無題 Name 名無し 14/06/28(土)16:43:27  No.1074805
1403941407285
こいつってどんな評判だったの?
25ミリは長所短所ともに評価を聞くけど
大口径砲は意外と話題にならないね

ほか旧陸海軍の対空火器スレ

高角砲と防空艦
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無題
Name 名無し 14/06/28(土)16:44:28  No.1074806
単装型は小艦艇の主砲になったりしてる

無題
Name 名無し 14/06/28(土)18:01:00  No.1074814
世界でも屈指の傑作砲で重巡は盾付き装備になってる
高度5500m速度320kkm/hで侵入した急降下爆撃機が降下開始までの100秒間に2基で120発発射して必中う段を出す構想だったとか
時限信管には手を焼いて4年がかりの昭和10年に目標誤差精度±0.2秒まで詰められたとか

無題
Name 名無し 14/06/28(土)18:09:49  No.1074816
日本は秋月型に至るまで駆逐艦に両用砲を積まなかったからな

無題
Name 名無し 14/06/28(土)18:46:43  No.1074825
>日本は秋月型に至るまで駆逐艦に両用砲を積まなかったからな
両用は秋月まで行かなくても高雄の主砲がある
仰角70°まで上がるんだが歯車式でガタがあって命中率が落ちたし対空の管制装置も未熟だったから3番艦の摩耶で55°の油圧式に変更してる

無題
Name 名無し 14/06/30(月)14:04:31  No.1075042
対空砲で敵艦撃ったったらええねんととある空母が言ってます

>日本は秋月型に至るまで駆逐艦に両用砲を積まなかったからな
特Ⅱ型以降の12.7cmは仰角増やして両用砲になってたと思ったが

無題
Name 名無し 14/06/30(月)17:33:44  No.1075052
>特Ⅱ型以降の12.7cmは仰角増やして両用砲になってたと思ったが
平射砲の仰角引き上げただけでは両用砲とは言わないよ
駆逐艦に搭載された三年式は巡洋艦以上に搭載された八九式と違って砲身を水平に戻さないと装填できないので対空戦闘はほとんど不可能と言って良い
日本の駆逐艦で曲がりなりにも対空戦闘と呼べるものができたのは秋月型と松型だけだった

無題
Name 名無し 14/06/30(月)18:10:13  No.1075054
>砲身を水平に戻さないと装填できないので対空戦闘はほとんど不可能と言って良い
そんな三年式でも対空戦闘で撃ちすぎて砲身が赤くなってペンキが剥がれたり照準が狂ったり
ってエピソードには事欠きませんが

無題
Name 名無し 14/06/28(土)18:11:46  No.1074817 
1403946706566
ディティールが見えて好きな写真貼っとく
輸送艦一号型

無題
Name 名無し 14/06/28(土)18:16:03  No.1074819
1403946963274
千歳型
艦隊に随伴する水上機母艦なので対空能力を重視したものか

無題
Name 名無し 14/06/28(土)19:00:19  No.1074830
こういうのの時限信管って発射時に自動で設定される仕組み?
弾込めの時では追いつかないだろうし

無題
Name 名無し 14/06/28(土)23:02:31  No.1074863
>こういうのの時限信管って発射時に自動で設定される仕組み?
>高射装置から送られてくるデータを元に自動で調停される仕組みだったはず
砲の横に砲弾を置く場所があって先端を回転させて時限信管を切るようになっている
データは測距儀から送られて来ており砲側では操作する必要がない
その後これを取り出し装填架に乗せると自動装弾されて発射体制となる
この間の時間は兵士の動作にもよるが数秒である

無題
Name 名無し 14/06/29(日)00:37:36  No.1074887 
>砲の横に砲弾を置く場所があって先端を回転させて時限信管を切るようになっている
>データは測距儀から送られて来ており砲側では操作する必要がない
>その後これを取り出し装填架に乗せると自動装弾されて発射体制となる
八九式以降は装填状態で調停出来たよ

無題
Name 名無し 14/06/28(土)19:47:19  No.1074836
高射装置から送られてくるデータを元に自動で調停される仕組みだったはず
当時の技術を考えれば相当高度に自動化された機械ではあるよね

無題
Name 名無し 14/06/28(土)20:21:18  No.1074838
>当時の技術を考えれば
電子レンジやオーブントースターの回転タイマーを秒単位にしたようなもんで
ひねる角度が自動ってだけだからそうでもないと思う

無題
Name 名無し 14/06/28(土)21:03:41  No.1074840
高度と言えば魚雷が一番じゃないかな?
当時の一般的に使われてた無人兵器では。

無題
Name 名無し 14/06/28(土)21:08:11  No.1074841
>こういうのの時限信管って発射時に自動で設定される仕組み?
ちょうど12.7サンチ高角砲&91式高射装置の組み合わせから
高射装置からのデータで時限信管を調整するシステムになったみたいですね
高射砲側では発射前に砲弾を所定の位置にセットしてハンドルを回せばいいだけみたいです

両用砲に関しては日本海軍では昭和3年に軍備制限研究委員会が主力艦主砲以外の全砲の両用砲化を主張する等割と早くから構想されたみたいでして
前述の方がいらっしゃる通り昭和2年度計画の一等巡洋艦「高雄」型が航空母艦「天城」級と同じ最大仰角70度の50口径20サンチ砲(E型)を搭載して高角砲は那智(妙高)型より2門少ない12サンチ砲4門としたそうです
また駆逐艦も「綾波」型の主砲から最大仰角75度の12.7サンチ(B型)砲が採用されてるんですが、後に復元性能問題等の兼ね合いから仰角は55度までに変更されてたりするそうで
先の「高雄」型の話もそうですけどまだ色々技術上未解決な部分が多かったんでしょうかね

無題
Name 名無し 14/06/28(土)21:12:23  No.1074842
因みに高射装置は後により高精度の94式が制式化されるんですけど空母「飛龍」の砲術士だった方の証言によると、同装置が照準できる目標は水平直線運動するものに限られ、急降下爆撃には対応できなかったとかで、急降下爆撃機対策を考慮して開発された12.7サンチ高角砲用としては性能的には物足りないものだったみたいです

その所為だけでもないでしょうがミッドウェイ作戦後に作成された
「MI作戦に於ける戦訓並びに所見」には、同海戦では味方の高角砲弾に一発の近弾すら無かったとかちょっと寂しい結論が載ってるそうでこの辺、防空射撃上のネックの一つではあったみたいですな

無題
Name 名無し 14/06/28(土)21:23:39  No.1074845
>味方の高角砲弾に一発の近弾すら無かったとか
多分発見遅れだね
普通は急降下が先に来て対空兵器潰してから雷撃が来るのに
先に雷撃が来たから次も雷撃と思い込んで低空ばっか見てたのかも!?
支那事変で加賀も国民党軍の飛行機に発砲できずに終わってる件があるし

無題
Name 名無し 14/06/28(土)21:44:34  No.1074849
>多分発見遅れだね
最後の急降下爆撃に関しては対応する暇もなかったとは思うんですがミッドウェイ島からのB‐17等への対空射撃も成績不良だったとかなんとか
(こっちは水平爆撃ですけど)

尤もMI作戦の時には米海軍側でも、日本の97式艦攻の速度を
自軍のデヴァステーター並みの低速に見積もって射撃をしくじったなんて話もあるそうですがw

因みに戦争末期に軽巡「大淀」の砲術長を務めた方によると
米軍側の錬度や性能が上がったこともあって、94式高射装置に諸元入力する暇はほぼなく、砲術長の勘と弾幕射撃での攻撃妨害が主だったそうで角の長10サンチ高角砲も射撃照準法自体は戦争初期とほぼ変わらないまま終わっちゃったみたいなのはちょっと惜しまれるところですな…

無題
Name 名無し 14/06/29(日)00:13:32  No.1074882 
>尤もMI作戦の時には米海軍側でも、日本の97式艦攻の速度を
自軍のデヴァステーター並みの低速に見積もって射撃をしくじったなんて話もあるそうですがw

おや?その話は珊瑚海海戦だと思ったが記憶違いかな

無題
Name 名無し 14/06/30(月)19:59:56  No.1075072 
>おや?その話は珊瑚海海戦だと思ったが記憶違いかな
ミッドウェイで米艦隊が友永隊の来襲を受けたときに米重巡戦隊司令官のウイリアムス少将が主砲および高角砲を一斉に雷撃機の前方の海面に打ち込んで湧き上がる水柱で撃墜しようとしたんですが各巡洋艦とも97艦攻の機速を遅く推定しすぎて失敗し他の高角砲弾の炸裂もみな機体後方にそれちゃったそうで

米軍戦史に曰く
「日本機は驚くべきことに、魚雷を抱いたまま180ノット~200ノットの高速で接近してきた」と有りまして
97艦攻の機速をせいぜい100ノットの「デヴァステーター」に近いと下算してたのは大誤算だったみたいですな

因みにこの水柱攻撃って日本側でも誰か(どの艦かで)がやろうとしたような事を何かで読んだような記憶があるんですけど…さて何だったかしらん

無題
Name 名無し 14/06/29(日)01:38:25  No.1074894
1世代前の十年式12cm高角砲だと平射砲の三年式がベースなだけにスレ画に比べると対空戦闘能力はかなり低かったみたいね
構造が簡便という利点を活かして大戦後半に大量製造されてるけど

無題
Name 名無し 14/06/29(日)06:07:09  No.1074909
第二次世界大戦イタリア軍の高射砲
http://youtu.be/MqUIWIKZVFY
観測装置連動した装置に砲弾をセットし、時限装置を調整してる
http://youtu.be/Tw274Nn3Kj4
こちはら手動でコリコリ動かしてる

無題
Name 名無し 14/06/29(日)12:27:31  No.1074930
発砲時に砲身がぶれまくってる気がするのだがアレはええのんか

無題
Name 名無し 14/06/29(日)14:07:46  No.1074941
>発砲時に砲身がぶれまくってる気がするのだがアレはええのんか
狙って当てるモンじゃないからな
許容散布界に収まってれば連射によるショットガン効果が期待できるし

無題
Name 名無し 14/06/29(日)20:12:30  No.1074985
>発砲時に砲身がぶれまくってる気がするのだがアレはええのんか
多分、問題になるようなブレが始まる頃には弾丸が砲口を出ているんでしょう

最近の対空機関砲では砲弾が砲口を出たところで弾速を計測し、瞬時に目標到達時間を計算し、直後のリングで信管にプログラミングするというもやっているそうです
近接信管だとジャミングに弱いのかな?などと思っています

無題
Name 名無し 14/06/29(日)14:59:12  No.1074949
時限で爆発するのは何ミリからなのかな
25ミリや40ミリは着発式オンリー?

無題
Name 名無し 14/06/29(日)15:44:26  No.1074955
http://www.navweaps.com/Weapons/WNUS_4cm-56_mk12.htm

1) USA produced HE-SD ammunition was set to detonate at 4,000 - 5,000 yards (3,700 - 4,570 m) so as to minimize problems due to "friendly fire." HE and AP rounds that did not self-destruct were also manufactured.

破壊効果を狙ったものではないけどもボフォース40㎜の米海軍仕様のは
約4㎞の有効射程圏出たあたりで律儀に自爆する模様

無題
Name 名無し 14/06/29(日)20:04:13  No.1074981
小径のは火縄や導火線使った時限信管もあるでよ
信管を切るってのはこの火縄や導火線の長さを調節して切る事から来ている

無題
Name 名無し 14/06/29(日)23:11:54  No.1075001
1404051114451
長10cm高角砲の影に隠れていまいちマイナーな長8cm高角砲だけどこれって戦車砲として転用されなかったのは何でなの?
初速もあるし重量だって1tちょいだし戦車砲に改装しても十分優秀っぽいのに

無題
Name 名無し 14/06/29(日)23:42:11  No.1075003
>これって戦車砲として転用されなかったのは何でなの?

海軍だから……と言っておく

無題
Name 名無し 14/06/30(月)00:48:25  No.1075008
>マイナーな長8cm高角砲
しょうがないわな
こっちはマジで振動問題が影響して散布界が広がった上に機構が複雑で失敗作の評価すらあるから

無題
Name 名無し 14/06/30(月)00:26:11  No.1075005
砲身重量1tちょいとはいうもののちょうどそのくらいの重量の米90㎜高射砲転用戦車砲を積むのにどんだけ巨大でパワーのある車体が必要だったかを考えれば海軍の長8㎝以前に陸軍の八八式・九九式両高射砲すらおいそれと転用できるもんでは

無題
Name 名無し 14/06/30(月)07:49:36  No.1075027
>海軍だから……と言っておく
>海軍の長8㎝以前に陸軍の八八式・九九式両高射砲すらおいそれと転用できるもんでは

>十年式十二糎高角砲もよろしくね
をチハの車台に乗っけて自走砲化したものはあったらしいが
とてもまっとうに運用できたとは思えんよな・・・

無題
Name 名無し 14/06/30(月)10:04:09  No.1075029
せめてヘッツァーレベルの戦車が帝国陸軍にあればなあ……
多分それでも帝国陸軍にとっては技術的に荷が重そうなところがあるんだろうけど……

無題
Name 名無し 14/06/30(月)10:55:14  No.1075033
>せめてヘッツァーレベルの戦車が帝国陸軍にあればなあ……
車体よりも戦車砲用の駐退機の方が問題なのよ
これがうまく行かなかったせいで、新規開発や量産化に手間取る事になった

でかい砲は作れても戦車に乗せるための機器がダメでは乗せられない

無題
Name 名無し 14/06/30(月)16:06:25  No.1075049
戦車を港湾設備の無い島に揚陸させてジャングルの中で運用するための「重機を装備した工兵部隊」そのものの方が戦車部隊より価値がありそうな。
援軍が来ない前提での陣地防衛なら、軽便な野砲の方が便利そうだし。

無題
Name 名無し 14/07/01(火)00:33:16  No.1075110
>長10cm高角砲の影に隠れていまいちマイナーな長8cm高角砲だけど
>これって戦車砲として転用されなかったのは何でなの?

最初から水平射撃を顧慮して設計していないと無理
実際、基地防衛用の高角砲を水平で撃ったら数発で故障とか実際にあったらしい

無題
Name 名無し 14/07/01(火)10:02:06  No.1075128
>最初から水平射撃を顧慮して設計していないと無理
俯角まで取れる艦載砲が水平射撃考慮してないわけないわな
複雑精緻で量産困難、水上艦の分すら足りない状況でとても戦車に回す余裕なんて無いわな

無題
Name 名無し 14/07/01(火)20:01:30  No.1075163
>これって戦車砲として転用されなかったのは何でなの?

砲身自体はさほど量産出来ないわけではないのだろうけど
艦載砲の砲架をそのまま使うわけにはいかない

砲架の設計もなかなか難しいらしく、三式中戦車では九〇式野砲の砲架を流用してのっけたので砲塔が異様に高くなった

でも1番の問題は陸軍が海軍に素直に頭を下げて頼めるかどうか。
なにしろ高射砲は砲兵科が扱うものであり戦車に搭載するなぞまかりならん、というくらいセクショナリズムがひどかったから

無題
Name 名無し 14/06/30(月)00:52:58  No.1075010
旧式ながら量産されて陣地防衛に使われた
十年式十二糎高角砲もよろしくね

無題
Name 名無し 14/06/30(月)00:59:02  No.1075011
肝心の射撃指揮装置の生産は全然間に合ってなかったようですな

無題
Name 名無し 14/06/30(月)12:46:19  No.1075039
>肝心の射撃指揮装置の生産は全然間に合ってなかったようですな
それや射撃指揮の変化もあって信濃の高射装置は九四式から機銃の指揮装置に測距儀足したような四式になる

無題
Name 名無し 14/06/30(月)03:46:53  No.1075023
大戦時の艦上爆撃機と艦上攻撃機って実際はどっちが被撃墜率高かったの?
どちらも相当数落とされてるとは思うけど攻撃機が低空である分対空砲に狙われやすいから撃墜は多いと思ってたけど
色々見てみると対空砲を高速で動く攻撃機に当てるのはなかなか難しく、被弾したとしても落ちるほどではなくむしろ戦闘機に攻撃された時のほうが撃墜されやすいとか
被撃墜率や一度の戦闘での損失では艦爆機の方が多い?

無題
Name 名無し 14/06/30(月)12:10:25  No.1075036
>大戦時の艦上爆撃機と艦上攻撃機って実際はどっちが被撃墜率高かったの?
急降下爆撃機は攻撃目標に向けて直接投弾するので見越し角がほぼゼロになる
しかも撃ち上げる関係から弾道が水平に撃った場合と比べてフラットで当てやすい
これに比べ雷撃機は攻撃目標が移動しているので魚雷の到達時間の関係からその進路前方へ向けて投弾する
すると雷撃機を射撃する側からは見越し角が必要になり未来位置を予測しての射撃になる
こうしたことから艦爆への射撃の方がやりやすいように思えます

無題
Name 名無し 14/06/30(月)12:28:17  No.1075037
速度の差こそあれ急降下爆撃も目標の未来位置に落とさないと当たらないのではないかしら

無題
Name 名無し 14/06/30(月)13:02:11  No.1075040
>速度の差こそあれ
それは目標の艦艇の速度と落下する爆弾の速度差との関係ですね
それは艦艇と魚雷の速度差に比べると遥かに弾丸のそれに近いでしょう

無題
Name 名無し 14/06/30(月)13:55:45  No.1075041
>大戦時の艦上爆撃機と艦上攻撃機って実際はどっちが被撃墜率高かったの?
基本戦術として艦爆で対空火器なぎ倒してから雷撃にかかるから対空火器がしっかりしてる所に飛び込む艦爆のが被害多いかもね

無題
Name 名無し 14/06/30(月)20:00:31  No.1075073
駆逐艦の主砲仰角の増大は比較的早い時期に行われていたけど分離式の装薬では実際的ではなく
後には最大仰角を下げたりしてますね
対空射撃の末に筒内破裂を起こしたらしい写真もありますが、やらないよりましだった程度のものでしょう

無題
Name 名無し 14/06/30(月)19:44:59  No.1075067
毎分4発では有効な弾幕形成は難しいよね
高射装置もないので基本盲撃ちに近いのが実態だったようだし

無題
Name 名無し 14/07/01(火)13:16:31  No.1075137
>毎分4発では有効な弾幕形成は難しいよね

wikiのカタログスペックだけ見て戦記を読まないからこんな頓珍漢なことを言う
10秒射撃で盛んに対空戦闘してたつーに
問題は砲よりもむしろ高射装置の性能と生産数の少なさ

無題
Name 名無し 14/07/01(火)19:49:29  No.1075161
>wikiのカタログスペックだけ見て戦記を読まないからこんな頓珍漢なことを言う
>10秒射撃で盛んに対空戦闘してたつーに
相手が雷撃機だけならそれでもいいけどな
残念ながら現実はそうではなかった

無題
Name 名無し 14/07/01(火)18:50:06  No.1075154
海面で兆弾させて、炸裂させる射撃法を天津風か雪風の人の手記にあった気がするんだけど

無題
Name 名無し 14/07/01(火)19:28:46  No.1075160
>海面で兆弾させて、炸裂させる射撃法を天津風か雪風の人の手記にあった気がするんだけど
普通に海面撃って水柱立てて攻撃したほうが早くね?
まあ友永隊には効かなかったわけだが

無題
Name 名無し 14/07/01(火)21:51:26  No.1075178
1945年3月19日に米機動部隊の搭載機が呉軍港に来襲した際、その一部約70機が広島湾柱島沖に輪形陣で待機してた「大和」以下の第2艦隊へ攻撃を掛けてきまして
幸い被害は軽微だったものの戦闘後「大和」で開かれたこの戦闘についての研究会では

「涼月、冬月の防空駆逐艦を除いては、一般駆逐艦の対空兵装は貧弱であって、輪形陣の防空には、大きな期待をかける事は出来ない。大和自身の防空砲火ですら戦果を挙げ得ない」
…との些か寂しい結論が出ちゃったそうで

それでもこのほんの数週間後には第2艦隊はまさに輪形陣を組んで、自隊の対空砲火のみを頼りに沖縄へ出撃してったわけなんですから将兵さんらの心中如何ばかり、って所ですのう

無題
Name 名無し 14/07/01(火)21:52:15  No.1075179
1/700 ウォーターライン No.441 日本海軍駆逐艦 涼月 
ついでにこの時の「涼月」の砲術長さんの手記に坊の岬沖海戦での94式高射装置を用いた射撃についての描写が有るんですがコレが実に臨場感ありますんでちょっと長目ですが引用させてもらいますと

「距離は3000メートル、高度は1000メートル、敵機は左へ移動する。射撃指揮所射撃指揮官牛島兵曹長はブザーを押す。ブザーは高射器や艦橋下艦底に近い高射射撃盤室、また各砲塔に鳴り響く。指揮官の双眼鏡の指向は、高射器の射手、旋回手の目盛盤に示される。射手、旋回手は指標の示す方向に高射器を一致させ(略)高射器の方向が指揮官の示した指標にほぼ合致した時点で今度は自分の眼鏡に目を当てる(指揮官の示した目標が視野の中にある)」

無題
Name 名無し 14/07/01(火)21:53:24  No.1075180
「高射器の上部にある測距儀からは杉本盛枝一曹の測った敵機の距離が、刻々艦の下部にある小林高盛上曹や山口林三郎二曹たちの射撃盤に注入され、方向と高角とによって盤の計算機構が必要な射撃データを算出する。射撃盤で算出したデータが、砲塔を旋回させ、また砲身に仰角を取らせる。」

「波で揺れようと、涼月が回頭しようと、指揮官、高射器員、射撃盤員、それに前後部4砲塔の砲員は一機の目標にぴったりと呼吸を合わせる。94式高射装置が、目標を捉えてから8門の弾丸を撃ち出すまでその所要時間は4秒であった。弾庫員は揚弾機に弾丸を次々に載せ、下部弾庫から砲塔へと弾丸を送り込む。斉射間隔は2秒。弾庫員はひたすら頑張る。」

無題
Name 名無し 14/07/01(火)21:55:18  No.1075181
「ブザーの合図で名射手上妻上曹は引き金を引く。8個の弾丸は、大和の直上に迫って、ちょうど急降下爆撃に入ろうとする敵機に向かって飛んでいった。閃光とともに、黒煙がパッとはじけて、翼をキラキラ輝かす敵機の周りを包んだ。命中だ!」

「右舷機銃群の曳光弾の赤い火は何百となく敵機に吸いこまれていく。閃光が、また機体の表面に数回はじけた。今度は機銃弾の命中である。黒煙が真っ直ぐ尾端から尾を曳き、次第にその太さが増した(略)敵機はそのままズバっと海面に突っ込み(略)すぐに沈み始め、最後に尾翼が静かに水面から消えた。後の海面には波紋が拡がってゆき、ぶくぶくと気泡が湧き2~3箇所に渦が巻いていた」

無題
Name 名無し 14/07/01(火)21:57:29  No.1075182
…とまあ、装備だけ有ればいいわけでなく、指揮官から弾庫員まで実に大勢の方々が緊迫した環境下でも遺漏なく一体となってそれを使いこなして、初めて有効な射撃が送れる訳なんですけど
そりゃあ射撃の難易度も高くなりますし、逆に言えばそのワザマエを発揮して敵機を落とした方々の錬磨と経験の程が知れるわけですな

因みに「涼月」はこの海戦で爆弾直撃一発を受け前部を大損傷するも、後進航行でなんとか内地まで帰り着いてるんですが、この爆弾の炸裂に伴う被害で先に見事に敵機撃墜を果たした殊勲の射手の上妻上曹、測距手の杉本一曹、射撃盤室の高盛上曹や山口二曹らやその他前部第1・第2砲塔の砲員、弾庫員を含む少なからぬ乗組員の方々が亡くなられております

敵味方の生死の順が入れ替わるのも、数年の努力や研鑽がたった一瞬で消し飛ぶのも戦場の常ではあるんですけど、やっぱ切ない話ですのう

無題
Name 名無し 14/07/01(火)22:06:50  No.1075185
大和乗組員は対空砲を12.7cmから長10cmに変更希望してたんだっけ

無題
Name 名無し 14/07/03(木)13:27:48  No.1075348
砲側の調定機構が複雑で量産に向かなかったが
後継と目された長10cmの砲身命数の短さやら何やらで結局大戦最後まで使われ続けた

苦肉の策の主砲三式弾も射撃指揮装置がネックだったわな

無題
Name 名無し 14/07/02(水)13:06:31  No.1075235
急降下爆撃機に対しては見越し角がゼロになる・・そこで個人で扱える25mm単装機銃の方が命中率が良かったというのはよく知られたお話
それで後期の駆逐艦は増設も簡単な単装機銃をハリネズミのように装備していました
しかし防盾の装備もままならない機銃で敵機に相対するには度胸が要ったことでしょうね

無題
Name 名無し 14/07/02(水)14:58:44  No.1075243
25㎜連装・三連装は当たらんっちゅうか照準をじっくりつけようとするところまで銃座指向して銃架傾けるのがまずレスポンス遅すぎて難しいというか…
艦が回避運動とかはじめたら尚更混乱に拍車がかかるし

無題
Name 名無し 14/07/02(水)15:39:37  No.1075245
>そこで個人で扱える25mm単装機銃の方が
>命中率が良かったというのはよく知られたお話
命中率は良くなったんだろうが、銃身の過熱対策はどうしてたんだろうな?

無題
Name 名無し 14/07/03(木)01:32:43  No.1075320
>銃身の過熱対策は
>どうしてたんだろうな?
推測なんですが2基の単装機銃がチームを組んで交互に射撃することで二連装機銃と同じ効果が出たのかもしれません

無題
Name 名無し 14/07/03(木)02:15:35  No.1075322
>銃身の過熱対策は
>どうしてたんだろうな?
弾倉式だから弾倉交換の射撃停止時間が冷却時間
あとは艦の航走風と至近弾で水柱かぶるぐらいだろね

無題
Name 名無し 14/07/03(木)11:59:11  No.1075341
>あとは艦の航走風と至近弾で水柱かぶるぐらいだろね

「戦艦武蔵の最期」でそういう描写があったような。
水柱が崩れて海水を被って銃身がジュージュー音をたてていたとか。

無題
Name 名無し 14/07/04(金)03:17:07  No.1075497
>「戦艦武蔵の最期」でそういう描写があったような。

たしかに「砲身って熱くなるんだ」って知った本だな。あと決戦前のおしるこ配給ネタ。
当時、小学生の読書感想文の題材にして教師がドン引きしたのも覚えてる。

しかし、20年以上も前に読んだ本を知っている人がいるのは嬉しいねぇ。

無題
Name 名無し 14/07/02(水)19:19:22  No.1075267
>しかし防盾の装備もままならない
戦艦の砲塔以外は波除けと破片防御程度だから気にすんな

無題
Name 名無し 14/07/02(水)20:41:51  No.1075279
>戦艦の砲塔以外は波除けと破片防御程度だから気にすんな

駆逐艦の装甲では戦闘機の機銃掃射レベルの被弾で攻撃を無力化されるんですかね?

無題
Name 名無し 14/07/02(水)22:09:11  No.1075291
>駆逐艦の装甲では戦闘機の機銃掃射レベルの被弾で攻撃を無力化されるんですかね?
あんまり撃たれると艦自体沈むよ

無題
Name 名無し 14/07/03(木)00:16:40  No.1075304
島風は機銃掃射を浴びすぎて機関員壊滅→缶がオーバーヒートしての爆沈だっけ

無題
Name 名無し 14/07/02(水)21:06:46  No.1075280
「秋月」型の砲盾で厚さが3ミリ程度らしいですから米軍機の50口径とかで普通に抜かれちゃったみたいですね

まあそもそも何処の国でも駆逐艦はブリキ缶と自嘲される程度の外板であって、舷側装甲なんて何の冗談ってなものですけど…

無題
Name FMG 14/07/03(木)22:32:13  No.1075417
>「秋月」型の砲盾で厚さが3ミリ程度らしいですから

一桁ちがうんじゃない…??
3mmだと波で叩かれても凹むとおもうのだが。

ケチつける気はないので違ったらゴメン。

無題
Name 名無し 14/07/04(金)08:51:48  No.1075506
>3mmだと波で叩かれても凹むとおもうのだが。
普通に波に叩かれて凹むよ

無題
Name 名無し 14/07/04(金)09:22:59  No.1075510
>>秋月型の防盾で3mm程度・・・

長10cmは不明だけど、12.7cmと25mm用の防盾(世界の艦船だったかではシールドと)は3.2mmです。
駆逐艦から戦艦まで同じ。
スプリンター防御よりも爆風よけで、戦前から対米輪出関係により板厚はインチ換算です。

無題
Name 名無し 14/07/04(金)09:43:15  No.1075512
今でも鉄板の規格は1.6とか2.3とか3.2だよね

無題
Name 名無し 14/07/03(木)23:18:06  No.1075432
雨風やせいぜい発砲時の爆風避けじゃないの
真面目に防弾を考えたら小銃弾や砲弾片すら7~8mmの鋼板が要るし厚さが倍になれば重さも倍になって旋回速度が落ちる

無題
Name 名無し 14/07/03(木)23:38:29  No.1075440
メーベルワーゲンとヴィルベルヴィントみたいなもんだな

機関砲むき出しのメーベルワーゲンでは危険すぎると後継のヴィルベルヴィントで装甲砲塔を取り付けたところ
重さで旋回性能が落ちて対空戦車としてはメーベルワーゲン以下の性能になったそうだ

無題
Name 名無し 14/07/04(金)10:32:45  No.1075518
いったん戦力のバランス崩れるや護衛の駆逐艦まで航空攻撃に集られるようになって機銃掃射や至近弾片で穴だらけにされようとは想定できんかっただろうし…
重心問題にはピリピリしてたから装甲板背負うとか考えたくもなかったろうし

他国と違って重巡に至るまで砲塔ペラいのはさすがにどうかと思うが

無題
Name 名無し 14/07/04(金)10:50:56  No.1075519
25mmあれば5インチ砲の通常弾に抜かれないって想定だったとかなんとか

無題
Name 名無し 14/07/04(金)17:31:50  No.1075536
重巡の主砲塔が25mmなんだよな
んで防暑用にもう一枚隙間開けて貼ってあるから意外と耐弾性ありそう

無題
Name 名無し 14/07/04(金)19:33:14  No.1075544
25mmといえば97式中戦車並みってことだよね?
いくら榴弾でも12.7cmに絶えれるのかな・・・
(近距離ならタイガーⅠの88mmが信管をはずした榴弾でT34の側面を抜いてたって話もあるし)

無題
Name 名無し 14/07/04(金)20:00:18  No.1075550
当時の駆逐艦ですとそもそも艦体の外板の厚さ自体が、最大の艦底キール部分でも20ミリ程度、その左右で16~18ミリ、吃水線付近の舷側で7ミリ程度だったそうで一応高張力鋼の良い所使ってはいるわけですけれど
戦艦や巡洋艦から駆逐艦に配置されたような人には色々な意味で不安だったみたいですなw


因みにこれは開戦直後の1941年12月24日の話なんですけれど
当時フィリピンはラモン湾で上陸部隊の援護に当たっていた駆逐艦「雪風」は米陸軍航空隊のP-40の銃撃で右舷の舷側を12.7ミリで貫通され重油が流出しだす被害を受けてしまったんだとか(といっても小孔ですけれど)

無題
Name 名無し 14/07/04(金)20:04:09  No.1075552
最前線ゆえ修理施設も工作艦も近くにはなかったんですが
「雪風」の飛田艦長は破孔の位置を確かめた後
「総員左舷に寄れ、重量物を左舷に移動」との号令をかけまして
「雪風」は全砲塔を左旋回させるとともに甲板上では水兵さんたちが海水をいっぱいに張ったオスタッブ(盥)を持って左舷側に集合、忽ち左に傾いた「雪風」の右舷にロープで運用科の水兵さんが吊り降ろされ
銃弾の穴に木栓をハンマーでコンコン打ち込んで、無事応急修理完了と相成ったそうで

長閑と言えば長閑な話ですけれど、まさに板子一枚下は地獄を地で行く話でもありますなあ

無題
Name 名無し 14/07/04(金)20:09:46  No.1075554
ちなみに、特型駆逐艦の船体外板は16~20mm
航空機の機銃弾で穴だらけにされて応急処置の
木栓を打ち込んで帰還、根拠地や"明石"で修理(以下ループ

無題
Name 名無し 14/07/04(金)21:01:44  No.1075567
1404475304219
米海軍の応急科倉庫

無題
Name 名無し 14/07/04(金)20:04:14  No.1075553
機銃で撃たれた時の穴塞ぎ用の木栓を作り溜めしとく話を何かで読んだっけ

無題
Name 名無し 14/07/04(金)22:10:47  No.1075578
>機銃で撃たれた時の穴塞ぎ用の木栓を作り溜めしとく話を何かで読んだっけ
板倉光馬氏の本だな「鈍亀艦長青春記」かな?

無題
Name 名無し 14/07/04(金)21:25:57  No.1075572
駆逐艦の工作室では木栓づくりが日常的に行われていたそうで
アメリカ戦闘機の口径は12・7mmで統一されていたのでやりやすかったそうです
材料は発射管の再装填デリックあたりにつまれていた木材(イカダの代用)等で可燃物を陸揚げした後でも駆逐艦には補強材として木材が積まれていました

無題
Name 名無し 14/07/05(土)00:01:04  No.1075597
米軍の12.7mmで帝国海軍の駆逐艦がすぱすぱ穴空くようなら
日本海軍の20mmだと米海軍の駆逐艦はえらい目に合っていたのかね

無題
Name 名無し 14/07/05(土)14:00:16  No.1075647
>日本海軍の20mmだと米海軍の駆逐艦はえらい目に合っていたのかね
米海軍の駆逐艦は両用砲だからそこまで接近できん

無題
Name 名無し 14/07/05(土)12:00:05  No.1075638
20㎜二号銃で徹甲弾中心に積めば外板に穴は開くだろうし
炸裂弾中心に積めば対空火器制圧には相当効果出ただろうけど四門搭載の紫電改とか現れる頃には戦況がもうそれどころじゃなかったしなあ…
零戦で対空火器充実した米艦相手に突っ込むんじゃあまりにも分が悪いし貴重なファイターパイロットをそんなところで失うのは勿体無さすぎる

無題
Name 名無し 14/07/05(土)12:30:17  No.1075640
艦船襲撃用のB-25Hは機首に12.7mm機銃を8挺、75mm砲一門を装備して、敵艦船の機銃座を沈黙させながらスキップボミングをやっとったそう。
機銃座を沈黙させるんだっら一発の威力より短い交差時間でいかに多数の弾幕を張れるかじゃないかな。
75mmなら舟艇相手なら撃沈も狙えそう。
引用元: http://cgi.2chan.net/f/res/1074805.htm

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