無題 Name 名無し 14/08/15(金)10:39:01  No.1081637
640px-The_Nakajima_Ki-84_Hayate
(画像引用元)wikipedia

キ-84こと四式戦闘機疾風について質問です
今四式戦闘機疾風の機体解説の本を色々と見ていて気になる点があってスレを立てさせていただきました
機体の性能表でなぜ疾風は頑なに最高速度624㎞のままなんでしょうか?
同じテストで出した舟橋中尉の631㎞はあんまりメジャーではないのですか?

無題
Name 名無し 14/08/15(金)10:39:57  No.1081638
あとこの数字も集合排気管で示した数字なので単排気管に代えた13号機以降の速度数字など乗ってないですよね
乙型の試作機が660㎞の速度を示したのもあんまり知られてませんし…

一応甲型量産機は単排気管ですのでカタログスペックは単排気管の機体を掲載すべきだと思うのですが…

後増加試作機13号~64号までに見られた砲口覆が量産型と比べると長いんですがこれは何か意味があったりするんですかね?

砲口覆があると射撃精度が変わってきたりするんでしょうか?
まぁ第二次増加試作機ではこの覆いもなくなってしまっているので効果がなかったもしくはあっても薄かったためなくなったんでしょうが

質問ばかりですみません
どうかお教えいただければ幸いです

無題
Name 名無し 14/08/15(金)10:59:41  No.1081639
631キロの方はブースト圧上げて出した数値で出力制限がかかった量産機達の目安にしづらいからかなぁ

無題
Name 名無し 14/08/15(金)11:20:30  No.1081641
陸軍の取説が624km/hだからとか

無題
Name 名無し 14/08/15(金)12:00:35  No.1081648
>>後増加試作機13号~64号までに見られた砲口覆が量産型と比べると長いんですがこれは何か意味があったりするんですかね?
 発射炎によって目が眩むのを防止するためのものなのですがあまり差はなかったようです。
 また三式照準器の防眩ガラスは百式照準器よりよくなっているのでやめたというのもあるでしょう。


>>砲口覆があると射撃精度が変わってきたりするんでしょうか?
 射撃精度そのものはあまりかわらなかったようです。

無題
Name 名無し 14/08/15(金)11:28:53  No.1081643
よく古峰文三氏が書いてるけど、日本軍の場合カタログスペックの最高速度はあんまり重要視してない
だからエンジンが変わろうが燃料のオクタン価が変わろうが下手すると試作機時代に一回測った数値がそのまんまずっと書かれてる
大体「最高速度」といっても高度どれくらいでどのような機体重量かで全く変わってくるから、実戦状態だと、あんまり気にする必要がなかったよということらしい
実際メーカー計測値と軍納入後の計測値が全く異なるというのもよくある話で

http://homepage1.nifty.com/HARPOON/Fw190/title.html

無題
Name 名無し 14/08/15(金)12:29:36  No.1081660
>No.1081643
四式戦闘機ではなくFW190ですが、これはこれで大変勉強になるサイト紹介ありがとうございました

>No.1081648
なるほど射撃精度ではなく発射炎の減殺でしたか
最初は三八式歩兵銃のように発射炎の減殺を目的にしてるのか?
と思ったりもしましたが
相手側から多少発射炎見られても戦闘機では意味なくないか?と思ってしまい
それ以上深く考えませんでしたが
四式戦闘機の搭乗員については考えていませんでした

ご教示ありがとうございます

無題
Name 名無し 14/08/15(金)11:46:24  No.1081644
今じゃ考えられん話だな
個別の性能確認試験とか検収条件になってないのか

無題
Name 名無し 14/08/15(金)14:26:30  No.1081673
>個別の性能確認試験とか検収条件になってないのか
そういうのは最低値以上ならOKってことで納入される

無題
Name 名無し 14/08/15(金)14:20:23  No.1081672
1/48 烈風一一型 
烈風の話になってしまいますが
参考文献で
烈風の速度が624㎞~630㎞と若干差異があるのも
かいている人の好みだということなんでしょうか?

無題
Name 名無し 14/08/15(金)15:19:17  No.1081675
>かいている人の好みだということなんでしょうか?
元データが何かということですね
その元となった数値が実測値であったとしても、条件が違えば全く同じ機体で計測しても当然変わってきます
飛行高度が数百メートルも変わればそれくらいの速度差にはあると思います

今も昔も関係なく、機体がどれくらいの速度を出したと言ったならば、それがどのような条件であったのかまで見ないと不正確なんです

無題
Name 名無し 14/08/15(金)15:24:34  No.1081676
どうせなら最大速度700km/hとか取説に記しておけば、搭乗員たちの士気も上がっただろうに。

無題
Name 名無し 14/08/15(金)16:11:50  No.1081680
>どうせなら最大速度700km/hとか取説に記しておけば、
>搭乗員たちの士気も上がっただろうに。
それやったら、部隊配備されたらこんな速度出ねぇぞってぶち切られたのがほっけうるふ

無題
Name 名無し 14/08/15(金)18:12:59  No.1081689
日本軍は真面目に実用重量で計測してたからなぁ

無題
Name 名無し 14/08/15(金)18:24:31  No.1081691
>日本軍は真面目に実用重量で計測してたからなぁ
海軍はな
艦船が戦闘開始状態で性能測定するからそれを測定方法として流用した
陸軍は海外と同じ外せるモンは外した裸馬にパテ埋めの空気抵抗減少状態で測る

無題
Name 名無し 14/08/15(金)18:42:57  No.1081694 
>日本軍の場合カタログスペックの最高速度はあんまり重要視してない
>個別の性能確認試験とか検収条件になってないのか

2式単戦なんかも全武装を取り外してその部分にカバーを付け機体重量2千350㎏(全備重量だと2千500~2千700)の状態で606キロ/時とか更にその状態で操縦席前方胴体の隙間を目張りして626キロ出したとか色々な数字が有りますな

試作機段階だとテストするのも相当の腕利きのパイロットだったりしますし
会社の方も採用目指してw格別に手を掛けたりもするそうで正直私らがあとからカタログスペックの数値だけ見て想像するのと当時の現状ってのはずいぶん違ったんでしょうねえ、やっぱし

無題
Name 名無し 14/08/15(金)19:38:20  No.1081700
>2式単戦なんかも
海軍はカタログスペック見て採用する気があったが陸海交換試乗会で加速上昇が零戦程度で旋回性劣悪と報告されて雷電開発につながっていくんだよな

無題
Name 名無し 14/08/15(金)23:44:57  No.1081736
当時の日本機は強い軍部(特にパイロット)の発言力の影響下にあったのでメーカー主体のスペックとは趣の異なる使う側主体の数字であった可能性が高い

二式単戦は例外的にメーカーの暴走に近いコンセプトで作られておりパイロットがどのような拒否反応を示すか判らない冒険であったが世の中分からないもので若手パイロットへの受けが良かったと言う

無題
Name 名無し 14/08/16(土)12:02:25  No.1081784
ゲーム脳がって言われてしまうかもしれませんが
シュミレーションゲームなどでは中速度程度の扱いになってしまうのはちょっと悲しいですよね

無題
Name 名無し 14/08/16(土)16:03:56  No.1081802
>シュミレーションゲームなどでは中速度程度の扱いになってしまうのは
27ノット出せない空母が高速に分類され、28ノット出せる戦艦が低速に分類されるゲームも有ります
全ては制作側の趣味次第
30機しか積めないはずの改装空母が36機積めたり
逆に48機搭載の正規空母が38機に減らされたりとひどいもんだ

無題
Name 名無し 14/08/16(土)16:27:15  No.1081804
>シュミレーションゲームなどでは中速度程度の扱いになってしまうのはちょっと悲しいですよね
最近のは枢軸機の速度を連合軍のテストの数値を参考にしてるっぽいのが多い感じ

無題
Name 名無し 14/08/16(土)15:19:59  No.1081798
死力を尽くして玉成した決戦機の性能が、ベニア板の凄いバージョンで作られたソ連戦闘機に及ばないという、泣きたくなるような事実から目を背けてはなりませぬ。

無題
Name 名無し 14/08/16(土)19:44:46  No.1081818
>ソ連戦闘機に及ばないという
ソ連の設計・製作陣こそ、死力を尽くして飛行機作らなきゃ収容所に事務所構えるハメになりますので。

無題
Name 名無し 14/08/16(土)20:01:53  No.1081821
YAKさんはどーいうわけか、同志スターリンのお気に入りだったので、多少のミスは大目に見てもらえます。

無題
Name 名無し 14/08/16(土)20:04:01  No.1081822
>ソ連戦闘機に及ばないという
ソ連戦闘機が洋上広く戦えるならねー

無題
Name 名無し 14/08/16(土)21:28:47  No.1081828
ソ連の航空ガソリンのオクタン価もえらい低かったような

無題
Name 名無し 14/08/16(土)21:41:56  No.1081829
>同志スターリンのお気に入りだったので、多少のミスは大目に見てもらえます。

Migもね、アントノフなんて収容所送り

無題
Name 名無し 14/08/16(土)21:55:36  No.1081832
ツポレフは強制収容所で設計局作らされた

無題
Name 名無し 14/08/16(土)21:50:10  No.1081831
地上軍の支援が主任務だから中高度以上での性能なんて全く必要とされないしね
ソ連空軍の恐るべきところはドイツのエース級にバタバタ落とされまくってるのに次から次へと尽きることなく湧いてくるとこだな

無題
Name 名無し 14/08/16(土)22:06:33  No.1081837
>ソ連空軍の恐るべきところはドイツのエース級にバタバタ落とされまくってるのに次から次へと尽きることなく湧いてくるとこだな
ノモンハン事件他の戦訓から、どうせ敵精鋭と戦えば年300%は消耗するとWW2以前から割り切っていたせいだそうな
しかし年300%の消耗を覚悟するってのも半端じゃねえな

無題
Name 名無し 14/08/17(日)22:29:26  No.1081954
>ソ連空軍の恐るべきところはドイツのエース級にバタバタ落とされまくってるのに次から次へと尽きることなく湧いてくるとこだな
その状況は戦争前半までだな。
後半になるとドイツ軍の方がバタバタ落とされるようになるが、ドイツには次から次へと尽きることなく湧くほど資源や生産力がなかった。

無題
Name 名無し 14/08/18(月)00:21:14  No.1081978
小福田(終戦時)中佐 「零戦開発物語」より
零 最高 530キロ 上昇 5分55秒 5000m 950HP/4200m
2式 最高 550キロ 上昇 7分 5000m 1200HP/3700m

昭和16年1月横空で他流試合。
零より早いはずの2式は、ほとんど変わらなかった。
上昇力も馬力の割に全然。旋回性能全く零の敵にあらず。

2式は出だしはダメダメちゃん。
でも最後には、4式配備されても2式のほうが良いやという部隊があるまで、改良されたんだよね。

無題
Name 名無し 14/08/18(月)00:33:54  No.1081979
>4式配備されても2式のほうが良いやという部隊
新鋭に粗製乱造が重なって旧式のが安定稼働するからね

無題
Name 名無し 14/08/18(月)11:12:28  No.1081998
>>4式配備されても2式のほうが良いやという部隊
ハ41/109の整備性の悪さを整備員が克服した部隊は射撃時の据わりのよさや機敏な反応を以って二式単戦を好んだとおもう。
引用元: http://dat.2chan.net/f/res/1081637.htm
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