空自は外国製品無しには全く立ちゆかなくなってる
>これは半分政治的な理由なのでは

よいものを求めていいったらそうなったということでしょう

戦前と違って西側陣営の一員として広く世界からよいものを調達できるようになったわけで

無題
Name 名無し 15/10/24(土)01:49:12  No.402930
「服を買いに行く為の服が無い」
「資源獲得の為に戦争をする為の資源が無い」

無題
Name 名無し 15/10/24(土)01:58:45  No.402931
後は戦前は自動車産業が全くと言って良いほど育って無い
自動車産業は恐ろしくすそ野が広いので様々な技術者を育成出来る。物流、補給のスピードや量も飛躍的に上がる。
大砲の弾を人間が担いで進撃してたらソ連軍に撃ち負けて当然
あとプラグやエンジンオイルや燃料の質も戦闘機には凄く大事。そう言う軍隊の質を高める脇役が全然足りなかった

無題
Name 名無し 15/10/24(土)08:36:36  No.402956
>後は戦前は自動車産業が全くと言って良いほど育って無い
>自動車産業は恐ろしくすそ野が広いので様々な技術者を育成
戦後の自動車産業の発展は、戦前の航空機とかを作ってた技術者が自動車産業に流れたことの影響も大きいよ
おかげで自動車という低次の産業は隆盛しても、航空機というより高次元の産業は見る影もなく衰退してしまった
これはドイツも同じ
産業としては自動車の方が大きく、金も儲けやすいが、技術としては航空機を作る方が余程高度な技術を要求される
まあ日本の身の丈にあってたのは自動車産業だが、途上国でも一定以上のものが作れる自動車産業で今後も食っていけるかといえば厳しい

無題
Name 名無し 15/10/24(土)09:32:36  No.402967
>>途上国でも一定以上のものが作れる自動車産業で今後も食っていけるかといえば厳しい

その見立ては一部外れると思う
途上国は途上国で車を作るようになるかもしれないが、少なくとも安い途上国製の車が国内や先進国に蔓延する事は無い

なぜならドイツの一流メーカーですら脱落しかねない厳しい環境基準と無人カーの導入による車製造の高度化が途上国の輸入を妨げる防壁となるから

環境問題と安全は、一種の関税として機能する

無題
Name 名無し 15/10/24(土)08:51:10  No.402960
>戦前から工業政策に力を入れていれば
力は入れてただろ?
ちょんまげの時代からたったの80年足らずで世界に喧嘩売ってるんだから世界史の奇跡の一つと言っていいと思うが?

無題
Name 名無し 15/10/24(土)09:09:17  No.402963
精密な冶具が作れるようになったのも大きいね。
戦前は手加工で精度を合わせる職人芸で飛行機とか作ってたみたいで、戦争の最後期には寸法の合わないものばかりで生産に支障が出る有様。

昔はミツトヨとかなかったのか?

無題
Name 名無し 15/10/24(土)21:16:00  No.403075
>昔はミツトヨとかなかったのか?
戦前、最初に作ったダイヤルゲージはダメダメで悔しさに泣きながら全部廃棄したと研修で行ったときに書いてあった

無題
Name 名無し 15/10/24(土)09:17:53  No.402964
基礎的な工業力があり工作機械などを自前で用意できる国がライセンス生産するのと戦前のパクリ品を「これは国産です」というのとは意味合いが違うと思うんだけどなあ

まあ航空機産業に関しては残念だが、そのおかげで優秀な人材が自動車産業に大量流入したから

無題
Name 名無し 15/10/24(土)11:01:26  No.402973
>なぜ日本は戦後になってから急速に工業力と技術力が世界トップクラスになったのですか?
防衛費GNP1パーセント枠とアメリカに守ってもらったおかげで経済に全振りできた

無題
Name 名無し 15/10/24(土)12:32:39  No.402993
工業政策に力入れ続けてたからこそ明治維新から70年ほどでゼロからあそこまで持ってったってのが正しい見方

無題
Name 名無し 15/10/24(土)12:44:22  No.402996 
Yamato_Trial_1941

黒船来航から90年でコレ建造してるから
決して技術は低くは無いものの
総力戦へ対応する大量生産の体制が全く不備だった
開戦迫りつつある時期に零戦が月産50機とか、冗談抜きの実話

無題
Name 名無し 15/10/24(土)13:08:19  No.403004
>総力戦へ対応する大量生産の体制が全く不備だった
家内制手工業からの脱却が遅かったってこういう時よく言われる
特攻兵器からマスプロ化したから遅すぎた

無題
Name 名無し 15/10/24(土)13:02:19  No.403002
戦前戦中からも頑張っていたが
追いついたのが戦後とういだけの話

無題
Name 名無し 15/10/24(土)13:10:44  No.403005
戦後追いついたといっても潜水艦の静粛性のように追いついたのが冷戦後になった例もあります

無題
Name 名無し 15/10/24(土)12:18:08  No.402989
アメリカの機械と合理的な考えとかはいってきたからじゃね?

無題
Name 名無し 15/10/24(土)15:18:03  No.403029
>アメリカの機械と合理的な考えとかはいってきたからじゃね?

それに加えて それらを理解できて生かせるだけの下地があったことも大きい。明治維新からこっち義務教育を採り入れたのは大きかった思うな。
液体も個体もロケットの純国産化に成功したし、航空宇宙関係の工作機械の技術力なんかも日独だけが米国に追随してるし、航空禁止で出遅れたけどYS-11やMRJみたいな努力は続いている。下地がなければこれだけのことは不可能だ。

無題
Name 名無し 15/10/24(土)16:33:23  No.403036
戦前は追いついていたってより、軍事産業を先鋭化してただけでベースのところはダメダメだったからなあ
総力戦になったとたんに品質にボロがでて自滅しちゃったし上に書いてあるとおりデミング氏から学んだQCは戦後日本の本当の宝だと思う

無題
Name 名無し 15/10/24(土)17:20:24  No.403041
戦前製造工業に使う精度の良い工作機器は殆ど外国製で開戦で入手不可に工作機械も消耗品だから戦後になるにつれて品質低下
設計までは頑張れてもそれを高品質で製品化する事が出来なかっただけで、戦後一気に伸びたように見えるのは工作機器不足という枷が無くなったからだよ

無題
Name 名無し 15/10/25(日)14:21:44  No.403179
1445750504924
>>戦前製造工業に使う精度の良い工作機器は殆ど外国製で開戦で入手不可に

ってことは画像の工作機器類を校正するための測定器が無かったってことか
「工作機器ハ近代兵器ノ母デアル」
理解してるのに実践できていないという

無題
Name 名無し 15/10/24(土)17:47:14  No.403046
工作機械の会社に見学行った時、
「あんたん所の機械は壊れないから売れないでしょ」
みたいなこと先生に言われてて担当の人は苦笑いしてたな

戦前からそのレベルだったらすごかったんだろうな

無題
Name 名無し 15/10/24(土)18:51:55  No.403053
工作機械を作る工作機械は未だに外国製と聞いた

無題
Name 名無し 15/10/25(日)03:53:18  No.403130
デミング氏の功績が大きいよね。
あと、プラスネジをこっそり拾ってきた本田宗一郎氏。

無題
Name 名無し 15/10/25(日)16:23:03  No.403212
>デミング氏の功績が大きいよね。
デミングのメソッドが日本人の性格や教育水準にピタリとハマったのが大きいね
本家のはずのアメリカではデミングのやり方は理解されず、戦後来日したときも、あまり期待したなかったのに日本人がデミングの教えをあまりに忠実に、かつ大規模に実践したのにはデミングのほうも驚いたとか
戦後世界を席巻した日本工業製品の競争力の秘密をアメリカが調べた時、何処に行っても最後はデミングというアメリカ人に突き当たり、初めてアメリカ人もデミングの正しさに気がついたとかどっかで聞いたような話

無題
Name 名無し 15/10/25(日)05:44:10  No.403133
間接的には内需の要因が強いんじゃないかなぁ…
始発点は農業改革から始まってry
結果的に工業力の増大へとry

無題
Name 名無し 15/10/25(日)06:39:04  No.403134
技術者たちにとってアメリカ製の工業製品はかなりショッキングだったみたいでそれに追いつきたかったってもの大きいんだろうな
軍艦に使われている甲鈑の品質の均一さとか、ベアリングの精度とか

70年台あたりまでの日本製工業製品は安かろう悪かろうの代名詞だったみたいだしなぁ

無題
Name 名無し 15/10/25(日)07:27:23  No.403136
それまでの発達速度を考えれば先次大戦がなくても追いつき追い越してたと思うぞ
開戦時はまだ時期が早かっただけで

無題
Name 名無し 15/10/25(日)09:20:04  No.403143
>それまでの発達速度を考えれば先次大戦がなくても追いつき追い越してたと思うぞ
第二次大戦が無かったらアメリカの戦時標準規格やら日本のデミングによる戦後の品質管理の普及もなく日米ともに発達が遅れてたんじゃなかろうか

無題
Name 名無し 15/10/25(日)15:14:33  No.403192
だから時期が早かっただけで、いずれ追いついて追い越してるって間違いなく
基本的に追い越される前に潰しておこうってのが西欧側のスタンスだったんだから

無題
Name 名無し 15/10/25(日)15:11:43  No.403190
戦前の話になるがフォードシステムの輸出があってな
アメリカは本家として
フォードさんナチ好きもあってドイツと意外な事にソ連に色々教えてやった
日本は国産自動車の保護から拒絶した
イタリアも今一つ
で、戦中は米とソ連が爆発的量産性を発揮
ドイツもかならずとも大国でもないがしぶとく量産性を発揮した
日本も戦前にフォードシステムを導入していれば、結果は変わらなかったもののもうすこししぶとく戦ったとかもとは言われている

無題
Name 名無し 15/10/25(日)15:16:45  No.403193
逆に言えばソ連がフォードによる大量生産システムを導入してなかったら負けてた可能性はあるねい

無題
Name 名無し 15/10/25(日)16:34:39  No.403215
>日本も戦前にフォードシステムを導入していれば、結果は変わらなかったもののもうすこししぶとく戦ったとかもとは言われている
テイラーの科学的管理法やそれに類したシステムの導入は戦前から行われてる
有名なのは呉海軍工廠で導入された管理手法で俗に西島カーブとよばれる図表を用いた生産管理により、戦艦大和の工数を長船で建造した武蔵の約半分で建造することに成功した
まあ呉工廠の優秀すぎる工事能力のため信濃を呉に回航して艤装を急がせるという決断につながってしまうわけだが

無題
Name 名無し 15/10/25(日)15:34:25  No.403198
>>なぜ日本は戦後になってから急速に工業力と技術力が世界トップクラスになったのですか?

既に出てるが、別に戦後急に伸びたわけじゃない。
近代化の過程で萌芽は出ていた。

識字率などの教育レベルがもともと高かった。
経済流通についての発達が西欧にひけを取らなかった。
職人文化に代表されるように、在りもので作る分には高い技術力を既に備えていた。

特に外国の文物や技術、果ては概念までもを「日本語に翻訳して理解する」という点で飛びぬけて優れていると思う。

無題
Name 名無し 15/10/25(日)15:35:15  No.403199
>>戦前から工業政策に力を入れていれば

これは世界視点でみた場合、滅茶苦茶力を入れていた。これも既に出てる通りに、タイミング的に追いつき切れていなかったに過ぎない。
黒船来航から戦艦大和建造までわずか一世紀未満。
開国から列強の仲間入りして、部分的に追い抜くまでにそんな短時間。
戦後の発達もその延長線上にあるだけ。

無題
Name 名無し 15/10/25(日)15:56:10  No.403205
>>なぜ日本は戦後になってから急速に工業力と技術力が世界トップクラスになったのですか?

機会が有れば一度歴史的に詳しく、調べてみたいと思っているのだが、個人的には徳川幕府300年間の平和な時期に識字率の向上とか、基礎的な技術基盤が出来上がっていたのだと思う

明治維新の段階では確かに当時の列強に劣ってはいたが、だからと言って追いつくのにとても時間がかかる、あるいは追いつけないほどの落差には成っていなかったのでは

戦後に限らず外国からの技術移転、導入は有ったが入ってきた技術を「理解」する
基盤はその前から出来ていたのではないかと思う

無題
Name 名無し 15/10/25(日)15:57:06  No.403206
戦後ってスレがいってるんだから
戦前戦中の時点であるていど知識なり技術があったってことじゃね?
だからそれも踏まえて戦後新しいものが入ってきたときに民需集中って状況も踏まえて伸びたってことじゃね?

無題
Name 名無し 15/10/25(日)17:29:11  No.403225
技術力は昔からあったでしょ
世界最高の刃物、日本刀は平安時代からあるし土木建築技術も太古から世界一と言っても過言じゃない
ただ一品ものはいいが同じ品質で大量生産するのはダメで戦後その分野に注力したんでしょ

無題
Name 名無し 15/10/25(日)18:05:04  No.403232
あとは戦後に急増した需要かな
物を作るには発注がないとね
朝鮮特需は外せない

無題
Name 名無し 15/10/26(月)08:37:50  No.403321
>朝鮮特需は外せない
最近は朝鮮戦争は経済的にはマイナスだったという説もあるけどね
国連軍の莫大な駐留経費を日本が負担させられた事
本来は戦後復興に向けられるはずたったリソースが戦争に使われてしまった事
一時的な軍需のせいで産業構造が歪になり休戦成立すると大不況に襲われた事
等が理由に挙げられてる
北の暴発がなければ戦後復興はもっと早かったかもしれない

無題
Name 名無し 15/10/26(月)10:34:32  No.403327
>朝鮮特需は外せない
これってガキの頃から物凄く疑問だった
この時期に日本で兵器を作るだけの工業力があったのか作れたとしてそれは認められるのだろうか
他に食料は輸出出来るだけの余裕はないしあっても衣料品程度?
って思ってたら大学に入って講義の中でそこに触れてて案の定予想は当たってた
結局の所朝鮮特需とは日本国内の内需拡大が進み景気が好転した時期と重なったため、朝鮮特需と言われただけで実際にはあまり関連していなかった
内需拡大の要因はめどいので中略

無題
Name 名無し 15/10/26(月)10:50:18  No.403328
戦争で使うのは武器だけじゃないのですが
朝鮮半島の戦争に使うのに米本国から全て運ぶとか非効率も良い所
衣料品や食料などは在日米軍基地に貯蓄して運んだしその入手先は日本だよ
あと損傷車両の引き上げと修理も行っていたはず
これらは戦争があっての需要なので特需に区分して問題ないです

無題
Name 名無し 15/10/26(月)11:00:10  No.403331
>衣料品や食料などは在日米軍基地に貯蓄して運んだしその入手先は日本だよ
>あと損傷車両の引き上げと修理も行っていたはず
>これらは戦争があっての需要なので特需に区分して問題ないです
問題はそれらのリソースは本来は戦後復興に向けられるべきもので軍需に回されたせいで復興が遅れる性質のものだったこと

米軍にモノ売って儲かったじゃないかという話もあるけど
そんな利益は日本が負担させられた国連軍駐留経費で軽く吹っ飛んでます

大して儲からなかった上にせっかく戦時体制から民需への転換を進めていた産業界も戦争につきあわされた挙句に休戦後の大不況に至る

まあミクロ的に見れば特需で潤った業界や企業もあったのかもしれないが日本経済全体でみれば必ずしもプラスであったとはいえない

無題
Name 名無し 15/10/26(月)12:06:43  No.403335
生産業の技術修練とインフラ整備は戦後の日本にとってはまたとない恩恵だった訳ですが
衣類などは軍服だけ作っていた訳じゃないし食料医薬品なども民需にそのまま使える物です

戦争特需が終戦で一番被害を蒙るのは兵器弾薬製造ぐらいですよ

無題
Name 名無し 15/10/26(月)12:50:22  No.403346
>衣類などは軍服だけ作っていた訳じゃないし食料医薬品なども民需にそのまま使える物です
民需に使えるってだけで実際の内需に合ってるわけじゃないんで、いくら規模だけ拡大しても戦後に需要がなけりゃ意味がないいわばバブル経済みたいなもの
朝鮮戦争中の無理な物資調達によるインフレと休戦による需要急減は日本経済Wダブルパンチで直撃して深刻な反動不況をもたらした

無題
Name 名無し 15/10/27(火)13:14:22  No.403445
>いくら規模だけ拡大しても戦後に需要がなけりゃ意味がないいわばバブル経済みたいなもの
朝鮮特需というのは生産による利益よりも生産の改革をもたらしたって見方の方が正確かもね
これが高度経済成長に繋がる下地になったしね

無題
Name 名無し 15/10/27(火)13:07:16  No.403443
>これらは戦争があっての需要なので特需に区分して問題ないです
遅レスになったがそれは教授に質問してた人が居たよ
教授曰く食料品に関しては確かに出してた物もあったし運送に関わる部分もあったが経済に与える影響としては微々たる物
実質的に内需拡大への影響があったのは衣料品関係だけと言っても過言ではないと(規格化のry)
車両等の修理に関する部分は言及してなかったって事は論ずるに値しない程度って事だろうね
そこよりも農業改革からくる低所得者の可処分所得の増大とそれに伴う国内のry
って影響がデカ過ぎて朝鮮特需ってのは「部分的に影響した」って程度の話

無題
Name 名無し 15/10/25(日)20:40:50  No.403257
>なぜ日本は戦後になってから急速に工業力と技術力が世界トップクラスになったのですか?
大日本帝国の遺産があったからだろ
本来は飛行機を作ってたトップクラスのエンジニア達が、自動車とかに移動したおかげで、自動車とかの低位の分野で競争力を得た
1ドルを360円にしてもらって価格競争力を持ったのも大きい

その代わりもう戦前のような海軍&空軍を自前で建設することは不可能になってしまったが

無題
Name 名無し 15/10/25(日)22:16:46  No.403282
戦前だと軍事技術に力を入れて高度な技術も機密扱いで民間に流れず
陸軍と海軍がいがみ合い別々に技術開発をする閉鎖的で効率の悪い技術開発だった。

戦後は技術者が民間に流れて業界内で技術研究や提携などして発展していった

無題
Name 名無し 15/10/28(水)01:42:52  No.403485
空襲で大分焼けたとはいえ、機械部門は終戦時点で支那事変前比二倍近い成長をしてたからなぁ。
工業力の基礎上げは戦中に大きく進んで、戦後に花開いたんじゃないかね。
引用元: http://may.2chan.net/39/res/402913.htm

<管理人より>
後半の朝鮮特需はそれほどでもないという話はとても興味深いものでした。このことについて詳しい書籍等があれば教えていただきたいです。

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